料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「キノコ柚子胡椒バターパスタ」
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朝顔は夏を代表する花の一つで、子どものころに育てたことがあるという人も多いはず。夏に咲く花はさまざまな種類がありますが、朝顔は育てやすく、ガーデニング初心者にもおすすめです。
この記事では、朝顔を育ててみたいという人のために、朝顔ってどんな植物なの?と言う疑問や人気の種類、育てるときのポイントや注意点などについてご紹介します。朝顔を育てる際に、ぜひ参考にしてみて下さい。
朝顔を育てる前に、どんな植物なのか特徴や概要を把握しておきましょう。朝顔の基本的な性質などを知っておくことで、より多くの美しい花を楽しむことができます。ではまずは、朝顔の基本情報から確認していきましょう。
朝顔は、ヒルガオ科サツマイモ属(イポメア属)の植物で、和名は「アサガオ」です。同じイポメアの仲間には多肉植物や観葉植物として楽しまれているものもあります。英語では朝顔の仲間のことを「Morning glory(モーニンググローリー)」と呼んでいますが、厳密にはこれは日本で一般に親しまれている日本朝顔ではなく西洋朝顔を指します。原産地は、熱帯地域や亜熱帯地域で高い気温を好みます。
開花時期は7~9月頃で、花色の種類は赤や青、紫、ピンク、白、複色などのようにバリエーションがあります。
朝顔は昔から日本で親しまれてきましたが、原産地は、アジアの熱帯地域や亜熱帯地域とされています。日本には奈良時代に伝わったと言われており、もともとは観賞用ではなく、薬用植物として利用されていました。江戸時代になると江戸の町で園芸ブームが起こりますが、朝顔も大人気の植物となり、一大ブームを巻き起こしました。当時の雰囲気を伝える浮世絵にも、江戸の町の人々が朝顔を楽しんでいる様子が数多く描かれています。
現代でも、ヒマワリなどと並んで夏の花として不動の人気を誇ります。黄色や黒と言った色を除けばほとんどの花色があり、どの種類でも育てやすいのも朝顔の大きな魅力です。
朝顔にはいくつかの種類があります。ここではそれぞれの種類と、代表的な品種について紹介します。
一般的に親しまれている朝顔です。イポメア・ニルIpomoea nilという種を品種改良し、数多くの品種がつくり出されています。赤や青などの華やかな色合いだけではなく、渋い臙脂(えんじ)色の「団十郎」なども、江戸時代から親しまれてきました。
花形もさまざまで、大輪種や、大きな切れ込みが入った変化朝顔なども、江戸の昔から楽しまれています。
日本朝顔よりもさらに大株になり、やや開花時期が遅い朝顔です。和名はソライロアサガオ(空色朝顔、学名: Ipomoea tricolor)ですが、一般的に西洋朝顔と呼ばれることが多く、代表的な品種として「ヘブンリーブルー」があります。また、絞り模様が入った「フライングソーサー」などもあります。
日本朝顔よりも寒さに弱く、本来は多年草ですが、日本では冬になると枯れる一年草として扱われてきました。しかし、最近の温暖化の影響で、関東地方よりも西の温暖な地域では枯れずに冬を越し、翌年も花が咲く例が増えています。
花言葉の「愛情」や「固い絆」は、支柱につるを巻きつけて成長する様子が、強い結びつきをイメージさせることに由来しています。一方、「はかない恋」は、朝顔の花が咲く時間の短さと恋愛を重ねていることから生まれた花言葉です。
一般的に流通している一年草の朝顔の育て方について解説します。朝顔の種まきに適している時期は、5月中旬~下旬頃です。春のタネまきと同時にアサガオのタネもまいてしまいたいところですが、熱帯などの暑い地域原産のアサガオは発芽に必要な温度が20〜25℃とやや高めなため、4月中にタネをまいてもなかなか発芽しません。サンルームや簡易温室などを使って、温度を高く保てるようであれば、早まきができます。
しかしまた、アサガオは短日性というある程度日が短くならないと花が咲かない性質を持っています。そのため、早くまいても花が咲くのは7月中旬以降となります。種をまき、順調に育てば1~2カ月後には美しい花を咲かせます。朝顔の種の発芽率は高いため、初心者でも種から栽培できます。花が咲くところを早く見たいという人は、種よりも育てやすい苗を選びましょう。
朝顔を栽培するためには、あらかじめ必要なものを用意しておく必要があります。ここでは、準備するものと栽培場所について解説します。
朝顔の栽培に必要なものは、以下のとおりです。
アサガオはタネからでも簡単に育てられますが、特別な品種は苗でも手に入ります。
長く伸びるつるを誘引するのに使います。鉢では3本の支柱とリングがセットになったものが扱いやすいでしょう。
アサガオは庭でも鉢でも育てられます。鉢は直径が18cm以上のものを使います。60cmプランターなど大型の容器を使えば、庭植え市内でグリーンカーテンを作ることもできます。
市販の草花用培養土で育てることができます。自分で配合する場合は、小粒赤玉土7に腐葉土3を配合した用土などでもよいでしょう。
自分で用土を配合した場合は、緩効性の化成肥料を植えつけ前に混ぜ込んでおきます。市販の草花用培養土には肥料が配合されているのでそのまま使うことができます。植えつけ後は花が咲くまで液体肥料を週に1回、水やり代わりに与えます。
朝顔は、日当たりや風通しがよい場所での栽培に向いている植物です。ただし、終日直射日光が当たる場所に鉢植えを置いておくと、水切れで株が傷んだり、枯れたりすることがあります。午後の西日が避けられる場所の方がこうした失敗を避けられます。
朝顔は、日が短くないと花が咲かない性質があります。日没以降人工照明の光が当たる場所に置いていると、花が咲きにくくなってしまいます。新聞や本が読める程度の光があると朝顔は昼間だと感じてしまいますので、夜はあまり人工の光が当たらない場所に置くようにしましょう。
東京の入谷では7月上旬に、開花している朝顔が売られる朝顔市が開催されます。本来ならまだ朝顔が咲く時期ではありませんが、日没前から日光を遮って栽培することで人工的に昼が短い環境を作り、早い時期から開花するように栽培された朝顔が販売されます。
朝顔のタネは硬く、そのまま土にまいても発芽しない可能性があります。発芽させるための方法とタネまきの方法を紹介します。
芽切りとは、表皮が硬いタネの表面をやすりがけする作業のことです。芽切りの方法は、まず「へそ」と呼ばれる部分を探し、へその裏をやすりがけして表皮を削っていきます。
タネの白い部分が見えるまで、へその裏を軽くこすり続けましょう。全体を削る必要はなく、一部分だけが白くなれば芽切り完了です。市販のタネのなかには、芽切りされているものもあります。
朝顔のタネをまく手順は、以下のとおりです。
1.タネを芽切りする
2.一晩、タネを水に漬けておく
3.土に1.5cm程度の穴をあける
4.タネは芽切りした、へその裏を上にして穴に入れる
5.土をかぶせる
土が乾燥すると発芽しづらくなるため、表土が乾いてきたら水をたっぷり与えます。発芽するまでは、水やりを忘れないように注意しましょう。
朝顔の日々のお手入れについて解説します。そのなかでも、基本となる水と肥料の与え方から確認していきましょう。
気温が高くなる日中に水を与えると、根が高温多湿になって傷みやすくなります。そのため、水やりのタイミングは朝や晩がおすすめです。
春や秋は1日1度の水やりで十分ですが、夏場は土が乾燥しやすいため、土が乾いていたら朝晩にたっぷりの水を与えましょう。
開花までに十分成長していると花付きがよくなるので、肥料をしっかり与えましょう。液体肥料を7〜10日に1回月に2~3回与えると、株が大きく育ちます。ただし、花がつき始める7月中旬以降は、肥料を与えないようにしてください。化成肥料、有機肥料を問わず、固形の肥料だと不要なときに取り除きにくいので、必要なときにだけ与えられる液体肥料がおすすめです。
また、チッソが多く含まれている肥料を与えると花つきが悪くなるので、チッ素が最も多く配合されている肥料は避けましょう。肥料のラベルには「N-P-K=5-10-5」などと書かれていますが、これは「チッ素が5,リン酸分が10,カリウムが5含まれている」という意味になります。例に挙げたような肥料であればチッ素が極端に多く含まれていないので、おすすめです。
タネをまいて発芽し、本葉が出てきたら植えつけます。このときできるだけ根を傷めないよう、丁寧に植えつけましょう。タネを地面に直接まいた場合は、植えつけの必要はありません。
植えつけてしばらくするとどんどんつるが伸びてきますので、このときに支柱やネットを設置しておきます。朝顔は、つるを伸ばして自らを支えるものに巻き付いて生長する植物です。支えられるものがそばにない場合は、地をはうようにして横に広がって伸びてしまいます。
朝顔を縦に延ばしたい場合は、支柱が必要です。つるが伸び始めたら支柱を立て、つるを巻きつけます。うまく巻きつかない場合は、ひもやビニールタイを使って支柱につるを結ぶ「誘引(ゆういん)」を行います。
摘心(てきしん)とは、先端の芽を摘み取る作業のことを言います。朝顔でこれを行うと、わき芽がたくさん伸び、枝数が増えるとともに花数も増えます。本葉が8~10枚になったら、つるの先端にある芽を摘み取ります。グリーンカーテンとして活用するなど、高いところまでつるを伸ばしたい場合は、摘心せずにそのまま上につるを伸ばしていきます。
咲き終わった花がらはそのままにしておくと茎や葉に張りついて残って見栄えが悪いだけでなく、そこからカビなどが発生することがあります。病気の原因になることもあるので、花がらはこまめに摘みとりましょう。
花が終わるとタネができますが、そのまま残しておくとタネがふくらむのに栄養を取られてしまいます。タネを収穫する際は、必要な分だけ残し、それ以外は摘み取った方が花数が増えます。
ここでは、朝顔の種を収穫するために大切なポイントについて、以下で解説します。
朝顔のタネは、咲き終わった花のガクの中につきます。タネの殻が丸くふくらみ、茶色に変色したら収穫できます。
殻が割れてタネが落ちてしまうこともあるので、確実にタネを収穫したい場合は種がこぼれ落ちないようにダシを取ったりお茶を入れるときに茶葉を入れる網の袋などを被せて輪ゴムで留めておきましょう。
朝顔のタネを長期間保存したい場合はしっかりと乾燥させて保管しておきましょう。タネの保存方法は以下のとおりです。
1.タネを袋状のネットや、紙袋、封筒などに入れて窓辺などにつるして1〜2か月ほど乾燥させる
2.乾燥したら冷蔵庫の野菜室で保管する。数年間保存できます。
朝顔は、成長段階で害虫が発生したり病気を発症したりする場合があります。特徴と対策について、以下で解説します。
朝顔につきやすい害虫は、ホコリダニやハダニです。これらのダニは乾燥に強いため、乾燥しやすい時期に葉に寄生します。ダニの発生を防ぐためには、水やりの際に土だけではなく株全体にも水をかけ、葉の裏側を洗い流すように水をかけましょう。
朝顔の栽培時に気をつけたい病気は、カビが原因の「斑点性の病気」や、うどん粉をまぶしたように葉が白くなる「うどん粉病」、アブラムシが媒介となり感染する「モザイク病」です。
斑点性の病気とうどん粉病は薬剤で対処できますが、モザイク病は治療の手段がありません。ほかに健康な株がある場合は、感染を防ぐために、発症した株を処分した方がよいでしょう。
夜になっても明るい光が当たっていると花が咲きにくくなります。また、生育期に固形の肥料を与えていた場合、その肥料がまだ残っていて、株が花を付けるよりも体を大きくする成長に力を振り分けている可能性があります。肥料の粒を取り除けるようであれば取り除きましょう。また、水やりの際にいつもよりも水をたくさん与えると、肥料分の流亡が早まります。。
朝顔の種類が西洋朝顔の場合、一般的な朝顔に比べて開花の始まりが遅く、9月頃になってから咲き始めます。
朝顔は発芽率が高く、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。そのため、苗だけでなく種からも栽培できます。とはいえ、朝顔の花を咲かせるには、肥料の与え方や摘心などの日々のお手入れが欠かせません。
園芸用の培養土や追肥用の肥料などの必要なアイテムを用意してから、朝顔の栽培を始めましょう。
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