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ミミズ6万匹を飼育するカインズ社員「虫は嫌い、ミミズは可愛い」

スタッフ

井川きぬ

井川きぬ

東京出身、ベトナム在住。カインズ初の海外リモート勤務社員。数年前から自然・エコに目覚め、ミミズコンポストを始めた。夢はミミズ農園を持つこと。最近は、アジア諸国の自然巡りにハマっている。

世界で100万回以上再生。ミミズを愛するカインズ社員の動画

60,000匹のミミズを趣味で飼育しているカインズ社員がいます。彼女の撮影したミミズの動画は世界中で閲覧され、100万回以上再生されています。しかし、そのことを知っている社員はほぼいません。

いつかミミズファームを経営したいと夢見ている彼女はベトナム在住でリモート勤務中です。そのため、ミミズの世話は親戚に任せており、ミミズが恋しくて仕方ないと言います。そんな彼女にミミズに関する寄稿をしてもらったところ、ベトナムから1万字超の長文が届きました。

まるでミミズへのラブレターのような内容ですが、ミミズコンポストの作り方やミミズの飼育方法についても言及されており、ミミズが苦手な方も、これを読むとミミズを飼いたいと思うかもしれません。「地球の自然環境を救うのはミミズですわよ!」と豪語する彼女のほとばしる愛を、ぜひご覧ください。

ミミズは地球を救う存在、まさに地球の虫「Earthworm」

シンチャオ!(Xin chao)、カインズの井川です。

突然ですが、地球にはミミズが何種類いるかご存知でしょうか?

質問しておいてなんですが、じつは答えはわかっていません。

未発見の種類がいたり、近い種で交尾するので新種のようなものが生まれたり、今でもミミズの種類はハッキリしていません。研究者の中でも2,000種という人や70,000種という人がいます。

ミミズは雌雄同体(しゆうどうたい)といって、オスとメスの区別がありません。オス・メスの区別がないので、どの個体同士とでも交尾ができます。つまり、非常に密集した場所で、オス・メス関係なく交尾をするので繁殖力も高いわけです。

進化論で有名なダーウィンは晩年、ミミズの研究に多くの時間を費やし、こんな言葉を残しています。

「ミミズ以上に地球にとって大事な役割を果たしてきた生物が存在しているとは考えられない」

地球の環境問題が騒がれる昨今、ミミズは必ず地球を救う存在となると私は確信しています。ミミズは英語でEarthworm(Earthは地球、Wormは虫)、つまり「地球の虫」と呼ばれています。この名前も偶然ではなく、本当に地球を救ってくれる存在である、そう信じたいほど、私はミミズに熱狂しています。

超絶に虫嫌いだった私ですが、気が付けばあちこちからミミズを集め、数ヵ月後には約60,000匹まで繁殖させることに成功しました。その後も好きが高じて、ミミズに関する情報を追い求める日々を送っています。

なぜ私はこれほどまでミミズにハマったのか、その魅力について全力でお伝えさせてください!

虫嫌いの東京女子がミミズに取り憑かれた理由

新聞紙の上に大量のミミズ

私は東京生まれ、東京育ちのシティガール、毛の生えた動物以外はみんな敵、犬を溺愛する一方で、虫は大嫌い。触るのはおろか、見るのも苦手、ゴキブリを倒すこともダメでした。

そんな私がミミズへの愛に目覚めたのは2021年春、結婚したばかりの夫の故郷長野県を訪れたことが転機となりました。長野県は高地野菜でも有名で、自然たっぷりの農村畑が広がっています。私の育った環境とはまるで違う、緑に囲まれた環境は目にするものすべてが新鮮でした。

田んぼ

これまでの約30年間の私の人生では、土に触れることも、実った野菜を収穫することも、採れたての山菜を使った料理が食卓に並ぶこともありませんでした。この長野県での初体験によって、約30年間、東京育ちの私の中に眠っていた何かが目を覚ましてしまいました。

自然って楽しい!

草むしりをする井川さん

山菜を取る井川さん

ざるに入った山菜

ミミズとの出会いもこの時でした。土を少し掘るだけで、立派なミミズがわんさか出てきます。以前の私だったら、クネクネした気持ちの悪い動きに悲鳴を上げていたところですが、改めてまじまじと見ると、その生態が妙に可愛くて気になりました。ミミズについて調べていくと、とても自然環境を守るエコな生き物だということがわかり、どんどん沼へとハマっていったのです。

手のひらの上に置かれたミミズ

ミミズに関する書籍を読み漁り、実際に家で育て始めました。農家さんから不要なミミズを分けていただいたり、ミミズを研究している大学教授のもとに新潟県まで話を聞きに行ったり、ミミズの情報のあるところを見つけては、休日を利用して日本全国を駆け回りました。

まさに取り憑かれたようでした……。

そして、たどり着いたのが耕作放棄地でのミミズプロジェクトです。親戚の持つ土地を活用し、大規模にミミズを育てるプロジェクトを開始しました。夫も呆気に取られていましたが、新婚ホヤホヤの時期だったので協力してくれました(笑)。

ビニールを張られた土地

草むしりをしてビニールを張る

全く手入れのされていない荒れ放題の土地に、草むしりをしてビニールを張り、ミミズたちを雨から守るおうちをDIYしました。

ビニールハウス

そこに、大きなビニールプールを組み立て、各地から集めたミミズたちを投入。

ビニールプール

ミミズハウス

2021年7月、ミミズ約60,000匹が暮らす「ミミズハウス」が完成しました。

ミミズの大脱走、大雨災害など、事件はいくつも起こっていますが、自然が相手なので仕方がありません。だからこそ、その度に頭を悩ませたり、対処したりするのも、今まで経験することのなかった自然の面白さだと思っています。
自己紹介が長くなりましたが、それでは、そもそもミミズとはどんな生物なのか? なぜダーウィンや私がミミズに熱狂しているのか? いよいよミミズの驚くべき能力と可能性、育てる面白さについて解説していきたいと思います。

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