コリドラス飼育の注意点! 混泳はできる? 種類や餌、水槽の大きさを専門家が解説
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
ペルシャとシャムの特徴を合わせ持つヒマラヤン。ふわふわの美しい長毛とポイントカラーがかわいい猫種です。顔立ちは2種類ありますが、どちらも愛嬌があって魅力的です。
性格は穏やかで、その落ち着いて堂々とした佇まいからは、どこか高貴さも感じられます。
この記事では、ヒマラヤンについて解説します。飼い方や性格、日々のお手入れも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ヒマラヤンは、ペルシャとシャムの交配から生まれた長毛種の猫です。分厚いダブルコートのゴージャスな毛は、ふわふわとやわらかな触り心地をしています。
目の色はサファイアブルー。毛色はシャムに似て、顔と足先としっぽの毛が濃くなるポイントカラーをしています。顔立ちはペルシャの特徴を引き継ぎ、鼻が低いエクストリームフェイスと、鼻筋が通ったドールフェイスの2種類があります。エクストリームフェイスはアメリカに多く、ドールフェイスは日本でよく見かけます。
毛量が多いため、太っているように見られがちですが、実はヒマラヤンは筋肉質です。骨格もしっかりしており、どっしりと力強い印象を受けます。足は太く短めですが、そこがまたかわいいポイントです。
ヒマラヤンは、シャムとペルシャの交配によって生まれた猫です。毛色がウサギのヒマラヤンに似ていることから、「ヒマラヤン」と名付けられました。
ヒマラヤンの歴史は、1920年代までさかのぼります。スウェーデンの研究者がペルシャにポイントカラーを加えたいと考え、シャムとの交配がスタートしました。1930年代にはイギリスやアメリカでも交配が進められ、1935年にヒマラヤンの原型が誕生します。
1957年にはTICA(TICA&Asia Region)やCFA(CFA JAPAN REGION)にひとつの猫種として認定されました。ただヒマラヤンという名前ではなく、ペルシャのひとつである「ヒマラヤン・ペルシャ」としての登録になっています。
ヒマラヤンは中型~やや大型の猫です。ボディタイプはコビータイプで、胴や足が短めなのが特徴です。もこもこの毛で太っているように見えますが、実は筋肉質でがっしりとした体型をしています。
体長はオス・メスともに60〜80cmほどです。体重はオスが約4.0〜6.0kgほどで、メスが3.0〜5.0kgほどまで成長します。
ヒマラヤンの模様はポイントカラー(ポインテッド)のみです。顔や足、しっぽなどに色濃い毛が表れます。
毛色はさまざまで、最も代表的なのはシールポイント(こげ茶色)です。他にも、チョコレートポイント、ライラックポイント、クリームポイント、ブルーポイントなどが存在します。
ヒマラヤンの寿命は12〜15年ほど。猫の平均寿命は15歳ほどといわれていますので、数字だけ見れば平均よりやや短い程度です。
ただ、これはあくまで平均値。個体差はありますので、お迎えした子が長生きできるように愛情を注ぎましょう。
ヒマラヤンはおとなしく穏やかな猫です。鳴き声もあまり上げませんし、走り回ることもほとんどありません。激しく遊んだり高いところに登るよりも、ゆったりとくつろぐ方が好きなようです。
基本的にマイペースで、甘えん坊な一面も持っています。気まぐれに甘えてきますので、そのときはたっぷりかまってあげましょう。ただスキンシップが多すぎるのは苦手なので、必要以上にかまうのは避けます。
また、ヒマラヤンはとても賢く、飼い主さんを観察してさまざまなことを学びます。しつけもしやすいので、初心者の方でも飼いやすい猫ですよ。
ヒマラヤンをお迎えするときは、ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的です。他にも、保護猫の里親になる方法もあります。
ペットショップで迎える場合は15〜35万円ほどかかります。平均価格は20万円前後ですが、毛色や猫の年齢などで値段は変わります。
のんびりしているヒマラヤンは、激しく走り回るタイプではありません。さらに高いところに登るのもあまり好まないため、基本的には歩いて運動させます。ヒマラヤンが自由に歩き回れるように、スペースを確保してあげましょう。
ヒマラヤンはその気になったときは、おもちゃで遊んであげると喜びますよ。ヒマラヤンの様子を見ながら、適度なペースで遊びましょう。1日に5分ほど、集中して遊ぶくらいで十分です。
ヒマラヤンのケージは、できるだけ大きいサイズを用意しましょう。あまり動き回るタイプの猫ではありませんが、狭いケージだとストレスをためてしまいます。上下運動もできるように、広々とした2段ケージがおすすめです。
ベッドは猫の性格も考慮しながら選びます。ただ、ヒマラヤンは長毛種で暑さに弱いため、蒸れるようなベッドは避けた方がよいでしょう。通気性がよい素材でできた、床に置くタイプのベッドがおすすめです。
おすすめのケージ
ヒマラヤンの立派な長毛を美しく保つためにも、ブラッシングは毎日行いましょう。お手入れをさぼると毛玉ができてしまいますし、皮膚炎の原因になる恐れもあります。
毎日時間をかけて丁寧にブラッシングしてあげましょう。首回りや胸、おなかのあたりは毛玉ができやすいので、とくに丁寧にブラッシングします。
おすすめの猫用ブラシ
ヒマラヤンは長毛種の猫のため、たくさんの毛が抜けます。抜け毛をしっかり取り除くためにも、定期的にシャンプーをしましょう。頻度としては月に1〜2回ほどです。
ヒマラヤンはとくに抜け毛の多い猫です。毎日たくさんの毛が抜けますので、室内をしっかりと掃除しましょう。掃除を疎かにすると、猫アレルギーになってしまう恐れも。
また、毛の長いじゅうたんを敷いていると、抜け毛が絡まってしまいます。抜け毛を残さず掃除できるよう、床はフローリングにしておくことをおすすめします。
ヒマラヤンには、タンパク質が豊富なフードを与えましょう。筋肉量を維持し、代謝をよくしてくれます。病気の予防もできますし、肥満防止にもつながりますよ。タンパク質が35%以上含まれているフードがおすすめです。
また、ヒマラヤンの美しい毛並みを保つためにも、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が豊富なフードを与えてください。免疫力の向上も期待でき、ヒマラヤンの健康も守ってくれます。
ヒマラヤンは長毛種なため、他の猫よりも毛玉をとりこみやすいです。毛玉をスムーズに排出できるよう、食物繊維をしっかりと与えましょう。「毛玉ケア」と書かれたフードがおすすめですよ。
ヒマラヤンに与える食事は、成長に合わせて調節します。
生まれて間もない頃は子猫用のミルクを与えます。生後8週間ほどから子猫用フードに切り替えましょう。子猫はまだ胃が小さいため、1日4回にわけて少しずつ食べさせます。
1歳を過ぎた頃から成猫用フードを与え始めましょう。1日2回にわけて、パッケージに書いてある既定の量を食べさせます。体がつくられる時期なので、十分に与えてください。ただ肥満になると病気のリスクもあるので、体重も確認しつつ調節します。
7歳を過ぎたらシニア猫向けのフードに切り替えていきましょう。1日2回にわけて、やわらかく消化によいフードを与えてください。
おすすめのキャットフード
多発性のう胞腎は、遺伝的にペルシャが発症しやすい病気です。ヒマラヤンはペルシャの血を引いているため、発症の可能性があります。腎臓に腫瘍ができる病気で、進行すると腎不全に陥ります。
水を大量に飲んでいたり食欲が落ちたりと、ヒマラヤンに異変が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。まだ治療法が確立されていない病気ですが、進行を遅らせることはできます。諦めずに治療にあたってください。
流涙症は、鼻が短い猫がよくかかる病気です。涙が過剰に出てしまい、目の周りがいつも濡れてしまいます。放っておくと雑菌が繁殖し、皮膚炎を引き起こすこともあります。
ヒマラヤンが頻繁に涙を流していたり、目ヤニをつけていたりしたら、こまめにふき取りましょう。そして早めに動物病院を受診し、原因解明に努めます。
おとなしく穏やかな性格のヒマラヤン。ペルシャ譲りのふわふわの毛と、シャム譲りのポイントカラーが愛らしい猫で、現在でも多くの愛猫家に愛されています。
賢い猫なので、しつけも難しくありません。初心者の方でもお迎えできますよ。毎日ブラッシングして、適度に遊んで、大切に育てましょう。愛情を持って育てれば、すてきなパートナーになってくれますよ。