【驚異の洗浄力】アメリカ海軍使用の業務用マルチクリーナーで家中の汚れが激落ちした!
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
ハムスターやリスといった小動物は昔から一定の人気がありますが、最近は「ファットテールジャービル」と呼ばれる海外産のネズミが人気です。
そこで今回は、ファットテールジャービルを飼ってみたい方向けに、必要な道具や飼育上の注意点などを解説します。飼い方の事前知識を入れておくことでスムーズにお迎えができ、お世話もしやすくなるでしょう。
学名 | Pachyuromys duprasi |
別名 | オブトアレチネズミ |
分類類 | ネズミ科アレチネズミ亜科オブトアレチネズミ属 |
原産 | サハラ砂漠北部、イラン、シリアなど |
生活様式 | ・集団生活 ・夜行性 |
大きさ | 約15cm |
性格 | ・おとなしい ・臆病 |
食性 | 雑食 |
寿命 | 3~4年 |
ファットテールジャービルはその名の通り「太い尾のスナネズミ」という意味です。マカロニのような独特の形状をしていることから「マカロニマウス」と呼ばれることもあります。
大きさはオス・メス共に約15cmで、成長しても大きくなりません。この手のひらサイズのかわいさが、ペットネズミとして人気を集めている理由の一つでしょう。
体色はベージュや茶褐色をしており、腹部は白色です。一番の特徴である尾にはほとんど毛がなく、ふっくらと膨らんでいます。これは尾に必要な栄養をためているためです。
砂地に穴を掘って生活しており、夜になると活発に動き出す夜行性です。また、グループ生活を好む傾向があります(一匹で飼えないわけではありません)。
雑食性で何でも食べます。自然下では昆虫や種子を食べています。
ネズミ科のなかでもおとなしいほうで、触ったり手のひらに乗せたりと触れ合うことも可能ですが、本来は警戒心が強く、臆病な性格です。急速な距離の詰め方はしないほうがよいでしょう。
一般的には3~4年といわれていますが、天敵のいない飼育下で、気温や衛生面に気を配っていればより長生きすることもあります。
人気が出てきたとはいえ、ハムスターやモルモットといったほかのネズミ種ほど定番のペットではありません。そのため、一般的なペットショップでは出会えないこともあるでしょう。小動物専門のペットショップを探すほうが確実です。
価格相場は3,000円~1万円といわれていますが、流通量が安定していないこともあり、場合によっては1万円~1万5,000円ほどで販売されていることもあります。
おとなしい子が欲しいなら、縄張り意識が薄いメスのほうがお世話しやすいかもしれません。どちらを選ぶにしろ、毛艶が良く、骨格もしっかりしている元気な個体を選びましょう。なかには初めから病気がちな子もいるため、ペットショップのスタッフによく相談することをおすすめします。
ファットテールジャービルを飼育するうえで必要なもの、あるとよいものを紹介します。
床材は小動物用のウッドチップが衛生管理上、楽ではありますが、本来の生活環境に近づけるなら土や砂を選んであげるほうがよいでしょう。
赤玉土はほぼ無菌であり、弱酸性で通気性に優れています。
床材に土を選ばない場合でも、砂浴び用として持っておくと役立ちます。
床材に土を入れる場合を想定すると、水槽などのガラス容器が適しているでしょう。サイズは幅45cm以上、高さも30cm以上あるものがおすすめです。ハムスター用の金網ケージでもよいですが、足を引っ掛けてけがをする恐れがあるため注意が必要です。
床材をウッドチップにする場合は別途用意してあげましょう。ファットテールジャービルの体がすっぽり入れるくらいの器であれば、特別なものは必要ありません。
運動不足解消のために回し車を入れてあげましょう。ハムスター用のもので代用できます。下記は回転音が気にならない静音ベアリングを採用した回し車です。
温度管理のために室温計を用意したほうが安心です。湿度も同時に表示してくれるタイプが便利です。
冬場はエアコンやペットヒーターで温めてあげましょう。飼育容器の下に敷くパネルヒーターが手軽で便利です。
巣箱は必須ではありませんが、あるとそこを寝蔵にすることがあります。木製の巣箱だとかじって破壊されてしまうため、飼育容器の片隅にティッシュやハンドタオルなどを入れておくのもよいでしょう
また、かじり木を入れておくと、ストレスの発散になります。
餌はマウス用の人工飼料を主食とし、副菜として野菜や果物を与えるとよいでしょう。小松菜、キャベツの葉、きゅうり、ニンジン、リンゴなどが喜びます。動物性たんぱく質も重要なので、週に一度はミルワームなどの昆虫も食べさせることをおすすめします。生き餌でなくても構いません。
飲み水はお皿ではなく給水ボトルを用意します。ファットテールジャービルの小さな口でも飲めるよう、小型のものを準備してください。水の出方をしっかり確認することも大切です。
お迎えしたファットテールジャービルが元気で快適に過ごせるよう、上手な飼い方のコツを紹介します。
夜行性のため夜ご飯は少し多めに与えても構いませんが、ハムスターのような頬袋がなく、餌をため込む習慣がありません。毎日の餌やりをするなかで、一度に必要な適量を見極めましょう。
メニューはハムスター用の人工飼料、野菜、果物、週に一度程度の昆虫といったもので問題ありませんが、ピーナッツなど脂肪分の多いものは肥満の原因になります。また、昆虫は生き餌を与えてしまうと飼い主さんの指にも噛みつくようになる子がいるため、乾燥ミルワームなどでよいでしょう。これも与えすぎに注意です。
なお、ネギ類やしょうが、アボカド、チョコレートなどは中毒症状を引き起こす可能性があります。絶対に与えてはいけません。
砂漠出身のため暑さには強いほうですが、日本の猛暑には耐えられないので、30℃以上にならないよう注意してください。直接日光の当たる場所に飼育容器を置くのは止めましょう。
不衛生な環境は体調不良や病気を招きます。飼育容器、床材、砂浴び容器など、飼育アイテムは定期的に掃除するなど、清潔を保ちましょう。
手のひらに乗せてもおとなしくしていますが、飼い主さんに慣れているとは限りません。本来は神経質な動物であるため、ゆっくりと仲良くなっていきましょう。
ファットテールジャービルの尾は体調のバロメーターです。常にふっくらしているのは正常で、細く元気がない状態は異変のサインだと疑いましょう。食生活や環境面に問題がないか見直すとともに、早急に獣医師にも相談してください。
ファットテールジャービルは足のけがが多く、特に後ろ足の骨折事例が多いようです。回し車などの遊び道具は安全なものを使用しましょう。
げっ歯類は放っておくと前歯がどんどん伸びていきます。ナッツなど硬いものをかじらせると自然に削れることもありますが、うまく削れていない場合は、やはり獣医師に相談してください。
ファットテールジャービルを飼ううえで気になる素朴な疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
A.「ピィピィ」といった声で鳴きますが、騒音トラブルになるほどの声量ではないでしょう。
ファットテールジャービルは驚いたときによく鳴きます。例えば、飼い主さんの生活音が意外に大きかったときなどです。飼い始めで生活環境に慣れていない頃は神経質になっているため、特によく鳴くかもしれません。
なお、しきりに鳴いたり、普段とは様子が違う声で鳴いている場合は、異変を訴えている可能性もあります。何か原因となるものはないか、よく観察しましょう。
A.繁殖活動は行うかもしれませんが、うまくいくとは限りません。むしろ、難しいケースのほうが多いでしょう。
交尾には出血を伴うことが珍しくなく、妊娠する確率はスナネズミのように高くありません。また、オスは子育てに非協力であり、メスが出産するまでには別の容器に移しておかないと喧嘩が勃発することが多いです。
無事に生まれたベビーは目が開くまでに3週間ほどかかるのが一般的で、この間に子育てを放棄するメスも多く見られます……。繁殖を目指すなら一筋縄ではいかないことを知っておきましょう。
A.必ずしもそうとはいえませんが、自然下では集団で暮らしている動物なので、多頭飼いのほうがファットテールジャービルらしい姿を観察できるでしょう。とはいえ、高い場合は1匹1万円以上するため、金銭的負担はもちろん、飼育できる余裕がある場合に限りお迎えしてください。
ファットテールジャービルはハムスターとほぼ同じ飼育アイテムで飼えますが、生態は異なります。ハムスターのような感覚で飼うと失敗する確率が高いため、きちんと情報収集したうえでお迎えしましょう。いつもと様子が違う場合は尾をよく観察してください。やせ細っているなら十分な栄養を蓄えられていない可能性が高いです。
病気やけがの場合は動物病院にかかることになりますが、「ハムスターは診察したことがあっても、ファットテールジャービルは初めて」という獣医師さんもいます。なかには診察を拒否されるケースもあるため、診察可能かどうかは事前に下調べしておくことが大切です。
※専門家・有識者のみなさま
本記事の内容については細心の注意を払っておりますが、行き届かない点、お気づきの点がある場合は、下記メールアドレスまでご連絡ください。迅速に対応させていただきます。
info_tonarinocz@cainz.co.jp