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冬といえば、鍋が恋しくなっちゃったりしませんか? スーパーに行けば、特設コーナーに信じられないほどの鍋の素がズラリと並んでいる季節。野菜などの具材をぶった切って、鍋にポイッとすれば完成という楽チンさも魅力ですよね。
さらに調理器具も、鍋からコンロ、器に菜箸まで、カインズでリーズナブルに揃うので、冬はついつい鍋が増えるという方も多いでしょう。
しかーし、いざ作ろうとすると、意外とどうやればいいか、わからなくなりがち。手作り感もあって、本格的で、カンタンにパパッと作れるコツってないのかしらん⁇
そんな時は、ちゃんこ鍋を作り慣れた力士経験者に聞くのが一番でしょ! というわけで、相撲あるあるで今注目の、元力士芸人めっちゃさんを突撃してきました。
ワンルームの手狭なキッチンを上手に活用して、下ごしらえするめっちゃさん
——突然ご自宅に押しかけてしまってスイマセン!! おおっ、いきなりキッチンに鍋の材料が準備されていますね!?
——こちら、カインズの?
めっちゃ
さん
そうそう。めっちゃ木のええ匂いするんですよ。
——大根から切られていますけど、順番とかあるんですか?
めっちゃ
さん
特に決まってないんですけど、なぜか相撲部屋では大根からなんです。
大根をイチョウ切りにするのは、めっちゃさんのオリジナル時短アイデア
めっちゃ
さん
3人くらいで分担して野菜を切っていくんですけど、大根が1番匂いもないし切りやすいんで、大根の取り合いになる。大根ばっかりやってると、「交代しろよ!」とか言われるんですよ。
——力士らしいエピソード! そもそもの話ですが、めっちゃさんは相撲の世界に憧れて入られたんですか?
めっちゃ
さん
中学を卒業してすぐ入門したんですけど、それまでは陸上で長距離やったんですよ。駅伝とか出て、市内ではチョット頑張ったら賞状取れるくらい。そんで進学ってなった時、勉強嫌いやったんで、高校はイヤやと(笑)。ボク、プロレスラーになるのがずっと夢で、オヤジにプロレスラーになりたいって伝えたら、急になぜか、「相撲部屋って修行してこい!」と。
——ええっ、なんで!? (爆笑)
めっちゃ
さん
しかもウチの家系、誰も相撲好きじゃないんですよ。でもたまたま、後援会の人がオヤジと仲良かったんです。それで入門したのが伊勢ヶ濱部屋、当時の安治川部屋ですね。ボクもなにも意見することもなく、反抗期を迎えたことがないんで、オヤジが言うんだったら大丈夫やろと。
ネギを切り、鍋に移す姿。Tシャツには伊勢ヶ濱部屋の安美錦関の名が!!
——相撲部屋というと、めちゃめちゃ厳しいイメージがありますが、いきなりの入門で耐えられましたか?
めっちゃ
さん
最初のうちはめちゃめちゃ怒られてました。なにもわからんのに、誰かが教えてくれるっていうこともないんで。向こうはもう出来て当然やろという雰囲気を醸し出してきますから、料理にしても見て覚える感じですよね。包丁も握ったことなかったんで、それでイチョウ切りとか輪切りとか言われても、やるのが何切りなのかわかれへんみたいな(笑)。
でもそれが徐々に、なんも教えられてへんのに、魚まるまる一匹渡されて3枚に下ろせるようになってるんですよ。たぶんですけど、飲食店で働ける最低限のことは学べましたね。それらを通して、上下関係の学びはスゴく勉強させもらいましたね。
——それが芸人の世界でも活きていると。
めっちゃ
さん
これが吉本と似てて。相撲の世界も吉本も、入ったもん順(入門した年の順番)なんで、後輩にも年上おるし、先輩にも年下おるんですけど、そこへの違和感は全くなかったですね。年上の後輩おっても普通にタメ口でしたし、お金は上が全部出すのも相撲部屋がそうだったんで。それがたまたま吉本と角界が似てたという(笑)。
鍋に次々と投入されていく具材! 相撲では手がつくという理由でゲンを担いで豚肉は敬遠されるが、めっちゃ流では鶏も豚も使う
——それにしても食材がめちゃめちゃ多いですね! これで2人前ですか!?
めっちゃ
さん
クセで多く作ってしまうんですよ。気づいたら、「あれ? 鍋入らへんぞ!」となることが多いですね。足りひんのが1番怖いんで。
——食べきれなかったら、回ってくるんですね。
めっちゃ
さん
回ってきます。上の人は食べんでいいんですけど、ボクなんか当時一番痩せてたんで、体作るのに太らなあかんって言われて。「もう入らへん」と涙する……。そこから始まりますから(笑)。
——こうしたモノマネのような相撲あるあるは力士時代からされてたんですか?
めっちゃ
さん
そうですね。毎年正月の新年会で、若手の力士は一発芸をやらなあかんというのが恒例やったんです。ボクにとって初めての新年会で、名古屋場所後援会のおじさんのモノマネを披露して優勝するという(苦笑)。
——ス、スゴい!!
めっちゃ
さん
それが「スゴく似てる!!」ってほめられて。稽古して強くなるよりかは、そっち(笑わせる)のほうに行ってもうたんですよ。力士時代、体重増に苦労したのと、腰椎分離症を発症したこともあって、引退してからは地元の尼崎に戻りました。1年バイトしてお金貯めて、吉本の養成所のNSC行ってみようってなったのが、19歳の時。
しばし手を止め、思い出にふけるめっちゃさん
——最初の頃はコンビを組んでいたと聞きましたが?
めっちゃ
さん
2年目くらいかな、その時「小褄取り(こずまとり)」という名前を相撲の決まり手から取って、コンビを組んでました。相方が相撲がめっちゃ好きな奴で、ボクが元力士の相撲コンビってことで。でもボク、元力士やのに最初は相撲ネタせんかったんですよ(苦笑)。
——相撲ネタをやらなかったのは、なにか理由が?
めっちゃ
さん
相撲には頼らんという変なプライドがあったんです。でも、卒業する手前くらいで、まわしを締めて舞台に立つように。それでも力士とは関係ない一発ギャグをやってたんですけど、徐々に相撲ネタに変わっていった感じですね。
——そこからまたピンに戻るわけですよね?
めっちゃ
さん
ピンはもう最近で、この3年くらいかな(2018年5月)。相方が芸人を引退して、ボクだけ続けるって形で。ずっと相撲ネタし過ぎて、普通のネタが全然わからんなってもうて(笑)。
——相撲ネタをやらない時期でも、元力士というだけでちゃんこを期待されるんじゃないですか?
めっちゃ
さん
相撲部屋にいる時は特にちゃんこを作るのが得意だったというわけではなかったですね。ちゃんこ鍋自体は上の人が作りはるんですね。でも味は覚えてたし、入れてる食材も調味料もわかってたんで、作れましたね。
——そこは、ちゃんこセンスがあったわけですね!
めっちゃ
さん
そこは出来ましたね、ハハハ(笑)。材料も当時のまんまではなく、もっと簡易的にしていって、楽で安くて美味しいものでええやんって、自分なりのちゃんこになっていきました。
IHでもガスコンロでも使える吹きこぼれにくい土鍋にいよいよ火が入る!
イワタニ カセットコンロ エコプレミアム CB-EPR-1
——具材を全て入れたところで、水を張って火にかけていくんですね。
めっちゃ
さん
にしてもこの鍋、火の通りめっちゃええなぁ。沸騰するのめっちゃ早くていいですね。
グツグツ煮えてきた鍋に浮かぶウインナー。なかなかの衝撃映像では……
——……気づいたらウインナーが入ってますけど、相撲部屋でも入れてたんですか?
めっちゃ
さん
ウインナーはホンマは入れへんのですけどね。今田(耕司)さんがウインナー好きなんで、今田さんから「鍋作ってくれ―」って言われた時に入れてみたら、あれ、ウマイなと。まぁ、つみれとか入れたらダシ出てウマイんすけど、ウインナーもダシというか脂とかの旨みが出るんですよね。
——特にお好きだったちゃんこの味ってありましたか?
めっちゃ
さん
味噌ちゃんこですね。基本的なのは、ソップっていう醤油ちゃんこで、それと塩。この3つが一番大きな分け方ですね。あとは部屋によってキムチだったりとか、湯豆腐ちゃんこみたいのだったりとか。ボク的には味噌が作りやすいってこともあって、定番になってます。
ダシを加えながら味噌を溶いていく。
丁寧にやらないと、ダマになって焦げてしまい、鍋が台無しになるので要注意
——それで、今回の味付けも味噌なんですね!
めっちゃ
さん
この味噌ちゃんこは、味濃いめなんです。基本的に、相撲部屋のちゃんこって、ご飯進ますためのオカズなんで。
白菜が投入されたら、いよいよ完成間近!
めっちゃ
さん
白菜とか野菜の水気でちょうどよくなるんで、ええ感じで白菜がシナってきたら完成です。
真剣な表情で味見するめっちゃさん
——どうですかお味は?
めっちゃ
さん
うん。ボクはウマイと思います(笑)。どぞ、食べて下さい。
——では、いただきます!!
めっちゃさん
ごっちゃんです! あと、お好みでごま油や生姜、ニンニクも足して下さいね。
これが、めっちゃさん特製味噌ちゃんこ!!
——そのまま食べると味噌のパンチのある味と、野菜の甘みがお互いに引き立てあって、旨みが超絶に濃いですね! ニンニクと生姜を入れると、香りがブワッと最初に来ますが、後から生姜の香りが鼻に抜けますね。こりゃウマイ!!
めっちゃ
さん
ちゃんこってお店で食べると高いってイメージあるじゃないですか? 実際高いんですけど、それだけ材料代もかかってますし、お店ならではのサービスもあるんで、それはそれの楽しみ方ですよね。
一方で、リーズナブルに気軽に楽しめるちゃんこがあってもいいと思ってて、ならいっそ家で作っちゃえば値段も安いし、好きな味付け出来るんで、それでええんちゃうかなって。
——それこそ、カインズで道具一通り揃えれば、すぐ出来そうですよね。
めっちゃ
さん
そうそう。ちゃんこは身近なものであってほしいですね。
ちゃんこに対するめっちゃさんの想い、最後におっしゃっていた“身近なものであってほしい”という言葉に集約されていたような気がします。
それが、本来ある形を崩せるところは崩し、手間を省いてカンタンに、それでいて本格的な味を楽しんでほしいという、オリジナルちゃんこに結びついたように思いました。
そんな食べる人を思いやる気持ちが、人を楽しませる芸と通じるところがあると、頻繁にのぞかせた笑顔から、感じずにはいられないのでした。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
めっちゃ
さん
この木のまな板、めちゃめちゃ吸い付きがいいんですよ~。