【水性ペンの落とし方】服やプラスチック、壁・床についた汚れを落とす裏ワザを場所別に紹介
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「赤ちゃん」という生き物はたいへん面白く、とにかく成長が早いので日々驚かされる。
寝がえりを覚えてハイハイをはじめたかなーと思ったら、すぐにつかまり立ち、つたい歩きまでするようになった。出来ることがどんどん増えてゆくのだ。
年齢を重ねるごとに揚げ物が苦手になったり、ちょっと運動するとすぐ息切れしたり、小さい文字が読めなくなったり、出来ることがどんどん減ってゆく我々おっさんとはえらい違いである。
親と他人を区別する能力も徐々に獲得しつつあるようで、生まれたての頃は誰に囲まれようがそれほど気にかけていない様子だったのに、8ヶ月になった今では「身内」「知ってる人」「知らない人」「なんか怖い人」らへんを赤ちゃんなりに区別しているように見える。
なので、親や祖父母が抱っこしているときは基本的にご機嫌なのだけど、
知らない人に抱っこされるとこんな感じで表情と身体が固くなる。
僕の友達の中でも有数に見た目が怪しい、この人に抱っこされたときは血相を変えてギャン泣きしました。
そこでふと思ったのですが、赤ちゃんは何を基準に「親」と「それ以外」を区別しているのでしょうか。そのへんが色々気になったので実験してみることにしました。
ちなみに買い出しは東急ハンズ新宿店で行っております。
余談だけど、昔よく遊んだ「学研」の付録っぽいオモチャがたくさん売られていたので、子どもが小学生ぐらいになったら絶対に買い占めに来ようと思いました。欲しすぎる。
ケース1:やたらと毛が濃いパターン
前述の、見た目が怪しい友達がヒゲモジャだったので、「我が息子、毛深い人が苦手なのでは?」という仮説を立てた。実際のところを検証してみたい。
息子氏は恐らく僕のことが大好きで、外出先から家に帰ってくると本当に嬉しそうな顔で僕を出迎えてくれるのである。少し時間を置き、僕が家にいることを忘れたぐらいのタイミングで登場してみよう。果たしてこれぐらい毛深くても「親だ」と認識出来るのだろうか。
ちなみに「山での修行を終えて下山してきた格闘家」をイメージしている。大きめのツキノワグマと戦って撃退してきたという逸話を引っさげて1週間の山ごもりから下山。ただし弟子たちは「本当かよ」みたいな感じで聞き流している。
「押忍! 親です!」
気付いた!
めっちゃ笑顔じゃん。
警戒心が無さすぎる。ほぼノータイムで「あ、親やん」ぐらいの感じでいつも通りに寄ってきた。嘘でしょ? この顔なのに? ちょっとは違和感みたいなの感じない?
親だと認識してる度数(5点満点)
★★★★★
親が変な服を着て異常に毛深くても特になんとも思わないらしい。我が子ながら警戒心が無さすぎて「このままだと企画倒れでは?」という予感がしてきた。僕がどうなろうが無邪気に受け入れるような気がする。少しは警戒心を持て。
【使ったもの】
ちなみにこの絵の具は「人体に塗っても大丈夫」ということでこれまでに幾度となくお世話になっている商品だ。この後もたくさんご登場いただくので覚えておくと良いかもしれない。
ケース2:やたらと太ってるパターン
「ひょっとして体型で判定しているのでは?」と思ったので、はちゃめちゃに太ってみた。更に目を隠すためにサングラス、あとは帽子をかぶってモミアゲも増量。かなり原型をとどめていない。さっきより難易度はあがっているはず。
イメージしたのはBBQが好きなアメリカ人のおっさんである。グラムではなくポンド単位で肉を焼く。「ポテトは野菜だからいくら食べても太らない」と言い、ポテトチップスを食べながらダイエットコークをガブ飲み。テキサス在住の元軍人で愛称は「ニック」。
「ハーイ。ダディだよ」
警戒心の無い息子氏も、「さすがにコイツはおかしい」と気付いたらしい。
でもすぐにこうなった。テキサスのおっさん「ニック」と赤ちゃんの間に友情が産まれた瞬間である。このままオープンカーに乗ってルート66を西に向かって走り出しそうだ。頼むから警戒心を持ってくれ。
親だと認識してる度数(5点満点)
★★★★
警戒していたのは一瞬で、「なーんだ、親じゃん」と気付いてすぐ元通りになった。
「ひょっとして声で気付くのかな?」と思い、念のために購入してあった「吸うと声が変わるアレ」も試してみたのだけどリアクションはゼロ! 本当に警戒心が無さすぎる。
声が変わるアレ。パーティグッズは東急ハンズで買おう。
【使ったもの】
キャップとプチプチはカインズ朝霞店で購入!
こういう資材系はインターネットで買うより店舗で買う方がぜんぜん安い気がする。「単価は安いけどかさばりもの」って送料が高いもんね。
ケース3:顔の色が違う場合
また時間をおいて、今度は顔を緑色にしてみた。ここまでくると人種どころか「地球人」という枠を超えてくる。遠く離れた惑星から未確認生物が初めて地球に降り立った瞬間である。
この緑色星人は知能が高く、地球人のことを「環境を汚す悪い生物だから早く駆除しなければ」くらいに思っているが、腕っぷしは弱く争いは好まない。ボクシングの世界同時中継で人々が熱狂しているのを見て「なんて野蛮な星だ……!」と腰を抜かした。ここまで怪しければさすがの息子氏も警戒するのではなかろうか。
「コンニチハ。パパデス」
こうやって見ると実に鮮やかな緑色である。「緑色の異星人が急に来る」というシチュエーションは「ドラゴンボール」でピッコロさんが孫悟飯を連れ去ったときとまったく同じだ。あれ、絶対怖かっただろうな。緑色の違う星のやつが急に出てきて拉致されるんだもんな。
気付いた。
半笑いじゃん。
さっきに比べると警戒心バリバリである。ただ、「知らない人」と認識してるというよりは、「親が何か変なことになってる」という認識をしているような気がする。「え? なにしてるん?」みたいな。
でも1分ぐらいで慣れました。
おい、慣れるなよ。もっと警戒しろ。
親だと認識してる度数(5点満点)
★★★
さすが赤ちゃん、親の顔が緑色でも1分もすれば「まあ、緑だけど別にいいか」くらいの温度感である。すぐに慣れていつも通り僕のお腹の上で遊びはじめた。赤ちゃんは皮膚や目の色で人を判断するような世界とは無縁らしい。
【使ったもの】
ちなみに、「色が悪かったのかも」と思い、赤色で試してもだいたい同じようなリアクションでした。
いい加減にしろ。
ケース4:鬼
ここまでくると「いい加減ギャン泣きさせたろか」みたいな気持ちになってくる。そこで登場するのが鬼だ。何故なら鬼は子どもの天敵だからである。
節分で鬼に追われ、秋田でナマハゲに追われ、たいていの子どもはギャン泣きする。さすがの息子氏もここまでくれば怖がって泣くのではなかろうか。
「おっ」
そして嬉しそうに寄ってきた。こらあかん。
警戒心ゼロ!
親だと認識してる度数(5点満点)
★★★★
顔を塗っただけのパターンより更に警戒心が下がった。なんでだよ。
これまでの試行により、「うちの親はなんか変な感じで出てくる」というのを覚えてしまったのかもしれない。「変なのが来ても、それはだいたい親」というのを学習してしまったせいで余計に警戒心が薄れる、という寸法だ。
あと、「鬼が怖い」というのは昔話とかを聞いて育った影響だったりして、まだ「桃太郎」なんかを読み聞かせしてない段階では赤ちゃんだって鬼のことを怖いとも思ってないのかもしれない。
とにかく、我が息子には「変な人にはついていかないように」みたいなことを、他の子どもよりも強く教育する必要がありそうだ。
【使ったもの】
以上、「赤ちゃんを何をもって他人と親を判断しているのか?」の実験結果としては「正直わからん」というまったくもって微妙な結論に陥ってしまいました。
作るの、けっこう大変だったのに。
【おまけ】
「あ、ひょっとしたら体臭で判断してるのかも?」と思い、汗まみれになったTシャツを1日放置し、終わってる状態で着て同じように接してみたけど、まったくのノーリアクションでした。着ている僕の方が死ぬかと思うレベルだったのに。「この子は物事に動じない性格」くらいの感じでいいんでしょうか。