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スパイスでクラフトコーラとチャイを作る

クリエイター

yucchosan

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趣味は東南アジアを旅行して食べ歩きをすること。タイで見た野生のビカクシダの姿に衝撃を受ける。帰国後、日本でも観葉植物として売られていることを知り、試しにひとつ入手してみたところハマる。いつかビカクシダだらけの魯肉飯屋さんをやりたいと思っている。

クラフトコーラとは

クラフトコーラという言葉を聞かれたことがあるでしょうか。ここ何年かで、よく耳にするようになった気がします。

どういうものかというと、一般的にイメージされる缶やペットボトル入りの大量生産のコーラと区別して、手作りされたコーラのことをいいます(ただ、最近は大手メーカーもクラフトコーラという名前の商品を出しているのでちゃんとした定義はされていないようです)。

主な材料は炭酸水、砂糖、レモンなどの柑橘、そしてスパイスです。スパイスというとやはりカレーがイメージされますが、カレーでも使う材料を使って、クラフトコーラを作ることができます。

チャイとは

チャイについては、大手チェーンのコーヒーショップなどにもあるので、飲んだことがあるかたも多いのではないでしょうか。

チャイというと、言葉の意味としてはお茶そのもののことなので、いわゆるカフェなどで飲めるスパイシーなミルクティーとは異なります。

日本で「チャイ」とオーダーして出てくるのは、インドでいうマサラチャイという飲み物になります。さらにいってしまうと、ほとんどのお店ではスパイスと紅茶のエキスが混ざった甘いシロップまたはパウダーを牛乳で割るだけなので、現地とは少し作りかたが異なります。

こちらもスパイスを使って作るので、今回はクラフトコーラと合わせて作りたいと思います。

道具を揃える

クラフトコーラもチャイも、どちらもスパイスを中心とした材料をコトコト煮て作るものです。今回はカインズでその材料を揃えていきます。

まずは「はかり」を買います。製菓用の0.1g単位のものを選びましたが、1g単位のものでも問題ありません。

オリジナルのキッチン用品が充実していた

オリジナルのキッチン用品が充実していた

次に鍋を探します。もう少し小さいミルクパンもありましたが、チャイを作るときはブクブクと沸騰させるため少し大きめのものにしました。対応するガラスの蓋も買います。

絶妙なサイズ感。ちょうどよさそう

絶妙なサイズ感。ちょうどよさそう

各サイズの鍋に対応する蓋が別売りで売っていてうれしい

各サイズの鍋に対応する蓋が別売りで売っていてうれしい

鍋をかき混ぜるものも必要です。耐熱のゴムベラを探していたのですが、こちらの製品がすくうこともできて便利そうなので選びました。

これひとつで、「こそぐ」も「すくう」もできて便利そう

これひとつで、「こそぐ」も「すくう」もできて便利そう

スパイスや茶葉をこすのに、茶こしは必須です。サイズが大きめのものを選びました。

茶葉・スパイスの量が多いので、大きいほうが使いやすい

茶葉・スパイスの量が多いので、大きいほうが使いやすい

こした液を注ぐために、耐熱の計量カップも買いましょう。

プラでもよいですが、ガラスのほうがなんとなく信頼できる気がする

プラでもよいですが、ガラスのほうがなんとなく信頼できる気がする

グラスとカップも買いましょう。

厚手でシンプルで使いやすいデザイン

厚手でシンプルで使いやすいデザイン

ビール用の保冷タンブラーだったが、ホットも対応とのこと

ビール用の保冷タンブラーだったが、ホットも対応とのこと

クラフトコーラを作る

道具も揃ったので今から作っていこうと思いますが、先に申し上げたいのが、クラフトコーラに正解はないということです。

世界的に有名なあの赤いコーラや青いコーラの味を目指すのであれば正解はあることになりますが、クラフトですので、作る人の数だけ答えがあるということになります。そしてそれがクラフトコーラの面白い点でもあります。実際、日本だけでも近年ものすごい種類のクラフトコーラが発売されていて、味や香りだけでなく製品ごとのストーリーや多様性を楽しむことができます。ということで今から作るクラフトコーラも、一例として読んでいただければと思います。

さて、材料を買ってきました。

■材料(作りやすい量、約15杯分くらい)

  • 砂糖(上白糖、三温糖、きび砂糖、いずれも可)…300g+150g(カラメル用)
  • 水…300ml+大匙3(カラメル用)
  • 炭酸水…1本
  • レモン…2個
  • ショウガ…3切れ
  • 八角…1個
  • 黒胡椒…9粒
  • クローブ…9粒
  • カルダモン…9粒
  • バニラビーンズ…1本
  • ジュニパーベリー…20粒
  • シナモンスティック…3本
  • コリアンダーシード…20粒(小匙1弱)
  • ナツメグ…1/2粒(パウダーの場合約3g)
ホールスパイスは見た目も美しい

ホールスパイスは見た目も美しい

さっそく作っていきます。

まずはレモン1個をよく洗い、輪切りにし、鍋に入れます。バニラビーンズは縦に半切りにし、包丁で中身をこそぎ、鞘ごと鍋に入れましょう。

黒い泥のようなものがバニラビーンズの中身。鞘も香りがあるので一緒に入れる

黒い泥のようなものがバニラビーンズの中身。鞘も香りがあるので一緒に入れる

スパイスを砕き、鍋に入れていきます。電動のミルを使ってもいいし、カインズのスリランカマニア堀越さんのようにこだわりたい人は薬研を使用してもよいです(筆者は乳鉢を使いました)。

粉々にする必要はなく、抽出しやすいように少し割れればよい

粉々にする必要はなく、抽出しやすいように少し割れればよい

ナツメグは硬いのでチーズグレーターやおろし金を使うか、パウダーのものを使う

ナツメグは硬いのでチーズグレーターやおろし金を使うか、パウダーのものを使う

水(300ml)と砂糖(300g)を鍋に入れ、蓋をして15分ほど弱火で煮込みます

コトコトと煮て香りをシロップに移していく

コトコトと煮て香りをシロップに移していく

煮ている間に、香りと色とコクをつけるためのカラメルを作ります。別の鍋に砂糖(150g)と水(大匙3)を入れ、中火にかけます。まず水と砂糖が溶けてドロドロになりますが、そのままゴムベラで混ぜながら加熱を続けます。

きび砂糖を使用したのでこの時点で茶色いが、上白糖ならこの時点ではまだ白い

きび砂糖を使用したのでこの時点で茶色いが、上白糖ならこの時点ではまだ白い

さらに加熱を続けると水分が飛び、一度パサパサの状態に戻るのですが、よく混ぜながら加熱を続ける。すると砂糖の融点に達し、再びドロッとした状態に。そうするとすぐにカラメルらしい香ばしい香りがしてくるので、火を止め、大匙1程度の水(分量外)を入れ、余熱で熱が回るのを止めます。

細かく泡立っているため明るい茶色に見えるが、黒に近い焦げ茶色をしている

細かく泡立っているため明るい茶色に見えるが、黒に近い焦げ茶色をしている

カラメルの沸騰が落ち着いたら、横で煮ていたシロップ本体と混ぜ合わせていきます。レモン1個を切り、絞り汁を入れよく混ぜ、しっかり香りを抽出するため、一日置いておきます。

砂糖の塊なので常温で問題なし

砂糖の塊なので常温で問題なし

翌日、茶こしがザルでスパイスをこし、保存用の瓶に移します。バニラの鞘からは香りがまだ出るので、一緒に瓶に入れておく。

細口の瓶だと漏斗が要るが、そのほうが使うときに注ぎやすい

細口の瓶だと漏斗が要るが、そのほうが使うときに注ぎやすい

コーラシロップ大匙3と炭酸水200mlをコップに入れ、優しく混ぜていきます。氷たくさんとレモンひと切れを入れたら、完成です。

チャイを作る

コーラの味見は後に取っておいて、次にチャイを作ります。チャイに関しても、インド、スリランカ、ネパールなど、いろいろな国のスタイルがあります。

今回はインドのものをイメージしていますが、それでもあれだけ広大な国ですから、地方によってもかなり多様性に富んでいます。同じ地方でもお店や家庭によって当然異なります。ですので、これを読んで「他で習ったのと違う」とか「こうしたほうがおいしい」というご意見がもしかしたらあるかもしれませんが、一例としてご容赦ください(もしおすすめのレシピがあれば教えてほしいです!)。と、予防線を張ったところで、レシピはこちらです。

■材料(作りやすい量、3, 4杯分くらい)

  • 茶葉(ミルクティー向きの品種、細かいものが望ましい)…大匙1.5(約12-15g)
  • 砂糖(上白糖、三温糖、きび砂糖、いずれも可)…大匙1.5(なくてもよい)
  • 水…250ml
  • 牛乳(できれば成分無調整のもの)…250ml
  • ショウガ…3切れ
  • 黒胡椒…6粒
  • クローブ…6粒
  • カルダモン…6粒
  • シナモンスティック…1本
コーラに比べるとシンプルな構成

コーラに比べるとシンプルな構成

まず、水250mlを強火にかけ沸騰させます。

茶葉大匙1.5を入れ、蓋をし、弱火にし、5分煮出していきます。

※茶葉はフルリーフではなく、CTCやBOPと呼ばれる細かい形状のもののほうがしっかり抽出されコクが出るためおすすめ。ティーバッグを使ってもよい。紅茶の品種はアッサムやウバなどがコクがあり牛乳やスパイスに負けないためおすすめ。アールグレイなどのフレーバードティーはスパイスの香りが活きないためあまりおすすめしない。

 ※CTC:Crush(潰す)、Tear(ちぎる)、Curl(丸める)処理をした茶葉のこと

 ※BOP:ブロークンオレンジペコーの略で、紅茶を揉捻する際に生じる細かい茶葉のこと

紅茶を煮出す間に、今回もスパイスを潰しておきます。

この程度でOK

この程度でOK

鍋にショウガと潰したスパイスを入れ、蓋をして弱火で2分ほど煮出します

かなり濃そうに見えるが、これくらいしっかり煮出してOK

かなり濃そうに見えるが、これくらいしっかり煮出してOK

甘味をつける場合は、このタイミングで砂糖を入れます。両方楽しみたい場合は、普通の紅茶のように飲むときに入れても大丈夫です。

牛乳を鍋に入れ、中火にかけ、膜ができないようにゴムベラで混ぜながら加熱。2, 3分すると沸騰しブクブクと膨らむので、吹きこぼれないように火から離すか、火を止めます。ブクブクが治まったら、もう一度火にかけ……という工程を3回ほど繰り返します。これにより、紅茶と牛乳とスパイスが空気を含み混ざり、味がまとまるのです。(近所のカレー屋さんのインド人シェフは「スパイスとチャイがなかよしになる」と言っていた。かわいい)

膨らんでいるところ。目を離すとすぐ吹きこぼれてしまうので注意

膨らんでいるところ。目を離すとすぐ吹きこぼれてしまうので注意

茶葉とスパイスをこし、高いところからカップに注ぎ、完成。これをすることで、ここでもチャイに空気を含ませまろやかにするのと、熱すぎるチャイを飲みやすい温かさにする意味があるといいます。お店ではパフォーマンス的に客席の前でカップからカップへと何往復も注ぐ……なんてことをやってくれるところもあるんです。

バシャバシャしたあと。あまりうまく泡立たなかった

バシャバシャしたあと。あまりうまく泡立たなかった

飲む

さあ、いよいよ実食(実飲?)です。まずはコーラからいただきます。

レモンはなくてもいいが、香りと贅沢な感じが出るのでおすすめ

レモンはなくてもいいが、香りと贅沢な感じが出るのでおすすめ

バニラビーンズは茶こしを通ってくれる

バニラビーンズは茶こしを通ってくれる

今回は仕上げにレモンをひと切れ入れましたが、その他にも黒胡椒や山椒をひと振りしたり、ミントやパクチーなどのハーブを載せたりしても、香りと見た目両方の面で楽しめます。

飲んでみると、まずバニラの甘い香りが鼻腔をくすぐります。舌にはカラメルのどっしりとした甘味と少しの苦味、そしてレモンの酸味が爽やかに抜けていきます。それからシナモン、カルダモン、ジュニパーベリーなどの爽やかな香りが余韻として喉の奥のほうから鼻に戻ってくるような印象です。

甘味、苦味、酸味と複雑なスパイスの香り、そして炭酸の心地よい刺激が相まって、とても爽やかな気分になります。とても完成された飲み物だと飲むたびに思わされます。

次にチャイをいただきます。

濃いめのチャイには小さめのカップがちょうどいい

濃いめのチャイには小さめのカップがちょうどいい

しっかり紅茶を煮出したので、ガツンと濃いめの味がおいしいです。牛乳と紅茶を同量で作ったので、キリッとしていますが渋くはなく、また乳脂肪分のコクもあり、ホッとする味です。ショウガも入っているので体が温まりますし、胡椒と相まって少しピリッと来る刺激も楽しいです。

今回、似た道具と材料で作れるドリンクをふたつ紹介しましたが、いかがでしたか。スパイスカレーはちょっとハードルが高いと思われている方も、まずは飲み物から作ってみてはいかがでしょうか。

コーラもチャイもカレーと相性抜群ですし、材料もかなり共通する部分があるので、作ってみたらカレーも一緒に作ってみたくなるかもしれません。今回のレシピに使っているスパイスはすべてスーパーマーケットで手に入りやすい(大手スパイスメーカーで取り扱いがある)ものなので、ぜひ試してみてください。

(おまけ)チャイのスパイス発展編

チャイにも色々あると書いた通り、筆者も毎回レシピを変えてチャイ作りを楽しんでいます。本編の標準的なチャイでは飽き足らないスパイス好きなかたにはぜひ試していただきたい、面白いスパイスを少し紹介させてください。スーパーでは手に入りにくいものもありますが、インドの方がやっているスパイス屋さんや、最近ではネットでも手に入るので、気になったらぜひ入手してみてください。

カレーに入れてもおいしいスパイスたち

カレーに入れてもおいしいスパイスたち



左上から時計回りに、

  • カシアシナモン…本編で使ったセイロンシナモンに比べ力強い香りと甘味がある
  • カルパシ…地衣類の一種で、お香のような独特の余韻
  • フェンネルシード…歯磨き粉のような爽やかな香り
  • ティンブール…ネパールの山椒。山椒より穏やかな香りと痺れ
  • ブラウンカルダモン…中身は爽やかな芳香があり、皮には強烈な薫香がついている
  • ディルシード…ハーブのディルの種。葉にも通じる甘くて爽やかな香り
  • メース…ナツメグの周りの組織をはがしたもの。ヒノキのような甘く爽やかな香り

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