住設メーカーの「LIXIL」に教わる! 雨戸&シャッターお掃除完全マニュアル
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目次/ INDEX
バジルやローズマリーとともに、スパイスハーブとして有名なオレガノ。香り高い葉の印象が強いですが、白や淡紫色の花の美しさから、観葉植物としても親しまれてきました。
オレガノは、乾燥しても美しい花色を保つことから、ドライフラワーやリースなどのクラフト素材としても利用されています。耐寒性があり、生育環境さえ整っていれば、手間なく栽培することができるため、初心者にもおすすめの植物です。
ここでは、オレガノの育て方を詳しく解説していきます。オレガノの好む環境や、植え付け時の注意点、収穫方法や収穫後の使い方などにも触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
オレガノは一度植えれば、毎年収穫を楽しめる多年草です。地中海地域原産のシソ科の植物で、草丈は30〜60cmほどに成長し、夏から秋にかけて白や淡紫色の花を付けます。シソ科というだけあり、すっきりとした強い香りが特徴で、ローマ時代から料理に欠かせないハーブとして栽培されてきました。
オレガノは乾燥や寒さに強く、丈夫なため、初心者でも比較的失敗なく育てられます。その反面、多湿にやや弱い性質を持つため、葉が茂ってきたら植え替えや剪定が必要になります。
栽培時に注意すべきポイントはいくつかありますが、環境や育て方によって香りの強さが変わるため、ついつい手間をかけてしまうのもオレガノの魅力ではないでしょうか。
苗植えの場合、真夏や真冬、梅雨の時期を避けた春か秋に植え付けをします。オレガノの根は傷つきやすくデリケート。根鉢よりもひとまわり大きく土を掘ったら、根鉢が崩れないように優しく入れこみ、苗がぐらつかないよう、株元にしっかり土を寄せましょう。
また、オレガノは繁殖力が高く、横に広がりやすいため、苗同士は少し離して植えてください。
種まきから育てる場合、15〜20度の気温で発芽させます。4〜5月、または9〜10月が適期です。種がとても小さいうえ、日光を受けて発芽するため、風が当たらない明るい場所で育てましょう。
種が重ならないように気をつけながら、1ヶ所に3〜5粒ずつまき、土を薄く被せたら、たっぷりの水を静かに与えてください。発芽環境に問題なければ、4〜5日で発芽しますよ。
オレガノは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。
鉢植えの場合、横に広がりやすいオレガノの特性を踏まえ、1鉢につき1苗植えます。8号以上の鉢で、苗よりもひとまわり大きめの鉢を選びましょう。プランターの場合は、苗同士の間隔が30cm以上空くように植えてください。
地植えの場合は、日当たりと風通しがよく、水はけの良い場所を選びましょう。酸性土を嫌うため、あらかじめ苦土石灰を混ぜておき土を中性にしておきます。植え付け時は苗が混み合わないように、間隔を30〜50cm空けるようにしましょう。
オレガノは日当たりと風通しがよく、水はけの良い場所を好みます。高温多湿を嫌うため、夏は雨と西日を避けて涼しい軒下などに移動しましょう。少し乾燥気味に育てると、手間なく丈夫に育ちます。
鉢植えでは、土の表土が乾いたタイミングで水やりを行います。地植えの場合は、苗植え時にしっかり水をあげたら、その後はほとんど必要ありません。
水やりの際は、葉部分に水をかけると、葉の付け根部分に水が溜まって腐ることがあるため、水が葉に直接かからないように気をつけて根元部分に優しくかけましょう。
水はけが良く、肥沃な土が適しています。
鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:堆肥2の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土を使用します。さらに、川砂や軽石を2〜3割加えると、水はけが良くなって根腐りが起こりにくくなります。
地植えの場合、植える3〜4週間ほど前に苦土石灰を混ぜて置きましょう。これは、オレガノが酸性土を嫌うためです。植え付けの1〜2週間前になったら、緩効性の化成肥料を加えることで、オレガノの生育に適した土になります。
オレガノは、緩効性の化成肥料を使います。
植え付け前の土に化成肥料を与えたら、追肥はあまり必要ありませんが、9月の花の収穫後に追肥をすると、葉の収穫量が増えます。
肥料を与えすぎると、茎が伸びすぎて折れやすくなったり、香りが薄れたりすることがあるため、肥料のあげすぎに注意しましょう。
オレガノは1〜2年のタイミングで、春か秋に植え替えを行います。
鉢植えの場合は、葉が茂ってきたら、ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。植え替えは、苗植えと同じ方法で行います。
地植えの場合は、根詰まりや葉が茂って湿気がこもっていなければ、特に植え替えの必要はありません。また、植え付けの際に、底を抜いた鉢などを埋めた土の中に植え付けると、広がりを抑えることができます。
オレガノは用途によって収穫時期が変わります。
ハーブなどの食用として収穫する場合は、香りが一番強くなる開花直前のタイミングで収穫を行います。地上部の1/3部分を枝ごと切り取り、逆さにして乾燥させましょう。完全に乾燥したら、しごくように葉を枝から離します。
ドライフラワーなどの観賞用の場合は、苞(ほう)が色づいて花が咲き始めたタイミングで剪定を行います。花は乾燥とともに色落ちしますが、苞はそのままの色を保つため、美しいドライフラワーができますよ。
オレガノは、バジルやローズマリーのように、イタリア料理や地中海料理などで、定番のスパイスとして利用されてきました。
強く爽やかな香りが特徴のオレガノは、特にトマトやチーズとの相性が抜群で、ピザや煮込み料理に加えると、香りに深みが出てより本格的な味わいになります。また、臭みを和らげる効果があり、肉や魚になじませてからオーブンで一緒に焼くと、臭みが消えて香りがよくなり、油っぽさも和らげてくれます。
オレガノは調味料としてだけでなく、古代ギリシア・ローマ時代から風邪薬や胃腸薬としても利用されてきました。抗菌・殺菌作用や抗酸化作用があり、体の疲れやストレスを感じたら、オレガノオイルを水やお茶に数滴混ぜたり、ハーブティーとして飲むのもおすすめです。香りも爽やかで、気分をすっきりさせてくれます。
オレガノは害虫に強い植物ですが、3〜6月頃にアブラムシがつくことがあります。基本的には、薬剤を使わず手で取り除きますが、大量に発生した場合は殺虫剤を塗布しましょう。
また、葉が茂って湿気がこもると、カビが生えやすくなります。カビは茎や根を腐らせたり、葉枯れの原因にもなるため、こまめに剪定や株分けを行い、風通しの良い状態を保つようにしてください。
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