洗濯のプロが教える柔軟剤おすすめ4選! 選び方や効果的な使い方も解説
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
藤原氏が栄華をきわめた平安時代、唐の衰弱や、遣唐使の廃止により、唐風に代わって国風文化と呼ばれる日本独自の文化がおおいに発達した。
今も続く日本の文化や風習は、この時代をルーツにしたものも多い。なかでも『枕草子』や『源氏物語』といった、かな文字を使った文学作品の誕生と、ひらがな・カタカナの普及が、その後の日本語や日本文化に与えた影響は計り知れない。
そして、この時代に、あることば遊びが誕生する。「しりとり」だ。しりとりは、「文字鎖(もじぐさり)」と呼ばれる、言葉の最後の文字を次々とつなげていく、和歌などの修辞法のひとつから派生したといわれている。
そんな、悠久の歴史を持つ「しりとり」を、ホームセンターにあるものに限定して、国語辞典マニアがやると、いったいどうなるのだろうか?
今回、しりとりを行うのは、日本最大級の売り場面積を誇るカインズ幕張店。
カインズ幕張店
私、筆者の西村と、しりとりで対戦してくれるのは、国語辞典マニアの稲川さんだ。
国語辞典マニアの稲川さん(左)と筆者西村(右)
稲川さんは普段、出版社で校正校閲の仕事をしているが、国語辞典を集めるのが趣味で、現在、数百冊の国語辞典を保有している。それだけでなく、しりとりも大好きで、そのへんの人よりも、しりとりについては一家言持っている。
というわけで、相手にとって不足はない。
今回行うしりとりについて、普通にしりとりをするだけでは面白くない。そこで、制限時間を設け、時間内に店内にある商品で、しりとりになっている「しりとり商品」を探して持ってくる、というルールを決めた。
さらに、しりとりが終了したのち、自分が持ってきた「しりとり商品」の言葉が、国語辞典に載っていれば+3点、回文であれば+3点といった風に、しりとりボーナス点を加点するというルールもつけ加えた。
少しまえおきが長くなってしまうが、ひとまず、以下のルールでやってみることにした。
ルール
|
ボーナス点
|
なお、しりとりの判定には、編集者の高野さんが帯同し、適宜判定する。
ではさっそく、しりとりをスタートしたい。
まず、最初の言葉は「カインズ」の「ズ」から始める。ジャンケンにより、まず稲川さん先攻ときまった。
なお、しりとり商品を探しに行く人には編集者の高野さんがついてきてくれている。
稲川:ず……。あ、野菜売ってるんですね。
このカインズでは、野菜も取り扱っている。
稲川:あ、あるじゃないですか。
いきなり「ず」のつくものを発見する稲川さん。開始から20秒ほどのことだ。
稲川:ズッキーニです。
西村:はやっ! バケモンか。
稲川:ちょうどすぐ後ろの野菜コーナーにズッキーニがあったんですよ。
続く後攻、西村は「ニ」からスタートとなった。
西村:えー、じゃあ「ニ」ね。ニか、ニンジン、あ、だめだ……ニカワってないかな。
高野:ニカワ!?
西村:ニカワ、ニカワ……ないな、肉ってないかな、ないな。……ニードル? ニス?
「ニ」のつくもの、次々に思いつくのは思いつくのだが、そのモノがない。ウロウロするうちに時間が無駄に過ぎている。
高野:西村さん、もう1分半過ぎてます、残り1分ちょっとです。
西村:え、マジで。商品名でもいいんだよね……ニュークルピタ! 商品がない! アガー!
せっかくのニから始まる商品だったが、欠品!
さらにウロウロするうちに、無駄に時間が過ぎてしまう。
高野:2分15秒です。
西村:かなり焦るな……2リットルってだめかしら。
2リットル。しりとり的に微妙にアウトのような気がするが、2リットルのタンクというものはなかった。
高野:西村さん、時間切れです。
西村:マジか……。
なんと、いきなり時間切れで西村の負けである。詳細に決めたボーナス点云々どころではない。
第一回戦、まさかの時間切れ、ニで負けてしまった。
それにしても、20秒で「ズッキーニ」を決める稲川さんはいったいなんなのか。
稲川:ズって、実はしりとり的に難しいんですよ。ズで始まる言葉があんまりない。だからしりとり好きの間では事前に対策(どんな言葉があるか予習しておく)してるんです。
稲川:ズで最強なのが「ズームレンズ」なんです。ズで始まって、ズで返すという。
西村:なにこの人! なんなのこの人! こわい!
うっかりとんでもないバケモノを相手に選んでしまったようだ……。
言い出しっぺがいきなり負けるのはそれはそれで笑える展開だが、言葉のラリーが続かないのは、しりとりとしてちょっと面白くない。そこで、お互い1時間の持ち時間制でしりとり商品を探してくる。というルールに変更した。これならば、時間を気にせず、しりとり商品を探すことができるだろう。
仕切り直しの最初の言葉は辞書を適当に開いた場所の文字とした。
「ちゅ」だが、いきなり拗音はきついので「ち」にした
西村:では「ち」探してまいります!
西村:「じ」ゃがいもか、「ぢ」ゃがいもならワンチャンあったのにな……「ち」ばの味……だめ?
高野:それってコピーですよね。
西村:だめか……。
やはり、難航する西村。そう、実は私、しりとりが下手なのである。偉そうに、ルールだとか色々決めているが、しりとりはあまり得意ではない。
いくら時間制限がゆるくなったとはいえ、あまり時間を掛けると、時間切れしたほうがマイナス点になるので、さっさと探したい。「ち」でしょう? ぜったいなにかあるはず! そんななか、野菜の種コーナーが目についた。
西村:ちしゃ菜ってどうですか? ほらあった。
「ちしゃ菜」つまりレタスの和名だ。
西村:ちしゃ菜ということで、次は「な」でお願いします。
稲川:はい、わかりました。
わき目もふらず、キッチン用品コーナーに向かう稲川選手。いったい何を持ってくるのか。
「なべ」だ。シンプルで、いかにもホームセンターって感じのしりとり商品で絶妙だ。
しかし、続く西村もサクッと「べ」を持ってくる。
西村:「べ」でしょ、ベルト、これはあるでしょ。このへんかな。ほら、あった!
安全ベルト、という商品だが、いちおう「ベルト」ということでOKになった。
続いて稲川さん、「ベルト」を聞くと、またもや野菜コーナーに走る。
手にとったのは「トマト」。
稲川:回文ボーナスありますからね。
ボーナス加点も考慮しているところも抜け目がない。トで始まる言葉。
西村:「ト」は大丈夫。あるんです。
西村:トンカチ! まさに、ホームセンターっぽいやつ。
稲川:「チ」か……。
チのつく道具。なんでもありそうだが、ホームセンターに実際に置いてあって売っているもの……となると、なかなか難しい。
今まで数分以内で持ち帰ってきていた稲川さん、今回はなかなか目当てのものがないようで、店内をさまよっている。
高野:稲川さんすみません、店内速歩きぐらいで移動してもらっていいですか……。
うっかり、稲川さんを見失ってしまう高野さん。戻ってくる稲川さんの手にあったのは……「チャオちゅーる」。
「チャオちゅ~る」
ここにきて、おもいっきり商品名なやつがきた。しかも「ル」。ルから始まる言葉ってそんなにないので、ふつうのしりとりだと、かなり難しい。
ルッコラ……ないな
西村:ル、ル、ルッコラ……いや、これは小松菜だ。え、ルッコラってどんなやつでしたっけ?
高野:葉物野菜ですよね。
頭が混乱しており、ルッコラが何かもわからなくなってきている。ルッコラはそうそうに諦め、他の「ル」を検討する。
西村:商品名に頼ろう。ル、ル、ル……。アリエール……最後かよ!
西村:る、る、るーるるるる。
高野:キタキツネ呼ぶ人みたいになってますよ。
西村:そういえば最近、スリッパのこと、ルームシューズっていいますよね。スリッパでルームシューズでいいんじゃないですか。
西村:あった! ルームシューズ。
稲川:あー、考えてたの思いつかれちゃった。しかも「ズ」か……。
2戦目とはいえ、またズッキーニを持ってくるのは気が引けるだろう。何を持ってくるのか。
稲川:寸胴鍋ないかな……。これとか寸胴鍋って言い張っていいかな……。
高野:寸胴鍋は、もうちょっと深くて大きいやつじゃないですか。
鍋コーナーにモノがなかったため、寸胴鍋は諦め、向かったのは洗濯用品コーナー。
稲川:あった、「ズボンハンガー」なるべくズボンは使いたくなかったんですけど……背に腹は代えられないですね。
続いての文字は「ガ」。
西村:「ガ」、ガラスなんとかってありませんかね、ガラスペンとか……は、ンだからだめだ。でも、ちょっとずるいけど、ガラス用洗剤とか……。
西村:これ、どうしましょう……。ガラス用ボンド。いちおう書いてあるし……。でも、ナントカ用ナントカって、なんでもアリになっちゃうような気がしますけど。
稲川:あぁ、いいんじゃないですか? 「ド」ですね。
稲川さん、工具のコーナーにまっすぐ向かう。
到着したのはドリルコーナー。ホームセンターの一番ホームセンターらしいところだ。
高野:あ、いいですね、選び放題ですねー。
稲川:「ル」ですからね。
ここで、ルを重ねてきたのは戦略でもあるのだ。
西村:また「ル」か……。ルーフバルコニーとかあるかな……。っていうかルーフバルコニーってなんだ?
高野:ルーフバルコニーはホームセンターで売ってないと思いますけど。
西村:「ルル」って商品ありますよね。
高野:ありますね。
西村:これ持っていっちゃまずそうだから、写真にしとこう。
高野:また「ル」ですね。
西村:そう、回文でかつ「ル」で返すという。
稲川:あー、やられた。「ルル」あったか……。
高野:これは意外と会心の一撃ですね。
稲川:ルか……。
無言でペット売り場へ向かう稲川さん。
稲川:あった、これだ。まんま書いてある。
そこで撮影したものとは……。
稲川:ルームサークルです。
西村:えぇ! またもや「ル」返し! こわい!
実は稲川さんのル攻撃は、チャオちゅ~るの「る」から始まっており、ルームシューズ(西)→ズボンハンガー(稲)→ガラスボンド(西)→ドリル(稲)→ルル(西)→ルームサークル(稲)と、徹底しているのだ。こわいの一言につきる。
力なく笑うしかない。ル。あるかな。
西村:「ル返し」の流れを止めたいんだよなー。ルービックキューブってないかな……ホームセンターにはないな。
一般的に「ル」で始まる日本語の語彙は少ないように思えるが、実は秘策がある。「ルームなんとか」という商品が、意外とホームセンターにはあるのだ。
西村:「ルームなんとか」で今回は回避します。……ルームフレグランスとか。ルームフレグランスってそんなのありましたっけ?
高野:あります。芳香剤とかですね。
西村:これかな……フレグランスって書いてあるから。
稲川:なるほど、ルームフレグランス。「ス」ですね……。
無言で「しりとり商品」を探し出す稲川さん。なんだか不穏な雰囲気がただよう。
稲川:「ル」で返したいんです。
高野:えぇ! あるんですかそんなの……。
あった「スチロール」だ。こ、こわすぎるだろ!
西村:スチロールレンガじゃないですかこれ。
稲川:いや、スチロールです。
西村:鬼だ。
続いてまたもや「ル」となった西村。力なく外に出ると、苗の中に偶然「ルリマツリ」を発見。
なんとか、かろうじて次につなげた。「ルリマツリ」今日はじめて知った植物ですが……。
続いての稲川さん。
稲川:釣り用品があればリールで返すんですけど。
高野:ひーっ、こわい!
稲川:リールはないっぽいですね……。「リップ」にします。「プ」も難しいんですよ。
西村:「プ」……プ、むずいぞ……。プ、プ……。
売り場をさまよう西村が見つけたものは。
西村:プードル、あそこに居るけど、あれだめかな?
高野:お客さんのワンちゃんなのでだめですよ。
西村:だめか……。「ル」で返せたのに。
しかしここで、プで始まり、ルで終わる商品を偶然発見する。
西村:プラボトルがいいんじゃないですか? プラボトルで。
もはや熾烈な「ル」の応酬になってきた。どちらかが死ぬまでやるやつだ。
高野:すごい、泥沼になってきました。
稲川:あー、なるほど……これ以上「ル」はきついな……。
高野:稲川さんからギブアップの宣言か。
実はこの時点ですでに残り時間が共に10数分となっていた。それを受け、稲川さんは戦略を変えてきた。
稲川:できれば辞書に載っている言葉の商品を持ってきて点を稼ぎたいんですよね。
稲川:ルッコラなかったんですよね……。あ、あるじゃないですか!
ルッコラ、苗や野菜のほうばかりみており、完全に種を見落としていた。これはやられた。
続く西村、「ラ」では素直に「ラジオ」。
稲川さんのターン。「オ」
稲川さん「お茶」ときた。シンプルだが「ちゃ」から始まる言葉はなかなか難しい。
西村:「ちゃ」! 「チャ」で始まる言葉、そんなにないだろ……。
と、ぼやきつつも、たいへんなものを発見してしまう。
西村:これ! やばいですよ。チャコールならルで終わる! でも、缶だから使えない! ていうか、チャコールってなんですか?
高野:チャコールって炭のことですよね。
西村:あっチャコールあった……。
西村:チャコール……ブリケット。チャコールだめですか?
高野:いちおう、商品名に大きくブリケットと書いてあるので、チャコールブリケットにしましょう。
審判が下った。これは従うしかない。
続いて稲川さん「ト」だ。
辞書に載っている言葉で、「ト」から始まるちょうどいいのがあるらしい。
稲川:これこれこれ。
高野:なんですかこれ?
稲川:トラロープですね。通称ですけれど、辞書に載ってるんです。しかも「プ」で返せる。
高野:はぁーなるほど。
もはや攻撃が「ル」返しではなく、「プ」返しとなってきた。
西村:また「プ」か……プラカップ。
プラなんとかで返すのは、若干心苦しいところはあるけれど、四の五の言っていられない。しかも「プ」返しができる。
稲川:なるほど、プですね。プは、あるんですよ。
そう言うと、サクッと「プチプチ」を決めてきた。
実は、トラロープもプチプチも『三省堂国語辞典』に載っている言葉だ。これは俗名や商標名ではあるけれど、その呼称が広く一般的に浸透している。そのため「日常生活でよく使う身近な言葉はなるべく載せる」という編集方針の『三省堂国語辞典』には掲載されている。同じ国語辞典でも『新明解国語辞典』にはこのトラロープもプチプチも載っていない。
「チ」を受けての西村は「ちりとり」
「リ」を受けての稲川さんは「リキュール」
またもや「ル」返し、やんぬるかなというところだったが、それを受けての西村は……。
「ルームランナー」でなんとか次につなげた。「ルームなんとか」に何度助けられたことか……。
続いての文字は「ナ」。稲川さんはどう出るだろうか。
稲川:ナイトキャップないかな〜。「プ」で返せるから。ナイトなんとかってあるかな、ナイトテーブルでも「ル」で返せるからいいけど。ナイトテーブルだとあまりにもいやらしいから、ナイトキャップぐらいがあればいいんだけど。
ナイトテーブルは、稲川さんが勝手に作った言葉かと思ったが、ベッドの横に置いてあるテーブルのことをそう言うこともあるらしい。鬼畜か、この人。
で、結局選んだのは「ナス」。
国語辞典に載っている言葉を優先した形だ。しかも、ナスなら慣用句やことわざが載っている可能性もなくはない。
西村のターン「ス」ここはサクッと「水筒」でつなぐ。実はもう残り時間が4分もないのだ。
稲川さんのターン「ウ」。
稲川さんも、もうそんなに時間がないので、これも「器(うつわ)」でつなぐ。
西村のターン「わ」。
もはや、考えている余裕はない。「輪ゴム」を探しに文具コーナーに急ぐ。
輪ゴム探したらすぐ戻ります!
稲川さんの番「ム」。
稲川:ム、意外と難しいんだけど、仕留めに行きます。
高野:え、なんだろう!
高野:あーなるほど!
稲川:「虫コナーズ」です。
大日本除虫菊 KINCHO 虫コナーズ プレートタイプ 366日 無臭
ここにきて濁音! これは厳しい。
西村の番「ズ」。
さあ、ズ。時間はもう2分もない。
西村;図画ノート? なんかないかな。あ!
西村:頭巾!
高野:ずき「ん」! 残念。
西村:なんか使えないかな……頭巾セット。いや、だめだ他の探そう。(絵の具コーナーで)色の名前でズってなかったかな? アカ、アオ、ズドリ。ないな。……雑巾のこと、ズーキンって言わない?
高野:それ、訛ってるだけですよ!
西村:「ズック」あった!
西村:シューズって書いてあるけど、ズックだねこれ。審議かなこれ。
高野:ズックでいいと思います。
私西村の持ち時間はもう、ほぼない。稲川さん「ク」である。
稲川:クリアファイルっていいますよねこれは。
この土壇場になって、またさらに「ル」返しだ。止めを刺されるとはこのことをいうのではないか。続いてもうほぼ時間がない西村、「ル」。
「ルームライト」を撮影して持っていくが……あえなくここで時間切れ。「ルームライト」はノーカウントのうえ、マイナス3ポイントとなった。
ここで、お互いが持ち寄った商品をまとめて、結果をみてみよう。
左が筆者西村のしりとり商品、右が稲川さんのしりとり商品だが、少しわかりづらいので、あらためて表にまとめてみた。
ちしゃな>鍋>ベルト>トマト>トンカチ>ちゅ~る>ルームシューズ>ズボンハンガー>ガラス用ボンド>ドリル>ルル>ルームサークル>ルームフレグランス>スチロール>ルリマツリ>リップ>プラボトル>ルッコラ>ラジオ>お茶>チャコールブリケット>トラロープ>プラスチックカップ>プチプチ>ちりとり>リキュール>ルームランナー>ナス>水筒>器>輪ゴム>虫コナーズ>ズック>クリアファイル…ルームライト(時間切れ)
上記のしりとり商品から、以下に記してあるボーナス点を踏まえて、点数を計算してみる。
上記のボーナス点を参考に点を加算します、ノーマルか、辞書にあるかの点数が基礎点で、回文3点、英語以外の外来語3点、アイウエオ段がすべて入る語5点、ことわざが載っている5点、はボーナスとして基礎点に加算
稲川さんは、辞書に確実に載っている言葉だけでなく、スチロール、ルッコラ、リキュールなど、英語以外の外来語での加点、さらに鍋、お茶での、慣用句加点も効いている。
とくに、鍋の「鍋を振る」という慣用句は、『三省堂国語辞典』では、第八版から新たに加えられた慣用句だ。「鍋を振る」を「中華料理を作る」ことを表す慣用句として載せている国語辞典は『三省堂国語辞典』以外にはない。
稲川さん、さすがしりとり好きを自称するだけあり、ル、プ、ズなど、難しい文字での攻撃をつねに意識しており、防戦一方の私西村はルル、プラボトル、プラスチックカップ、などでの反撃もあえなく、スチロールが出てきたときにはマジで息が絶えそうであった。
そもそも私は、一番最初で出した「ちしゃな(萵苣菜)」も、「ちしゃ(萵苣)」であれば、辞書に載っていたのに、余計に「菜」をつけて加点を逃すというマヌケなミスを犯している。
以上、ボーナス加点などを計算したところ、稲川さん65点、西村39点で、稲川さんの圧勝となった。
勝った稲川さんには、これらの商品がもらえる……わけではなく、お店の人にお願いして、元に戻してもらった。
これ、借り物競走みたいで面白かったので、今度はダブルスとかにして、またやりたい……。
※安全に配慮して撮影いたしました。