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あまりにも眠りが浅いので快適な睡眠を求めてカインズの枕をぜんぶ試してみた

クリエイター

pato

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テキストサイト管理人。ストロングゼロさえあればだいたいのことは文句を言わない。いつも4時に起床する。

眠りが浅くて悩んでいる

あまりに眠りが浅い。

何時に寝ようと朝の4時に目が覚めてしまうし、じゃあ長く寝るために早めに寝ようと床につくと今度は0時とかとんでもない時間に目が覚めてしまう。まだ夜。今度は時間を持て余してしまうことになる。

どんなに長くても4時間しか眠れないし、おまけに、その4時間も寝ているんだか覚醒しているんだかわからない状態で、まったくもって休んだ気がしない。ずっと地続きの現実が続いているかのような感覚で疲れが取れない。

このような過度の睡眠障害について、精神的な理由だったり肉体的な理由だったり、様々な角度から原因を探ってみたのだけど、解決には至らなかった。そこで友人の南山君(睡眠に詳しい)に相談したところ、枕が良くないんじゃないか、そんなアドバイスを頂戴するに至ったのだ。

「俺はさ、枕を変えて全てがうまくいったよ。睡眠もばっちし、人間関係も良好、彼女だってできたしな。金運だって舞い込んできた。臨時収入もあった。いい枕を使うことは良い人生を送ることに繋がるわけよ」

ここまでくると何かを盲信しすぎていて怖いものがあるのだけど、南山の言うことももっともだと思った。いい枕を使うこと、それすなわち快適な睡眠に繋がるわけだ。睡眠が快適だと日中も活動的に動くことができる。ひいては人生を好転させることに繋がるのだ。

年期が入った枕

うちの枕、めちゃくちゃしょぼい。なんというか、どこかの安売りショップで300円くらいで売っていた代物で、めちゃくちゃ小さくて硬さも合わない。高さも合わないのでこれを縦にしてトーテムポールみたいなバランスで眠っている。完全に合っていないのに、枕なんてどれも同じだろという思想の元、これを使い続けている。そりゃあ快適な睡眠を得られるはずがない。なんかカバーもボロボロだしな。

「そもそもさあ、寝る前にちゃんと考え事をしているか?」

南山はさらに続けた。

例えば、酒をかっくらって布団に入って意識を失うように眠る。極限まで眠いのを我慢して布団に入るや否や眠りに入る。それらはあまり良くないらしい。というか、寝るというより気絶に近い状態のようだ。寝る前に脳の中で何らかの考え事をし、グルグルと頭が働く中でそのまま眠りへとグラデーションのように移動していくことこそが快適な睡眠に繋がるらしい。

「そういや、昔は寝る前に良く妄想したもんな。学校にゾンビの大群が襲ってきて、みんなで籠城するんだよ。ちょうど屋上でサボっていた僕だけゾンビの襲来から逃れて、ダクトの中を移動し、好きな子を助けに行くんだよ。みんなそんな妄想するよな。あと、文化祭のライブで急遽ギターをやることになった僕の超絶テクで攻めにきた他校の不良がノリノリになるとか、そういう妄想、思春期にありがちよな」

それが今じゃ、ストロングゼロかっくらってバタンキューだ。気絶だ。布団の中で脳を働かせる機会がない。そうか、妄想して脳を働かせなければならないのか。

「それそれ、そういう脳内活動が大切なわけよ。睡眠ってのはつくづく奥が深いよ」

南山はもはや睡眠カウンセラーみたいになっている。

「ということは、眠る前の妄想が捗りそうな枕を探せばいいんだな」

「まあ、ちょっと違うけどそういうことだな」

こうして、僕は、快適な睡眠のため、眠る前のゾンビ妄想が捗りそうな枕を探すことにしたのだった。

しかしながら、一口にゾンビ妄想が捗る枕と言っても、なんのこっちゃわからない。どういった枕がゾンビが襲ってきやすいか、なんて言われても答えに窮してしまう。寝具屋さんとかでそんな相談をしてもなんだこいつと思われるのが関の山だ。そもそも長い人類の歴史の中で、寝具屋さんで「ゾンビ」という単語が発せられたことはないと思う。

そうなると、実際に試してみるのが一番なのだけど、さすがに多くの枕を試す機会などそうそうない。そこで、ちょっと「となりのカインズさん」に相談することにした。

となりのカインズさんとは、今まさにこの文章が掲載されているメディアで、ホームセンターである「カインズ」が展開するメディアだ。なぜホームセンターがWebメディアを?  なぜ「となり」? 「さん」まで含んでサイト名だから丁寧に言うと「となりのカインズさんさん?」という部分は置いておいて、そこではホームセンターを利用した多種多様でファニーな取材記事が数多く掲載されている。

もし、ここで「枕を試す」という取材記事が可能なら、カインズに置かれている枕をかたっぱしから試すことができる。そりゃあカインズはホームセンターなので、枕や寝具が専門というわけではない。寝具屋みたいに多くの枕を置いていないかもしれない。けれども、ある程度は置かれているはずだ。それを試させてもらえばこれほどベストなことはないんじゃないだろうか。

となりのカインズさんの担当編集者の与那覇さんに聞いてみた。

pato

pato

すいません。カインズに置かれている枕を試す取材記事とかいけますか

与那覇枕アイコン

与那覇

いいタイミングです。じつは今カインズではけっこう枕に力をいれているんですよ

カインズではちょっと枕に力を入れているところであり、それを試してくれるライターを探していたらしい。完全に利害が一致した。Win-Winとはこのことだ。

与那覇枕アイコン

与那覇

良い睡眠が得られる枕って観点で使用感とかレポートしてもらえると理想的ですね

pato

pato

いえ、ゾンビが襲ってくる感じの枕を探します

与那覇枕アイコン

与那覇

!?!?!?!?!?!?

こうして、実際にカインズの店舗に赴き、枕を試して妄想が捗りそうな枕を探すことになった。その中で一番良さそうな枕を購入して帰ることにした。

ちなみに、完全なる余談になるのだけど、「となりのカインズさん」さんと“枕を試す”という取材記事のやり取りや打ち合わせの中で、「枕企画について」という表現を僕が徐々に「枕営業について」という文言に変えていったので、途中から妙に生々しい感じになってしまった。実際の枕営業ですが、まず次の土曜日に実施という形でいかがでしょうか? みたいなやり取りを交わしていた。与那覇さんが何も突っ込まないので本当に最後までそれで行ってしまった。本当に余談すぎてビックリした。

カインズ昭島店

ということで、やってきたのはカインズ昭島店。JR昭島駅からほど近い場所にあるめちゃくちゃ巨大なホームセンターだ。

カインズ昭島店は巨大店舗

でかい。

昭島市のショッピングの中核みたいなゾーンにある巨大店舗だ。大きなショッピングモールやら電気屋やらが軒を連ねる中で、その中でもひと際でかいのがカインズだ。ここに来れば何でも揃うといった勢いだ。

天井が高い

店内は天井が高く、めちゃくちゃ広い。売り場が広いのはもちろんのこと、敷地内にはペットコーナーやカフェ、ドッグランまで備えている。あと、野菜とか売っていたし、お酒コーナーがやけに充実していた。なんでホームセンターにここまでのお酒が? と唸るしかない品揃えだった。

与那覇枕アイコン

与那覇

どうせなら、この店にある枕をぜんぶ試しちゃいましょう

pato

pato

そうですね

何度も言わせてもらうが、カインズはホームセンターだ。寝具の専門店とか、枕ショップというわけではない。枕が置かれているとしてもそう種類は多くないはずだ。せいぜい4種類くらいとみたね。その中で合う枕を探せばいい。完全に楽勝な取材だ。

与那覇枕アイコン

与那覇

こちらが枕コーナーになりますね

枕コーナー

枕コーナー

めちゃくちゃあんじゃねえか。

なんだこれ、カインズって枕屋さんなの? 枕を主軸に営業している枕営業なの? 普通に100種類くらいありそうなんだけど。え、これぜんぶ試すの。嘘。

pato

pato

多くないですか? 主力の4種類くらいで良くないですか

与那覇枕アイコン

与那覇

せっかくなんで全部いきましょう

何が「せっかく」なのか全く理解できない。

ということで、カインズ昭島店さんの会議室をお貸しいただき、片っ端から枕を試していくことにした。長い戦いになりそうだ。

どれくらいの枕があるのか、与那覇さんと共に枕コーナーを入念にチェックしていると、あることに気が付いた。

pato

pato

よく見ると、ほとんどの枕がカインズのプライベートブランドなんですね

どの商品にも「カインズ」とブランド名が書かれているのだ。

与那覇枕アイコン

与那覇

私も初めて知りました。こんなに作っていたとは

pato

pato

本当に枕に力を入れているんですね。まさに枕営業

与那覇枕アイコン

与那覇

さあ、試していきましょう

僕の渾身のジョークは無視された。

棚の上の方に並べられている枕たち

pato

pato

この棚の上の方に並べられている枕は、商品名とかついていないんですね

与那覇枕アイコン

与那覇

そうですね。これはいわゆるどこでも手に入る枕ですね。カバーが違うだけっぽいので1つにまとめていいでしょう

pato

pato

これらをひとまとめにできるわけか。一気に数が減ったな

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