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玄関から室内へ!時代とともに変化する「チャイム」の活用方法

スタッフ

家電部 バイヤーK

家電部 バイヤーK

1997年にカインズに入社し、店舗での勤務、ドラッグ担当バイヤー、シーズン家電・照明担当バイヤーを担当。バイヤー時代に培った知識を活かして、現在は家電部の部長代理として活躍中。

用途も機能もモダナイズされた「チャイム」

古くは“呼び鈴”の時代から、玄関の設備として欠かせない存在だった「チャイム」。来客を知らせてくれるという役割を終えつつある現代では、防犯や、緊急時のアラート発信のために一役買ってくれます。

「技術の進歩」と「チャイムの機能の違い」によって変わってくる呼び方や、現代ならではの便利な使い方について解説していきましょう。

「チャイム」と「インターホン」の違い

そもそもチャイムとは、「ボタンを押すと呼び出し音が鳴る機械」のこと。最近はあまり聞かれなくなりましたが、「ピンポン」や「ブザー」、「ドアベル」などの呼称も使われていました。

よくインターホンと混同されますが、インターホンとは「ボタンを押すと呼び出し音が鳴り、相手とコミュニケーションがとれる機械」のこと。

すなわち両者の違いは、“コミュニケーションがとれるかどうか”ということになります。さらに、インターホンにも大きくわけて2つの種類があり、一般的に「音声通話のみができる機械」はインターホン、「音声通話ができ、室内のモニターで外部の様子が見られる機械」はドアホンと呼ばれています。
※メーカー固有の商品名においては例外もあります。

ハイエンドなドアホンには、録画などのさまざまな機能が付加されているハイエンドなドアホンには、録画などのさまざまな機能が付加されている

ハイエンドなドアホンには、録画などのさまざまな機能が付加されている

便利“だった”チャイムの欠点

チャイムが普及した20世紀半ばには、音声通話ができるインターホンは工場や病院などで使われていた業務用のものしかなく、一般家庭向けには商品化されていませんでした。戦前に使われていた「呼び鈴」よりは音量が大きく、遠い部屋や2階にいても聞き取れるようになったので、多くの家庭で導入されました。

ですが、呼び鈴と比べると便利になったとはいえ、玄関の前に立っているのが知り合いなのか、訪問販売のセールスマンなのかをひと目で判別することはできません。ましてや犯罪が多様化・高度化した現代においては、最低でも音声通話ができるインターホン、できれば相手の顔が確認できたり映像を録画できたりするドアホンを設置すべきだと言えるでしょう。

便利“だった”チャイムの欠点

時代と技術に合わせて変化したチャイムの活用方法

玄関用としては、その用途を終えたとも言えるチャイムですが、現在は多くがワイヤレス化し、ほかの用途で活躍の場を広げています。特に有効なのが、事故への対応や犯罪の防止です。さまざまなワイヤレスチャイムのタイプ・特徴と、主な用途をあげてみましょう。

時代と技術に合わせて変化したチャイムの活用方法

1. 防水型押しボタンタイプ

防水であれば、屋外はもちろん浴室でも使用可能。ニュースなどでもよく取り上げられている「ヒートショック」が起きてしまったときにも、迅速に対応できます。

2. 多チャンネル受送信タイプ

複数個のボタンやセンサーを、1台の受信機で管理できるので、自宅の部屋数が多い場合やトイレなどにも送信機を設置したい場合に有効です。どの送信機(ボタンやセンサー)から送られてきた電波なのかを、音や光の種類で判別できるタイプもあります。逆に、1台の送信機から送られた電波を複数の受信機で受け取れるタイプもあり、「家のどこにいてもわかるようにしたい」というケースで重宝されます。

3. 人感センサータイプ

さまざまな種類のセンサーが、対象範囲内の異変・動きを感知して電波を送ります。代表的なセンサーとしては、人や動物の動き(熱)を感知するタイプや、赤外線ビームで感知するタイプなど。一般的には、外気温の影響も受ける熱感知より赤外線感知のほうが誤作動は少ないと言われています。

4. サウンドモニタータイプ

送信機が、音や音声を拾って受信機に電波を送ります。赤ちゃんのお目覚めの感知や、介護者の呼び出しといったシーンで多く活用されています。

5. マグネットセンサータイプ

ドアや窓が開くと、マグネットセンサーが感知して電波を送ります。不審者の侵入感知や、深夜に徘徊してしまうお年寄りの感知などに有効です。

6. 受信機を持ち運べるタイプ

送信機だけでなく、受信機も多様化。決まった場所に固定して設置するだけでなく、持ち運びしやすい小型のモデルや、ポケットなどに入れておいても気づきやすいバイブレーション機能付きのモデルもあります。

また、「多チャンネル受信ができる人感センサータイプ」といったように、これらの特徴を1つではなく複数備えているワイヤレスチャイムもあります。用途・環境に応じて、最適な一品を探してみましょう。

ワイヤレスチャイムの利用シーンを増やすサポートアイテム

多くのワイヤレスチャイムは、電波の飛距離が約50メートルから100メートル。ですが、家の構造や家具の配置によっては、単純な距離だけで使えるかどうかを判別できない場合もあります。また、木造住宅であれば1階と2階で使用してもたいてい電波が届くと言われていますが、建物が鉄筋になると届かないケースも出てきます。

ワイヤレスチャイムの利用シーンを増やすサポートアイテム

「窓側に取り付ける」など、取り付け位置を調整することで改善する場合もありますが、もっとも有効なのが「中継機の増設」。広い建物や高いビルなどにも対応させることが可能になり、使用環境がぐっと広がります。

機種によって増設できるものとできないものがあるので、まずは自宅の環境を把握し、中継機がなくても使えるモデルなのか、そのままでは使えないなら中継機を増設できるモデルなのかをきちんと見極めてから購入しましょう。

防水の種類と意味

さまざまなシーンでの活用が期待されるチャイムですが、送信機を屋外や水まわりに設置する際に注意すべきなのが“防水の程度”。送信機の防水機能には、一般的に4つのパターンがあります。また、受信機は基本的に防水機能を有していないので、屋外や水まわりで受信したい場合は何かしらの対策が必要です。

①防滴型

水滴が落ちてきても有害な影響はありません。

②防雨型

雨水が直接かかる場所に設置しても使用できます。ただ、「雨水」という前提なので、斜め上からの降雨しか防いでくれない点には注意が必要です。

③防沫(ぼうまつ)型

いかなる方向から水しぶきを受けても内部に水が入りません。

④防水型

いかなる方向から水を浴びても内部に水が入りません。「ウォータープルーフ型」と呼ばれることもあります。

一言でワイヤレスチャイムと言っても、さまざまな機能・特徴を持った商品があるということがおわかりいただけたでしょうか? 自宅や職場、店舗などで安全・快適に過ごせるよう、ぜひワイヤレスチャイムを活用してみてください。

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