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春から秋にかけてアサガオのようなラッパ型の花を咲かせるペチュニアは、丈夫で初心者でも育てやすいことから人気の草花です。
開花期間が長いのでじっくりと開花を楽しめる一方で、手入れを怠ると、生育旺盛なことから茎が方々に伸び放題になり、徒長して形が乱れ、ペチュニア本来の美しさが半減してしまう原因に。また、ペチュニアは過湿に弱いため、手入れ不足から雨で湿気がこもりやすい状態が続くと病害虫の発生につながり、株が弱って枯れてしまいます。
対策として、思い切ってペチュニアの切り戻しをしてあげることが重要です。この記事ではペチュニアの切り戻しの方法について、詳しく解説します。
本来は多年草のペチュニアですが、寒さに弱いため日本では基本的に一年草として扱われ、春から秋にかけて開花を楽しみます。春に苗を植えつけて、早ければ梅雨前には最初の満開を迎えるのが一般的な流れ。しかし、ここで満開を迎えてから切り戻しをおこなわずに放っておくと、秋まで開花を楽しめないリスクを孕んでいます。
ペチュニアの切り戻しが必要な理由を見ていきます。
ペチュニアの切り戻しをすると、芽の生長を揃えられることから株の形がきれいに整います。一方で、ペチュニアの切り戻しをしないままでいると、見た目が不恰好になるだけでなく、伸びすぎて倒れたり枝が重さで折れてしまうことで株を弱らせる原因にもつながってしまうのです。
ペチュニアは枝の先端に花をつけるため、伸び切ってしまうと花の数が減ってしまいます。再びたくさんの花を咲かせるために、適切なタイミングで切り戻しをおこなってあげましょう。
切り戻しをおこない、株の風通しがよくなることで過湿を防ぐことにつながります。過湿は病害虫を発生しやすくしますが、適時切り戻しをすることで、うどんこ病や灰色かび病などの病気やアブラムシをはじめとする害虫の被害を抑えられるでしょう。
ペチュニアの切り戻しは以下のタイミングで、計2回実践してみましょう。
ペチュニアの切り戻しをする時期は、開花状況にもよりますが、まずは梅雨入り前がおすすめです。前述の通り、ペチュニアは過湿に弱いため、梅雨時期の過湿を防ぐために事前に切り戻しをおこなって株が蒸れるのを防ぎます。梅雨前に手入れしておくことで、夏に再び満開の花を楽しめます。
もうひとつのおすすめの時期は、夏の満開後、花数がやや少なくなってきた頃。茂った葉や花をかきわけてみて、株の根元にまだ元気な緑の葉が残っているうちに切り戻しましょう。ここで切り戻しておけば、秋には再度満開の花を楽しめます。切った花は生け花としてご鑑賞ください。
実際に切り戻しをするにあたって、押さえておきたい2つのポイントがあります。
ペチュニアは旺盛に生長する草花なので、思い切ってバッサリと切り落としてしまって構いません。側面は鉢の際でバッサリ、上はドーム状になるように、全体の3分の1から2分の1を残して園芸ばさみで切ってしまいましょう。
わき芽がたくさん付いている茎は残すことを意識しながら、わき芽からおよそ5mmほど直上の部分をバッサリと切り落としていきましょう。伸びすぎてから切るのではなく、株元の葉が元気で活力のあるうちに行うことが大切です。花まで切り落としてしまうのはもったいない気がしますが、切り戻しから1カ月もすればまた次々と咲きはじめますよ。
ペチュニアの切り戻しにあたって、注意すべきポイントをまとめました。
切り戻しの作業に加えて、病害虫の原因になってしまうので枯れた葉や花がらはきれいに取り除きます。
切り戻した後の株が大きく生長するために、株元に速効性肥料を施すと良いです。その後も化成肥料であれば1ヵ月に一度、液体肥料であれば1週間から10日に一度、定期的に追肥をしましょう。
ペチュニアは、思い切ってバッサリと切り戻して新しいわき芽を伸ばせば、持ち前の生長意欲で再びたくさんの花を咲かせてくれる草花です。切り戻しによって株元の風通しが良くなり病害虫の発生を予防できることからも、せっかくペチュニアを育てるのであればぜひ切り戻しに挑戦して、春から秋までたっぷりと開花を楽しんでくださいね。