感情をストレートに伝えられるすごいマシーンを作りました
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まんまるとボリュームのあるシルエットが愛らしいガーデンマム。ポイントさえ押さえれば、毎年美しい花をつけてくれる植物です。また、寒さにも強く、屋外で冬を越すこともできます。
ただ、通年美しさを保つのであれば、適度な剪定や摘心を行う必要があります。2度の切り戻しの時期を抑えることで、花のつきが大きく変わってきますよ。
ここでは、ガーデンマムについて詳しく紹介します。ガーデンマムの特徴や、ガーデンマムに適した土や水やり、剪定や摘心の方法、注意すべき病気や害虫などにも触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
ガーデンマムはキク科の耐寒性多年草です。元々は日本原産の菊で、ヨーロッパで園芸用として品種改良されました。そのため、日本の環境に適応しやすく、寒さにも強いため、戸外での冬越しも問題ありません。
ガーデンマムは地植えでも育ちますが、元々、鉢植え用に開発されています。そのため、一般的には鉢植えで育てられます。鉢に植えると、生長とともに枝を分岐させ半球状に育っていくのが特徴です。こまめに剪定して、形を整えてあげましょう。
ガーデンマムは赤やピンク、オレンジや白などカラーバリエーションが豊富です。単色でも十分華やかですが、様々な色を組み合わせた寄せ植えを作るのもおすすめですよ。
同系色でグラデーションにしたり、ビビット色をブロック分けで組み合わせてみたり、庭先を自分好みにアレンジしてみましょう。
ガーデンマムは日当たりの良い戸外で育てましょう。ただ、ガーデンマムは「短日植物」といって、人工灯の影響で開花しないことがあるので、ベランダや窓際に置く際は、夜は明かりが当たらないように気をつけましょう。
また、寒さに強く、マイナス15℃ぐらいまで耐えることができます。ガーデンマムは、かなりの寒冷地を除けば、1年を通して温度管理は特に必要ありません。
ガーデンマムには、土が乾いたタイミングで水をたっぷりと与えましょう。葉や花に当たらないように、株元に優しくあげてください。
水切れしてもすぐに枯れることはありませんが、葉や花のつきが悪くなります。特に、開花中の9月〜11月は水切れしないよう、こまめに土壌の湿り具合を確認すると良いでしょう。
また、夏の暑い時期は、鉢の中の水が温まって蒸れてしまうため、早朝や夕方の涼しい時間帯にあげましょう。
ガーデンマムは水はけの良い有機質な土を好みます。もっとも手軽なのは、市販の草花用の培養土や、菊のために配合された土を使うことです。
自分で土を作る場合は、赤玉土(小玉)5:腐葉土3:ピートモス2の割合で配合するのがおすすめです。
弱酸性の土を好むので、元肥としてリン酸緩効性化成肥料を与えるとよいでしょう。
ガーデンマムは肥料喰いと言われるほど、生長や開花するために多くの肥料を必要とします。3月〜10月までは、月に1度の頻度で、固形の緩効性肥料を与えましょう。
鉢植えの場合は、蕾をつけるためにさらに肥料が必要となるので、10月頃に液体肥料を10日に1度のペースで与えてください。
市販のガーデンマムの鉢植えは、半球形に整えられていることが多いはずです。ただ、何もしないと形は崩れてしまうため、適度な切り戻し・剪定が必要です。
ガーデンマムの切り戻しは、花が咲き終わった11月後半くらいに行います。株元から3~5cmほど残して、バッサリ切り戻して構いません。
春になると新芽が伸びてくるので、4月頃と7月頃に芽の先端を摘み取る「摘心」をして、脇芽を増やしましょう。こうすることで、背を高くせずに、半球形に仕立てることができます。
ガーデンマムで注意すべき病気は、葉枯病と白さび病です。
葉枯病はセンチュウによって葉が枯れてしまう病気です。はじめに下の葉に黄色の斑点が現れ、徐々に葉の全体が黄色の褐色に変化していきます。病気が進むと全ての葉が枯れてしまうため、被害が出た葉はすぐに取り除きましょう。
白さび病は、白色でいびつな斑点が現れ、徐々に全体に広がり葉が枯れてしまう病気です。カビが原因で発症する病気のため、株が混み合って過湿状態にならないように気をつけたり、排水環境を整えることで予防ができます。
ガーデンマムの栽培で注意すべき害虫は、アブラムシと、ヨトウムシ、キクスイカミキリです。
アブラムシとヨトウムシは年中発生します。見つけたらこまめに取り除くようにして、大量に発生した時は殺虫剤を使いましょう。
キクスイカミキリは5月に発生します。葉の先端が萎れたら、キクスイカミキリの卵か幼虫がいる可能性が高いため、茎ごと長めに切り取ってください。また、近くにヨモギやキク科の植物があると発生率が高くなるので、もし近くに生えていたら取り除きましょう。
半球状のボリュームのあるシルエットで、庭先を華やかに彩ってくれるガーデンマム。通年美しさを保つのならば、適度な剪定や摘心を行う必要がありますが、手間をかけるだけ、開花した時の喜びは大きいものです。
ぜひ、この記事を参考に、ガーデンマムの栽培にチャレンジしてみてください。