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植木鉢の選び方とは? 鉢と受け皿のサイズや材質ごとの特徴も解説します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

家の中で植物を楽しむときに欠かせない植木鉢。最近はさまざまな色や形だけでなく、意外な素材の植木鉢も登場しています。

でも、植木鉢は見た目だけで選んではいけません。選び方を間違えると、植物が育たないばかりか枯れてしまうこともあります。限られたスペースで植物を育てるには、適正なサイズと植物にあった素材の植木鉢を選ぶことが大切です。

ここでは植木鉢の選び方を詳しく紹介します。元気な植物を育てるために、ぜひ参考にしてください。

植木鉢と受け皿の大きさ

植木鉢と受け皿の大きさ

植木鉢のサイズ

園芸用の植木鉢には規格があり、サイズが決まっています。サイズは鉢の直径で決まり、直径を「号」や「寸」で表します。1号=1寸=3cmです。

植木鉢のサイズ

植木鉢の深さ

植木鉢には、深さの違う「普通鉢」「浅鉢」「深鉢」という3つの種類があります。違いは以下の通りです。

  • 普通鉢:鉢の直径と深さが同じ鉢
  • 浅 鉢:直径より浅い鉢
  • 深 鉢:直径より深い鉢

適した深さは植物によって変わります。例えば、サツキやアザレア、ベゴニアなどの根を浅く張る植物には浅鉢を使い、シンビジウムやユリなどの根を深く張る植物には深鉢を使うのが一般的です。

深鉢は土の量が増え、水もちが良くなります。加湿ぎみになるため、鉢底に軽石を多めに入れたり、腐葉土を混ぜ込んだ土を使うなど、通気性の確保をしっかりと行いましょう。

ひと回り大きい鉢に植え替えるとは?

よく「ひと回り大きい鉢に植え替える」という言葉を耳にしますよね。これは、植木鉢を1号大きなサイズに変えるという意味です。

規格を知っていれば、植え替えの際に鉢の直径を測って、ひとつ大きなサイズに変えるだけでよいので簡単に選べます。

受け皿にも決まったサイズがある

鉢の下に敷く受け皿にも規格があり、サイズが決まっています。

受け皿を選ぶときには、植木鉢と同じ号数の受け皿を選ぶのが基本です。もしくは、鉢底よりプラス1cm程度のものを選ぶとよいでしょう。

植物に合った鉢のサイズの選び方とは?

観葉植物なら?

観葉植物の鉢のサイズ

観葉植物の鉢を選ぶときは、根鉢(植物を鉢から取り出した時に、根と土がひとかたまりになっている部分)よりひと回りかふた回り大きいサイズを選びましょう。

大きすぎる鉢よりも、少し大きい鉢のほうが土の栄養が根に回りやすいとされ、生育がよくなります。植え替えの回数を減らしたい気持ちがあっても、徐々に鉢を大きくしていく方が効率的です。

また、観葉植物は見て楽しむ植物なので、鉢のデザインにもこだわるとより楽しめます。例えば、葉が広がるアガベやアロエなどは、鉢の上部が広がっているスクエア型を選ぶとバランスの良い印象になります。

葉が細くすらっと上に伸びるサンセベリアやストレチアなどは、キューブ型などの上から下まで同じ幅の鉢が似合うでしょう。安定感があって落ち着いた印象を与えてくれますよ。

多肉植物なら?

多肉植物の鉢のサイズ

多肉植物は内部に水分を溜め込んでいるので、鉢の中が常に湿っているような状態にする必要がありません。そのため、株と同じくらいか、ひと回りだけ大きいサイズがベストです。

最も適しているのは素焼き鉢です。素焼き鉢は、通気性と水はけに優れていて、多肉植物にとって最適な環境といえます。また、コンクリート製の鉢もおすすめです。落ち着いた色合いで、多肉植物の個性を引き立ててくれます。

野菜や果樹なら?

野菜や果樹の鉢のサイズ

野菜を育てる鉢は、どのような素材でも問題ありません。おすすめは、軽くて移動させやすく、大きさのバリエーションが豊富なプラスチック製の鉢です。

野菜は枝の長さと同じくらい根が伸び、植え替えも基本的に行わないので、最初から大きな鉢で構いません。小さい鉢だと根が伸びず「根詰まり」を起こします。

果樹を育てる場合は、通気性や水はけの良い素焼きの鉢が最適です。果樹は生長に時間がかかるので、水はけのよい鉢のほうが管理が簡単になります。また、背丈が大きく伸び、根もしっかり張るので、大きくて深さのある植木鉢を選ぶとよいでしょう。

植木鉢の素材とそれぞれの特性

素焼きの鉢

素焼きの鉢

粘土を500℃〜700℃の比較的低温で焼いた鉢が「素焼き鉢」です。表面に目に見えない小さな穴が無数に空いていて、そこから酸素が入り植物が呼吸しやすくなります。

また、小さな穴からは水が染み出すので、通気性や水はけが良いのが特徴です。そのため、植物の管理がしやすく、どんな種類の植物でも育てられます。

ただ、欠けやすいというデメリットもあります。冬の寒さで凍結して割れてしまうことも珍しくありません。重ねて保管すると割れることもあるので、十分注意しましょう。

プラスチックの鉢

プラスチックの鉢

プラスチックの鉢は、安くて軽いことがメリットです。ただ、外での使用は劣化を早めるので、室内向けといえます。

プラスチックの鉢は空気を通しません。また、夏の直射日光の下では高温になり、植物の根が傷みやすいというデメリットがあります。

対策としては、鉢カバーの使用がおすすめです。鉢カバーをすると土に熱が伝わりにくくなり、温度上昇が抑えられます。

陶器の鉢

陶器の鉢

粘土を1100℃〜1200℃の高温で焼き上げたもので、陶器鉢や化粧鉢と呼ばれています。

ツヤがあり優しい手触りで、おしゃれなデザインのものが多く、観賞用として使いやすい鉢です。割れにくく、冬の寒さにも強いのも特徴です。

通気性はよくないため、植物を植える際は赤玉土や桐生砂などで通気性や水はけを改善すると良いでしょう。

また、おしゃれな陶器鉢から土が見えてしまうと、まとまりのない雰囲気になってしまいます。白い鉢には白い化粧石を乗せるなど、統一感を演出しても良いでしょう。

陶器鉢 ラルゴ グレー 7号 CH8

陶器鉢 ラルゴ グレー 7号 CH8

木製の鉢

木製の鉢

木製の鉢は素焼き鉢と同じく空気を通すので、植物が呼吸しやすくよく成長する鉢です。

おしゃれな自然素材で、庭やガーデニングによく馴染みます。時間が経つと劣化しますが、それが独特の雰囲気を醸し出してくれます。

直に土を入れてもいいですが、プランターカバーとして使用しても良いでしょう。

ブリキの鉢

ブリキの鉢

ブリキの鉢は、吊り下げ型や取っ手や脚が付いたものなど、ユニークな形が多くあります。

トタンバケツのようなものから、赤や黄色、青などのカラフルな色のものまで、インテリア雑貨としても使える素材です。

ブリキは鉄なので、外で使用すると錆びますが、1〜2年で使えなくなることはありません。鉢底に穴が空いていないタイプは、鉢カバーとして使っても良いでしょう。

セメント・コンクリートの鉢

セメント・コンクリートの鉢

セメントやコンクリートでできた鉢は、無機質な中にも存在感があり、サボテンや多肉植物との相性がいい植木鉢です。

通気性がよいので、乾燥を好む植物に適しています。ラウンド型やスクエア型の他にも、多角形のものや、モザイク柄がデザインされたものなど、おしゃれな鉢がたくさんあります。

陶器鉢のように焼き上げていないので、小さいものであれば安い値段で購入できるでしょう。大きいものは重量があり、ぶつけるとすぐに欠けてしまうので注意が必要です。

まとめ

植木鉢は大きさや素材、特性などの違いで、さまざまな種類があります。育てる植物の性質に合わせて選ぶことで、よりよく育つようになります。

植木鉢と植物の相性を考えて、理想の植木鉢を探してみてください。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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