潮干狩り歴70年の超人から潮干狩りに必要な持ち物、時期、場所、注意ポイントを超伝授された
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
小さくてかわいらしい、色とりどりの花を咲かせるミニバラは、ガーデニングでも人気の品種です。鉢植えにしても場所を取らないため、室内でも育てやすく、初心者にも扱いやすいことが美点です。
この記事では、ミニバラの育て方を詳しく解説します。苗から育てたり、鉢植えにしたりする方法や、花壇に地植する方法、剪定や冬越しの仕方なども詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ミニバラは、アジアやヨーロッパ・中近東などが原産のバラ科バラ属の植物です。ある季節(主に冬)になると葉を落とす性質があります。
また、バラには次の3つのタイプがありますが、ミニバラは木立ち性です。
同じ木立ち性の「ロサ キネンシス ミニマ」の特徴を継いでいて、うまく育てれば、春から秋まで花が咲き続けます。
ひとくちにミニバラといっても、「テディ・ベア」「グリーン・アイス」といったさまざまな品種があります。花色は、白・ピンク・オレンジ・黄色など、バリエーション豊富です。香りは強いほうではありませんが、中には芳香性のよいものもあります。
ミニバラは、苗から育てるのが一般的です。苗は1年中売られていますが、春にはポットに植えられた「新苗」が、秋には大きく育てられた「大苗」が流通します。
苗を購入したら、植え付けを行いましょう。「新苗」の場合は5〜6月、「大苗」の場合は11〜2月に行うのがベストです。
ミニバラは鉢植えでも、地植えでも栽培できます。ミニバラの苗には、春に出回る若い「新苗」と、秋以降に出回るしっかり育った「大苗」があり、どちらの苗かによって植え付け方が変わります。
鉢植えにするときは、苗よりひと回り大きい鉢を用意します。底にネット、その上に石を敷きつめ、土を半分ほど入れたら「新苗」の場合は根鉢(根と土が固まっている部分)を崩さないように埋めていきます。「大苗」の場合は根鉢を崩して、広げるように埋めましょう。
地植えにするときは、縦横50cmの穴を掘って、土と肥料を混ぜ合わせます。「新苗」の場合は根鉢を崩さないように、「大苗」の場合は根鉢を崩しながら広げるように埋めましょう。
鉢植え、地植えの作業が終わったら、たっぷりの水やりを忘れずに。また、接ぎ木の部分は地表に出るように埋めましょう。
ミニバラを育てるうえで、日当たりは大切です。日当たりが不足すると、葉やつぼみが落ちてしまうことがあります。さらに、風通しが悪いと、うどんこ病にかかりやすくもなります。
鉢植えは、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。地植えをするときも、なるべく日当たりがよく、水はけのよい場所を選ぶようにしましょう。
ただし、真夏の強烈な日差しは避けたほうが無難です。葉やけを起こして、元気がなくなってしまうことがあります。
水やりのタイミングは、ミニバラの育て方によって異なります。
鉢植えで栽培する場合は、土の表面が乾いたら水をやりましょう。いっぽう地植えで栽培する場合は、夏の降雨量が少ない時期や、乾燥しているときのみでOKです。
ちなみに、花に水がかかると傷んでしまうことがあります。なるべく根元に向かって水をかけるようにして、花に水がかからないように気をつけましょう。
ミニバラを育てる土は、水はけが良好で、保水力にも適度に優れていることが理想です。このふたつは相反する要素ですが、空気を適度に含んだ有機質の土が適しています。
赤玉土(小粒)を7割、堆肥を3割程度でブレンドするとよいでしょう。堆肥を4割程度まで増やしても構いません。
また、市販でバラ専用の土も販売されているので、そういった土を用いるのもおすすめです。
ミニバラに与える肥料は、育て方や、時期によって異なります。
鉢植えの場合は、花をつける春〜秋にかけて、液体肥料や固形肥料を定期的に与えましょう。とくに、1週間に1回を目安に液体肥料を与えると、花のつきや、葉の色がよくなるといわれています。
地植えの場合は、冬に寒肥(かんごえ)として、窒素・リン酸・カリをバランスよく含んでいる発酵油かすなどの固形肥料を与えましょう。さらに、花が咲き終わったあとや、秋のはじめ頃に追肥をするとよいです。
ミニバラは、春に「花がら切り」をします。花がら切りとは、5枚葉(葉が5枚ついている枝)の上方の茎を切り取ることで、咲き終わった花に養分を取られないようにしています。
秋にも花がら切りをします。秋の花がら切りは、冬の休眠に向けた準備で、寒くなってきたなと感じたら、早めに行うことが肝要です。
夏は「切り戻し」を行います。切り戻しとは、伸びすぎた枝を切り、形を整えることです。全体を半分くらいの長さになるよう切りそろえて、高さや長さを均一にします。ただし、切り戻しに適さない品種もあるため、注意してください。
ミニバラは、冬になると葉を落とし、休眠期に突入します。この時期には、全体を5〜10cmの高さに切り戻します。これを「強剪定」といいます。
強剪定をすることで、新芽が出やすくなったり、花の数が増えたりするので、もったいないと思わず思い切って切り整えましょう。
なお、強剪定は、ミニバラがすっかり休眠期に入っていることを確認してから行います。枝や葉が褐色になっていたり、葉の枚数が減っていたりしたら、休眠期に入ったサインです。
ミニバラを鉢植えで育てている場合は、1年に1回、12〜2月に植え替えを行いましょう。地植えの場合は必要ありません。
植え替えには、鉢のサイズをひと回り大きいものに変える「鉢増し」と、鉢のサイズはそのままで土だけを変える「用土替え」という方法があります。どちらの場合も、根を傷つけないように、注意深く作業しましょう。
「鉢増し」や「用土替え」は、水分を吸収できなくなったり(根腐れ)、鉢の底から根が出てきたり(根詰まり)するのを防ぎます。
冬になると、ミニバラの葉は落ちはじめ、休眠期に入ります。だんだん気温が低くなり、花がしおれてきたところで「花がら切り」を行いましょう。養分をしっかりと蓄えられるようになります。
葉が枯れて落ちてきたら、適度に肥料を与え、日光に当てましょう。枝や葉が褐色になり、本格的な休眠期に突入したら「強剪定」を行います。
3月頃になると、枝から芽が出はじめます。芽が成長し、葉が出てきたら、液体肥料を少しずつ与えましょう。休眠期にきちんと手入れをすれば、翌春にはまた美しい花を咲かせてくれるでしょう。
ミニバラを増やすには、挿し木を行います。挿し木とは、枝や茎、葉などを切って土に挿し、発根(はっこん)させることです。挿し木をするときは、次のものを用意します。
このとき、土は肥料が含まれていないものを用意しましょう。発根する前に、挿し穂が腐ってしまうおそれがあるためです。また、挿し穂の選び方にも注意しましょう。花が咲き終わりそうな枝を選び、1時間ほど水につけておきます。
挿し木は、以下の手順で行います。
発根するまでは、鉢は、適度な明るさを保てる日陰に置いておきます。挿し木をしてから3日間は、毎日水やりをしましょう。それ以降は、土が乾いたときのみでOKです。
なお、挿し木はいつでも行えますが、5月下旬~6月下旬、10月下旬~11月上旬がとくに適しているといわれています。気温や湿度が高い7〜8月は、菌が発生しやすいため、避けたほうがよいでしょう。
ミニバラがかかりやすい病気には、うどんこ病や黒星病(くろぼしびょう)などがあります。
うどんこ病は、葉や茎の表面に、うどんの粉をまぶしたような白いカビが生える病気です。葉の表面がカビに覆われてしまうと、光合成が阻害され、花が咲かなくなったり、枯れてしまったりします。
軽度なら、症状がある葉だけをちぎって様子を見ましょう。予防策としては、日当たりや風通しのよい場所での栽培や酢が原料の殺菌剤の散布があげられます。
黒星病(くろぼしびょう)とは、葉の表面に黒い斑点ができる病気で、梅雨によくみられます。ひどくなると斑点の周囲が黄色くなり、葉が落ちることがあります。
黒星病と思われる斑点を見つけたら、その部分を取り除いて様子を見ましょう。雨にさらされたり、水がかかったりして伝染するため、できるだけ雨が当たらない、風通しのよい場所で栽培しましょう。水やりも、根元に向かって行うようにしましょう。
ミニバラにつきやすい虫は、アブラムシやチュウレンジハバチ、ハダニなどです。
アブラムシは黄緑色の小さな虫で、新芽や葉の裏に寄生し、汁液を吸います。たくさん寄生してしまうと、新芽の成長が阻まれるおそれがあります。また、ウイルス病を媒介することもあります。
チュウレンジハバチはハチの幼虫で、ケムシのような姿をしています。大量に発生して、葉を食いつくしてしまう厄介者です。成虫は茎に産卵し、産卵された茎はだんだん割れていくので、見た目にもチュウレンジハバチがいることがわかるでしょう。
ハダニは、とくに夏にかけてよく発生する害虫で、葉の裏に寄生して汁液を吸います。汁液を吸われた部分が、白くかすれたようになるのが特徴です。被害が広がると、葉が落ちて、枯れてしまうことがあります。
これらの害虫を見つけたら、適宜、薬剤を散布して対応しましょう。ちなみに、ハダニは非常に小さいため水で流すことができます。勢いよく水をかけ、葉の裏をしっかり洗い流しましょう。
ミニバラの栽培など、ガーデニングに興味をお持ちの方は、カインズのオンラインショップがおすすめです。ガーデニングに必要なアイテムの通販はもちろん、季節に合わせてバラ苗などの予約販売も行っているので、初心者でも気軽にガーデニングをスタートできます。
また、植物の栽培に必要な鉢や土、肥料や殺虫剤を販売していることはもちろん、ガーデニングに必要な知識が詰まった特集記事もご用意しているので、お買い物に悩んでも大丈夫です。カインズのオリジナル商品も豊富なので、コストを抑えたお庭づくりも可能です。
ぜひ一度、カインズのオンラインショップをご覧ください。