オキシクリーンの使い方! 画像付きで手順を一から解説!
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青々とした葉の裏が銀色に光っていたり、白くて小さな花が咲いたり、可愛い実を付けたりするオリーブは、実を収穫するだけではなく、観賞用としても人気があります。
オリーブは比較的簡単に育てられる植物ですが、元気に育てるためには肥料が重要です。そこで、このページでは、オリーブの施肥タイミングや量、種類について解説していきます。肥料を適切に施して、オリーブを育ててみましょう。
オリーブは地中海沿岸や中東地方が原産で、8m以上にもなる常緑高木です。温暖な気候を好みますが、比較的寒さに強いので、日本各地で育てることができます。
初夏に白くて小さい花を咲かせ、秋には実を収穫できます。実は成熟するにつれて、緑から、赤、紫、黒へと変化します。そのまま食べるととても渋いのですが、オリーブオイルやピクルスに加工することで美味しくなります。
オリーブの魅力は実だけではなく、その樹形や葉の形も魅力的です。葉の裏面は白い毛が密集しているため、風が吹くと銀色に輝きます。部屋の中に置いておくだけでも、インテリアとしてお部屋のアクセントになるでしょう。
初心者でも簡単に育てることができるので、手軽に楽しむことができます。
オリーブは樹勢が強く、成長すると大木になります。そのため、栄養もたっぷり必要です。
適切に肥料を施すことで、つやのある綺麗な葉と、たくさんの実がなります。家庭でオリーブを育てる際は、肥料は必須といって良いでしょう。
オリーブに肥料を与える時期は、地植えと鉢植えで異なります。また、葉の先が黄色くなっている場合には、肥料不足が考えられるので、追肥を行う必要があります。
オリーブの木が本格的に動き始める前に、元肥(春肥)を施します。2月頃に施せば、芽が動き出す頃から効き始め、新芽や花芽の増加と根張りの強化をしてくれます。健康維持の目的もあり、非常に重要な肥料です。
2月頃はまだオリーブの木が休眠しているので、速効性の肥料はやめましょう。ゆっくり長く効く緩効性化成肥料か、有機質肥料を施しましょう。
鉢植えの場合、土の量が限られているため、水やりで肥料が流れやすくなります。そのため、6月に追肥しておくと良いでしょう。
この頃になると、春から夏に伸びた枝に花芽が形成されます。そこに肥料を与えることで、充実した枝が形成され、夏の暑さに耐えられる体力づくりができるほか、花芽の増加や果実の結果促進の効果があります。肥料は、速効性がある化成肥料がおすすめです。
オリーブは、9~11月頃に実がなります。収穫する前に肥料を与えると、果実の肥大化や木の疲労回復に効果的です。疲労を回復させることで、冬の花芽形成に悪影響が出ないようにします。
使用する肥料は、緩効性の化成肥料がおすすめです。
オリーブは、花や実を楽しむのか、葉を楽しむのかで必要な栄養素が変わります。しかし基本的には、バランスの良いものを選ぶようにしましょう。
化成肥料は、鉱物などの無機物を原料とした肥料で速効性があります。臭いがないので室内でも使うことができます。
オリーブの場合、8-8-8や10-10-10など、窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)の3つの成分が均等に配合された肥料が良いでしょう。葉をメインで楽しみたい方や、植え付け直後で木を成長させたい場合には、窒素が多い肥料を、実をメインで楽しみたいのであれば、リン酸が若干多い肥料を選ぶ方法もあります。
また、オリーブ専用の肥料も販売されているので、そういったものを利用しても良いでしょう。
肥料の量は、樹齢や鉢の大きさで変わってきます。目安の量は下表の通りです。
寒肥 | 夏肥 | 秋肥 | ||
鉢植え | 6~8号 | 20g | 5g | 15g |
9~11号 | 50g | 20g | 30g | |
12号以上 | 100g | 40g | 60g | |
地植え | 樹齢3年以下 | 45g | - | 30g |
樹齢3~5年 | 75g | - | 50g | |
樹齢5~10年 | 150g | - | 100g | |
樹齢10年以上 | 300g | - | 200g |
肥料の計量が面倒な場合には、ひとつまみは約3g、一握りが約30gぐらいと覚えておきましょう。
有機質肥料は、目的によって使用する肥料が異なります。
葉を元気にするために、窒素が多く含まれる肥料を施す場合は、油かすや魚粉を使います。実を大きくするためには、リン酸を多く含む骨粉や米ぬかが有効です。そして、根張りを良くし、光合成の働きを良くするには、カリを多く含む草木灰を施します。
有機質肥料には土を柔らかくする効果があり、微量要素も含まれているので、地植えでは積極的に利用しましょう。
ただし、微生物に分解されてから、植物に効くので、効果を発揮するまでに時間がかかります。また、天然物なので成分が安定していないデメリットもあります。成分表を見ながら施す量を調整する必要がありますが、化成肥料の2倍の量が目安になります。
液体肥料は速効性がありますが、持続性がない肥料です。
オリーブでは基本的に、液体肥料は使わず、化成肥料か有機質肥料を使います。しかし、栄養素が足りなくなった場合には、応急処置として液体肥料を与えることができます。
液体肥料を与える場合には、規定量を守り、水やりの代わりに与えましょう。葉から栄養分を吸収させるために、葉面に噴霧するのも効果的です。
室内の鉢植えで育てている場合には、土に差し込んで使うスティックタイプの液体肥料が便利です。
植物は基本的に根の先端から肥料成分を吸収します。そのため、根の先端あたりに肥料を施すのが効果的です。根に肥料が直接当たると、根が肥料焼けを起こしてしまうので、幹から近いところに施すのはやめましょう。
地植えの場合、根が広がる大きさは、枝が広がっている大きさとほぼ同じです。そのため、枝の先端の真下かそれより少し外側くらいのところに肥料を施します。
土と混ぜる深さは、10cmくらいを目安にします。樹木を中心に輪を描くように施すと、満遍なく施肥することができます。輪を描くのが難しく面倒な場合には、円周上に等間隔で穴を掘って、施肥する方法もあります。
鉢植えの場合、鉢全体に肥料を施します。使用する肥料は化成肥料にし、幹の近くには施さないようにしましょう。
肥料を与え過ぎると肥料焼けを起こします。特に土の量が少ない鉢植えの場合には注意が必要です。
肥料焼けすると、根から水を吸収できず、葉がしおれてしまったり、実がならないことがあります。ひどい場合には枯れてしまうので注意しましょう。
元気がないからといって、肥料を与えるのは禁物です。肥料が多い場合、鉢のフチや土の表面に白っぽい結晶が現れることがあります。注意深く観察して、肥料切れなのか、肥料焼けなのかを判断しましょう。
肥料焼けをしていた場合には、いつもの水やりの5倍くらいを一気に与えます。肥料分が水に溶け出して、他の場所に流出するので、濃度が薄まります。
これを5日間くらい続けてから様子を見ます。まだ肥料焼けが続くようであれば、同じことを繰り返します。
植え替え時期であれば、新しい土に植え替えるのも手です。
オリーブの木をイキイキとさせ、美味しい実を収穫するには、肥料が重要です。オリーブに肥料を与える時期は、地植えで年2回、鉢植えで年3回。葉の先が黄色くなっている場合には、肥料不足が考えられるので追肥をしましょう。
オリーブは初心者でも育てやすい木です。このページを参考に、オリーブを育ててみてはいかがでしょうか。