住設メーカーの「LIXIL」に教わる! 雨戸&シャッターお掃除完全マニュアル
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見た目にかわいらしい、赤い実が特徴的なラズベリー。フランス語では「フランボワーズ」と呼ばれており、甘味と酸味のバランスや、その香りのよさから、生食としてはもちろん、ケーキなどにもしばしば用いられます。
このページでは、ラズベリーの栽培について詳しく紹介します。鉢植えで育てる方法や、剪定に適した時期などにも触れていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラズベリーは、バラ科キイチゴ属の低木の植物です。自らの花粉で受粉して実をつけられる、自家結実性という特性を有しています。そのため、1本だけでも実がなります。
ラズベリーには、1年に1回だけ実がなる「一季なり性」と、1年に2回も実がなる「二季なり性」が存在します。「二季なり性」の場合は、夏と秋に収穫の時期を迎えます。
ちなみに、ラズベリーの実は赤色だけではありません。ラズベリーにはたくさんの種類がありますが、それらは赤ラズベリー、黒ラズベリー、紫ラズベリーの3つにカテゴライズされます。なお、赤ラズベリーには、黄色い実のものも含まれます。
ラズベリーに似た植物に、よくブラックベリーがあげられますが、これは別の植物です。同じバラ科キイチゴ属ではありますが、ブラックベリーの多くはつる性で、つるをフェンスなどに誘因しながら育てます。
ラズベリーは病気や害虫に強く、また繁殖力にも長けているため、初心者にも育てやすい果樹といえるでしょう。
ラズベリーは地下にある茎(地下茎)がどんどん繁殖するので、広い範囲に広がっていきます。安易に庭や花壇に植えてしまうと、ほかの植物の生育を妨げかねません。よって、スペースが限られているなら、鉢植えで育てるのがおすすめです。
十分な広さがあるなら、地植えも可能です。ただし、周りの植物が阻害されないように配慮する必要があります。また、ラズベリーは日光を好むので、なるべく日当たりのよい場所を選ぶようにしましょう。
ラズベリーの植え付けに適しているのは、11〜2月の落葉期です。新芽が出てくる前に、植え付けを済ませておきましょう。ただし、寒さがもっとも厳しい時期は、株が弱りやすいため、避けたほうが無難です。
ラズベリーを植え付けるときは、苗木が倒れないように、一緒に支柱も立てておきましょう。ラズベリーは、樹高1〜1.5mに成長するといわれているので、それと同じくらいの長さの支柱を用意し、苗木と支柱をひもでやさしく結んでおきます。
ラズベリーは日光を好みますが、強い日差しを受けすぎると、弱ってしまうことがあります。鉢植えは、なるべく直射日光が当たらないところに置きましょう。また、地植えするときは、半日陰がよいでしょう。
ラズベリーは寒さに強いいっぽう、高温で多湿な環境は苦手です。できるだけ、風通しのよいところで育てましょう。冷涼な気候を好むため、北海道などの寒冷地でも栽培できます。
鉢植えの土の表面が乾いていたら、水やりのサインです。とくに夏は乾燥しやすいため、朝と晩にたっぷり水をやりましょう。反対に、落葉期に突入する冬は水やりを控えめにします。
なお、地植えで育てている場合は、こまめに水をやる必要はありません。雨が降らない日が続き、土の表面が乾燥しはじめたらでOKです。
ラズベリーは、さまざまな土に適応できるため、土選びに迷いすぎる必要はありません。ただ、水はけと水もちがよく、有機質を含んでいる土なら、よりすくすくと育つことでしょう。
鉢植えには、赤玉土(小粒のもの)を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜた土が向いています。地植えするときは、庭や花壇の土に、あらかじめ腐葉土を混ぜておきましょう。
自分で配合するのが難しい場合は、市販のベリー用培養土を購入するのもおすすめです。
ラズベリーに施す肥料は、育て方や時期によって微妙に異なります。例えば鉢植えの場合は、葉の色をチェックしながら、次のようなタイミングで肥料を与えるとよいですよ。
地植えの場合も、タイミングはほとんど同じです。ただし、肥料の量には注意してください。株の成長にあわせて、少しずつ増やすことが肝要です。
いずれの場合も、ラズベリーの枝が広がっているところよりも、外側に肥料を施しましょう。
鉢植えの場合、鉢いっぱいに根が伸びてギュウギュウになってしまう前に植え替えをする必要があります。
ラズベリーを植え替えるときは、根から掘り出して、傷んでいたり、黒ずんでいたりする根をカットします。その後、今よりもひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
植え替えの目安は2〜3年に1回で、植え付けと同じく11〜2月の落葉期が適しています。
ラズベリーの剪定は、一季なり性と二季なり性、それぞれの特徴を考慮することが大切です。
一季なり性のラズベリーは、収穫シーズンを迎えた6〜7月に剪定を行います。これは、収穫を終えた枝は、冬までに枯れてしまうためです。収穫が終わった枝は、つけ根のほうから切り落としましょう。
二季なり性のラズベリーは12〜3月を目安に剪定を行います。秋に実をつけた枝は、翌年に再び実をつけるので残しておき、枯れて灰色がかった枝だけを切り落とします。
また、枯れて生命力を失っているような枝は切り落としておきましょう。不要な枝をカットすることで、風通しがよくなったり、光を取り込みやすくなったりします。
ラズベリーを増やしたいときは、地下茎から出てくる芽を利用しましょう。
ラズベリーは4〜5月にかけて地下茎から新しい芽がたくさん出てくるので、それらを採取して、新しい鉢に植え付ければ簡単に増やせます。
ただ、新しい芽は萎えやすいため、採取したらすぐに水につけておきましょう。
ラズベリーは、花が咲き終わってからおよそ1か月で、収穫の時期を迎えます。具体的には、一季なり性のものは6〜7月、二季なり性のものは6〜7月と10〜11月です。
ラズベリーの実の色は、種類により赤色や黒色などさまざまですが、どれも熟すとやわらかくなり、香りが強くなります。これらの様子を確認して傷む前に収穫しましょう。
ラズベリーの実はとてもデリケートなので、つぶさないように丁寧に摘み取りましょう。しっかり熟していれば、とくに力を入れなくても枝から容易に抜き取れます。
その際、まだ熟していない実を落とさないよう注意しましょう。なお、収穫は実ができるだけ傷まないよう、天気のよい朝か夕方に行うようにしましょう。
収穫したラズベリーは、そのまま食べてもよいですし、ケーキやジャムにしてもおいしく食べられます。また、肉料理や魚料理にあわせるソースとしても活用できます。
収穫量が多くて使いきれないときは、冷凍保存も可能です。ただし、無造作に行うと実がくっついてしまうため、トレーなどに並べて冷凍しましょう。その後、保存袋に入れて保存します。冷凍したラズベリーの保存期間は、およそ1か月といわれています。
ラズベリーは病気や害虫に強いとされていますが、湿気が多い環境下では、灰色カビ病にかかることがあります。灰色カビ病は、葉などが腐って溶けてしまう病気です。
対応策としては、なるべく風通しのよい環境で育てること、枯れた枝や、咲き終わった花がらをこまめに除去することなどがあげられます。
また、カイガラムシにも注意が必要です。カイガラムシは、茎や葉に寄生して栄養分を吸い取ってしまいます。カイガラムシを見つけたら、歯ブラシなどでこすり落としましょう。それでも不十分な場合は、薬剤を用いて対処してもよいでしょう。
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