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ミニトマトの正しい育て方は? 注意点やトラブル対処法を解説

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ミニトマトはサラダやマリネ、お弁当のおかずなど、さまざまなレシピに使えて、料理に彩りもプラスしてくれます。子供から大人まで人気のミニトマトですが、家庭菜園初心者の方でも、ミニトマトは比較的育てやすいことをご存じでしょうか。家庭で育てたミニトマトなら、完熟したての物を収穫して、その日のうちにおいしく食べられます。

そこで今回は、鉢植えやプランターを使ったミニトマトの育て方をご紹介します。失敗を防ぐための注意点や、ミニトマトの栽培中によくあるトラブルの対処法などについても併せて見ていきましょう。

ミニトマトの特徴

かごの中のトマト

トマトやミニトマトはナス科ナス属に分類される果菜で、農家では春に先駆けた3~4月頃に種まきが行われます。苗の植え付けは5~6月上旬頃に行われ、収穫されるのは6月下旬~9月下旬頃となります。一年草のため、収穫された後は枯死します。

ミニトマトやトマトが発芽する適温は、25~30℃です。3~4月頃に種をまいて25~30℃を保つのは家庭菜園では難しい場合もあります。そのため、初めて家庭菜園でミニトマトを育てる場合は苗を購入し、5~6月上旬頃に植え付けるのが一般的です。

トマトとの違い

トマトは大玉、中玉、ミニトマトと、大きさによって3種類に分けられます。ミニトマトは1つあたり20~30g程度の重さで収穫量が多く、一般家庭でも育てやすい点が特徴です。

ミニトマトの栽培に適した環境と時期

ミニトマトは、日当たりが良く昼夜の温度差の大きい環境で良く育ちます。また、土の中が多湿になると病気になりやすいため、比較的雨の少ない地域であることが望ましいです。

家庭菜園においても、ミニトマトは日当たりと風通しの良い場所で育てます。ベランダやテラスなどのコンクリートの上に鉢植えやプランターを置く場合は、地面からの熱を遮るために、ウッドパネルなどを敷くといいでしょう。ミニトマトの実がつき始めたら、雨のあたらないベランダや軒先などへ移動させることも大切です。

ミニトマトの栄養と効能

ミニトマトは、美肌効果や免疫力の維持に役立つビタミンC、老化を抑えるビタミンE、塩分の排出を促すカリウム、腸内環境を整える食物繊維などを含む、栄養価の高い野菜です。ほかにも、クエン酸やリコピン、グルタミン酸なども含まれます。

ミニトマトやトマトは、低カロリーでさまざまな栄養成分を持ち、レシピも豊富です。サラダやマリネなどの生食だけではなく、煮込み料理などにも使えます。

ミニトマトを育てる際に準備する物

トマト栽培

家庭でミニトマトを育てるには、家庭菜園専用の道具を準備する必要があります。ミニトマトを育てるために必要なアイテムをご紹介します。

大鉢・プランター

ミニトマト用の鉢やプランターは、1株あたり直径30cm程の10号鉢を用意します。ミニトマトの苗や実は小さいですが、栽培すると茎や葉はどんどん成長し根も深く張るため、大鉢で栽培するのがおすすめです。

鉢底ネットと鉢底石

鉢底ネットは、鉢穴から土が流れ出すのを防ぐために必要です。また、鉢底ネットは、病害虫の侵入も防いでくれます。水はけを良くするために鉢底に敷く鉢底石も用意しましょう。

培養土

土は、市販されている果菜類用の培養土がおすすめです。パッケージにトマト栽培に向いている配合かどうかが記載されているため、確認した上で購入すれば間違いありません。

ミニトマトの苗

ミニトマトの苗

ミニトマトの苗選びも重要です。ヒョロヒョロとしておらず、節目の締まった丈夫な苗を選びます。また、新芽に勢いがあり、濃い緑の葉をつけているかどうかもチェックするポイントです。葉は表と裏を見て、虫がついていないか確認します。

なお、家庭菜園初心者の方には、野生の台木に別の品種を接木した「接木苗」もおすすめです。接木苗は病気に弱い品種の苗を病気に強い品種の台木に接ぎ木することが多いため、通常の苗よりも丈夫に育ち、管理がしやすくなります。

支柱とひも

ミニトマトの茎は大きく成長してたくさんの実をつけるため、支柱とひもで支える必要があります。

支柱は約2m程度の物を3本程用意しましょう。誘引用のひもは、園芸用の「ビニタイ」でも代用できます。

ミニトマトの育て方

真っ赤なトマト

栄養成分を多く持ち、レシピも豊富なミニトマトは、毎日の食卓にあっても困らない野菜といえます。ここからは、家庭でのミニトマトの育て方をステップ別に見ていきましょう。

苗の植え付け

苗を植え付ける前に、水を貯めたバケツにミニトマトの苗を入れて、しっかりと水を吸わせます。

鉢やプランターに敷いた土の表面に、苗と同じくらいの大きさの穴を開けて苗を植え付けます。その際、苗を軽く手で押さえて、根鉢を崩さないようにしましょう。植え付けたら苗の周囲の土を少しへこませて、苗が水を吸収しやすい状態に整えます。

なお、ミニトマトは常に同じ方向に実をつけます。そのため、苗は花が向く方向を手前にし、収穫しやすい位置に植え付けることがポイントです。

植え付けて間もないミニトマトの苗は、土になじむまで時間を置く必要があります。根が乾燥しないよう、植え付けから1週間程度は毎日水を与えてください。

芽かき

ミニトマトは、成長するにつれて葉と茎のあいだにたくさんのわき芽が出てきます。わき芽を放置すると枝と葉が込み入って、実に栄養が行き渡らなくなってしまうため、芽かきを行います。

芽かきとは、葉と茎のあいだに出る不要なわき芽を取り除き、形を整えることです。

芽かきをする際はハサミではなく、苗の傷口が早く治る手による摘み取りを行います。ミニトマトは、苗に傷がつくと、そこから病原菌が入りやすくなるからです。また、苗の傷口が乾きやすいよう、晴れた日に行うといいでしょう。

大きな傷をつけないよう、できるだけわき芽が小さいうちに摘み取るようにするのがおすすめです。

仕立て

仕立て

芽かきをしたら、支柱を立てて仕立てをします。ミニトマトの仕立ては、1本立てもしくは2本立てが一般的です。2本立てにすると、収穫量も2倍になります。

2本立てにする場合は、主枝に咲く花のすぐ下にあるわき芽を伸ばします。それ以外のわき芽は、すべて摘み取りましょう。

枝の誘引・摘芯

ミニトマトの枝の誘引・摘芯

ミニトマトを2本仕立てにしたら、苗を支柱で支えます。茎が雨風で折れたり倒れたりしないように小さめの支柱を立てて、苗をひもで誘引してください。支柱に誘引するときは、ひもを節の下に固定します。苗を痛めないように、ひもは支柱にゆるめに結びましょう。

ミニトマトの主枝が支柱の高さまで成長したら、主枝の先端をカットする摘芯を行います。摘芯をすることで、養分が実の成長に行き届きやすくなります。

摘芯した傷から病原菌が入らないように、ミニトマトを摘芯する際はアルコール除菌などをした清潔なハサミを使いましょう。

収穫

ミニトマトの実は、開花から50日程度で収穫できるため、5月頃に植え付けたミニトマトは、8月末くらいまで収穫が可能です。状態の良い土を使っており、肥料やりなどがきちんとできていれば、秋や初冬頃まで収穫できることもあります。

ミニトマトを育てるときの注意点

トマトの収穫

家庭でミニトマトを育てるにあたり、いくつか注意点があります。失敗せず収穫までたどり着けるよう、注意すべきポイントも踏まえて栽培をスタートしましょう。

深さに余裕のある鉢やプランターを使う

ミニトマトと聞くと茎や葉も小ぶりなイメージをするかもしれません。しかし、ミニトマトの草丈は、人の背丈くらいまで成長します。しっかりと土に根が張れるように、鉢やプランターは深さに余裕が必要です。そのため、鉢やプランターは、最低でも深さ30cmはある大型の物を用意しましょう。

また、ミニトマトは草丈が伸びるにつれて茎葉も大きく広がるため、株幅は40〜60cm程になります。ベランダやテラスなどで育てる場合は、広めのスペースが必要な点も考慮して、鉢やプランターの置き場所を確保することが大切です。

実がつくまで肥料は控えめにする

ミニトマトは実がつく前に肥料を与えすぎると栄養過多となり、葉や茎に養分が偏ってしまいます。養分が偏ると実がつきにくくなってしまうため、実がつくまでは肥料は控えめにしましょう。

最初の追肥は、ミニトマトの実が直径4cm程度、ピンポン玉くらいの大きさまで育ってから行います。

化成肥料の場合は、1株あたり15g程度が目安です。液体肥料の場合は、規定の希釈率に薄めた物を鉢やプランターの底から流れ出る程度にやります。その後は、化成肥料は3週間置きに、液体肥料は1~2週間置きに与えます。

水を与えすぎない

ミニトマト栽培では、表土が乾いたタイミングで株本の土に水を与えます。株全体には水をかけないように注意し、水量は鉢底から流れ出るまでたっぷりです。

ただし、水やりをするのはあくまで表土が乾いたときにとどめます。一番花が果実をつけるときまでは、水をやりすぎないようにしてください。水をやりすぎると土の中が多湿になって、病気になりやすくなります。

梅雨明けを迎えると、高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕の2回に分けて水やりを行います。なお、日中の気温が高い時間帯に水を与えると、太陽光によって水が熱くなりミニトマトにダメージを与えてしまうため、朝夕の涼しい時間帯に水やりをすることが大切です。

古い葉や余計な枝を除去する

収穫できるミニトマトの実よりも下の位置にある古い葉や余計な枝は、ミニトマトの実に養分を送らないため不要です。すべてカットして、主茎だけを残しましょう。不要な葉や枝を切除して風通しを良くしておけば作業もしやすくなる上、病害虫の発生も防げます。

雨除け対策をする

ミニトマトの実は、雨にあたるとひび割れたり、病気にかかりやすくなったりします。そのため、実がつき始めたら、軒下やベランダなどの日当たりが良く雨があたらない場所へ移動させましょう。

場所の確保が難しい場合は、支柱とビニールでできた被覆資材のキットなどを設置して、雨除け対策をすることをおすすめします。

連作はできない

基本的に、ミニトマトは1シーズンで枯れてしまうため、連作はできません。収穫できる実がなくなったら、苗を抜き取って片付けます。

なお、別の野菜を育てるためにミニトマト栽培に使用していた土を再利用したいという方もいるかもしれません。しかし、ミニトマトの栽培に使った土をそのまま別の野菜の栽培に使うと、連作障害によってうまく育たなかったり、最悪の場合枯れてしまったりするため、事前処理が必要です。

土を再利用する際は、余計な物が混ざらないようにふるいにかけましょう。その後、土の中の栄養分のバランスを整えるために土壌改良剤を混ぜて、1ヵ月以上放置してから使用します。

ミニトマトに発生しやすい病害虫

ミニトマトに近づく幼虫

ミニトマトは生育期を迎えると病害虫が発生しやすくなるため、早期に対策をとる必要があります。

ホームセンターなどで購入できる薬剤を使う方法がおすすめですが、なるべく薬剤を使いたくない場合は、木酢液やニームなどの害虫除けを使うのもひとつの方法です。

ミニトマトに発生しやすい害虫は、オオタバコガやタバコガです。ミニトマトの青い実のヘタの近くに小さな穴が開き、周りに虫のフンがついている場合、これらの害虫の幼虫がいる可能性があります。こうした害虫は茎の中に入って食害し、茎の先端を枯らせてしまうこともあります。

害虫の幼虫は、緑色のイモムシです。成長すると4〜5cmもの大きさになり、食害をし続けるため注意しなければなりません。日頃からミニトマトの株周りをよく観察して、幼虫を見つけ次第取り除きましょう。また、被害に遭った実は、早めに摘み取って処分することも大切です。

実や茎の内部に侵入した害虫は、薬剤での駆除が難しくなってしまいます。そのため、まだ害虫が成長しきらない6月頃までに見つけて、対処することが望ましいです。

ミニトマト栽培にありがちなトラブルと対処法

白背景のミニトマト

家庭でミニトマトを育てていると、「実がつかなくなった」「苗が弱ってきた」といったトラブルが発生することも珍しくありません。最後に、ミニトマトの栽培でありがちなトラブルと、その対処法をまとめました。

実がならなくなってきたら?

ミニトマトは夏にたくさんの実をつけて、秋頃になると収穫の終わりが近づきます。ミニトマトは一年草のため、そのまま放置しても翌年にまた芽を出して実をつけることはありません。収穫時期を終えて株が弱ったミニトマトは、根から抜いて片付けましょう。

実がひび割れてしまったら?

ひび割れたミニトマト

ミニトマトの実が割れることを「裂果(れっか)」と呼びます。裂果の主な原因は、雨です。実に雨があたって割れることもありますが、夏の高温で乾燥しているところに雨などで一気に水分を吸い上げたことで、実の内部の成長スピードに皮の成長が追いつかず、ひび割れが起きてしまうこともあります。

また、裂果は乾燥によって起こることもあります。ミニトマトの実を甘く育てるために、水分を少なくして乾燥させながら育てる方法もありますが、家庭菜園では裂果が起こりやすくなるため注意が必要です。

裂果を防ぐためには、雨除けをすることと、適度な水やりを心掛けることです。鉢やプランターは雨のあたらない場所に置き、極度の乾燥や多湿を予防しながら育てましょう。

甘く濃厚な味にするには?

甘くておいしいミニトマトを育てるコツは、日光をしっかり浴びさせることです。さらに甘く濃厚な味のミニトマトを育てたい場合には、与える水分量に注意します。
水分を多く与えるとミニトマトの成長は早まりますが、味が薄くなりやすいです。甘くて濃厚な味のミニトマトにするためにも、水は適量を与えつつゆっくりと成長させていきましょう。

また、先程も解説したように、実の表面がひび割れる裂果という現象は、雨や水やりによって水分を一気に吸収すると起こりやすくなります。水は定期的に、一定量与えるよう心掛けることが大切です。

なお、ミニトマトの実は、完熟するまでしっかり育ててから収穫することで、味も濃厚になります。

苗が弱ったときはどうすればいい?

ミニトマトの苗が弱っていると感じたら、苗の状態をよく観察した上で、適した対応をする必要があります。苗の状態によって、弱ってしまった原因と対策が異なるためです。

弱った苗の状態別に、考えられる原因と対策をご紹介します。

  • 節が締まっておらず、茎が細くヒョロヒョロとしている
    苗がヒョロヒョロと間延びしている場合、太陽の光を十分に浴びていない可能性があります。苗にしっかりと日光の光をあてて様子を見てみましょう。

  • 蕾または花がつかない
    蕾や花がつかない場合、まだ苗が小さすぎるか、肥料が多すぎて茎や葉が育ちすぎている可能性があります。その場合は、花芽がつくまで肥料を与えずに育てます。

  • 病害虫がいる
    ミニトマトの苗に病害虫がいる場合、風通しの悪い場所や、株同士が近い密植状態で育ったことが原因のひとつとして考えられます。まずは、病害虫を見つけ次第、取り除きましょう。初期の段階であれば、しっかりと取り除くことで元気な苗に戻せる場合もあります。 また、病害虫をすべて取り除いたら、芽かきや仕立てをし直すなどして、ミニトマトの栽培環境を整えてあげることが大切です。

  • 苗の先端に勢いがない
    ミニトマトの苗の先端が弱っている場合は、水が不足している可能性があります。苗に水をしっかりと吸わせてあげましょう。それでも苗が元気にならない場合は、苗全体が弱ってしまっていることも考えられます。

夏の収穫に向けてミニトマト栽培を楽しもう

色づいてきたミニトマト

ミニトマトを上手に育てられれば、夏にたくさんの実を収穫できて、食卓に並べることができます。また、葉や茎が大きく成長し黄色い花や赤い果実をつけるミニトマトは、目にも鮮やかで園芸を楽しみたい方にもおすすめです。

今回ご紹介したような栽培のポイントや注意点も踏まえて、家庭でのミニトマト栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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