八百屋歴10年のプロが指南。新鮮でおいしい産直野菜を選ぶコツ
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「庭やベランダで花を育てたいけど、日陰でうまく育たない…」とお悩みの方へ。実は、日陰でも育てられる花や、逆に直射日光が苦手で日陰でないと育たない花があるのはご存知でしょうか。この記事では、日陰でも育てられるキレイな花15選を一挙ご紹介。庭やベランダに日が当たらずガーデニングを諦めている方や、これからシェードガーデンを作りたい方はぜひ参考にしてみてください。
一言「日陰」と言っても、日陰は主に「半日陰」「明るい日陰」「暗い日陰」の3タイプに分かれます。まずは家の庭やベランダがどのタイプなのか確認しておきましょう。
半日陰 | 1日のうち半日くらい日が当たる日陰のこと。木漏れ日が差し、日なたと日陰が半分ずつ混じっているような場所も半日陰に分類される。 |
明るい日陰 | 直接日光が当たらない or 日が差しても数十分程度の日陰のこと。 |
暗い日陰 | 1日中ほぼ日が差さず、間接光もない日陰のこと。まわりが建物に囲まれていたり、高い塀で日差しが遮られた場所も暗い日陰に分類される。 |
自宅の庭やベランダの日陰のタイプがわかったら、合わせて次のポイントも確認しましょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
花を植える前に、まずは庭の土の状態をチェックして、土壌を整えておきましょう。日陰で育つと言っても、水はけが悪かったり、有機質が不足していると元気に育たないことがあります。腐葉土をすき込んだり元肥を施すなどして、植物が育ちやすい環境を整えましょう。
花を植えたあと、成長時期や開花時期などに合わせて追肥を施しましょう。葉がメインの植物の場合、緩効性肥料を追肥する程度で大丈夫ですが、長い間花を咲かせる花の場合は追肥の頻度や量もその分増えます。もし花の色や葉色が褪せてきたり薄くなってきたりしていたら、肥料不足のサインですのでよく観察しておきましょう。
日陰で育つ花の中には、本来多年草(2年以上花が咲く植物のこと)でありながら一年草(1シーズンで枯れる植物のこと)とされている花があります。大抵は耐寒性が弱いために一年草とされていることが多く、もし次の年も楽しみたい場合は、室内に取り込んで管理するなどの冬越し対策が必要になります。地植えしている場合は、マルチングをしたり寒冷紗で覆うなど、根や新芽を霜から守る対策をしましょう。
ここからは日陰で育つおすすめの花を紹介します。おすすめの環境や開花時期、育て方の参考記事も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 6月~9月上旬 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 少し弱い |
梅雨の時期の代表的な花といえばアジサイ。青やピンク、紫などカラフルなため、日陰の庭を明るく彩ってくれます。他にも、アナベルやカシワバアジサイなどの品種も日陰で育てることができます。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
紫陽花(アジサイ)の種類を解説|特徴、育て方のポイントとおすすめの紫陽花【10選】
あじさい(紫陽花)の育て方|基本的なお手入れと育て方のポイントなどわかりやすく解説
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 6月~8月 |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 強い |
カサブランカは、秋に植えると初夏〜夏頃に白い大きな花を咲かせます。カサブランカは直射日光や西日などの強い日差しが苦手なため、日陰で育てるにはピッタリの花です。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
カサブランカの花の育て方とは? カサブランカ増やし方も詳細解説!
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
開花時期 | 4月~10月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
ベゴニアは春から秋にかけて小さな可愛らしい花を次々と咲かせます。風通しの良い日向や半日陰を好み、比較的育てやすい花ですが、寒さに弱いため一年草として扱われています。冬が来る前に室内に取り込んでおくと、翌年も花を咲かせることも。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
球根ベゴニアの育て方とは? 場所の選び方や水やりのコツ、肥料の与え方や剪定について解説【カインズ花図鑑】
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
開花時期 | 4月~6月 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 弱い |
ワスレナグサは、青や白、ピンクや紫の小さな可愛らしい花を次々と咲かせます。日向を好む花ではありますが、すでに花が咲き始めている苗であれば、日陰でも育てることが可能です。繁殖力が強くどんどん咲きますが、夏の暑さと湿度には弱いため、日本では一年草として扱われています。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
開花時期 | 6月~10月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
コリウスはシソ科の植物で、赤やライム色など鮮やかな色が特徴のカラーリーフ。様々な品種があり、葉の大きさや草丈、班入りかどうかなど違いがあります。複数の品種を組み合わせて育てるのもおすすめです。日向〜半日陰を好みますが、強い日差しを浴びすぎると葉色が褪せてしまうことがあるため、半日陰ぐらいの環境がピッタリです。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
コリウスの育て方とは?場所の選び方や水やりのコツ、肥料の与え方や日常の手入れなどについて解説【カインズ植物図鑑】
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
開花時期 | 4月~10月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
トレニアは基本的に日向を好みますが、直射日光が苦手で、かつ耐陰性があるため日陰でも育てることができます。トレニアは基本的には一年草ですが、トレニア・コンカラーという品種のみは多年草です。ただ耐寒性は弱いので、冬場は室内に取り込んで管理する必要があります。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
トレニアの育て方とは?育てる場所選びや水やりのコツ、肥料の与え方などについて解説【カインズ花図鑑】
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 1月~2月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
クリスマスローズは、名前の通り冬に花を咲かせる多年草の花です。色は白やピンク、紫や緑、黄や黒、アプリコットなど様々あります。咲き方も一重咲き、半八重咲き、八重咲きなど様々あるため、庭の雰囲気に合わせて選ぶことができます。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
初心者にもできるクリスマスローズの育て方・栽培方法【解説動画付き】
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 8月~11月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
ホトトギスは日本の特産種で、太平洋側に自生する多年草の花です。品種によっては模様のないものもありますが、基本的には紫色のまだら模様の花を咲かせます。適度に湿気があり、かつ水はけが良い明るい日陰や半日陰を好みます。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ホトトギスの花の基本情報|ヤマホトトギスなどの種類や育て方を解説
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
開花時期 | 4月~6月中旬 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 少し弱い |
アジュガは紫やピンク色の花を咲かせるカラーリーフで、地面を這うようにして広がる匍匐性植物です。常緑性があるため、グランドカバーとしても人気があります。日陰でも育ち、耐寒性も強いため、ガーデニング初心者の方におすすめの花です。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
開花時期 | 4月~5月 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
シャガは春頃に白や薄紫色の花を多数咲かせる多年草の花です。アジュガと同じく常緑性があり、湿度のある日陰でも育つため、グランドカバーにおすすめです。原産地は中国やミャンマーですが、日本全国の低地や人里近くの湿った森林でも見かけることができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 3月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
スキミアは秋頃つぶつぶとした蕾をつけ、3月頃に小さな白い花を咲かせます。鮮やかな赤い蕾と緑の葉が特徴で、海外ではクリスマス用の花として人気があります。耐陰性があるため日陰でも育ちますが、暗すぎると花つきが悪くなるため、半日陰や明るい日陰で育てるようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
開花時期 | 5月~7月中旬 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
ヒューケラは葉色の種類が豊富で、カラーリーフプランツとして寄植えに人気の植物です。葉が重なるように密に茂り、常緑性もあるため、あまり手間をかけずに楽しむことができます。春〜初夏にかけて白やピンクなどの小さな花を咲かせるため、1年中楽しめるのもポイントです。耐寒性・耐暑性・耐陰性がありますが、直射日光や高温多湿に弱いため、夏場は日陰で管理するようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
開花時期 | 2月中旬~5月中旬 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
プルモナリアはまだ寒い早春のうちから咲き始め、霜が降りてもほとんど傷まず、咲きながらどんどん広がります。花色は紫や青、水色、白、ピンクなど様々で、グランドカバーにも人気の多年草の花です。日陰でも元気に育つため、ガーデニング初心者の方でもキレイに咲かせることができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
開花時期 | 5月~11月上旬 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い |
インパチェンスは初夏から秋まで咲く一年草の花です。北向きの玄関や建物と建物の間のスペースなど、日当たりの悪い場所でも元気に育ちます。生育旺盛で、株いっぱいに花を咲かせます。夏に切り戻せば、秋から再び美しい花を咲かせるため、長く楽しめるのが特徴です。次々と花を咲かせるため、追肥はこまめに行うようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
開花時期 | 5月~6月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
ジキタリスはイングリッシュガーデンで人気の花で、ベル状の花を穂状につけるのが特徴です。花の色はピンクや紫、白など様々で、日陰の庭を明るく彩ってくれます。本来は宿根草ですが、暑さに弱いため二年草として扱われています。ただ茎や葉、花や地下部すべてに毒性があるため、小さいお子さんやペットがいる家庭での栽培は注意するようにしましょう。
いかがでしょうか。ここまで日陰の主なタイプや、日陰でも上手く花を育てるポイント、日陰でも育つおすすめの花を厳選してご紹介してきました。シェードガーデンを作るには、植える前に日陰のタイプをチェックしたり土壌を整えたりする作業が必要になりますが、比較的手間をかけずにできるためガーデニング初心者の方にもおすすめです。ぜひこの記事を参考に、シェードガーデン作りに挑戦してみてください。