手軽で本格的なオリジナル「赤べこ」を作ってみた
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「日陰の北向きの玄関や庭で植物を育てたいけど、きちんと育つのか不安…」という方へ。実は日陰でも元気に育つ木は意外と多いのはご存知でしょうか。日陰で育つ木はメンテナンスも少なくすむため、普段忙しい方やガーデニング初心者の方でも育てやすい特徴があります。
この記事では日陰でも元気に育つ木をご紹介。目隠し用やシンボルツリーをお探しの方もぜひ参考にしてみてください。
まずは木を植えたい場所の日陰のタイプをチェックします。一言「日陰」と言っても、日陰は主に「半日陰」「明るい日陰」「暗い日陰」の3タイプに分かれます。まずは家の庭がどのタイプなのか確認しておきましょう。
半日陰 1日のうち半日くらい日が当たる日陰のこと。木漏れ日が差し、日なたと日陰が半分ずつ混じっているような場所も半日陰に分類される。 明るい日陰 直接日光が当たらない or 日が差しても数十分程度の日陰のこと。 暗い日陰 1日中ほぼ日が差さず、間接光もない日陰のこと。まわりが建物に囲まれていたり、高い塀で日差しが遮られた場所も暗い日陰に分類される。
日陰のタイプがチェックできたら、シェードガーデン作りのポイントも確認しておきましょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
日陰でも育つ木は、基本的に植えっぱなしでも元気に育つものが多く、水やりや肥料などの手間が少ないのが特徴です。やせ地や水はけの悪い場所でも育つことが多いですが、事前に土壌を整えておくことでより育ちやすくなります。腐葉土をすき込んだり元肥を施すなどして、植物が育ちやすい環境を整えましょう。
日陰は必然的にじめっとした土壌になりやすいです。あまりにも多湿で水はけが悪いと、根腐れを起こしたり、病害虫の原因になることもあります。土を触ったときにポロポロと崩れるようであれば問題ありませんが、もし崩れないようなら砂と「鹿沼土」を混ぜて土壌を改良しましょう。
もし改良が難しければ、木を植える場所以外の土に石やレンガを敷き詰めるのもおすすめです。雑草も生えにくくなるため、メンテナンスも楽になります。ただ、中にはある程度の湿気を好む木もあるため、事前にしっかり確認してから植えるようにしましょう。
木以外にももっとガーデニングを楽しみたい方は、グランドカバーとして日陰で育つ花を植えるのがおすすめです。常緑性のあるカラーリーフやアジュガ、クリスマスローズなどの花を植えると、より庭が華やいで明るい印象になります。耐陰性のある花も比較的手入れの手間が少なく育てやすいので、余裕のある方はぜひ挑戦してみてください。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 4~10m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ヒイラギはトゲトゲの葉が特徴の常緑樹。西洋では魔除けの葉とされていて、庭の目隠しやシンボルツリーにも人気です。耐陰性があるので日陰でも育ちますが、なるべく半日陰ぐらいの場所で育てるのがおすすめです。耐寒性・耐暑性も強く、お手入れもほぼ必要ないため初心者の方でも育てやすい木です。ただ葉が密になりすぎると風通しが悪くなり、葉が傷んだり害虫が発生することがあるため注意しましょう。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ゴシキヒイラギ(五色ヒイラギ)の育て方とは?水やりのコツや肥料の与え方、剪定方法などについて解説【カインズ植物図鑑】
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 5~20m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ツバキは寿命が長く丈夫なため、日向でも日陰でも育ちますが、花つきを良くするには半日陰ぐらいの場所に植えるようにしましょう。耐寒性も強く、花は11月~12月、2月~4月頃に咲くため冬も楽しむことができます。詳しい育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ツバキ(サザンカ)の育て方とは?肥料の与え方や水やりのコツ、病気や害虫への対策について解説【カインズ植物図鑑】
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ヤブコウジは常緑性のある低木で、夏になるとピンクや白の花を咲かせ、晩秋から冬にかけて赤い実をつけます。直射日光が苦手なため、半日陰〜日陰ぐらいの場所に植えるようにしましょう。また少し湿度があるところだと、より元気に育つのでおすすめです。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
樹高 | 10m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ソヨゴは日向だけでなく、半日陰でも育つ常緑樹。大きく育てるには時間がかかりますが、成長すると10mほどになるため、シンボルツリーにも人気です。1本だけでも枝が広がるので目隠しになりますが、間を空けて数本並べると、より見栄えも良くなるのでおすすめです。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 10m |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 強い |
シマトネリコは日向を好みますが、日陰でも育ち、シンボルツリーとして人気の高い木です。耐寒性が少し弱いため、関東以南の地域で育てるようにしましょう。その分、耐暑性があり湿気にも強いため、初心者の方にもおすすめです。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
樹高 | 3〜4m |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 強い |
ハイノキは半日陰〜明るい日陰ぐらいの場所に植えるようにしましょう。関東以南の地域で自生している常緑樹で、寒さに少し弱いため、寒風を避けられる場所を選ぶのもポイントです。ハイノキは比較的成長がゆっくりで、年間20cmほどずつ伸びます。そのため剪定や手入れなどメンテナンスが少なくてすむというメリットも。4月〜5月頃に小さい白い花を咲かせます。花は甘い香りもするため、見た目だけでなく香りも楽しむことができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 1〜2m |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 強い |
カクレミノはとても丈夫な常緑樹で、日陰や塀に近い場所でも元気に育ちます。株立ち状(木の根本で切り落とし、一株から茎や枝が地際から数本立ち上がったような樹形を作ること)に仕立てると、横に広がらずに成長するため、狭い玄関先などでも育てることができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 3〜5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ジューンベリーは名前の通り、6月に赤い実をつけるバラ科の落葉樹です。春頃に白い花をつけ、初夏に赤い実がなります。落葉樹なので新緑や秋の紅葉も見ることができ、1年を通して楽しめる木です。黒く熟した実を収穫したあと、重さの半量の砂糖と、レモン半分を加えて煮詰めるとジャムを作ることができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 12〜15m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ヒメシャラの幹は樹皮が薄く、滑らかな赤褐色をしていて見た目が良く、シンボルツリーとしても人気の高い木です。日向を好みますが、強い日差しと高温・乾燥に弱いため、半日陰ぐらいの場所で育てるようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 1~3m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
アセビはツツジ科の常緑樹で、庭や公園、街路樹などにも広く植えられています。2月~4月頃に白い小さな花を房状に咲かせ、ほのかに良い香りがするのが特徴です。アセビは日陰でもよく育ちますが、 花つきを良くするために半日陰ぐらいの場所で育てるようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 1〜3m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 少し弱い |
アオキは鮮やかな緑の葉が特徴的な常緑樹で、耐陰性があるので北向きの玄関や庭などによく植えられています。常緑性があるため生け垣にもピッタリです。複数のアオキを植えると結実することがあり、冬にキレイな赤い実を楽しむことができます。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ |
樹高 | 3~5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ヤツデは天狗のうちわのような大きい葉をつけ、11月〜12月頃には白い花を楽しむことができます。陰樹の代表的な木で、午前に2時間程度しか日が当たらないような日陰でも元気に育つのが特徴です。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 3〜10m |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 強い |
レッドロビンは、名前の通り鮮やかな赤い新芽が特徴で、成長するにつれて緑色になる常緑樹です。新芽をキレイに赤くさせたい場合は、日向で育てるのがおすすめですが、半日陰でも元気に育ちます。耐暑性があり、適度に湿度のある場所を好みますが、やせ地でも育つため、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
おすすめの環境 | 半日陰:○ 明るい日陰:○ 暗い日陰:○ |
樹高 | 1〜2m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
ハナイカダは花と実のつく位置が独特で、葉の真ん中にちょこんとつくのが特徴です。日陰と湿度のある場所を好み、北向きの玄関や庭でも元気に育ちます。耐寒性があり寒さには強いですが、乾いた寒風を嫌うため、冬の時期に北風が当たるような場所は避けて植えるようにしましょう。
おすすめの環境 | 半日陰:○ |
樹高 | 3〜5m |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 普通 |
カラタネオガタマの花は小さくあまり目立ちませんが、バナナのような甘い香りが特徴です。花の寿命は1〜2日と短いですが、どんどん開花するため10日ほどは楽しむことができます。半日陰でも元気に育ち、花を咲かせますが、しっかり花つきを良くしたい場合は日向に植えるのがおすすめです。
いかがでしょうか。ここまでシェードガーデン作りのポイントや日陰でも元気に育つ木について紹介してきました。比較的メンテナンスの手間が少なくすむものが多いため、普段中々手入れができない方や、ガーデニング初心者の方でも育てやすい特徴があります。シンボルツリーや目隠し用に木を植えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。