料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「豚ナスそうめん」
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ローコスト・ローメンテナンスでガーデニングを始めたいと考えている方も多いと思います。この記事では、こぼれ種で自然にどんどん増える花を厳選してご紹介。なるべくお金や手間をかけずにグランドカバーを作りたい方や、ほったらかしでもガーデニングを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
こぼれ種とは植物から自然に落ちる種のこと。落ちた種が発芽して、とくに手入れをしなくてもどんどん株が増えていく特徴があります。人の手を加えなくても増えるため、中々ガーデニングに時間をかけられない方や、なるべくお金をかけずにグランドカバーを作りたい方におすすめです。
<メリット>
<デメリット>
増えすぎには注意が必要ですが、手間をかけずに花を増やすことができるのが大きなポイントです。他にも、本来であれば一年で枯れてしまう花でも、翌年また楽しむことができます。
ここでは次の15種の花をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
秋から春にかけて花が咲くビオラは、花が少ない冬のガーデニングに欠かせない存在です。様々な品種が流通していて、花姿や花色も多種多様。ガーデニング初心者の方でも育てやすく、おすすめの花です。
ビオラはパンジーと同じく一年草として扱われていますが、こぼれ種で増えることが多く、翌年もまた花を楽しめます。本来であれば、花をたくさん咲かせるために終わった花を摘む「花がら摘み」を行いますが、そのまま残しておくと種を作り、自然とはじけて種を落とします。環境や天候にもよりますが、秋ごろから株が成長して翌年の春に花を咲かせます。
ビオラの詳しい育て方はこちらの記事をご覧ください。
スミレは春頃に小さな紫やピンクの花を咲かせる多年草で、日本の暑い夏にも寒い冬にも強い特徴があります。そのため基本的にはほったらかしでも元気に育ち、手間がかからない花です。こぼれ種でよく増えるためグランドカバーにもおすすめです。
ノースポールは冬から春にかけて咲く、白い花びらに黄色い花芯が特徴の花です。開花時期が長く、手入れも比較的手間がかからないため、初心者でも育てやすく人気があります。耐寒性もあるため、関東以西の地域であればとくに対策をしなくても冬越しでき、初夏まで花を楽しめます。
ノースポールは一年草ですが、こぼれ種でどんどん広がるため、植えた翌年には一面ノースポールになることも。増えすぎてしまった場合は、寄せ植えや鉢植えにするのもおすすめです。
ビオラの詳しい育て方はこちらの記事をご覧ください。
西洋オダマキは宿根草の花で、様々な花姿・花色の品種があります。どの品種も丈夫で、耐寒性も強く日陰を好むため、日当たりがあまり良くない北向きの庭でも元気に育つ花です。5月頃に花を咲かせた後、初夏にかけて種を作り、鞘から自然とこぼれます。花が終わった後に花がらを摘んでしまうと種ができなくなってしまうので注意しましょう。
ハーブティーやアロマなどによく使われているカモミールは、白い花びらに黄色い花芯が特徴です。ガーデニング用として主に流通している品種は「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類があります。
ジャーマンカモミールは一年草で、ローマンカモミールより草丈が高いのが特徴です。ローマンカモミールは多年草で、草丈が低くグランドカバーにも利用できます。どちらの品種も暑さに弱いため、温かい地域では一年草のジャーマンカモミールがおすすめです。一年草でもこぼれ種で翌年もまた楽しむことができます。花はもちろんのこと、収穫してハーブティーやポプリに使ったり、切り花として香りを楽しんでも良いでしょう。
カンパニュラ・アルペンブルーは星型の花びらが特徴的な花です。日陰でも花を咲かせますが、湿気には弱いため風通しの良い場所で育てましょう。一つの株からでもどんどん広がり、こぼれ種でも増えるためグランドカバーにもおすすめです。草丈が低く他の花とも合わせやすいので寄せ植えにも利用できます。
レースのような白い花をたくさん咲かせるオルレアは、ナチュラルで可愛らしい雰囲気が人気の花です。湿気に弱いため一年草として扱われていますが、こぼれ種で増えるため翌年もまた楽しむことができます。ただ移植を嫌うため、鉢植えや寄せ植えではなく地植えだけで楽しむようにしましょう。開花時期がバラと同じ春頃から初夏までのため、バラの下草としても人気があります。
リクニスは春頃に花を咲かせる多年草で、草丈が高くスラッとした花姿が特徴です。草丈が1mになるものもあるため、花壇の後ろに植えるようにしましょう。病害虫の心配が少なく育てやすいですが、夏の湿気に弱いため二年草として扱われることも。ただこぼれ種で増えるため、長く花を楽しむことができます。
セリンセ・マヨールは春頃に下向きの花を咲かせる一年草で、葉に白い斑点が入るのが特徴です。病害虫には強いですが、耐暑性が弱いため風通しの良い場所で育てるようにしましょう。耐寒性は普通ですが、霜に当たると枯れてしまうため温かい地域で栽培するのがおすすめです。環境が合えば性質は丈夫で育てやすく、こぼれ種で増えるため毎年花を楽しむことができます。
爽やかなブルーの花が印象的なネモフィラもこぼれ種でよく増える花です。そのためグランドカバーにもおすすめで、一面に広がると花畑のような庭を作ることができます。一つの株からでもよく広がり、地植え以外にも鉢植えや寄せ植えにもおすすめです。
カレンデュラは冬から春にかけて、オレンジや黄色の鮮やかな花を咲かせます。花が少ない冬の花壇を彩る花として重宝されており、初心者でも育てやすいため人気があります。耐暑性が弱いため一年草として扱われることが多いですが、こぼれ種でよく増えるため毎年楽しめるのも特徴です。
カレンデュラの詳しい育て方はこちらの記事をご覧ください。
カレンデュラの育て方とは?育てる場所や水やりのコツ、肥料の与え方などについて解説【カインズ花図鑑】
ヤグルマギクは春頃に咲く一年草の花です。青や紫、ピンクや赤などかわいらしい花色で、乾燥しても色褪せないためドライフラワーとしても人気があります。草丈が高く、1mほどになることもあるため花壇の後ろに植えるのがおすすめです。こぼれ種でよく増え、土壌を選ばない丈夫な性質を持っているため初心者の方でも育てやすい特徴があります。
ヤグルマギクの詳しい育て方はこちらの記事をご覧ください。
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ワスレナグサは小さなブルーの花が特徴で、春頃から梅雨入り前まで花が咲きます。寒冷地では多年草扱いですが、耐暑性が弱いためその他の地域では一年草扱いされている花です。
繁殖力が強く、こぼれ種でよく増えるため花壇に一面咲かせたい時にもおすすめです。寄せ植えにも使いやすく、花がたっぷり咲くため主役として扱ったり、開花期が合うビオラやパンジー、ネモフィラなどと一緒に植えてもキレイにまとまります。
ワスレナグサの詳しい育て方はこちらの記事をご覧ください。
リナリアには大きく分けて2種類の品種があり、園芸用として流通しているのは、一年草のヒメキンギョソウと宿根リナリアです。どちらも花の形は似ていますが、開花時期や花色などが異なるため栽培の際は注意しましょう。
ヒメキンギョソウは、名前の通りキンギョソウによく似ていて、一回り小さくしたような花を咲かせます。春頃から夏にかけて開花し、宿根リナリアより花つきが良いのが特徴です。宿根リナリアは多年草ではありますが短命で、3年周期で種を撒いて新しく育てるのがおすすめです。こぼれ種でも自然によく増え、育てやすい特徴があります。
ジギタリスはベルのような形の花を、縦に連なってつける二年草の花です。スラッとした優雅な花姿で、イングリッシュガーデンで人気があります。本来は多年草ですが、耐暑性が弱いため日本では二年草として扱われています。ジギタリスもこぼれ種でよく増え、一年おきに花を楽しめるのが特徴です。寒冷地で環境が合えば多年草として育てることもできます。
ここまでこぼれ種でよく増える花について紹介してきました。実際に栽培する時は次のポイントに注意しましょう。
こぼれ種で増える花はグランドカバー作りにはピッタリですが、花壇の一角で育てたい場合や、他の花と一緒に育てたい場合には注意が必要です。こぼれ種で増える花は繁殖力が強く、気づいた頃には一面に株が広がってしまうことも。手間やお金がかからないため、初心者の方でも気軽にガーデニングを始めやすい反面、あまりにも管理を怠ってしまうと見栄えが悪くなってしまうため、増えすぎる前に間引くなど対策するようにしましょう。
花がら摘みとは、咲き終わってしおれた花を摘むことをいいます。花がら摘みをすることで、後から咲く花に栄養を回したり、病気やカビの発生を防ぐ効果があるんです。ただ、花がらを摘んでしまうと種が作られずこぼれ種ができなくなってしまうため、なるべくしないようにしましょう。こぼれ種で花を増やしたいときは、基本的にはあまり手を加えなくても大丈夫ですが、次のポイントには注意してください。
花が終わった後、花がら摘みをしないと害虫やカビが発生することがあります。被害を防ぐために、あらかじめ風通しの良い場所に植えたり、病害虫が発生していないかチェックするようにしましょう。他にも、木酢液と撒いたり薬剤を散布する方法もあります。
いかがでしょうか。ここまでこぼれ種のメリット・デメリット、こぼれ種で増えるおすすめの花、こぼれ種で花を育てる時の注意点を解説してきました。花の増えすぎやカビ・病害虫の発生には十分注意が必要ですが、こぼれ種を上手く活用できれば、ローコスト・ローメンテナンスで花をどんどん増やせるので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。