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【店長のららら】「一時は本気で辞めたいと思った」南砂町SUNAMO店の福島店長が、紆余曲折の末に見た新たな景色

スタッフ

福島淳一

福島淳一

カインズ南砂町店店長(現在は船橋習志野店店長)。新卒でカインズに入社。これまで、閉店することが決まっていた店舗を黒字化に導いたり、一度は店長を離れてバイヤーとしてものづくりに携わったり、カインズでさまざまなキャリアを歩んできた。

カインズは全国に200店舗以上展開しており、店舗によってさまざまな特色があります。

南砂町SUNAMO店は、カインズでは珍しいインテナント型の店舗。東京の旗艦店として2008年にオープンし、2016年には売り場を全面的にリニューアルしました。

都市部の暮らしに寄り添う次世代のホームセンターとして素早くお客様のニーズをキャッチし、売り場づくりをしてきた南砂町SUNAMO店。その裏には、カインズ勤務歴27年のベテラン店長の思いがありました。

南砂町SUNAMO店の店長である福島淳一は新卒でカインズに入社。これまで、閉店することが決まっていた店舗を黒字化に導いたり、一度は店長を離れてバイヤーとしてものづくりに携わったり、カインズでさまざまなキャリアを積んできました。

苦しい環境の中で退職することも考えたと言いますが、今ではその日々が自信につながり、カインズで働くことが趣味の一環のようになっているのだそう。店舗スタッフたちとのコミュニケーションには「グッドサービスアメちゃん」なるものが登場するのだとか……?

福島店長が歩んできたカインズでの日々や、仕事への思いについて聞いてみました。

10年積み上げてきた自信を失った。紆余曲折のあった27年

── 福島店長はカインズに勤めてどのくらいになりますか?

福島店長プロフィール

福島店長

もう27年になりますね(笑)。専門学校を卒業して、20歳の頃に新卒でカインズに入社しました。

── ベテラン店長……! 新卒からずっとカインズにいらっしゃるんですね。

福島店長プロフィール

福島店長

そうですね。ただまあ、紆余曲折ありましたよね。当然ながら、辞めようと思ったこともあるし(笑)。

対談中の福島店長

── それだけ長く勤められていたらきっとありますよね(笑)。現在は南砂町SUNAMO店(東京都)で店長を務めていますが、以前は他の店舗に?

福島店長プロフィール

福島店長

そうですね。入社後に配属されたのは、以前埼玉県本庄市にあったカインズ本庄店でした。途中店舗を離れて本部の商品部で働いたり、東京・神奈川エリアのスーパーバイザーをしたりしていた期間もありつつ、東京近郊を中心に計9店舗以上担当してきました。

 

初めて店長を経験したのは、担当して3店舗目にあたる群馬県の小さな店舗でした。前の店舗で6年間勤め、マネジャーとして経験を積んだのちに新任店長に任命されたのですが、実はそこはすでに閉店することが決まっていた店舗で。着任してまもなくなくなってしまったんですけど(笑)。

── 初めての店長経験がなかなかシビアですね……(笑)。

福島店長プロフィール

福島店長

そうなんですよ(笑)。でも当時はやっぱり新任店長としてやる気もあったし、何とかして黒字化できないかと考えて経営効率を高めていきました。その結果、閉店する最後の月に少しだけ黒字化できたんです。

これまでのことを語る福島店長

── おお!

福島店長プロフィール

福島店長

今思い返せばまだまだ未熟だったけれど、当時の上司である販売部長(エリアマネジャー)から小言を言われることはなかったから、少しは認めてくれていたのかなと。

 

閉店後は一度店長を離れて毛呂山店でラインマネジャーや副店長を経験し、今はもうクローズしている寄居店(埼玉県)で再び店長に。それから埼玉県内で児玉店、秩父店、松伏店と渡り歩きながら、それぞれの店舗で店長を務めてきました。

── 先ほど「紆余曲折があった」とおっしゃっていたように、カインズで長く働く中でさまざまな苦悩や葛藤があったと思うのですが、特に印象に残っている出来事はありますか?

福島店長プロフィール

福島店長

松伏店で店長を経験したあと、一度売り場を離れて本部の商品部に配属になったんですね。ここはなかなか厳しい世界でしたね、本当に(笑)。

── 商品部ではどんな仕事を?

福島店長プロフィール

福島店長

商品開発やバイヤーの仕事をしていました。当時のバイヤーは、商品の仕入れ以外にも棚割りをつくったりチラシの商品を選んで登録したり何でもやっていたんです。

 

異動後はまずインテリア部門のアシスタントバイヤーになりましたが、店舗での仕事とは全くの別世界。何がわからないのかもわからなかったんです。当時入社してすでに10年以上経っていたし、数店舗で店長も経験してきてそれなりに自信があったのに、急に1年生に戻った感覚でした。一気に自信を失いましたね。

福島店長の手アップ

── 10年以上積み重ねてきた今までの経験が活きないとなると苦しいですね。そんな中でどうやって仕事を進めていったのでしょうか。

福島店長プロフィール

福島店長

何もかもよくわからないけれど、私の中でも変なプライドがあって、言われたことはとりあえず「わかりました、やっておきます」と言っていました(笑)。最初の頃はたくさん怒られましたよ。

 

今でこそ強くなったけれど、当時は相当苦しかったです。さまざまな局面で店舗と本部の板挟みにもなって、私は店舗側の気持ちがわかるけど、今は商品部にいるから割り切るしかなかったりもして。

 

それでも何とか食らいついているうちに、1年間はアシスタントのはずが半年後にはキッチン部門のバイヤーに任命されました。ようやくインテリア部門に慣れてきたと思ったのに、また畑違いの部門で一からのスタートになってしまって(笑)。

── また試練ですね……(笑)。

福島店長プロフィール

福島店長

ふだん料理もしない男がね(笑)。そこから3か月はとにかくがむしゃらに働きましたね。その頃は、ただただ時間が過ぎ去るのが早かった。

 

とりあえず半年という期間を乗り越えたときに何となく「あ、こうやっていけばいいのかな」とピンときたりもして。でもそこから「本当にバイヤーになれたな」と自分自身で思えたのは3年後ですね。

── 正式にバイヤーになって3年経ったタイミングで、そう思えた何かきっかけが?

福島店長プロフィール

福島店長

当時商品本部長だった現COOの桜井さんの言葉です。もやもやしながらも3年バイヤーを続けていると、後輩の新任バイヤーが入ってくるわけですよね。ある日、桜井さんが後輩のいる前で「なあ、福島。バイヤーならこうすべきだよな?」と私に聞いてきたんです。

 

その言葉を聞いた瞬間に「ああ、ちょっと認められたかも」って。そこで初めて、なんとかこの会社でやっていけるかもしれないと思えたんです。

福島店長 横顔

── 上司に認められたと感じたことで、本部に異動して以来抱えてきた苦悩を一つ乗り越えられたんですね。

福島店長プロフィール

福島店長

そうそう。あのとき、一つ上の段階のバイヤーとして認めてくれた人がいたから、今の自分があるのかなと思いますね。

ものづくりに携わったことで商品の魅力や特性を見抜く力がついた

── その後、南砂町SUNAMO店で店長になって、過去の経験が活きていると実感することはありますか?

福島店長プロフィール

福島店長

あります。苦しかったけれど商品部で7年働いた経験はやはり大きいですね。バイヤー時代は何でもやっていたので、商談で営業担当やその上の部長、役員、時には社長を相手に話をすることもあるわけです。

 

すると精神的にものすごく鍛えられるんですよ(笑)。それを積み重ねたことで、自分の中の経験値が確実に上がったなと思います。

── たしかに、精神力とコミュニケーション力がかなり鍛えられそう……。

福島店長プロフィール

福島店長

それに加えて、カインズ内にいろんな繋がりができましたね。自分で言うのも何だけど、持ち前の人懐っこさや明るさで友達や知り合いも増えたし、「カインズの中でも福島と言えば〇〇だ」というのをある程度知ってもらえた。

 

もちろん失敗をやらかしたこともたくさんあるけれど、「何があってもこの仲間がいれば大丈夫」とか「この人に言えば大丈夫だ」と先を見つめる余裕が生まれたのは大きいなと思います。

福島店長 背中

── 何もわからず一人で無我夢中で戦ってきたところから、経験を積んで頼れる仲間の存在を得られたのは大きかったんですね。

福島店長プロフィール

福島店長

そうですね。苦しかった時代も含めて、今振り返ると無駄な経験はなかったと思っています。本部でものづくりに携わったことで商品の魅力や特性を見抜く力がついて、売り場づくりや商品プレゼンテーションの指導に役立つこともありました。

 

自分が担当していたキッチン用品はもちろんのこと、それぞれの商品の材質に関する知識にも強くなったので、スタッフたちに多角的に商品の良さを伝えられるようになったのはすごく良かったなあと思います。それは、今この南砂町SUNAMO店の店長の仕事でも活きていますね。

すべてのスタッフが遊びに行く感覚で働ける店舗を目指して

── この取材直前にも、店舗スタッフと朗らかな雰囲気でお話をするシーンを見かけましたが、スタッフ間でのコミュニケーションで心掛けていることはありますか?

福島店長プロフィール

福島店長

カインズには「褒める文化」があって、スタッフが良い接客をしたときに他のスタッフが評価する「グッドサービスバッジ制度」というものがあるのですが、私は個人的に「グッドサービスアメちゃん」をやっています(笑)。

── 何ですか、その楽しそうなやつは(笑)。

福島店長プロフィール

福島店長

良い取り組みや接客をしたスタッフに「それいいよ、また頑張れよ」という気持ちを込めて、私が厳選した極上の飴をあげるんです(笑)。たかだか飴一つなんだけど、みんなすごく喜んでくれるんですよ。それで喜んでまた頑張ってくれるなら、こちらもすっごい嬉しいじゃない。

笑顔の福島店長

── 福島店長の気さくなキャラクターが表れているアイデアだなと感じます。

福島店長プロフィール

福島店長

できるだけオープンでいることはふだんから心掛けているかもしれないですね。一度本部にいたことで、「本部の人」だから話しかけづらいと思われていた時期があって。本来気さくな人間だから、そのイメージを取り除くために普段から世間話をしつつ、悩みを解決してあげることを重要視してコミュニケーションを取っていたんです。

 

すると、身近な人にはなかなか相談しづらいことを相談してくれることもあって。たとえば、パートメンバーのスタッフが息子さんに関する悩みを話してくれたりね。

── 少し踏み込んだ話もできるくらい、ふだんのコミュニケーションで信頼関係を築いてきたんですね。

福島店長プロフィール

福島店長

私が聞くことでもやもやが晴れて仕事に専念できるならそれでマルだし、むしろ店長はそのためにいると思っています。

── 最後に、カインズでは何気ない日常の中で「ららら」と口ずさみたくなるような、楽しいアイデアや発見をお客様に約束するブランドとして「くらしに、ららら」を掲げていますが、福島店長にとっての「ららら」とは何ですか?

福島店長プロフィール

福島店長

僕にとってはこの南砂町SUNAMO店で働くすべてのスタッフが楽しく仕事ができること、もっと砕けて言うと「遊びに行く感覚で仕事に来ること」かもしれません。「ららら」という気持ちで出社してもらうことですね(笑)。

 

スタッフ一人ひとりが自分の個性をうまく活かして、カインズで働くことがある意味、趣味の一環になれたら、それは私にとっての「ららら」です。

福島店長 全身

※現在は船橋習志野店の店長として勤務

取材・執筆:むらやまあき
撮影:山中康司

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