「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
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今回は、友人がキッチンをDIYでリメイクしたいというので、手伝ってきました。
友人の家のキッチンは、ごくごく普通のシステムキッチンです。この味気ないキッチンを、モールディングを取り付けて塗装し、取っ手も交換して、アップデートしてきました!
作業前のキッチンがこちら。
果たしてこのシンプルなキッチン、どれだけ変身するのでしょうか!?
モールディングとは、建築物や家具などに施す、凹凸のある装飾材のことです。あえて平面ではなく凹凸にすることで、光と影の陰影がつき、立体感のあるデザインを楽しむことができます。
海外の映画やドラマを見ると、建築物や家具の多くがモールディングされていますよね。今回は平面のキッチン扉をモールディングすることで、洋風のキッチンにアップデートすることを狙ってみました!
カインズでもモールディング材の取り扱いは沢山あります。
今回のリメイクに必要な材料と工具を紹介します。
【材料】
・MDF材 12mm厚
・中性洗剤
・ラッカー薄め液
・ペーパー240番
・耐水ペーパー400番
・自動車用プラサフ
・ラッカースプレー
・隠し釘
・取手
【工具】
・電動ドリル
・ホルソー
今回は、トリマーで加工したような装飾的なモールディングではなく、直線的なモールディングを採用したかったので、MDF材から切り出して使うことにしました。
MDF材とは、木材のチップを加工してボード型にした平板です。軽量で強度があり、加工しやすいのが特徴。また、表面がツルツルで木目が目立たないので、ベタ塗りに適しています。そして何よりも素晴らしいのが「安い」ことです。
カインズで12mm厚のMDF材を購入し、カットサービスを利用して、幅45mmのモールディング材を必要分、切り出してもらいました。毎回言ってますが、これが本当に便利です!
材料がそろったので、早速作業をはじめていきましょう!
まずは、キッチン扉と取手を取り外します。電動ドライバーがあるとすぐに済みますよ。
取り外したネジをなくさないように、保管しましょう。
外した扉を中性洗剤で洗浄します。扉に付いた汚れを落とすことでキレイに塗装できます。
友人宅のお風呂場で、ゴシゴシ洗います
水で洗い流したら、乾いたタオルでしっかりと拭き取りましょう。
次は事前にカットしたMDF材を扉に取り付けます。
ここで、ボンミス発生! タッカーで打ち付けてしまいました(笑)
タッカーのホッチキスの跡が目立ってしまい、パテ埋めして隠す余計な作業が…皆さんは隠し釘を使ってくださいね!
モールディングを取り付けた、塗装前の扉がこちら!
これで、四辺を囲む凹凸ができました。この状態で塗装することで、陰影が生まれ、ハイセンスな欧風デザインになる訳です。
ここから塗装工程に入ります!
まずは、ミスをリカバリー(泣)。タッカーを打ち付けた跡をパテで埋めます。パテが乾燥したら240番のペーパーで研磨しました。
研磨し終えたら、ラッカー薄め液などを使用して、ゴミや油分を取り除きます。
そして、ラッカースプレーで塗装! と言いたいところですが、ここでコツがあります。
MDF材は、水分を非常に吸収しやすいという性質があります。そのために、塗料を吸い込みやすく、ムラができやすいのでキレイに着色しません。そこで下地剤を使用してMDF材に皮膜層を作り、吸水性を抑えて塗装する必要があります。
この皮膜層をつくる下地材として、よくサンディングシーラーを使用しますが、何度も重ね塗りして研磨しなければならないので大変! ということで今回は、こちらを使用しました。
ジャジャーン! 自動車用のプラサフ!
これが意外とイケる! と聞いたので試してみたいと思います!
10分以上の間隔を開けて2度塗りします。乾燥したら、耐水ペーパー400番で軽く研磨。
この時、モールディング部分だけでなく塗装面、全てを研磨します。これで、細かな凹凸を作って塗料の密着性を高めます!
いよいよ、ラッカースプレーで色付けです。今回はミルキーホワイト! 果たして、キレイに着色できるのか!?
キレイに着色できました〜!
時短で簡単にMDF材の塗装を済ませたい方は、自動車用のプラサフオススメですよ!
最後に取っ手も真鍮に交換! 付属のネジが4mm幅だったので、5mmの穴をホルソーで空けて取り付けました!
ひとつだけ、タオルが掛けられるように20cm幅の取手を採用
ビフォー
アフター
廻り縁のモールディングがアクセントになっていますね。
色味もグレーっぽいホワイトから、ベージュっぽいホワイトに変更して、優しい印象になりました!
大まかな工程は、MDF材を打ち付けて塗るという簡単な作業のDIYでしたが、キッチン扉が合計13枚あったので一日がかりの作業でした。
途中、タッカーで打ち付けてしまう失敗もありましたが回り道を楽しむのもDIYの醍醐味です(笑)
かかった材料費は一万円程度で、キッチンの印象を変えることができました。
MDF材の下塗りに自動車用のプラサフを使う裏技。時間短縮にもなりますし、スプレー塗装で簡単なので皆さんも是非お試しあれ!