【水性ペンの落とし方】服やプラスチック、壁・床についた汚れを落とす裏ワザを場所別に紹介
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最近リモートワークのため、家で仕事する機会が増えているのですが、そこで発生したのが「机問題」です。仕事用のデスクが無かったので、小さな背の低いテーブルで作業していましたが、書類などを収納することもできませんし、床に座って作業をするので腰も痛くなってしまいました。
オフィスで使うような、使い勝手のいいデスクが欲しいと思ったのですが、探してみるとワークデスクは中々のお値段がします。仕事環境を整えるためだけに、5万円もする机を買うのはちょっと嫌ですよね。
そんな時に知り合いが、使っていないスチール製の事務机を0円で譲ってくれることになりました。
これがその机です。
タダでもらっているので文句は言えないですが、ボロボロですね。サビや汚れがこびりついています。また、色も事務机丸出し。このまま部屋に置くのは流石にはばかられます。
でも、収納力と大きさは完璧でした。今後デスクトップ型のパソコンを購入する予定もあるのですが、このサイズ(横1460㎜×縦730㎜)ならそうしたパソコンを置いても、しっかり作業スペースを確保できそうです。
そこでこのボロボロ机をリメイクして、家に置いても不自然でない家庭用ワークデスクに生まれ変わらせてみました。
ジャン。
どうでしょうか? 天板を木に変えたことで一気にインテリアっぽくなりました。またキャビネットのねずみ色をアイボリーに塗装し、取手部分をゴールドにすることで、事務感がなくなりオシャレな机に生まれ変わらせることができました。かかった費用は1万5000円ほどです。
天板を木にしたことで、穴を開けて配線孔を確保したり、USBコンポートを付けたりすることも可能です。工夫次第で、さらに便利にすることができそうです
実際に使ってみると、収納力と大きさはもちろんのことながら、頑丈さや引き出しの開閉のスムーズさなどスチールデスクのメリットを備えたワークデスクになっています。
事務用のスチールデスクは、新品で購入するとお高いのですが、フリマアプリなどで中古品を探すと安価で手に入れることができるようです。
安くて使い勝手のいい家庭用ワークデスクをお探しの方に、このリメイクはとってもオススメ。ここからは材料と方法を詳しく説明させていただきます。
今回のリメイクに必要な材料を紹介します。必ずしも私が使ったものではありませんが、ご参考までに。
作業内容は手順に分けて説明すると以下になります。
作業内容
まずはスチールデスクを分解します。キャビネットの引き出しを全て出し、ボルトで固定された天板をレンチで分解していきます。
分解ができたら、洗浄していきます。汚れ落としには、台所用の中性洗剤で充分です。ここでしっかりと汚れを落とさないと、塗装する時に塗料がのりづらくなってしまうので、丁寧に綺麗にしていきましょう。
ちょっと磨いただけで、透明な水がこの汚れ。みるみる落ちるので気持ちいいです
汚れを落とすだけでは、まだ塗装はできません。塗料がしっかりとのるようにするには、表面に細かな傷をつける必要があります。この研磨作業をしないと、後々使っているうちに塗装がはがれてくる危険性があるので、下処理としてとても大切な作業です。私は耐水ペーパーの400番で研磨しました。
正直この洗浄、研磨の作業が最も大変です。地道ですし。ですが、ここを乗り越えれば、塗装以降はガラリと生まれ変わるのでとても楽しいです。
洗浄も研磨も、塗装のための作業なので、色を塗らないところ(壁際で見えないところや引き出しの中)はやらなくても大丈夫です。
この作業を行うかは購入するデスクの状態にもよります。私のデスクはあまりにも凹み傷がひどい箇所が一か所あったので、修復するために厚づけと薄づけの2種類のパテを使って平らにしました。気になる部分がある方は、この作業も行うことをお勧めします。
パテで凹みを埋めます
次は塗装です。塗装前の最後の下処理として、シリコンオフというスプレーを塗装面に噴射してふき取ります。この作業を行うのは塗装面の油分を除去する為です。油分を完全に落とすことで、塗料の密着性を高めてくれます。
そしていよいよ塗装。私はラッカースプレーのアイボリー色で塗装を行いました。白と迷ったのですが、アイボリーのほうが落ち着いた色で部屋に馴染みやすいので、正解だったと思います。
塗装のコツは、いっぺんに塗ろうとしないで、薄く何度も重ねること。スプレーをしたら乾くまで待ち、乾ききったら再度塗装する。そうすると綺麗に色がのってくれます。一回のスプレーで大量噴射していっぺんに済ませようとすると、液だまりができてしまって綺麗に塗ることができません。私はせっかちなので、一度に塗ろうとして何度か失敗してしまいました。ちなみに失敗したら、また耐水ペーパーの400番で研磨してやり直すことになります。
塗装をすると、ボロボロの事務机から劇的に印象が変わります
取手の部分は、ラッカースプレーのゴールド色で着色しました。全部同じ色だとオシャレ度が下がるので、こういう挿し色を入れてみるのは良いと思います。
上が着色前で、下が着色後です
5.までで、キャビネット部分の作業は終了です。次は木の天板を加工していきます。
木はラワンのランバーコア24㎜を購入しました。私が行くカインズにはラワンのランバーコア24㎜が5枚ほど置いてあったのですが、当然自然のものですから、それぞれの木目に個体差がありました。そのため購入時に木目が綺麗な、自分好みのものを探しだすのもポイントになってきます。
カインズで購入すると、100円で好みのサイズにカットしてくれます。私は、元々のスチールの天板の大きさ(横1460㎜×縦730㎜)よりも、部屋のスペースに合わせて若干横幅が小さいサイズ(横1400㎜×縦730㎜)にカットしてもらいました。このように状況に合わせてサイズを自由に変えられるのもリメイクの良いところです。
木とセットで購入するのが木口テープです。木口テープは断面部分を隠してくれるもの。このテープを張らないと、横から見た時の見栄えが悪くなってしまうので、忘れないようにしましょう。購入のポイントは木と同じ素材のモノを買うこと。私もちゃんと「ラワン」の木口テープを購入しました。
木口テープを張る前の断面。どうしても見栄えが悪い
木口テープを張った後の断面。綺麗になりました
木口テープを張ったら、木に穴を開けてオニメナットをはめていきます。
オニメナットとは、簡単に言うと木材にボルトが入るようにするための「受け」です。元々のキャビネットと天板はボルトで固定されていましたが、購入した木の天板にはボルトの「受け」がないので、固定ができません。そのため、オニメナットというボルトの「受け」になるものを木に入れる必要があるのです。このオニメナットによって、キャビネット部分と木の天板をボルトで接合することができます。
穴を開けて
オニメナットを木に挿入。写真は途中ですが奥まで押し込んでくださいね
組み立て後の写真。木とキャビネットが、ボルトで接合できるようになります
オニメナットをいれたら、木にもヤスリをかけていきます。ヤスリをかけることで表面のざらざらがなくなって、なめらかに机らしくなっていきます。
まずは紙ヤスリの240番で研磨
研磨が終わったら木も塗装をしていきます。このままだと色が薄すぎて、家具感がないからです。
木の塗装にはワトコオイルのミディアムウォルナット色を使いました。ワトコオイルを使うと木目がキレイに出せるのでお勧めです。
この研磨と塗装の作業は、繰り返し行うことが重要です。私が行った工程を箇条書きすると以下のようになります。
私はここまででやめましたが、3回4回と塗って行き、耐水ペーパーも800番や1500番に上げていけば更に綺麗になっていくと思います。そして最後に24時間乾燥させ、オイルを布でふき取れば木の塗装は終了です。
(1回目の塗装)
2回目の塗装 塗料ののりが良く、ツヤが出てきます
木の塗装が終わってしっかりと乾燥したら、最後に組み立てを行います。組み立ては分解した逆の手順を踏むだけです。天板とキャビネットを固定して、キャビネットに引き出しを入れれば完成です。
ボルトで木の天板とキャビネット部分をしっかり固定
ひっくり返して、引き出しを入れて完成
木の茶色、ゴールド、アイボリーのコントラストが綺麗です
最初にお見せしましたが、天板を木にしたことで穴を開けるなどの加工も容易になりました。配線孔を設置することで、デスク周りの配線がごちゃごちゃせずにスマートに収納できるようになります。
穴を開けて
配線孔キャップを挿入
これで作業工程はすべて終了です。頑張れば丸一日でできると思いますが、私は2日かけて休憩を挟みながら、伸び伸びゆっくりやりました。時間に追われないこともDIYの良いところです。
作業としては、60~70%ほどが洗浄と研磨の時間でした。この下地処理が終われば、スプレーをしたり木を加工したりするのは比較的簡単でした。
出来上がった感想は、ビフォアの汚さが一変して、思ったよりも綺麗にできたなということ。見た目も渋くて気に入っています。ここから更にドリンクホルダーを付けたり、キャビネットの中にA4サイズのファイルボックスを入れたりすれば、より作業しやすいワークデスクにしていくことができそうです。
安価に使い勝手のいいワークデスクが手に入って大満足でした。皆さんも是非スチール製事務机のリメイクに挑戦してみてください。