ネジの困りごとは「ANEX」が解決。兼古製作所が考える、プロから信頼を集める工具ブランドの作り方
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引き出しの奥に、肩身狭そうに収納されていた数枚のハギレ。
不器用ながらも巾着やティッシュケース、小物なんかを手作りすると、必ず半端な布切れが余ってしまうんですよね。捨てるのも忍びなく、一応取っておいてはあるものの活用方法はわからず、結局タンスの肥やしになっている状態。
うまくリサイクルする方法をネットで調べていたところ、たどり着いたのが、廃材やハギレを使用した作品を制作・販売しているクリエイターのユーゴさんでした。
そこで今回は、そんなユーゴさんを訪ね、ハギレの活用方法を伝授してもらいます!
やってきたのは、東急電鉄若林駅から徒歩8分のところにある、ユーゴさんのアトリエ。建物右側の併設スペースは10~20時まで、自家製酵素ジュースとナチュラルワインの酒屋「UPOPO by touta inc.」としても営業しています。
ユーゴ(touta.inc)
クリエイター、touta inc. 代表、Pantyliners Organics ディレクター。代表となるプロダクトに布ナプキンがある。 2003年に「touta.」を設立し、布ナプキン、レディース・キッズ衣料ならびに服飾雑貨の製作・販売を開始。「大量に廃棄されていた資源をできる限り最後まで活用する」をテーマに、廃材生地を用いたモノづくり、ネオパッチワーク!!!の提唱、廃材循環プロジェクトを行う。
いちじく舞
本日はよろしくお願いします!
ユーゴ
よろしくお願いします。ご連絡いただいてから、初心者でも簡単なハギレの活用方法を考えてみましたよ。考えた結果、今日は「マクラメプラントハンガー」と「タッセルガーランド」を作ってみようと思います。
いちじく舞
「マクラメプラントハンガー」ってなんですか……?
ユーゴ
マクラメは「交差して結ぶ」という意味です。そしてプラントハンガーは、「植物が植えられたプランターを吊るすハンガー」のこと。今日は細長いハギレを結びながら、プラントハンガーを作っていきます。もちろん、プランター以外にも花瓶やバスケットなど、さまざまな物を入れて吊るすことができますよ。
いちじく舞
なるほど! ハギレなら、いろんな物が入れられて便利ですね! でも、結構難しそう……。玉結びもままならない不器用な人間でも作れるのでしょうか……。
ユーゴ
大丈夫! マクラメには古くから伝わるさまざまな結び方がありますが、今回は簡単な「固結び」と「まとめ結び」だけで作っていきます!
いちじく舞
ほっ。
ユーゴ
今日は縦5cm、横42cmのハギレを15枚用意しました。この15枚を3本の紐にしていきましょう。
いちじく舞
5枚のハギレを1本の紐にするんですね。
ユーゴ
それぞれを固結びで結んでいきましょう。結び目部分が短くなるので、5枚のハギレを1本の紐にすると、長さは160~170cmくらいになると思います。
いちじく舞
元から160~170cmほどの長いハギレで作ってもいいんですか?
ユーゴ
もちろん。ラッピングで使われたリボンを混ぜるなどしてみても、いいかもしれませんね。
いちじく舞
なるほど。最終的に同じ長さの紐が3本用意できればいいのか。
ユーゴ
そうですね。なのでハギレ3枚1組の紐があったり、ハギレ2枚1組の紐があったりしても構いません。ただし、使用する布は薄くても構いませんが、縦や横に引っ張っても裂けない布を選んでくださいね。
いちじく舞
あれ? この結び目ちょっとゆるいかも……。
ユーゴ
引っ張ってほどけてしまったら、縦結びになってしまっているはずです! もう一度結び直しましょう。
いちじく舞
結べました! なんだか、さっそくかわいい。
ユーゴ
普通の紐の場合は、凝った結び方をしないと簡素な仕上がりになってしまいますが、ハギレをつなぎ合わせれば、それだけでいろんな模様が組み合わさってかわいく見えるんですよね。
いちじく舞
ハギレならではの魅力!
ユーゴ
次に、結んだ紐を簡単にねじって細くしたら、3本まとめて半分に折ります。折った上部から3cmほど下で、まとめ結びしていきましょう。一番上に輪ができ、そこがフック部分になります。
いちじく舞
まとめ結び?
ユーゴ
まとめ結びの手順は下記のとおりです、慣れれば簡単ですよ。
まとめ結びは、まず紐をUの字にして、片方を上から下に5周ほど巻き付けます。巻き付けたほうを下の輪に通したら、上に出ている紐を引っ張りましょう。仕上げに、下に出ている紐を引っ張って、出ている紐を切ったら、まとめ結びの完成です。
いちじく舞
このまとめ結びをする紐にもハギレが使えるんですね!
ユーゴ
Tシャツに使われるような生地は難しいですが、薄くて柔らかい綿の生地は、端に数cmほどハサミで切り込みを入れると簡単に裂くことができます。
いちじく舞
本当だ! 気持ちいい!
ユーゴ
裂いた生地でも、きちんとまとめ結びをすればほどけてくることはありませんよ。
いちじく舞
上部でまとめ結びをしたら、足が6本に分かれました!
ユーゴ
そうしたら、先ほど作った同じ紐のグループで2本ずつ、3組に分けましょう。
ユーゴ
次に、上から3分の1くらいの高さで輪っかができるように固結びをしていきます。
いちじく舞
3つの輪っかができました!
ユーゴ
次は、違うグループの隣同士で結んでいきます。1は6、2は3、4は5と結びます。結ぶ位置は、先ほどの輪っかの15cm下くらい。結ぶ位置に洗濯バサミを止めておくとわかりやすいですよ。
いちじく舞
なるほど。
ユーゴ
そうしたら、同様に隣同士で、15cmくらい下くらいに輪っかができるように結んでいきます。
いちじく舞
また違うグループの隣同士で結ぶんですね。
ユーゴ
最後に、底になる部分を、先ほどと同じまとめ結びで結んだら完成です!
いちじく舞
すごい。一切縫わないから、裁縫初心者でも1時間足らずで完成しました。
ユーゴ
ボウルやポットなんかを入れてもかわいいですね。
いちじく舞
ハギレの結び目もいいアジ出してる!
ユーゴ
長めの紐で作れば、その分、完成品も長い仕上がりになります。また、上部のフック部分に金具のパーツを付ければ取り外ししやすくなります。
いちじく舞
このパーツはカインズにもありそう。
いちじく舞
わ、さっそく色とりどりのハギレが見える。あ、ユーゴさんだ!