日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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普段、何気なく使っているWindows。OSの名前は訳すと「窓」だし、画面内で操作するウィンドウも同じく「窓」である。さらにロゴマークまで「窓」という徹底ぶり。
ここまで窓をフィーチャーしているWindowsなので、もう公式グッズとして窓を発売してもいいように思う。Windowsのウィンドウみたいな窓を。
でも残念ながら、そんなグッズはまだ世に出ていないみたいだ。ここはひとつ、自分で作ってみることにしよう。
窓を作るなんて、もちろん初めてだ。木を切って作るつもりであるが、可動する窓を枠にピタリとはめ込むには、それなりの精度が要求される。
なのでまずは3Dモデルを作って、寸法の狂いがないことを確かめる。私は窓づくりに対して真剣である
寸法確認ができたあとは、カインズで必要な部材を買ってきた。さあ、窓を作るぞ!
窓職人の朝は早い。作業工程はなにげに多く、寸法もシビア。しかし作業自体は非常に地味である。
木を切断し
ペンキで色を塗る
オフィスでパソコンに向かって作られる「窓」もあれば、ベランダでペンキを塗って作られる「窓」もあるのだ。作業の地味さはさておいて、どちらもかけがえのない窓である。
窓枠ができたら、
ガラスの代わりに塩ビ板を装着
ボタンを付けたらウィンドウ部分の完成だ
特に意味もなく壁に貼り付けてみたところ、そこはかとないオシャレ感が生まれた。こういう額縁があってもいい。
あとやはり、グッズ化するならバージョンはWindows XPであろう。
最近はフラットデザインが主流で、ウィンドウの見た目にもインパクトが少ない。XP時代がいちばんポップで特徴的だったよなぁと、昔を思い出しながら作ってみた。
事実、青い枠と右上のボタンだけで、これがWindows XPだと分かる。シンボリックなデザインは偉大である。
ちゃんと窓が可動するように、窓枠の部分にはレールを付ける
最後にそれらを合体させる。サッシの下部はタスクバーに見立てている
窓らしさを出すために、鍵も付けてみた。これでなんの違和感もなく「窓」である。
Windowsみたいな窓、ここに誕生!
しかしこうして仕上げてみると、思いのほかWindowsと窓が自然に融合している。やはりWindowsは窓であり、窓はWindowsなのだ。自分の直感は間違ってなかったと、ほっと胸をなで下ろした(実は完成するまで不安だった)。