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栄養士の愛読書のひとつと言えば『日本食品標準成分表』! 略して『食品成分表』と呼ばれ、文部科学省より公表されている、日常的な食品成分に関する基礎データのことです。食品可食部100g当たりの食品成分の含量などが示されており、現在は2,375品の食品が掲載されています(2020年3月現在)。
給食管理や食事制限、治療食などの栄養指導をはじめ、あらゆる食品の栄養表示のもととなるデータとして使われています。例えば、「レタス〇個分の食物繊維」という表現は、食品成分表のレタス100gあたりの食物繊維量を基準にして計算されます。
栄養士あるあるとして、「これってカロリーどのくらい?」と聞かれることが多々ありますが、細かな数値はすぐには分かりません(すべて暗記している場合は別ですが…苦笑)。私たち栄養士は、このデータをもとに計算をしています。栄養士にとって食品成分表は必需品なのです。
先ほど「食部100g当たりの食品成分の含量などが書かれている」とお伝えしましたが、詳しくは、2,000種類以上の食品が穀類・野菜類・魚介類・肉類・油脂類など、細かく18項目に分類されています。そのうえで、それぞれのエネルギー(カロリー)や水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン類やミネラル類など、合わせて62種類のデータが調査されています。
「りんごは皮をむくよりも、皮つきのまま食べたほうが、食物繊維が約35%もアップする」
「鶏ささみは鶏もも肉より、約53%カロリーが低い」
そんなことも、この食品成分表を見れば分かるんです! 栄養士だけでなく、栄養について興味のある方にとっては、見ていてワクワクすること間違いなしです。
食品成分表の[食品名]は正式名称で書かれています。そして端には、備考として〈別名〉が記載されているものをいくつか見つけることができます。
例えば、食品名[ミニトマト]は別名〈プチトマト・チェリートマト〉。ミニトマトは正式名称で、そのほかにプチトマトやチェリートマトと呼ばれていることが分かります。
ここからは、私が気になった「別名のある食品」をご紹介していきます。
食品名[おかひじき] 別名〈みるな〉
おかひじきは、海藻ではありません。海岸の砂地に生える植物です。ひじきのような見た目であることから、その名がつけられました。見るな…と言われると、気になってしまいます。
食品名[こごみ] 別名〈くさそてつ・こごめ〉
葉先がくるんと巻かれた山菜です。まったく臭そうではありませんね。漢字では「草蘇鉄」と書きます。
食品名[ザーサイ] 別名〈ダイシンサイ〉
ザーサイといえば漬物として知られていますが、生を見るのは初めての方も多いのではないでしょうか。漬物は、この茎の部分をスライスして作られているのですね! 別名はちょっぴり怖い名前ですが、漢字では「大心菜」と書きます。大きな葉を見ると納得です。
食品名[うみぶどう] 別名〈くびれずた・くびれづた〉
うみぶどうの由来は、ひとつの房にたくさんの粒がついた姿がぶどうの房に似ているからだそう。和名であるくびれずたは、くびれのあるツタの意味から…とも言われていますが、正しくは分かりません。いったいどの辺りがくびれているのでしょうか……。
今回ご紹介したのは、掲載されている内容の、ほんの一部。まだまだ、食品成分表からおもしろい発見ができそうです。文部科学省のホームページからも見ることができるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。