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うな丼にうな重、日本人には欠かせないご馳走「ウナギ」。実は食材としてだけじゃなく、観賞魚としても根強い人気のある魚です。
「えっ!? ウナギを食べないで飼育するとか正気か!?」
そんな皆さんの声が、いまにも聞こえてきそうですが、正気です。
筆者の事務所で飼育されているウナギ
見てください。この愛らしい姿。つぶらな瞳。
ここまで可愛かったら、もう逆に食べる方がもったいなくない???
うなとろふぁ~むに最近仲間入りした幼いウナギ。かわいい
ただ愛らしいだけでなく、初心者でも簡単に飼育できる「手軽さ」もウナギの魅力です。今回は、ウナギを10年以上前から飼育している「うなとろふぁ〜む」の山崎 圭吾さんにウナギの飼育方法、飼い方について伺いました。
埼玉県富士見市にある関東最大級のメダカ屋さんですが、「うなとろふぁ〜む」という名前が示す通り、うなぎ愛好家でもあります。
食材としてのイメージの強いウナギですが、観賞魚としてもおすすめな魚です。理由は、主に4つ。
身体能力を活かし正面から脱出を図る新入りウナギ
またウナギは脱走能力が長けているので、蓋を必ず使うようにします。このように自分の体の半分の高さまでなら上ってきますから。
これは蓋が必須ですね・・・。
新入りウナギの行く手を阻む、水槽のカエシ
ウナギは飛び跳ねるのではなく、壁を伝って脱走します。だから写真のようにカエシがついている容器なら、蓋は必要ありません。
何度見てもかわいい新入りウナギ
そしてウナギは、酸素や餌が少ない環境でも生きていける強い生命力を持っています。だからエアーレーションも必要ありません。餌も数週間食べなくても生きていけるので、数週間なら旅行も、まず問題ありません。
ペットを飼うと旅行に行きづらくなる問題はつきものですが、うなぎなら大丈夫そうですね。
それに容器と蓋さえあれば、飼育をスタートさせられる手軽さは魅力的だなぁ。特別な設備や道具が必要ないのも、初心者にとっては嬉しいポイントですね。
そうですね。ヒーターや照明なども必要ないので、ホームセンターに売っている金魚の入門セットでも十分に始められます。
筆者の事務所で泳ぐウナギ。名前はまだない
そして初心者におすすめな一番の理由ですが、めちゃくちゃ可愛いんです。どうですか。このフォルムに可愛らしい瞳。ヒレをパタパタと動かして泳ぐ様子。どれをとっても可愛いんです。わかりますか?
急にウナギへの愛が溢れてきたな。山崎さん、本当にウナギ好きなんですね。
そりゃそうですよ! お店の名前にも入れているし、ロゴにだってデカデカとのせるくらいには好きです。鑑賞して可愛い、食べて美味しい。こんな素晴らしい生き物、なかなかいませんから。
食べはするんですね・・・。
それに懐いてきたら、手から直接エサを食べてくれるんです。それがめちゃくちゃ可愛いんですよね。
手から!? それは楽しみだな・・・。
個体のサイズによりますが、10〜20㎝の個体なら50〜60㎝の水槽で飼育可能です。ウナギは体がやわらかいので、奥行の少ないスリムタイプの水槽でも良いですね。20㎝を超えた個体には、90〜120㎝の水槽がおすすめです。広い水槽で飼育したほうが、ウナギが泳ぎ回るから見ていて楽しいんですよ。
なるほど。ちなみに、ひとつの容器に対して何匹かまとめて飼育することは可能でしょうか。
10cmの個体を90㎝水槽で3〜4匹飼育している方もいるみたいですね。ただ、大きくなるにつれて、縄張り意識が強くなり、噛みつきあってしまう可能性があります。噛み痕が痛々しいので、個人的には単独飼育がおすすめですね。
さきほどもお伝えしましたが、ウナギは脱走の名人なので、蓋は欠かせません。また蓋があっても小さな隙間を見つけては脱走するので、隙間ができないようにガムテープや養生テープで補強すると良いですね。また、プラスチック製の軽い蓋は持ち上げてしまうので、重石も欠かせません。
重石替わりにペットボトルを上に乗せておく人も多いみたいですね。脱走には気を付けないと・・・。
夜行性なので、動きが活発になる夜中には注意が必要です。夜中に脱走して朝干からびているのを発見する・・・なんてことは避けたいですよね。
ウナギは餌があればあるだけ食べます。そして、食べた分だけ糞をするので、水を汚すスピードも速い。水質悪化に強いので、ウナギの健康面の観点でいえば、そこまで気にする必要はありません。ただ、水が臭くなったり濁ったりするので、定期的な水換えは欠かせません。
悪臭を放った水槽の水換えほどツライものはありませんから、定期的な水換えと濾過フィルターが必要ですね。
そうですね。ウナギは脱走の名人なので、隙間ができやすいタイプの濾過フィルターは適しません。だから上部フィルターや外部フィルターがおすすめですね。どちらもろ過能力が高く、隙間を埋めやすいので、ウナギにはぴったりのろ過フィルターだと思います。
逆に外掛けフィルターやオーバーフロー水槽のようなタイプはおすすめできません。外掛けフィルターは隙間を埋めづらく、オーバーフロー水槽はオーバーフロー管を伝って濾過槽へ脱走するリスクがあります。
ろ過能力とコスト面を考えたら上部フィルターがよさそうですね。
そうですね。人によっては、そもそも水を汚さないために、エサを少なめにして排泄量を減らしているようです。ただその分、成長も遅くなるので一長一短ですね。
ウナギは、自分のいる環境が気に入らないと脱走しやすいといわれています。塩ビ管や流木などを使って隠れ家を作ってあげるのもおすすめです。ただ、個体によっては隠れがちになって鑑賞しづらくなりますね。
また、ソイルを敷くと土の中に潜る場合もありますが、潜るときに土が舞ってしまったり水槽のメンテナンスが大変になったりとデメリットも多いです。
散歩を楽しむ事務所のウナギ。名前募集中
ただ環境に慣れてくると隠れ家から出てきて、おなかを上に出したまま寝ちゃう子もいます。
なんですか、その無防備な態勢。めちゃくちゃ可愛いやんけ・・・。
やっぱりウナギの飼育も奥が深いな。あまり飼育環境にうるさくない魚のようですが、やっぱり適切な環境はあるんですよね。生活を共にするわけだから、せっかくなら気持ちの良い環境で快適に過ごしてほしいな。
そうですね。まずウナギは、20〜28℃くらいが適温だと言われています。ただ水温が低くなる分には、冬眠状態になるだけで問題ありません。とはいえ水温が低いと、水カビ病をはじめとする色々な病気になるリスクは上がりますから。いくら低温に強いとはいえ、できる限り適温を維持してあげたいですね。
逆に高温には弱いので、30℃を超えないようにだけ注意しましょう。
与えているエサの量や使用している濾過フィルターにもよりますが、一週間に一回、半分の水換えを行うことをおすすめします。うなぎも急な温度変化は苦手なので、換水する際に水温が極端に下がらないように気を付けてください。
筆者もウナギや古代魚に与えているキャット
肉食のウナギは、メダカやミナミヌマエビなどの生餌が大好物です。慣らしていけば、人工飼料も食べてくれるので安心してください。
人工飼料は、金魚や鯉のエサも食べてくれますが、キョーリンさんの「ひかりクレスト ミニキャット」がおすすめです。肉食魚用のエサなので、ウナギも大好物です。食いつきが全然違いますよ。
魚の食欲をそそりそうな香りを放つキャット
ウナギにエサをあげるのは一日一回、夜行性なので夜に行うのがおすすめです。ただ僕の場合は、あまり時間は気にせず与えていますね。
迎え入れたばかりのウナギは、餌を食べてくれない場合もあります。そんなときは心配せず、根気よく餌を与え続けましょう。どうしても人工飼料を食べない場合は、メダカやミナミヌマエビなどの生餌を与えてみると良いかもしれません。
うちの子は、ミニキャットとメダカが大好物ですね。逆にエビ系は全然食べてくれません・・・。
やっぱりウナギにも個体差がありますから。自分のパートナー(ウナギ)の好みを把握できるように、いろいろ模索してあげましょう。
では、ウナギと混泳できる魚はいるのでしょうか。口に入らないサイズの鯉なら大丈夫かなぁ。
うーん。できるだけ単独飼育が良いですね。口に入らないようなサイズの魚でも、ヒレをかじられちゃう可能性があります。ウナギは夜行性なので、寝ている鯉や金魚にちょっかいを出しちゃうんですよ。そうなると、鯉や金魚のストレスになりますから、やめておいた方が無難ですよね。
たしかに。ウナギが大丈夫でも混泳する魚がストレスを感じていたら、元も子もないですもんね。
今日はありがとうございました。
ここからは、今回学んだことを活かして「ウナギがリラックスできる空間」を作ってみようと思います。
山崎さんいわく、「隠れ家を作ってあげたほうがリラックスできるけど、鑑賞しづらくなっちゃう」とのことでした。
むむ・・・。観賞したいという気持ちと、ウナギにリラックスしてほしい気持ち。どちらを優先すべきか・・・。
悩みに悩んだ末、たどり着いたのがこちら!!
ばばーん!!
透明なパイプです!! これなら、ウナギは狭い場所で安心して過ごせて、人間は心行くまで鑑賞を楽しめるという算段です。
これを、こうして・・・
自分好みのカタチに組み上げていけば・・・
完成〜!!
ウナギのための人間によるウナギだけのオシャレハウスの出来上がり!!
早速インしてみました。どこからどうみてもオシャレな空間です。
・・・・。
3日経っても入ってくれることはありませんでした。あれ・・・なんで・・?
~終わり~
まず、水質悪化や低水温にも強く、飼育環境を選ばない点。うなぎは、蓋のある容器さえあれば、どこでも飼育が可能です。水質にもうるさくないので、よほどのことがない限りは2週間に一度、一ヶ月に一度の水換えでも問題ありません。
気をつけたいのは、高水温と直射日光ですね。低温には強いウナギですが、高水温や直射日光は苦手です。屋外で水深の低い容器を使って飼育している場合は、注意しましょう。