リュックの洗い方は? 洗濯機・手洗いで洗う方法と注意点
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目次/ INDEX
キュートな見た目でCMなどにも起用されているアヒル。お尻を振ってヨチヨチと歩く姿がたまりませんが、アヒルのお世話は結構大変という声も。体が大きく活動的なため、広々とした飼育スペースを用意しなければいけません。
そこで注目されているのが、コールダックという種類のアヒルです。アヒルをもとに作られた世界最小の品種であり、飼育難易度がいくらか下がることから、ペットとしてお迎えする方が増えています。実は江戸時代から飼育されている身近なアヒルで、野生のカモをおびき寄せるために重宝されていたという話もあります。
この記事では、コールダックの上手な飼い方を注意点も交えて解説します。
コールダックはアヒルの改良品種であり、アヒルはマガモを家畜化した水鳥です。したがって、分類としてはマガモと同じ「カモ科マガモ属」となります。
つぶらな瞳に幅広く短いくちばし、ずんぐりむっくりした体型など、見た目はアヒルと変わりませんが、体格はコールダックが一回り小さいです。
コールダック | 一般的なアヒル | |
全長 | 約30cm | 約50~80cm |
体重 | 約0.5~1kg | 約3~5kg |
また、コールダックの改良は今も進んでおり、ホワイト、グレー、茶色のほか、バタースコッチ、サクソニー、単色のブルー、茶、ブラックなどさまざまなカラーバリエーションが存在します。
オスとメスは後述する鳴き声でも判別可能ですが、尾羽とくちばしでも見分けが付きます。オスの尾羽はカール状に巻いているのに対し、メスはまっすぐ伸びています。また、オスのくちばしには模様がありませんが、メスには黒い模様が見られます。
小さい体ながら活発かつ好奇心旺盛で、元気に動き回る子が多いです。人に飼育されてきた歴史が長いためか、人をあまり恐れず、飼い主さんにはよくなつきます。甘えてきたり、後ろを追いかけてきたりするため、コミュニケーションを取ることも可能です。
コールダックは鳴き声でカモを呼び寄せるおとりに使われていたことから、鳴き声には相応の音量があります。メスは「ガァガァ」と鳴き、オスは「クワックワッ」「ギィギィ」と鳴きます。声量はメスのほうが大きく、鳴く頻度も多いのが一般的です。マンションや隣家が近い環境で飼うには近隣住民の理解が要るでしょう。
食性は祖先のマガモと同じく雑食です。野菜、果物、肉など何でも食べるため、餌選びの心配はさほどありません。野外飼育では、バッタやミミズといった昆虫を捕まえて食べることもあります。
寿命は10~12年といわれています。8歳にもなると高齢といえるでしょう。しかし、飼育環境が整っていればも12年以上生きることもあります。
コールダックはまだメジャーなペットではないため、一般的なペットショップで見かけるのは稀でしょう。水鳥の専門店や牧場などでお迎えするほうが確実です。また、SNSで里親が募集されていることもあります。
ペットショップや牧場での価格差は幅広く、数千円で売られていることもあれば、1~2万円ほどの値段が付けられていることもあります。特に、珍しいカラーの個体は高値で販売されていることが多いです。
なお、ヒナであれば5,000~2万円ほど、卵の場合は2,000~5,000円で入手できるケースが多いでしょう。
お迎えするにあたっては、できるだけ健康そうな子を選びましょう。よく動き、脚力が強く、目がパッチリしている個体が健康体である傾向があります。また、体が極端に小さいサイズは飼いやすいと思いがちですが、実は虚弱体質な子かもしれません。飼育難易度が上がるため、初心者の方ほど健康第一で選ぶことをおすすめします。
コールダックをお迎えするにあたって必要な環境とアイテムは次の通りです。
屋内・屋外飼育で必要な環境が多少異なるため、ご家庭の状況に合わせてご参考ください。
水鳥であるコールダックにとって水浴びは必須です。庭に池があれば理想ですが、難しい場合は大きめのタライや幼児用のビニールプールなどでも代用可能です。ベランダやバルコニーの広さにもよりますが、可能な限り大きいほうがコールダックがくつろげます。
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健康維持のためにも日光浴は欠かせません。ベランダでもよいので、少しは歩き回れる程度の日光浴スペースがあるとベターです。
コールダックは自分の体重で足を痛めやすい水鳥です。硬い床だと足裏のトラブルを起こす恐れがあるため、柔らかいマットや人工芝を敷いてやるとよいでしょう。また、できるだけ段差のない地面にすることも大切です。
室内飼育の場合はケージなしでも飼えますが、自分だけのスペースがあったほうが安心します。犬用や猫用の広めのケージを使うとよいでしょう。ケージ下には柔らかいマットなどを敷き、掃除がしやすいようにペットシーツなどの床材も引くことをおすすめします。
野外飼育をする場合は、雨風などをしのげる丈夫な小屋が必要です。室内と同じく犬小屋を活用できます。
また、DIYでオリジナルのコールダックハウスを作る方もいます。カインズには豊富なDIYアイテムがあり、ワークショップも開催しています。愛情たっぷりのコールダックハウスを作ってみたい方は、ぜひカインズDIY Styleもお役立てください。
野外飼育する場合は、野良猫、ハクビシン、キツネといった肉食性の外敵から身を守るための柵・囲いが必要です。金網などの頑丈な素材でしっかりとガードしてあげてください。
また、コールダックは少し飛べるため、柵や囲いは脱走防止にも役立ちます。最低でも1m以上の高さは欲しいところです。
水鳥用またはニワトリ用の人工飼料に加え、細かく刻んだ野菜を食べさせるとよいでしょう。野菜は小松菜や人参、トマトといった緑黄色野菜を選び、飽きがこない食事メニューにしてあげます。
また、米ぬかやハトムギなどの雑穀を混ぜるのも栄養バランスとしてはおすすめです。もちろん、飲み水も忘れないように用意してあげてください。
コールダックにとって快適な暮らしとはどのようなものか、上手な飼育の仕方について解説します。
コールダックは水浴びをすることで体の汚れを落としたり、ストレスを発散させたりしています。犬でいう散歩のようなもので、最低でも1日1回、できれば2回は水浴びをしないと体調を崩す恐れがあります。水浴びをしていない子は体臭もきつくなるため、飼い主さんにとっても大切な習慣といえるでしょう。
池に庭がある場合は別ですが、ベランダやバルコニー、お風呂などに水浴び容器を設置する場合は、コールダックがいつでも入れるように水を張っておきましょう。水は都度きれいなものに換えるほうが理想です。
コールダックは飼育スペースを汚しやすいため、掃除は頻繁にしてあげましょう。理想は1日2回の掃除です。コールダックが水浴びしている間に行うのが効率的でおすすめ。
床に敷いているペットシーツやキッチンペーパーは交換し、エサ皿や飲み水(皿)なども取り出して水洗いしてください。飼育ケージそのものも水洗いできるとベストです。園芸や洗車に使うような散水用ホースが役立ちます。難しい場合は、せめて飼育ケージ内を水拭きしましょう。素早く行えば1回5~10分程度で完了します。
鴨井さん
水鳥の糞は水に溶けるので、水洗いをすることで小屋や小屋周りを清潔に保つことができます。
コールダックのくちばしは尖っておらず、かんできても甘がみであることがほとんどです。餌やりの際は、たまには手から与えることでコミュニケーションを取れます。
ただ、甘がみとはいえ、小さなお子さんはびっくりするかもしれません。また、コールダックより小さなペットがいる場合は危険なので、コールダックと接触するシーンでは注意が必要です。
室内のフローリングやベランダのコンクリートはコールダックにとって歩きにくく、足を痛める原因になります。コールダックが歩く場所には、柔らかいマットを敷いてあげましょう。もちろん、飼育ケージ内も同じです。うさぎ用の牧草を敷いてあげるのもおすすめです。
上手な飼い方にも関連しますが、コールダックと暮らすにあたって知っておいたほうがよい注意点も紹介します。特に病気については警戒が必要なので、コールダックを診てくれる近隣の獣医師を見つけておきましょう。
コールダックは別名「ナキアヒル」と呼ばれるほどよく鳴きます。特にメスは頻繁に鳴き、鳴き声も大きいため対策は必須です。室内飼いでは壁の防音リフォームを検討するなど、ご近所迷惑にならない策を練りましょう。
鴨井さん
特にメスは鳴き声が大きいため、アパートやマンション、隣の家が近い場合はオスを飼うようにしましょう。
コールダックだけでなく、基本的に鳥はフンのしつけができません。室内で遊ばせているときは、あちらこちらに排泄されることを覚悟しましょう。寝室など、汚されると困る場所には入れないほうがよいでしょう。または、鳥用のオムツを履かせる手もあります。
飼育に必要なアイテムでも述べた通り、外敵には要注意です。猫やカラスは狩りのプロなので、頑丈な策やネットを張ってガードしてあげてください。これらはコールダック自身の脱走防止にも役立ちます。
餌の頻度や量は個体差があり決まっていませんが、1日2回を目安として食べ切れる量を与えましょう。ただ、コールダックは食欲旺盛で、食べる姿もかわいいため、つい餌をやり過ぎてしまう飼い主さんがいます。餌のやり過ぎで肥満になると足が悪くなり、ほかの病気を併発するかもしれません。特に「産卵用」といった文言が入っている配合飼料は、栄養価が高めのため要注意です。
コールダックの診断ができる動物病院は多いとはいえないため、万が一のケースで速やかに受診できる動物病院を見つけておくことが大切です。
コールダックの病気で特に多いのは趾瘤(しりゅう)症という炎症で、足の裏にできた小さな傷から雑菌が入ることで発症します。主な原因は硬い地面の上を歩かせ続けた蓄積です。趾瘤病が悪化すると痛みで歩行の様子がおかしくなり、衰弱や敗血症を起こし、やがて死に至ります。「いつもと違う!」と感じたらすぐに獣医師に診てもらいましょう。
メスのみであれば問題ありませんが、オスとメスを飼うときは注意が必要です。発情期になると、オスはメスの頭をかじりながら交尾を行います。この頭をかじる強度や頻度によってはメスの後頭部から血が出て化膿する場合があります。そのような場合はオスとメスを分けて飼育し、症状については獣医さんに相談してください。
鴨井さん
オスが複数羽いるときも注意が必要です。発情期にはオス同士で喧嘩を始めたり、オスとメスの数のバランスが悪いと、メスの負担が大きくなってしまいます。理想はオスが1羽に対して、メスが3羽以上、できれば5羽以上いるほうが好ましいです。
コールダックをお迎えする前、または一緒に暮らしていくうえで出てくる疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
A.コールダックは人間が作出・繁殖させた品種であることから、人間をあまり恐れない傾向があります。ヒナから育てている個体は特になつき、人間を親だと思い込んでいる可能性が高いです。卵から孵化して初めて見た生き物が人間の場合は、人間を親だと思い込んで後ろをヨチヨチ付いていくラブリーな姿を見せてくれることもあります。
抱っこできるのはもちろん、話しかけると答えてくれるように鳴くこともあり、会話しているような感覚も味わえるでしょう。
ただし、複数飼いすると仲間同士で過ごす時間が多くなるためか、飼い主さんへの関心が薄れるケースもあります。飼い主さんラブな子に育てたい場合は、ヒナから一羽飼いしたほうが確実といえます。
A.水鳥の体臭というより、トイレのしつけができないために飼育スペースがにおうことはあるでしょう。排泄したいときには所構わず排泄し、また頻度も多いため、こまめな掃除で対応することをおすすめします。消臭効果のあるペットシーツや、ペットに害がない消臭剤を利用するのもよいでしょう。
A.コールダックを飼うにあたっての注意点でも述べましたが、オスのアヒルは発情期になると凶暴になることがあります。特に1羽飼いの場合、求愛対象が飼い主さんであることから、噛みついたり、水掻きの爪で引っかいたりするため、長袖を着用するなどしてガードしてください。
そして、少しかわいそうですが、「体に触れない」「返事しない」「目を合わせない」といった対処をしていれば、発情が収まる傾向があります。
A.ヒナは温度管理がもっとも大切です。生後1か月は約35℃と暖かくし、1~2か月後は約25℃に保ちます。場合によっては育雛器や遠赤外線ヒーターを使用し、とにかく低体温になるのを防ぎましょう。
餌はヒナ用の小さなペレットがおすすめです。生後1~2か月後は、青菜などの葉っぱ類を細かくちぎって与えても構いません。
また、水浴びは生後10~14日頃から、飼い主さん補助の下でさせてあげてください。水鳥とはいえ水を怖がることもあるため、水位の浅い容器で短時間遊ばせるだけで大丈夫です。
コールダックが快適に生活できる環境とは、
の3つがそろった場所です。広い庭があると理想ですが、バルコニーやベランダでも飼育不可能ではありません。ただし鳴き声が大きいため、ペットOKなマンション・アパートでもお隣さんの理解を得るのは一苦労でしょう。
餌は何でも食べますが、食べ過ぎで太ると足に負担がかかり、趾瘤(しりゅう)症などアヒル特有の病気を起こす恐れがあります。かわいい顔で餌をねだってきてもぐっとこらえ、必要以上に与えないようにしましょう。
ヒナから飼うと飼い主さんを親だと思ってヨチヨチ付いてくる、飼い主冥利に尽きる体験も可能です。成鳥になれば、今度は恋人候補としてアタックしてくれることも。長く元気で過ごせるよう、大切にお世話してあげてくださいね。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
鴨井さん
一般的には水鳥の餌というものが販売されています。ただ部屋飼いでは運動不足になりがちのため、水鳥の餌のみをあげるとカロリーオーバーになる可能性があります。その場合は、小松菜などの野菜を細かく切って混ぜて上げてください。メスには牡蠣殻や卵の殻を細かく砕いたものを混ぜるとカルシウム不足を補えます。