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葉っぱの害虫対策を葉の被害状況別と虫の種類別に解説!

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

家庭菜園をしていると作物の葉が害虫の被害に遭うことも少なくありません。しかし、その被害が何という虫によるものなのか、どう駆除すればよいのかの判断は慣れていないと難しいものです。そこで今回は、葉の被害状況と虫の種類別に適切な駆除・予防方法を解説します。

葉の被害別の虫の特定方法

栽培している作物の葉に異変を感じたら、まずは被害に遭った葉をよく観察しましょう。害虫による被害として多くみられるのは、葉の食害や変色、変形、カビの発生などです。ここでは、葉の被害状況から虫の種類を特定する方法を紹介します。

食べられている場合

食害を受けたキャベツ

葉を食べられている場合には、被害に遭った葉の状態や植物の種類から害虫を特定することができます。

食害された葉に多いのが、大小の穴が開いていたり、葉脈だけを残して葉の大部分を食べられていたりするケースです。この場合、栽培している植物がキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科であればアオムシによるものかもしれません。カボチャやキュウリなどウリ科の植物であればウリハムシがいる可能性が高いです。

また、葉の裏側を食べられ、表皮を残した状態になっている場合にはヨトウムシを疑ってみましょう。ヨトウムシによる食害では、葉の一部が白く透けて見えたり、夜行性のため日中は虫を発見できなかったりするなどの特徴があります。

若い葉を中心に被害が見られ、花にも食べられた跡がある場合にはナメクジによるものと考えられます。ナメクジは夜行性のため発見しにくいですが、作物にナメクジが這った粘液の足跡があればほぼ間違いないでしょう。

変色している場合

変色した葉

葉に白い斑点が見られたり、色あせたように変色したりしている場合には、吸汁性害虫による被害が考えられます。吸汁性害虫は植物の汁を吸う害虫であり、被害に遭うと葉緑素が吸い取られるため特徴的な白い斑点が見られます。さらに栄養分まで吸い取られてしまうと、植物が成長しなくなったり枯れたりすることもあるため注意が必要です。

代表的な吸汁性害虫にアブラムシやハダニ、コナジラミがいます。アブラムシは新芽や若い葉に群棲しているのが特徴です。ハダニやコナジラミは葉裏に寄生していることが多く、加害する植物も様々ですが、ハダニの場合は体が赤色、コナジラミの場合は白色をしているため、体色で判断すると良いでしょう。

その他

うどんこ病の葉

上述した以外にも、葉の変形やカビの発生などが起きた場合には何らかの異常が考えられます。

例えば、葉が丸まるように変形しているときは、葉にハマキムシが棲みついている可能性があります。ハマキムシは葉を変形させるだけでなく、葉や実、花のつぼみを食害する害虫です。被害が拡大すると生育に影響が出たり、景観を損ねたりすることにもつながるため早めに対策を行いましょう。

葉にカビが生えている場合には、うどんこ病や灰色カビ病に罹っているかもしれません。うどんこ病は葉に粉のような白いカビが生えるのが特徴で、進行すると枯れてしまうこともあります。また、灰色カビ病は葉の表に黄色の斑点が現れたり、葉裏にカビが生えたりするのが特徴です。病気は伝染するため、被害に遭った葉は取り除き、周囲への伝染を防ぎしましょう。

他にも、日焼けをしたときや温度が合わないとき、水や肥料の量が適切でないときも葉の変色が起こることがあります。これらは生理障害といい、生育環境を適切に整えることで改善することも多い現象です。

害虫別の駆除・予防方法

ここでは代表的な害虫の特徴と駆除・予防方法を解説します。外見的な特徴から害虫を特定し、それぞれの虫に合った方法で駆除と予防を行いましょう。

アオムシ・毛虫類

アオムシ

アオムシやケムシはどちらも蝶や蛾の幼虫です。特定の種を指すものではないため、体毛が短く、緑色をしているものをアオムシ、体毛が長いものをケムシというように外見的な特徴から判断しましょう。

アオムシはキャベツやブロッコリーなどアブラナ科の植物を好み、春と秋に発生します。葉に大小の穴が開いていたり黄緑色の糞がついていたりする場合には、アオムシを疑いましょう。

一方、ケムシは6~8月、9~10月を中心に草花や野菜、庭木など様々な植物に発生します。チャドクガの老齢幼虫は体長約3cm前後、モンクロシャチホコの老齢幼虫は5cm前後と種類によって大きさは異なりますが、いずれも葉や幹に群棲して葉を食害する性質があります。

  • 駆除方法

アオムシやケムシは被害の拡大を防ぐためにも卵や若齢幼虫の段階で駆除することが大切です。作物の葉裏をこまめに確認し、見つけ次第捕殺したり殺虫剤を利用したりして駆除を行いましょう。殺虫剤は成分が葉裏まで浸透して効果が長続きするオルトラン水和剤やモスピラン液剤などがおすすめです。

ただし、ケムシの中には有毒毛を持つものもいます。素手で触れるとかぶれや痒みなどを引き起こす恐れがあるため、駆除の際は手袋をして行いましょう。

  • 予防方法

アオムシやケムシの被害を防ぐためには、作物に卵を産み付けられないようにする必要があります。作物の周囲を防虫ネットや寒冷紗で囲って、アオムシやケムシの成虫が飛来するのを防ぎましょう。薬剤を使用しない方法は有機栽培や無農薬栽培でも安心して行うことができます。

また、薬剤を使用した方法は高い予防効果を求める方におすすめです。浸透移行性のある薬剤を使用すれば、株元に撒くだけで成分が植物全体に行き渡り、作物自体が忌避効果を持つことができます。

アブラムシ

アブラムシ

アブラムシは体長1~4mmの小さな虫で、植物の汁を吸う吸汁性害虫です。オスも産卵できるため繁殖力が高く、新芽や葉に群棲するのが特徴。4~6月と9~10月に発生しやすく、被害が拡大すると栄養分まで吸い取って作物を枯らしたり、ウイルス病を誘発したりすることもあります。早期に対策し、繁殖を防ぎましょう。

  • 駆除方法

アブラムシは尻から蜜を出す性質があるため、作物の近くをアリが往複している場合にはアブラムシがいる可能性があります。作物にアブラムシを見つけたときはピンセットなどを使って取り除いたり、葉ごと切り落としたりして被害拡大を防ぎましょう。広範囲に渡って被害が見られる場合や大量に繁殖している場合には殺虫剤を使った駆除方法がおすすめです。

  • 予防方法

アブラムシの発生予防には黄色に引き寄せられる性質を利用し、黄色の粘着テープを吊るしておく方法が有効的。より高い防除効果を期待するのであれば、植物に浸透して長期間効果を発揮するタイプの薬剤を利用する方法もおすすめです。

カイガラムシ

カイガラムシ

カイガラムシは体長約1~10mmの虫で、植物の汁を吸う吸汁性害虫。種類によって見た目は異なりますが、成虫は硬い殻を持つのが特徴です。排泄物は糖分を多く含むため、白くベタベタしています。カイガラムシは暖かくなる5~7月ごとに発生し、草花や果樹、庭木など様々な植物に寄生します。被害に遭うと植物の栄養分を吸い取られる他、すす病やこうやく病などの病気を引き起こすこともあるため注意が必要です。

  • 駆除方法

カイガラムシは成虫になると硬い殻を持ち薬剤が効きにくくなるため、幼虫のうちに駆除を行うことが大切です。幼虫のうちは木酢液や殺虫剤を散布して駆除を行いましょう。成虫の場合には歯ブラシや布、へらなどを使ってこそぎ落とします。大量に繁殖してしまったときは、被害に遭った部分を剪定するのも方法の一つです。

  • 予防方法

カイガラムシは風通しが悪く、暗い環境を好むため、プランターや鉢は明るく風通しの良いところに置いておきましょう。農薬を使用することに抵抗がなければ、カイガラムシに忌避効果を持つ薬剤を使用するのも有効です。

ハダニ

ハダニ

ハダニは体長0.3~0.5mmほどの小さな赤い害虫です。気温が高く乾燥した環境を好むため、4~11月にかけて発生し、夏場に繁殖のピークを迎えます。キュウリやホウレンソウ、里芋などあらゆる植物に発生する可能性があり、葉裏に寄生して植物の汁を吸います。ハダニの被害に遭った植物は、葉裏に白い斑点ができたり、カスリの織物のように葉色が抜けるのが特徴です。被害が拡大すると、葉色が悪くなり、弱って枯れてしまうこともあるため、大量に繁殖する前にしっかりと対策しましょう。

  • 駆除方法

数が少ない場合には、群棲しているハダニを粘着テープでくっつけるだけで簡単に取り除くことができます。大量発生してしまった場合は、殺虫剤を使用して一気に駆除を行うのがおすすめです。ただし、ハダニは薬剤に対する耐性が付きやすいため、数種類の殺虫剤をローテーションしながら使用しましょう。

  • 予防方法

ハダニの発生を未然に防ぎたい場合は、原料に酢が使われている特定防除資材を散布しておくと良いでしょう。また、ハダニは水に弱い性質があるため、定期的に葉裏に散水することで繁殖を防ぐことができます。

ナメクジ・カタツムリ

ナメクジ

ナメクジとカタツムリは共に陸上貝類の仲間で、歯舌と呼ばれるおろし金のような歯と左右に2本ずつ生えた触覚を持ちます。カタツムリは背中に渦巻き状の殻を背負っていますが、ナメクジは進化の過程で殻が退化し体内に収まっているため何もついていません。

多湿を好むため、雨が降りやすい4~6月と9~11月に発生しやすく、アブラナ科やキク科の植物の柔らかい部分を食害します。おろし金のような歯で削り取るように食べるのが特徴で、新芽や若い葉を食べ尽くされてしまうと、生長できず、枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

  • 駆除方法

ナメクジやカタツムリは粘液を出しながら這うため、透明な筋を辿って見つけ出し、作物から取り除きます。ただし大量発生してしまった場合は、殺虫剤を散布して駆除を行うほうが手間が掛かりません。ナメクジやカタツムリは夜行性で日中は見つからないことも多いため、殺虫剤を選ぶときは予め撒いておき、害虫をおびき寄せる誘引殺虫タイプがおすすめです。

薬剤を使うことに抵抗がある場合は、作物の近くにビールの入った容器を置いておく方法もあります。これは、ナメクジがビールの香りを好む性質を利用したもので、徹底駆除は難しいですがビールが罠となり作物から遠ざけることができます。

  • 予防方法

ナメクジやカタツムリは湿度が高く、薄暗い場所を好みます。そのため、作物周辺の枯れ葉をこまめに掃除したり、鉢の置き場所を時々変えたりするなど、ジメジメとした環境を作らないことが大切です。

また、ナメクジやカタツムリは銅が苦手なので、栽培場所の周辺に銅線を張っておくのも発生予防につながります。

ヨトウムシ

ヨトウムシ

ヨトウムシは蛾の一種であり、ヨトウガやハスモンヨトウなどの幼虫を総称したものです。漢字で「夜盗虫」と書くように、日中は土の中に隠れており、夜になると地上に出て植物の葉や実を食い荒らす夜行性の害虫です。

ヨトウムシは4月~6月頃と9~11月頃に発生し、キャベツやナス、キュウリなど様々な作物を食害します。被害に遭った葉は大小の穴が開いていたり、葉の裏側を食い尽くし表皮一枚だけが残った状態になっていたりするのが特徴です。老齢幼虫になる頃には体長が4cmほどまで大きくなり食べる量も増えます。大きくなるほど薬剤も効きにくくなるため、卵や若齢幼虫の段階で早めに駆除しましょう。

  • 駆除方法

ヨトウムシの活動が活発になる時期には、作物の葉裏に卵や幼虫がいないか確認しましょう。黒っぽい粒状の糞もヨトウムシを見つける手掛かりとなります。

葉にヨトウムシの卵や幼虫を見つけたら、葉ごと摘み取って処分してください。卵から老齢幼虫まで、成長段階を問わず駆除を行いたい場合には、直接手で取り除く方法が良いでしょう。また、若齢期の幼虫には殺虫剤も効果的といわれています。孵化した直後の幼虫が葉裏に集まっている場合には、オルトランなどの浸透移行性の殺虫剤や農薬がおすすめです。

  • 予防方法

ヨトウムシによる被害を防ぐには、作物に卵を産み付けられないよう、周囲に寒冷紗や防虫ネットを張っておくのがおすすめです。また、予防効果のある農薬やストチュウを用いた方法もあります。ストチュウとは酢と焼酎、木酢液などを混ぜ合わせて作る忌避剤を指します。虫は酢やアルコールが苦手なので、病害虫予防に効果的とされており、散布することで作物に近づくヨトウムシを遠ざけることができるでしょう。

ハマキムシ

ハマキムシ

ハマキムシはハマキガ科に分類される蛾の幼虫を指します。体長2cmほどの小さな虫で、7~9月に活動が活発になります。最大の特徴は、植物の葉を丸めてその中に棲みつくことです。糸を吐き出して数枚の葉をつづることもあり、大切な植物の美観を損ないかねません。また、日光の当たる面積が減るため十分に光合成ができず、生育が滞って枯れてしまうこともあります。つぼみや果物を食害することもあるため、被害が拡大する前に対策しましょう。

  • 駆除方法

数が少ない場合には、葉の中に隠れているハマキムシを一匹ずつ取り除いていきます。手で触ることに抵抗があるときは、ハマキムシがいる葉をハサミで切り取っても良いでしょう。大量に繁殖している場合には、農薬や殺虫剤を用いた駆除方法がおすすめです。根から薬剤を吸収させるオルトランや葉に直接散布するスミチオンなど、ハマキムシに適用できるものを選びましょう。

  • 予防方法

ハマキムシを予防する方法として、防虫ネットで成虫の飛来を阻止する方法があります。ハマキムシの体長に合わせて細かい目合いのネットを選び、作物に卵を産み付けられるのを防ぎましょう。

他にも、根から浸透するタイプの殺虫剤を撒く方法や木酢液を散布する方法があります。木酢液とは、木炭を作るときに発生する水蒸気と煙を冷却し液体にしたものです。殺虫効果はありませんが、忌避効果が期待でき、薬剤を含んでいないため無農薬栽培にも使用できます。

ネキリムシ、コガネムシ

ネキリムシ

ネキリムシとは植物の根を食害する虫を総称したもので、主にコガネムシ科やヤガ科の幼虫を指します。コガネムシの幼虫は根の部分、ヤガ科の幼虫は地表近くの柔らかい茎や葉を食害するのが特徴で、その被害は草花や野菜、果樹、樹木など広範囲に及びます。ネキリムシの被害に遭った植物は根元から倒れていたり、根から水分や栄養分が吸収できず突然枯れてしまったりするため、早めの対処が必要です。特に活動が活発になる5~10月は、地中や作物の様子に注意しましょう。

  • 駆除方法

農作物が被害に遭った場合は、根際の土を1~5cm程度掘り起こし、出てきた乳白色の幼虫を手でつまんで駆除します。ネキリムシをすべて取り除いた後は、食害を受けた根を切り、新しい用土に植え替えましょう。

根が食害を受けているにもかかわらず、地中からネキリムシが見つからない場合には、土に混ぜ込むことで成分が広がる殺虫剤「ダイアジノン」などを使用するのが効果的です。

  • 予防方法

ネキリムシの発生を予防するには、作物に防虫ネットをかけたり、地表に不織布を敷いたりして成虫が作物の周辺に産卵できない環境を作りましょう。長期間栽培するときは一年に一回程度根の様子を観察し、ネキリムシの有無を確認しておくと安心です。

また、栽培前に「ダイアジノン」を土に混ぜ込んでおく、害虫をおびき寄せて殺虫する「ネキリベイト」を株元に散布するといった、殺虫剤を用いた方法もおすすめです。

コナジラミ

コナジラミ

コナジラミはトマトやナス、ダイコンなど、様々な作物の葉裏に寄生し、植物の汁を吸う吸汁性害虫です。体長1mmほどの小さな白い虫ですが、成長サイクルが短く、環境が合えば短期間に大量発生することもあります。

コナジラミの被害にあった葉は、葉緑素が吸い取られて白い斑点が現れたり、白くかすれたようになったりするのが特徴です。さらに栄養分まで吸い取られると、植物の生育が止まり、枯れてしまうこともあります。コナジラミの排泄物は、すす病などを引き起こす原因になるため注意しましょう。

  • 駆除方法

コナジラミは黄色を好む性質があるため、黄色の粘着テープを吊り下げておくと、成虫をおびき寄せて一気に駆除することができます。

また、殺虫剤を使用する場合は、成長サイクルが短いことを考慮し、長期間効果が持続するものを選びましょう。浸透移行性があり持続性に優れた「ベニカ(R)水溶剤」や「ベニカベジフル(R)スプレー」などがおすすめです。

  • 予防方法

作物の周囲に防虫ネットを張り、成虫が飛来しないようにするとコナジラミの繁殖を防ぐことができます。キラキラとした光が苦手な性質を利用し、アルミ素材のフィルムで地表を覆っておくのも効果的です。

また、乾燥した環境を好むため、こまめに散水して作物の潤いを保つよう心掛けましょう。

テントウムシダマシ

テントウムシダマシ

テントウムシはアブラムシなどを食べる益虫としても知られていますが、同じテントウムシ科の中には、テントウムシダマシという葉や果肉を食べる仲間も存在します。体の模様は益虫のテントウムシに似ていますが、テントウムシダマシは表面に毛が生えており、艶がないのが特徴です。

テントウムシダマシは4月~10月頃に発生し、ジャガイモやナス科・ウリ科の葉を食害します。葉裏から食べて表皮だけが残るため、葉が網目状になったり、白く透けて見えたりするようになります。葉が食い尽くされると光合成ができなくなり枯れてしまうこともあります。また、花や果実が食害されると、果実に奇形が生じたり収穫量が減ったりするため、被害が拡大する前に駆除を行いましょう。

  • 駆除方法

テントウムシダマシの卵や幼虫は葉裏にびっしりとついている場合が多いです。寄生された葉を摘み取って処分するか、粘着テープなどで卵や幼虫をくっつけて作物から取り除きましょう。殺虫剤を使用する方法も効果的ですが、益虫のテントウムシに影響が及ばないよう、テントウムシダマシにのみ効果があるものを選ぶことが大切です。

  • 予防方法

テントウムシダマシの成虫は作物から作物へ移動しながら食害をもたらす害虫です。特にジャガイモの葉から飛来するケースが多いため、ジャガイモの近くに農作物を植える場合には、予め防虫ネットなどを張って対策しておきましょう。

また、テントウムシダマシは薬剤に対する耐性がつきにくいため、予防効果のある殺虫剤を使用する方法もおすすめです。

害虫の駆除に役立つ商品

害虫駆除には殺虫剤や殺虫器があると便利です。ここでは、カインズホームで販売しているおすすめの害虫駆除用品をご紹介します。殺虫剤を使用する場合には、駆除したい害虫が適用害虫として挙げられているかを確認した上で購入しましょう。

おいしい野菜を守る殺虫スプレー 1000ml

速効性と持続性に優れたスプレータイプの殺虫剤です。トリガーを引いてスプレーするだけで成分が葉裏まで浸透し、葉裏や葉の中に潜む害虫まで素早く退治します。だいこん・キャベツ・うめ・かき・かんきつ類など、幅広い作物に使用できるため、家庭菜園や植物の栽培をしている方は常備しておくと便利です。

オーガニック ナメクジ駆除剤 300g

天然の土壌にも含まれる成分を利用したナメクジ・カタツムリ類専用の駆除剤です。日本農林規格で定める有機栽培にも使用できるのが特徴。こちらの製品は、ナメクジやカタツムリが発生した作物の株元に撒くだけで簡単に駆除を行うことができ、雨や湿気にも強いというメリットがあります。より高い効果を得たい場合には、活動が活発になる夕方に配置すると良いでしょう。

土にまくだけ害虫退治オールスター150g 器具付き

約300種の作物に使用できる粒タイプの殺虫剤です。中でもミニトマトやトマト、ピーマン、なすなどの野菜は収穫前日まで使用可能。根から吸収された薬剤が植物全体に浸透するため、害虫に直接かからなくても殺虫効果を得ることができ、持続性にも優れています。ワンプッシュで1gが撒ける散布器付きなので、家庭菜園初心者の方でも適切な量を撒くことができるでしょう。

【CAINZ-DASH】電撃殺虫器ムシコロ DS-056【別送品】

吊り下げ型としても据え置き型としても使える殺虫器です。虫の好む光の波長で誘い、高電圧で退治します。有効面積は約30~90㎡と広い上、一晩中つけっぱなしでも電気代はわずか1~2円と省エネ性能に優れている点が特徴です。においや音、煙などが発生せず、薬剤も使用しないため、小さな子どもやペットのいるご家庭におすすめです。

害虫の発生予防に役立つ商品

防虫ネットや寒冷紗は物理的に害虫をシャットアウトできるため、害虫の種類を問わず発生予防に効果があります。ネットを設置する手間や景観が気になる場合には、発生した害虫が苦手とする成分や薬剤を利用した方法もおすすめです。ここでは、発生予防に役立つおすすめの商品をご紹介します。

住友化学園芸 ベニカXガード粒剤 550g

害虫対策だけでなく、病気予防にも効果が期待できる殺虫殺菌粒剤です。用土に混ぜたり株元に撒いたりするだけで、殺虫成分が植物細胞の隅々まで浸透して行き渡ります。微生物の作用により病気への抵抗力をつけることができるため、植物の病気が心配な方や丈夫に育てたい方におすすめです。

EG やさお酢 エコパック 850ml 白

病害虫予防だけでなく、発生してしまった害虫を駆除する効果も期待できる食酢100%の商品です。定着性に優れ、植物や虫の身体にしっかりまとわりつくのが特徴です。

農薬取締法により安全性が認められた特定防除資材なので、あらゆる植物に安心してお使いいただけます。アブラムシやコナジラミ、うどんこ病、灰色かび病などの発生にお困りの方や薬剤を使わずに病害虫予防をしたい方におすすめです。

虫&鳥よけカバーセット プランター&ポット

プランター栽培している作物を虫や鳥から守ることができるカバーです。支柱やストッパーゴムが付属になっているため家庭菜園初心者の方でも簡単に設置できます。カバーをかけたまま水やりができ、害虫の侵入を防ぎやすいのが特徴です。720型以下であれば、ほとんどのメーカーのプランターに対応しています。

一年中使えて大きく育てる 虫よけ&保温カバーセット

季節によって使い分けができる、防虫ネットと不織布のセットです。暖かい時期は虫や鳥よけに最適なネットを、寒い時期は保温性に優れた不織布を使用することで一年を通して野菜の栽培環境を整えます。アルミライン入りのネットは光の反射を嫌う虫に効果的です。

プランターを大きくカバーする形状の支柱が付属しているため、広がりやすい葉物野菜やブロッコリーの栽培におすすめです。

害虫の種類や特性を知り、適切な方法で対処しましょう

作物の葉に穴が開いていたり変色したりするなど、害虫による被害が見られるときは、虫を特定することから始めましょう。虫の種類や特性を知り、適した方法で早めに駆除を行えば、被害を最小限にとどめることができます。

害虫駆除では直接作物から取り除く方法や殺虫剤を使う方法などいくつかの手段があるため、実行しやすく、虫の特性に合った方法を選びましょう。また、防虫ネットや予防効果のある薬剤を使用して、被害を生まない環境を整えておくことも大切です。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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