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蓮の花の花言葉|色ごとの意味や由来を紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

泥水の中で育ち、清らかな花を咲かせる蓮。根はレンコンとして食べられたり、葉は特殊な構造で水をはじいたりと、おもしろい特徴の多い植物です。仏教では、極楽浄土に咲く花として神聖視されてきました。

この記事では、そんな蓮の花の花言葉を紹介します。色ごとの花言葉や由来、蓮と睡蓮の違いについても説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

蓮の花の花言葉

蓮の花の色ごとの花言葉

白色の蓮の花

蓮の花のおもな花言葉は「清らかな心」「神聖」「休養」「雄弁」「沈着」です。他にも、「離れゆく愛」「救ってください」という花言葉もあります。

蓮の花の色は白、ピンク、黄色です。それぞれの花言葉を紹介します。

  • 白:「純粋」「清らかな心」
  • ピンク:「信頼」
  • 黄:「休養」

よく赤、青、紫色の蓮の花があると思われていますが、自然界には存在しません。ただ仏教的には重要な意味があり、よく仏画などに描かれています。

蓮の花の花言葉に怖い意味はある?

紫色の蓮の花

蓮の花には「離れゆく愛」「救ってください」という花言葉があります。少し怖い意味ですが、それぞれ花の開花期間と仏教が由来となっています。

「離れゆく愛」は、蓮の花が咲く時間がとても短いことからつけられた花言葉です。蓮の花は開花から4日目には散り始め、花びらがはらはらと一枚ずつ落ちていきます。この散り方が、少しずつ愛が失われていく様子を連想させることから「離れゆく愛」という花言葉がつけられました。

また、「救ってください」は仏教が由来となっています。蓮はもともと仏教と深いかかわりがあり、悟りを開いた人だけがたどり着ける極楽浄土に咲く花とされています。仏教を信じ、極楽浄土を目指す人の「お釈迦様、私を救ってください」という願いが蓮の花言葉になりました。

どちらも怖い印象をもたれやすい花言葉です。とくに「離れゆく愛」は別れを示唆するような言葉ですので、贈り物にするときは注意が必要です。誤解を生まないよう、別の花言葉を書いたメッセージカードなどを添えましょう。

蓮の花の花言葉の由来

泥水の中で咲く蓮の花

美しい花の姿や咲き方から

蓮の花は泥水の中で育ち、まっすぐに伸びて花を咲かせます。澄んだ水は好まず、むしろ泥水が濃いほど美しい花が咲くのです。どんなにつらい環境にあっても決して腐らず、清く美しい花を咲かせる様子から、「清らかな心」という花言葉がつけられました。

さらに蓮の花はとても規則正しい咲き方をします。午前中に開いた花は、午後には閉じてしまうのです。この規則正しさが「休養」という花言葉の由来となりました。

また蓮の花は、開花期が短いことでも有名です。初夏に咲いた花は、長くても4日間もちません。短命であることと、花びらが一枚ずつ落ちていく散り方から、「離れゆく愛」という花言葉がつけられました。

仏教から

お釈迦様は生まれてすぐに7歩歩き、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」という第一声を放ちました。そしてお釈迦様の歩いた跡には、蓮の花が咲いたとされています。

お釈迦様の誕生に関わっていること、そして極楽浄土に咲く花であることから、仏教において蓮は神聖な植物として扱われています。これが「神聖」という花言葉につながりました。

エジプト神話から

蓮の花の花言葉のひとつに「雄弁」があります。雄弁とは、話がうまく説得力があること。
蓮の花に「雄弁」という花言葉が付いたのは、エジプト神・オシリスの話が関係しています。

豊穣の神であったオシリスは、弟のセトから嫉妬をうけて殺されます。しかしオシリスの妻・イシスの魔力によって蘇ります。ただし不完全な復活となったため現世には戻れず、死者の魂を裁く冥界の王になりました。そして復活後のオシリスは死者の魂に雄弁に質問をし、多くの魂を裁きました。

この雄弁なオシリスに蓮の花がささげられ、「雄弁」の花言葉につながったとされています。もしくは、冥界の王になったオシリスが、蓮の台座の上に座っていたことが由来という説もあります。

中国・君子から

中国では、蓮の花は君子の花とされています。君子とは、知識も人格も優れている徳の高い人をさします。つねに冷静沈着で理想的な振る舞いができる君子の花であることから、蓮の花の花言葉に「沈着」がつけられました。

蓮の花の基本情報

つぼみ状態も混じった蓮の花

蓮の花はどんな植物?

蓮の花は、ハス科ハス属の植物です。古くから世界各地で見られた植物で、奈良時代にはすでに日本にあったとされています。蓮の花の中心が蜂の巣に似ていることから、もともとは「はちす」と呼ばれていました。これが徐々に変化し、「蓮(はす)」になったといわれています。

草本性の水生植物で、水の底に塊茎と呼ばれる根をはり、そこから茎を水面まで伸ばします。草丈は50〜100cmほど。6〜8月頃になると、白やピンク、黄色の美しい花を咲かせます。蓮の根はレンコンとして知られていますが、花を見る観賞種の根は細く、食用にはできません。

蓮は花や根が有名ですが、実(種子)にはさまざまな効能があるとされ、古くから漢方などで使われてきました。滋養強壮や鎮静、下痢止め効果があるといわれています。

仏教では神聖な植物として扱われていたり、インドやベトナムの国花になっていたりと、世界中で親しまれている植物です。

蓮の花の品種

蓮は大きく分けて、観賞用の「花蓮」と食用の「食用蓮」があります。食用蓮は、レンコンとして知られています。

花蓮はもともと東洋種のヌシフィラとアメリカ種のルテアの2つのみでしたが、品種改良が進み、今では100種以上の園芸品種が存在しています。大きさは小型種から大型種まであり、咲き方も一重咲き、八重咲き、千重咲きなどさまざまです。代表的な品種をいくつか紹介します。

大賀蓮(おおがはす)

世界最古の蓮といわれている品種です。中型の一重咲き品種で、鮮やかなピンク色の花を咲かせます。大賀一郎博士が2000年以上前の地層で発見した種から咲いたことから、「二千年蓮」とも呼ばれています。

真如蓮(しんにょれん)

大型の一重咲き品種です。真っ白でどこか気品のある花を咲かせます。江戸時代から伝わる歴史ある品種で、「白蓮の貴公子」とも呼ばれます。

白玉蓮(しらたまはす)

小型の八重咲き品種です。日本の園芸品種のなかで最も小さいといわれており、草丈40cmほどにしかなりません。やや黄緑色を帯びた白い花を咲かせます。つぼみが玉のようにまるいのが特徴的です。

黄花蓮(きばなはす)

アメリカに自生する原種で、ルテアとも呼ばれます。東洋種であるヌシフィラとの品種改良が行われ、さまざまな園芸品種が生まれました。一重咲きで、花びらがまるい黄色の花を咲かせます。

蓮と睡蓮の違いは?

赤色が混じったピンク色の蓮の花

蓮と睡蓮は名前も見た目も似ているため、よく間違えられる植物です。見分けるポイントはいくつかありますが、わかりやすいのは花の咲き方でしょう。蓮の花は水面から離れた位置で咲きますが、睡蓮は水面に浮くようにして咲きます。

葉にも違いがあります。蓮の葉はまるい形で光沢はありませんが、睡蓮の葉は切れ込みや光沢があります。蓮の葉は水をはじき、睡蓮の葉は水をはじかないというのも特徴です。

花の色も異なります。蓮は白、ピンク、黄色のみですが、睡蓮は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。蓮と睡蓮を見分けたいときは、花の咲き方や葉の見た目、花の色などに着目してくださいね。

蓮の花は幸運を引き寄せる縁起のいい植物

蓮の花はお葬式などに使用されるため、縁起が悪いイメージがあるかもしれません。ただ風水的には、身に着けることで幸運を引き寄せる植物とされています。とても縁起のいい植物ですので、普段使いにもプレゼントにもおすすめです。

しかし蓮の花は短命なため、生花はほとんど出回っていません。蓮の葉をモチーフにしたアイテムのほうが手軽に手に入ります。アクセサリーやピアスなどもいいですし、置物やグラスなどもおすすめです。

またどの日にも誕生花がありますが、蓮は7月3日、7月8日、8月15日、9月26日に割り当てられています。蓮の花を誕生花としてプレゼントしたらきっと喜ばれるでしょう。贈り物にするときは、怖い花言葉で誤解を生まないようにメッセージカードを添えるとよいでしょう。

まとめ

古くから広く親しまれ、仏教では神聖な花としても知られている蓮の花。花言葉は「清らかな心」「神聖」「休養」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」「救ってください」です。怖い花言葉もありますが、風水的には幸運を呼ぶ縁起のいい花です。プレゼントに贈るのもおすすめですよ。

ただ生花はすぐに散ってしまうため、贈り物にするなら蓮の花モチーフのアイテムにしましょう。怖い花言葉が心配な方は、メッセージカードを添えれば誤解を避けられますよ。

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