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ルリマツリ(プルンパゴ)の育て方 栽培・管理の方法やお手入れの時期を紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ルリマツリ(プルンパゴ)は、爽やかなブルーの花が印象的な熱帯の植物です。

真夏の暑さでも元気に育ち、約半年以上にわたり美しい花を咲かせてくれます。剪定のたびに大きくなるので、お庭に迫力ある株を植えたい方におすすめの植物です。

ここでは、ルリマツリの育て方を紹介します。剪定方法や増やし方についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ルリマツリ(プルンパゴ)はどんな植物?

ルリマツリの花アップ

ルリマツリは、南アフリカ原産のイソマツ科の多年生植物です。半ツル性で、細い枝をしきりに伸ばして、最大3mまで成長します。支柱やトレリスなどに誘引するとダイナミックな姿を見せてくれるでしょう。

花びらは約2cmでドーム状に咲き、5月〜11月まで長期間にわたって開花します。熱帯の植物のため暑さに強く、寒さは苦手です。

冬はすべての葉が落ち、春になると新芽が芽吹きます。初夏から秋にかけて花を咲かせ、また冬になると葉を落とす。このサイクルを繰り返して大きく成長します。

真夏でも元気に咲き、ボリュームある株を楽しみたい方におすすめの植物です。

ルリマツリの栽培のはじめ方

ルリマツリ栽培

ルリマツリは「苗」から育てる

ルリマツリは苗から育てます。園芸店をはじめ、ホームセンターやネット通販で5月頃から購入できます。苗を選ぶ際は、枝数が多く脇芽をたくさん出している株を選びましょう。

すでにたくさんの花が咲いている場合は、根詰まりを起こしている可能性があるので、購入後は早めに植え替えを行いましょう。

葉が傷んでいたり、虫食いがある葉はすべて取り除いてください。

「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

東京から西の比較的暖かい地域では、地植えで育てられます。植え付けの適期は5月半ばから6月上旬です。真夏の植え付けは、株が傷んで枯れることがあるので避けましょう。

地植えにするとかなり大きくなり、ほかの植物を覆いつくしてしまうこともあります。隣の植物との間を広くとって植え付けてください。

また、冬の気温が氷点下になる地域では、鉢植えで育てます。苗よりもひと回り大きい鉢を選んで植え付けましょう。

ルリマツリを育てる環境

外で咲くルリマツリ

ルリマツリが好む日当たり・温度

ルリマツリは、日当たりと風通しの良い場所が大好きで、真夏の直射日光の下でも問題なく育ちます。日光が不足すると花付きが悪くなるので注意しましょう。

ただ、植え付け直後の管理には注意が必要です。根付く前に直射日光に当てると枯れることがあります。

鉢植え・地植えともに、植え付け後2週間は日陰で管理し、地植えの場合は、遮光ネットを利用しても良いでしょう。

ルリマツリの水やり

鉢の表面の土が乾いたらたっぷり水を与えます。特に開花期の水切れには注意してください。

夏の暑さは得意ですが、日中に水をやると葉が焼けてしまいます。朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。

地植えの場合は、植え付けから2週間は水を与えますが、その後の水やりは不要です。何日も雨が降らず、乾燥が激しい時だけ水を与えてください。

冬は地上部分がすべて枯れますが、根は生き続けます。水やりを忘れずに行いましょう。

ただ、休眠期はそこまで水を必要としないので、土が完全に乾いたら少量与える程度で大丈夫です。冬の水やりは暖かい日中に行ってください。

ルリマツリの土と肥料

ルリマツリと土

ルリマツリを育てるのに適した土

ルリマツリを育てるには、水はけと保水性のバランスの取れた土が必要です。赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で配合した用土が適しています。

また、市販の草花用培養土でも問題なく育てられます。山野草の土のように、水が一瞬で抜けてしまうような土は避けましょう。

地植えの場合は、庭の土に鹿沼土と日向土を1割ほどブレンドすると、ルリマツリに適した土ができます。

おすすめの土

ルリマツリに与える肥料

ルリマツリは、春から秋にかけてたくさんの花をつけるため、肥料が多めに必要です。

鉢植え・地植えともに、植え付け時に緩効性の化成肥料を土に混ぜ込みましょう。その後、植え付けから2週間経過したら液体肥料で追肥します。液体肥料は薄めて、2週間に1度与えます。

なお、冬は肥料を与える必要はありません。

おすすめの肥料

ルリマツリの手入れ

水色のルリマツリ

ルリマツリの剪定

ルリマツリは生育が早いため、樹形が崩れやすく頻繁な剪定が必要です。枝が混み合ってくると通気性が悪くなり、害虫を引き寄せる原因にもなります。

強めに切り戻しても、すぐに枝が伸びてくるので大胆にカットしましょう。

また、花が咲き終わったら新芽が出ているすぐ上でカットします。カットした部分から脇芽が出て、1ヶ月〜1ヶ月半後にはさらに大きな株ができあがります。

剪定時期に決まりはありません。樹形が崩れてきたり、花が咲き終わったタイミングで行いましょう。

ルリマツリの花摘み

しおれた花は放置せずにその都度、花摘みを行いましょう。花摘みを行うと新しいツボミに養分が行き渡り、次々と新しい花を咲かせてくれます。

しおれた花がらと、これから咲くツボミがよく似ているので、間違ってカットしないように注意しましょう。

ルリマツリの植え替え

ルリマツリは、生育が旺盛でたくさんの根を張って成長します。根詰まりを防ぐために、1年に1度は植え替えを行いましょう。

植え替えの適期は5月〜6月上旬ですが、遅霜の心配がない地域は、3月〜4月に行っても良いです。

鉢から取り出したら、根を半分ほぐしてから今よりひと回り大きい鉢に植え替えます。用土は、赤玉土(小粒)7と腐葉土3の配合が理想的です。枯れている根があったら、植え替え前に切り取っておきましょう。

ルリマツリの増やし方

白っぽくルリマツリ

ルリマツリは挿し木で増やせます。挿し木とは、枝の先端を切り取って発根させる方法で、5月〜7月頃に行うのが一般的です。手順は以下の通りです。

【挿し木の手順】

  1. 枝の先端を8〜10cmほどでカットする
  2. 赤玉土(小粒)に挿し、水をたっぷり与える
  3. 約1ヶ月間、明るい日陰で管理する
  4. 株が十分大きくなったら新しい鉢に植え替える

株が小さいうちに地植えすると、寒さで枯れることがあるので、鉢植えである程度大きく育ててから植え替えましょう。

ルリマツリの冬越し

ルリマツリは寒さは苦手ですが、冬の気温が氷点下にならない地域では、屋外で越冬できます。屋根のあるところに移動したり、寒冷紗をかけてあげると安定して冬越しができます。

また、冬の気温が氷点下になる地域では、必ず室内に移動してください。できるだけ暖かい部屋の窓辺に置くようにしましょう。

室内で管理する場合は、土の表面が乾いたら軽く水やりをしてください。

ルリマツリの病気・害虫

ルリマツリがかかりやすい病気

ルリマツリは「灰色カビ病」にかかることがあります。

灰色カビ病とは、梅雨時期に多く発生するカビが原因の病気です。花や庭木、野菜などさまざまな植物で発病し、葉を黒く変色させ、症状が悪化すると植物は枯れてしまいます。

枯れた花から感染が広がることがあるので、花がらはこまめに摘みとりましょう。風通しを良くして、多湿環境をつくらないことで予防できます。

灰色かび病におすすめの殺菌剤

ルリマツリにつきやすい害虫

ルリマツリには「ハダニ」や「カイガラムシ」がつくことがあります。

ハダニは0.5mmほどの大きさで、葉の栄養を吸い取って株を弱らせてしまう害虫です。肉眼では見つけにくく、葉に白いブツブツができてから気づくことも珍しくありません。

水が苦手なので、水やり時に株全体に水をかけるようにすると簡単に退治できます。梅雨明けから増えてくるので、注意深く観察しましょう。

カイガラムシは1〜3mmほどの大きさで、主に白い殻に覆われた姿をしています。葉や茎の汁を吸って植物を弱らせるため、早めの対処が必要です。

成虫になると薬剤が効きにくくなるため、歯ブラシや濡らしたティッシュで地道にこすり落としましょう。ルリマツリは剪定に強いので、カイガラムシがついた枝を切り取ってしまっても良いです。

おすすめの殺虫剤

まとめ

ルリマツリは爽やかな青色の花が特徴的な、半ツル性の熱帯花木です。直射日光にも負けない強い性質で、5月〜11月頃まで、長期間にわたり花を咲かせます。

剪定を繰り返すことで、1株でもボリュームのある株に育てることができるので、お庭の主役としても活躍してくれるでしょう。

日当たりの良い環境と多めの肥料、定期的な剪定を心がけ、キレイなルリマツリを育ててみてくださいね。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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