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若くして盆栽に魅了され、日々植物の声に耳を傾けている女性がいる。
盆栽家・山崎ちえさん。
23歳で盆栽の世界に入り、3年の修行を経て独立。現在は展示会などに作品を出展しながら、たくさんの生徒に盆栽の魅力を発信している。
山崎さんにとって、盆栽とはこのような存在だ。
「長く手間を楽しむ、日本の文化」
「日常の世界から自然の世界に没入するための扉」
「植物と生き、生活を共有するもの。それこそが魅力」
山崎ちえ
(公社)全日本小品盆栽協会認定講師。学生時代に山登りをしていた時の自然の緑が恋しくて、盆栽の世界に。盆栽教室を開催する他、イベントでの販売も行う。〈盆栽教室〉NHK文化センター青山教室、上野グリーンクラブなどで講師を勤める
──山崎さん、今回は盆栽の世界について、たっぷり教えてください。よろしくお願いします!
──盆栽というと、厳格なおじいちゃんが松の木を手入れしているようなイメージがあるんですが、盆栽の主流はやはり松の木なんですか?
たしかに盆栽は、一般的に“松の木”というイメージが強いですよね。ですが、それ以外にも盆栽として扱われる植物はたくさんあるんですよ
まず盆栽は、大きく分けて2つの分類があります。それが、『松柏類』(しょうはくるい)と『雑木類』(ぞうきるい)です。先ほどの松の木なんかは『松柏類』の仲間ですね
──松柏類には、具体的にどんな種類の植物があるんですか?
黒松、五葉松、赤松、あとは真柏などのヒノキ類も松柏類の仲間ですね。松柏類は1年中緑が茂っている“常緑”になるので、古くから縁起物としても親しまれてきました
松柏類の盆栽たち
──普段見かける“ザ・盆栽”という見た目のものは、だいたい松柏類に分類されるんですね。『雑木類』には、どんな種類があるんですか?
雑木類はその中でもさらに3つの分類分けがあり、『葉物』、『実物』、『花物』に分けられます。常緑の松柏類とは違い、四季によって見た目の変化があるのが魅力です
雑木類の盆栽たち
雑木類は春の新緑や、秋の紅葉の変化を楽しんだり、実や花を見てかわいいと感じてくださる方も多いです。さらにコアな方は、冬になり葉が落ちた寒樹の枝姿を楽しむ方もいます
──それはマニアックな楽しみ方ですね!
というのも、盆栽は冬の姿も美しいのです。特に松柏類は、冬になると枝葉の姿が整うので、秋から冬の季節がより美しいんですよ。盆栽の展覧会なども、その時期に合わせて開かれることが多いです。だから、作品を出品する人たちは冬に照準を合わせて、それまでの1年間剪定や針金かけなどの手入れをしていくんです
──盆栽の盛り上がる季節は冬なんですね!
盆栽は日本を象徴する文化の1つですので、ぜひ学んでいってほしいです