最後に漬物を美味しいと感じたのはいつですか? 漬物文化と魅力を伝え続ける。漬物専門店店主・柳沢博幸
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目次/ INDEX
年々、人気を高めている品種改良メダカ。毎年、数多くの新種が作出されており、品種の数は500以上にも及びます。ヒレが伸びるリアルロングフィンやスワロー、体の短いショートボディやダルマ、キラキラと輝くラメの乗った品種など、さまざまな特徴を持つメダカが存在しています。
そう! 僕たちが子どもの頃、田んぼで追いかけていたメダカとは全然違う魚になっているんです!
というわけで今回は、埼玉県富士見市にある“自称”関東最大級のメダカ屋「うなとろふぁ〜む」代表の山﨑 圭吾さんに、現在の定番や人気の品種を教えていただきました!!
うなとろふぁ〜むは、70種類以上の品種を取り扱う有名メダカ店。有名な雑誌やテレビ番組など多数のメディアにも登場しているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
それでは早速、いってみましょう!
宝石みたいな輝きを放っていますね!! 子どものころに追いかけていたメダカとは全然違います・・・!
弱・中・強、スーパー、フルボディというランクがあり、光の伸び具合で名前が変わります。飼育の難易度も高くないので、初心者の方も安心して楽しめる品種です。白容器で飼育すると体色が薄くなってしまうので、黒い容器やバックスクリーンを貼った水槽で飼育するとより鮮やかな表現を楽しめます。
「プラチナブルー(青みゆき)」は、初心者から上級者まで幅広い層から人気のメダカ。プラチナホワイトに比べて、青みがかっているのが特徴です。誰が見ても「キレイだな」と思える万人受けする品種ですね。
同じ「みゆき」でも印象が違いますね。
数々の品評会で受賞経験を持つ、大和裕也さんが累代を重ねている紅帝です。紅帝は、体色の赤みが強いメダカなのですが、なかでもこの大和紅帝は、一般的な紅帝と比べても圧倒的に色味が赤いんですよ。ぜひ直接ご覧いただきたい品種ですね。
「ふ〜は〜」は、大和紅帝風雅(ふうが)と紅帝ヒレ長を掛け合わせて作ったうなとろふぁ〜むのオリジナル品種です。大和紅帝風雅は、ヒレが部分的に伸びていくスワロータイプのメダカで、ふ〜は〜にもその特徴がしっかり受け継がれています。
ふ〜は〜は、赤い体色と長く伸びたヒレが特徴で上見はもちろん、横見でも楽しめる人気の品種ですね。この赤さに惹かれて買っていく方がめちゃくちゃ多いんですよ。
横見もかっこいいですが、上見でもヒレが優雅で良いですねぇ。
黄金三色という品種から派生した、体の短い個体同士を累代させて作ったのが「レッドゴールド」です。2014年に作出したヒカリ体型のオリジナル品種で、背中の光が強く、体が少し短いのが特徴です。
ヒカリ体型は、尾ビレがひし形になっていて、背ビレと尻ビレが同じカタチになっているメダカのことですね。
そうですね。ヒカリ体型は横から見ても美しいので、水槽で飼育するのもおすすめです。
「オロチ」は全身が真っ黒な品種で、黒ければ黒いほど良いとされているメダカです。メダカが本来持つ保護色機能を持っていないため、白い容器で飼育しても体色が薄くならない珍しいタイプでもあります。常に一定の人気を誇る定番のメダカですね。
「サタン」は、ブラック系メダカのロングフィンの品種です。オロチのような真っ黒な体色と伸長したヒレが特徴的なメダカです。ヒレのカラーパターンは、真っ黒なモノと、ヒレの淵に黄色が入る2種類あります。
横見だけでなく上見からも楽しめる万能なメダカだと思います。ヒカリ体型の個体もいるので、自身の好みに合わせて選ぶと良いですね。
一般的な五式には、黒い体色と赤みを帯びたヒレを持つ「typeB」、さらに頭部に赤がのった「typeR」の2種類あります。
うなとろふぁ〜むでは、typeRから累代している個体がいて、体は黒、ヒレだけ赤くするように品種改良を進めています。常にトップ10にランクインするくらい人気の高い品種ですね。
取り扱っているお店によって、同じ品種でも雰囲気や特徴が違うのは品種改良メダカの面白いところですね。
「緑光」は、その名の通り緑色に光る品種で、体内光と緑がかった体色が特徴です。白い容器と黒い容器では、まったく印象が変わる面白いメダカですね。
神秘的な雰囲気をまとっていて、かっこいいですね。
緑光は、購入するお店によって表現方法が全然違う面白い品種です。僕は体内に黒が入った個体が好きなので、そういった特徴を持つ個体を親にして累代させているんですよ。
体外光が好きな方のお店は体外光の強い個体で累代しているので、また印象が違うメダカになるかと思います。いろいろなお店を回って自分好みの緑光を探してみるのも面白いですね。
同じ品種でも、累代させる人によって表現が変わるのも品種改良メダカならではの魅力ですね。奥が深いなぁ。
この「ピンクカエル」は、女性からの人気が高い品種です。出目タイプのメダカで、体色が淡いピンク色をしています。一般的な出目タイプのメダカは、目が横に出ているんですけど、うなとろふぁ〜むでは、目が上に出るように累代しています。
よりカエルらしいフォルムに近づけているんですね。
目の位置が上にある個体同士を掛け合わせ続けることで、今のカタチにたどり着きました。ここにくるまで2〜3年以上かかっているんじゃないかな。横から見たときの愛らしさとピンク色が人気の理由だと思います。
人気のメダカといえば、ユリシスもそうですね。ユリシスは、柿色の頭と青ラメが特徴的な品種で、子どもにもラメが乗りやすいので繁殖させて楽しいメダカです。
次は「煌」です。柿色の頭部と体外光が目を引く、名前の通り煌びやかな品種です。リリースされた当初は体外光が乗りづらく、300〜500匹とっても1匹に乗るか乗らないかの確率でした。
うなとろふぁ〜むで累代している煌は、半分の確率で体外光が乗るようになりましたね。かなり人気の高い品種だと思います。煌がほしくて遠方から買いに来るお客さんも多いんですよ。僕も個人的に一番好きな品種ですね。
次は、「琥珀ラメ×サファイア」です。うちで累代させている琥珀ラメは、第49回埼玉県観賞魚品評大会で全体総合優勝(埼玉県農林部長賞)しているんですよ。
めちゃくちゃギラギラしてますね。
その系統とサファイアを掛け合わせて作っているのが、「琥珀ラメ×サファイア」です。ラメの密度と多彩な色味が特徴ですね。「琥珀ラメにサファイアの青いラメがのったらかっこいいな」と思い、今も改良を進めている品種です。上からでも横からでも楽しめるメダカです。
夜煌は、うなとろふぁ〜むで一番人気の品種です。ラメの密度が高く、きれいな個体も生まれやすいので、初心者の方が繁殖させても楽しめるメダカです。体に柿色が入っている個体が特に人気ですね。
「火輪幹之」は、黒と赤のコントラストが人気のメダカです。個体によって柄が違うので、自分好みのものを探したり累代させて作ったりできる楽しい品種です。人気も高くて、めちゃくちゃ売れてますね。個体によって柄が違うので、繁殖させて数を取るのも楽しいですよ。
「クラウンテール青蝶」も、うなとろふぁ〜むオリジナルの品種です。2019年に開催された第52回埼玉県観賞品評会 メダカの部で優勝しているメダカで、今でも高い人気があります。クラウンテールは、青みがかった長いヒレ・尾びれと背びれが似た形をしたヒカリ体型が特徴です。
写真の個体は生まれてから1年経っていませんが、ここまでヒレが伸びています。成長するにつれて、さらにヒレが伸びていくので、その過程を観察するのも楽しいですね。
横見が人気の品種なので、室内で水槽に入れて飼育する方が多いです。水槽に黒いバックスクリーンを貼ると、ヒレの青さが際立ってより楽しめますよ。
「プラチナ星河リアルロングフィン」ですね。これは生まれてから半年くらいの個体です。世間的にも人気の高い品種で、去年リリースされたばかりの時期には、1ペア5〜6万円という値段にも関わらず、飛ぶように売れていましたね。
5万円!! まさに高級魚ですね。
次は「三色ラメ」。白めだかのような非透明鱗の白地に赤と墨が入っていて、そこにラメがのったメダカです。うなとろふぁ〜むの三色ラメは、2018年4月に開催された第36回日本観賞魚フェア東京組合長賞(総合2位)を受賞しています。写真の個体はその血統ですね。
錦鯉のような堂々とした雰囲気がありますね。
繁殖させる場合、狙った表現を出すのは難しいですが、その分、好みの柄の個体が生まれたときの感動は大きいです。個人的にも好きな品種ですね。根強い人気のあるメダカだと思います。
「小江戸紅白」は、錦鯉を彷彿させる赤と白の配色をしたメダカです。正確には赤ではなく朱色ですが、紅白のコントラストが美しい品種ですね。体にラメが入ることで普通の紅白とは異なる、華やかな雰囲気となっています。
これまた錦鯉のような雰囲気のメダカですね。
小江戸紅白は、うなとろふぁ〜むのオリジナル品種で、メリハリのきいた紅白とラメ、体外光が特徴的な非透明鱗のメダカです。繁殖させても生まれてくる個体が単色になりづらく、二色(紅白)の柄やラメ、体外光を楽しめます。ほかの紅白系の品種は、真っ赤な個体や真っ白な個体が出やすいので、繁殖が難しいんですよ。
小江戸紅白の方が初心者に向いているわけなんですね。
三色や紅白系、ラメが乗る品種は、柄やラメの現れ方に個体差があり、1匹として同じ模様にはなりません。自分好みの個体を探したり、累代して作ったりと長く楽しめる奥が深い品種なんです。一度ハマったら抜け出せない魅力がありますね。
最後にご紹介するのは、「三色サファイア」です。三色メダカにサファイアのラメが乗った品種です。キレイな個体を作るのが難しいので、販売しているお店も少ないと思います。錦鯉のような三色の柄にラメが乗っている美しいメダカですね。
今日はありがとうございました! それにしても本当に多種多様なメダカがいるんですね。これだけいると、やっぱり悩んじゃうな・・・。
そうですね。一言にメダカといってもヒレの形や体型、色味など本当にさまざまですから、悩んでしまうのは当然だと思います。ただ、どのメダカを迎え入れようか悩んでいる時間も楽しいものです。
メダカは特別な設備がなくても、容器さえあれば飼育を始められます。しかし、いくら手軽に飼い始められるからといっても生き物ですから。飼い始めたからには、ちゃんと最後まで責任をもって面倒をみてほしいですね。間違っても川や池に放流しないように!
はい!
よろしくお願いします! ぜひ、楽しいメダカライフをお過ごしください!
うなとろふぁ〜むの看板猫の「とら」。行っても必ず会えるわけではないので探してみるのも楽しいかも?
最初にご紹介するのは、「プラチナホワイト(白みゆき)」です。大人気というわけではないですが、品種改良メダカのなかでは定番の品種です。背中の光(体外光)と青く輝くヒレが特長で、上から見ても横から見てもキレイなメダカですね。みゆきは、メダカの品種改良の原点といってもよいほど歴史の長い品種です。