家に羽アリが大量発生する原因は? 発生しやすい場所や時期、対処法をフマキラーが解説
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お風呂に置いているシャンプーやボディソープのボトルの底は、ヌメリやカビが気になります。毎日、掃除をすれば何の問題もないんですけど、いちいちボトルを持ち上げて底を掃除をするのって、わりと手間な家事です。
しかし、ついにボトル底のヌメリ問題を即解決できる画期的アイテムを発見しました。それが、花王の「らくらくスイッチ」です。
これまで「置く」ことが当たり前だったシャンプーなどを、「吊るす」ことで劇的にお風呂場を清潔に使いやすくしてくれます。
らくらくスイッチはS字型のフックと先端ノズルが同梱された商品で、詰め替え用パックに付けて使用します。ただ付けるだけですが、付ければメリットは盛りだくさん。
などなど、数え上げればキリがありません!
そんな優秀グッズ・らくらくスイッチをもっと知りたい! と花王株式会社を訪問。ブランド担当の篠原健吾さんと開発者の山田孝さんに、便利な使い方から商品開発の裏話、さらには将来の展望まで、日常のお風呂タイムが快適になるためのお話を聞いてきました。
ブランド担当の篠原健吾さん(左)と、開発者の山田孝さん(右)
──「ボトル底のヌメリ・カビ問題」を解決するらくらくスイッチとは、どんなものでしょうか。
山田さん
ヌメリやカビは、皮脂やシャンプーのカスなど雑菌の栄養源になるものが、ボトルの底などに残ってしまうと発生します。
──ヌメリは洗い残しが原因だったんですね。
山田さん
そうなんです。ボトルを置かずに吊り下げることで発生を抑えられるし、浮いているから掃除もしやすくなります。
──吊るすことで、一石二鳥の効果を得られるなんて、すごいです。
山田さん
実は開発時には「掃除のしやすさ」という視点は無かったんです。お客様の声を聞いて「そういうメリットもあるんだ!」と驚きました。そうしたお客様のおかげで「お掃除がしやすい」とアピールできています(笑)。
──では、らくらくスイッチはどのような目的で開発されたのでしょうか。
山田さん
詰め替え用パックのラクラクecoパックを便利に使ってもらう目的でスタートした商品なんです。
──そもそもラクラクecoパックとは、どんな商品なんでしょうか。
山田さん
恥ずかしい話ですが「花王のパックは詰め替えにくい」という声があって、社内でも怒られてたんですね(笑)。そこで「究極の詰め替えやすさ」を目指して開発した商品がラクラクecoパックです。
約10秒で詰め替えられるのにこぼれない「ラクラクecoパック」(花王提供)
──究極に詰め替えやすいとなると、もう改良の余地はなさそうです。
篠原さん
はい。誰でも簡単に使えるようになって、多くのお客様から高い評価をいただきました。
山田さん
でも、詰め替え自体が面倒な方もいらっしゃいますよね。なら「詰め替え」を「付け替え」に変えてしまおうと作ったのが、ラクラクecoパックを簡単にセットできる「スマートホルダー」です。
「スマートホルダー」は3ステップで簡単につけかえが完了(花王提供)
──せっかく究極の詰め替えパックを開発したのに、詰め替える作業を無くしちゃったんですか!?
山田さん
そうですね(笑)。「付け替え」という、もっとラクできる方法を思いついてしまいまして。
篠原さん
おかげさまで、付け替えを提案したスマートホルダーも好評でした。けれども、さらに新しいご提案ができないかと僕たちは考えたんです。
──スマートホルダーも好評なのに、また考えちゃったんですか!?
山田さん
ついつい考えちゃいました(笑)。最近は単身世帯が増えていてお風呂場が狭い家に住む人も多いです。そして、浮かせる収納といった整理の考え方もだんだん聞かれるようになったと気づいたんですよ。
篠原さん
そうしたお客様の状況や意識も変わってきているのにお風呂のボトルは置いたまま。「吊るす」に変えたらどうだろう? と思いついて開発したのが、らくらくスイッチです。
──「置く」から「吊るす」までにはステップがあったんですね。
山田さん
いざ開発に取り掛かると幸運にも恵まれてました。実はラクラクecoパックには製造過程で隙間が開いているんです。それがちょうどいい位置で、利用してフックを通してみたら、無理なく吊り下げられたんです(笑)。
──すでにある形状を活用したんですね。問題は無かったんでしょうか。
篠原さん
「穴がどこにあるかわかりにくい」という声が社内にはありましたね。
山田さん
でも、ラクラクecoパックを「詰め替え」「付け替え」「吊り下げ」と使い分ける形でご提案したかったんです。社内には「穴の位置は説明すればわかっていただける」と説得して推し進めました。
WEBサイトでもわかりやすく穴の位置を紹介(花王提供)
──商品化までどのくらいかかったんでしょうか?
山田さん
試作品は数カ月で完成したんですが、中身の粘度によって液垂れしないかとか、高温の状態だとどうなるかとか、品質的な確認が入るんです。
篠原さん
花王では品質の基準が明確に決められているので、そこで1年くらいかかりました。
山田さん
でも、1年の間に徹底的にチェックをしましたので、品質に絶対の自信がある商品になりました!
──そうして生まれた、らくらくスイッチのすごいところを教えてください。
篠原さん
らくらくスイッチは名前の通り、とにかく「ラク」に使えることにこだわっています。
山田さん
重要なのはシャンプーなどの中身がラクに出ることですよね。子どもでもご年配の方でも、誰でもラクに押せるよう、スイッチの硬さと押した感じも何度も調整しています。
押す部分を片面にしたのがラクにつながる工夫のひとつ
山田さん
全体が柔らかいほうが押しやすそうに思えるんですが、試作すると、実際は手を添えないと押し辛いことがわかりました。そこで、スイッチの逆の面を硬くして、押しやすくすることで、量の調整がしやすい形状にしています。
篠原さん
ノズルを付けるのも、パックを吊り下げるのもとてもラクですよ。
山田さん
フックは抜き差しがしやすいように先を細くして、どちらでも刺せるように上下も同じ形状にしました。引っかかりが無いので、差すのも抜くのも簡単です。
篠原さん
独自開発したエアレスポンプの力で、使えばどんどんパックが潰れていきます。そうして、最後まで無駄なく使えるのもポイントです。
捨てる時は容積が1/40になる(花王提供)
──ぺったんこですね。ここまで使い切れると気持ちいいです。
篠原さん
さらに、らくらくスイッチは通常のボトルよりもプラスチック量を半分以下に設計しています。本体容器も不要ですし、エコな商品としても評価されています。
らくらくスイッチのノズル内部構造(花王提供)
山田さん
らくらくスイッチはエアレスポンプを採用しているので、水や空気がパックの中に入り込まず、中身の品質が変わりません。
篠原さん
詰め替えの場合、中身がちょっと残ってしまうこともあったりしますが、らくらくスイッチなら装着するだけで、常に清潔な状態で使っていただけます。
山田さん
あとは初めにもお話しした、掃除のしやすさ。ボトルを持ち上げないだけで、こんなにラクになるんだと体験してほしいですね。
──この便利さは一度使ったらやみつきになってしまいそうです。
篠原さん
調査したところ、1回使っていただいた方の9割くらいが「ずっと使い続けたい」と答えているんです。ただ、まだまだ認知度が低く、体験していただいていないというのが現状です。
山田さん
実際にお客様からも、「軽く押したら出るし、すぐ止まるので気持ちよく使える」とか、「お風呂場が整理できてお掃除がラクになった」とか、うれしい声をいただいています。
篠原さん
新しい浴室空間の形をつくっていくパワーを持った商品です。まだ使ったことのない方は、ぜひ一度試してみてください!
篠原さん
らくらくスイッチは、スイッチのついたノズルとフックのセットで、花王の詰め替え用パック「ラクラクecoパック」をそのまま吊り下げて使うことができます。