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マスクネットをヒットさせた会社の「身近な困りごと」を解決するグッズとは?

メーカー

福岡健太郎

福岡健太郎

株式会社アルファックス企画部課長。2002年、株式会社アビステに入社。主に大手企業のオリジナルグッズ製作の営業を担当。2013年同社入社企画部配属。2018年9月より現役職。

マスクを洗濯機で洗える「マスクウォッシュネット」

マスクウォッシュネットの使用イメージ

マスクを洗濯機で簡単に洗えるマスクウォッシュネット

コロナ禍になってマスクの需要が急激に高まったと同時に、「自宅でマスクを洗う」という生活が日常となった。

コロナ禍以前、マスクは手洗いするのが当たり前だったが、忙しい日々のなか洗濯機で洗ってしまいたいというニーズが顕在化。そこで生まれたアイテムの中に「マスクウォッシュネット」がある。マスクを洗濯機で洗えるこのネットをいち早くリリースしたのが、大阪府大阪市にある株式会社アルファックスだ。同社企画部課長の福岡健太郎さんに開発の背景を聞いた。

「あの頃、各家庭で手製のマスクを作る方が増えましたよね。当時はまだ手洗いされている方が多く、その煩わしさを解消できればと考えました。ダブルラッセルという厚手のメッシュのため、生地を傷めずに洗うことができるのが特長。メッシュ地なのでそのまま干せます」

福岡さんが「長く販売すると言うよりは、緊急性が高いアイテムだった」と振り返るマスクウォッシュネット。「新型コロナウイルス」という言葉が社会を覆い出した4月に開発を始め、そのわずか3カ月後の7月には発売された。

膝の曲げ伸ばしをサポートする「生ゴム膝ベルト」

生ゴム膝ベルト

テレビショッピングがきっかけでヒットした生ゴム膝ベルト

マスクウォッシュネットはきっちりニーズを掴んでいたため、発売されるや短期間で約20万個の販売数を叩き出す。一時は品薄状態が続くほどの人気を博し、売上としても大きなものになったそうだ。

「当時はすぐに他社からも色々なものが出ましたが、厚手素材のモノがあまりなく、その点を高評価いただいたと思います。我が家もマスク不足だったので、妻が作ったマスクをしていました。マスクウォッシュネットのサンプルを持ち帰ったとき、妻にとても喜んでもらえたのを覚えています。他のだとそこまで喜ばないんですけどね(笑)」

アルファックスはコロナ禍以前よりシルクのマスクを製造していたため、即座にマスクを洗濯機で洗えるネットを作ることができた。健康、美容、生活雑貨を軸に据えるアルファックスは1999年に設立。その翌年に膝の曲げ伸ばしがつらい人をサポートする「生ゴム膝ベルト」がテレビショッピングで大ヒットを飛ばした。

「2002年に『お医者さんのコルセット』や『お医者さんのひざベルト』といったお医者さんシリーズ、2003年には『ふみっぱ』や『ゆびっぱ』といった健康スリッパシリーズが大ヒットしました。よくアルファックスの商品は変な名前と言われるのですが(笑)、紙媒体において名前はすごく大事です。商品名がキャッチコピーになるくらいネーミングにはこだわっていますね」

履くだけの健康ルームサンダル「ふみっぱ」

ふみっぱ商品カット

アルファックス社一番のヒットアイテム、ふみっぱ

生ゴム膝ベルトで話題となったアルファックスの名前を不動のものにしたのが、健康ルームサンダルの「ふみっぱ」だ。福岡さんはこの開発についてこう振り返る。

「当時、ツボ押しスリッパといえば全面に突起があるもので主流したが、アルファックスはスリッパの足裏のインソールにピンポイントで突起を配置し、ツボを押すことでいろいろな症状に効果が期待できる健康グッズとして販売したんです。当初はスリッパとしては価格が高いと指摘されることが多かったのですが、健康グッズとして考えればお手頃であることを理解していただくことに苦労しましたね」

試し履きしたときの気持ち良さ、好奇心をくすぐる外観、母の日などのギフト需要などが相まって、アルファックス社一番のヒットアイテムとなったふみっぱ。今ではシリーズ商品として14アイテムも展開しているそうだ。

「例えば、眼精疲労にきく『アイふみっぱ』、青竹踏みの要素を加えた『メガ押しふみっぱ』、快眠に誘う『GuuGuuふみっぱ』などがあります。東洋医学に造詣の深い株式会社足もみ塾の吉田潔さんと一緒に開発して、きちんと根拠のある商品づくりを行っています」

メガ押しふみっぱ グリーン

メガ押しふみっぱ グリーン

異なる業界のヒットアイテムに目を光らせる

外観とショールーム

アルファックス社にはショールームがある

20余年にわたってユニークなアイテムを発売し続けるアルファックス社。一体どのように商品開発をしているのだろうか。企画部の福岡さんに聞いてみると、「ちょっとしたきっかけが多い」という回答が返ってきた。

「常にテレビや雑誌、SNSなどをチェックし興味を持つことからスタートします。開発は企画部が多くを担います。答えのない世界ですので、最終的には商品担当の熱意が商品化するかどうかのポイントになります。あと私、米を作っているんですね。農家向けのお店にもよく行くのですが、例えばそこで売られている長靴は違ったカテゴリーで売れないか?ということはよく考えています」

異なる業界のアイテムに目を光らせ、商品づくりに活かす。そんな開発の姿勢は、新しく立ち上げたAWAT(アワット)という防災・アウトドアブランドでも貫かれている。

「雑貨業界にいると、色々なカテゴリーで売れているものの情報が入ってきます。例えば、電気で動くミニ洗濯機が売れているという情報です。でも、電気系のモノはできないので違う切り口はないか?とコンセプトから考えました」

常にライフスタイルに敏感で変化を見逃さない

「どこでもいつでも」という意味の「Any Where Any Time」の頭文字を繋いだAWATシリーズ。コンパクトに持ち運べる新発想の洗濯機「AWATシャカシャカウォッシュバッグ」が第一弾としてリリースされた。

「クラウドファンディングで発表しましたが、900万円を超える応援購入総額に到達することができました。電気がなくても使えるということで今の形にたどり着きました。今後もシリーズで出せていけたらと思っています」

最後に今後の展望を聞いた。ライフスタイルに敏感であること。これが商品づくりの鍵のようだ。

「アルファックスのテーマとして掲げているのが、健康・美容・生活雑貨です。大きいテーマですが、時代時代に合ったモノづくりを目指すことで、あらゆる商品の多角化をしやすいメリットがあります。やはり自分や身近な人の困りごとを意識しながら生活することが大事ですよね。ライフスタイルに敏感で変化を見逃さない。ここはしっかり守っていきたいと考えています」

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