平成ギャルの、ガラケーを「デコる」技術。「デコ電」の歴史と作り方を専門家に教わった
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在宅勤務が多くなっている、ライターの田中です。
在宅で仕事となると、昼ご飯を食べに行く時間も作る時間ももったいない!という状況に陥ることが多々あります。
そんな時に愛用しているのが、カップ麺!
数あるカップ麺のなかでも、もっぱら食べているのが、カインズのカップ麺です。
正直、はじめて買ったときは、ホームセンターのオリジナル商品なので、期待していませんでした。ところが「鶏の旨み塩ラーメン」を食べたところ、鶏の出汁も効いているし、ツルツルとした食感の麺もほどよくて、あまりの美味しさに感動!
それからというもの、ひたすらに食べ続け、最近では卵を入れてアレンジをして食べるほどに。本当に毎日お世話になっています。
「鶏の旨み塩ラーメン」に味をしめ、「醤油」「味噌」も大量購入。さらには「きつねうどん」や「天ぷらそば」もお気入りになりました。
そして、美味しさも抜群ですが、もうひとつの魅力が「税込み88円」という激安価格。
コンビニでも発売している高額のカップ麺は正直美味しいです。
しかし、カインズのカップ麺は税込み88円というお値段にして、まったくヒケを取りません。「安いんだからこんなもんでいいでしょ」っていう思惑が全く見えないのです。
そうすると当然湧き上がってくる疑問があります。コスパ抜群でなおかつ美味しいカップ麺は、どうやって作られているのか?そもそも、ホームセンターで食品って作るものなのか?
カインズでカップ麺の開発を担当した菊地貴志に話を聞いてみました。
カインズがカップ麺をPB(プライベートブランド)商品として発売したのが2014年。きっかけは、単純な理由で「ナショナルブランドやローカルブランドの商品が売れていたから」でした。
しかし、そのまま同じようなカップ麺を作っても勝機はありません。そこで、目を付けたのが価格だったと菊地は言います。
「売れているカップ麺の理由を探ったところ、88円という値段が導き出されました。ただ、当時は、88円の価格帯で美味しいカップ麺が無かったんです。それならば作ってやれと、88円で売れる美味しいカップ麺の開発が始まりました」
カップ麺は39億万食以上作られている巨大市場です(2020年 一般社団法人 日本即席食品工業協会調べ)。価格勝負なら、広告費が少なくて済むプライベートブランドが優位のはずです。
といっても、88円という価格を実現するためには、原料や配送費を1円以下の単位で調整する作業が必要で、簡単な開発フローではありませんでした。
「『この原料は高いから、こっちに変えよう。変えたら味が丸くなるから、この調味料を入れて調整しよう』と、製造会社さんとコストを削れる案を何度も出し合っては試算を繰り返して、なんとか達成しました。パズルのようなことを続けた開発期間でした」
味を調整すれば、当然、試食して確かめる必要があります。多いときは1日に3フレーバー×5バージョンで15食の試食をしたこともありました。
「試食は覚えていないくらいたくさんしました。もはや、思い出したくないだけかもしれませんね(笑)」
試食を重ねた結果、ラーメンについてはノンフライ麺を採用することで、もちもちの食感を実現。そして味についても徹底的にこだわりました。
醤油味は、誰もが期待する基本に忠実な醤油スープを。味噌味はニンニクを利かせ、大人の味に。塩味は鶏の旨味をきかせたスープに仕立てられました。ただ味噌と塩味については、粉末だと目指す味が出なかったために、液体スープが採用されました。「88円といった価格帯で液体スープを採用しているメーカーは少ないと思います」と菊地は言います。
粉末スープの醤油ラーメンにも風味アップのために調味オイルがつくこだわり
その結果、年間200万食以上売り上げるヒット商品へと成長したカインズのオリジナルカップ麺。現在では「醬油ラーメン」「味噌ラーメン」「鶏の旨み塩ラーメン」が主力としてラインナップ。ほかにも「天ぷらそば」「きつねうどん」を展開しています。
「醤油が不動の一番人気で、続いて味噌、そして旨み塩の順ですね。いずれもこだわり抜いて開発した自信作で、『期待以上に美味しい』と言われると開発者冥利に尽きます。コスパ抜群ですので、どんどん食べていただきたいです!」
現在は、バラ売りで88円で販売しているほか、6個で500円というまとめ売り価格でも販売。1個あたり84円になって、さらにお手軽な値段設定がされています。
低価格商品だけにケース(箱ごと)で購入するお客様も少なくありません。12個入で1箱1,000円というのもわかりやすいほか、ホームセンターだから大きな商品でも買いやすいことも要因だと考えられています。
またケース販売は「防災グッズ」として購入される側面もあります。
「防災グッズと一緒に買われる方も多いです」と菊地が言うように、カップ麺のケース販売は有事の際の備蓄食料として注目されています。
災害時の防災用備蓄として、賞味期限がちょっと長く、簡易に保存できて、なおかつ手軽に食べられるカップ麺は重宝します。
また、普段の生活においても、仕事が手一杯になったときや、足が痛くて買い物に行けないなんていうときに食料が無いという緊急事態にもカップ麺ならば、買い足しも簡単で気軽に食べられます。
無くなる前に買い足すのを習慣にして、常にストックしておけば、本当に地震や大雨などで被災した時に役立ちます。ちなみにこの方法は「ローリングストック」といって、防災備蓄の方法として国も推奨している方法です。
参照「整理収納アドバイザーが家庭で実践。災害時に役立つ食料備蓄収納術「ローリングストック」とは?」
普段から食べ慣れたものを食べられるということが、被災時の心の安定にも役に立ちます。
うっかり、たくさんのカップ麵が賞味期限切れになりそう!という時は、目線を変えて、屋外で食べてみるのもおすすめです。
キャンプ飯としてカップ麵を利用するのもありですし、なんならベランダや庭で食べても良しです。マンネリ化しがちなおうち時間にあって、カップ麺を食べるだけで非日常が味わえます。
手に取りやすい値段で、おいしいカインズオリジナルのカップ麺シリーズ。たくさんの試作を乗り越えて、完成した精鋭のカップ麺たちだったのでした!
秘密を知ったら、より一層、おいしく感じるようになり、毎日の昼ご飯も捗っています。
常備しておくカップ麺の数は家のスペースによって違うとは思いますが、立ててストックしておけるので、ケース買いがおすすめですよ。
ぜひ、うまく使って、素敵なカップ麺ライフを送ってくださいね。
●カインズのオリジナルカップ麺はこちらから。