リュックの洗い方は? 洗濯機・手洗いで洗う方法と注意点
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
オイルステインとは、木材に染み込んで着色(ステイン)を行う「ステイン塗料」の一つ。
名前に“オイル”とあるとおり、油(オイル)がベース。油性ならではのツヤ感が特色で、木材の木目を活かした仕上がりを実現できます。
オイルステインと製品に書いてあっても、製品によっては木材の保護効果があったり・なかったりするので要注意。(保護効果がない場合は、ただ着色するだけ)
一般的なオイルステイン商品には、「ラッカーやニスによる上塗りが必要」と書いてあることが多く、購入前に必ず製品説明・注意書きをチェックしてください。
保護効果のないオイルステインを塗っただけの木材は、擦れば色が移るし、水や汚れが浸透してしまいます。
紛らわしいのが、保護効果がある浸透型塗料の商品名でオイルステインという名称になっているものも存在すること。その場合は商品説明に「保護」という言葉があるはずなので、要確認です。
木材を保護して色移りを防ぐ状態にするには、オイルフィニッシュが必要です(もしくはオイルステイン+ニス等の組み合わせ)。
オイルフィニッシュ用の油は、空気(酸素)に触れると固まって樹脂化。油を液体の状態で木材に染み込ませることで、浸透後木材の内部で固って木材保護・強化となります。
加えて、浸透した塗料が木目を美しく浮かび上がらせるため、いきなり古材のような雰囲気を醸し出せる仕上がりになるのです。
オイルフィニッシュは浸透型塗料(オイルステイン)に分類され、ニスやラッカー等の造膜系塗料より木材の保護能力では劣ってしまいます。
造膜とは、その字のとおり表面に張られた膜が内部の木材をコーティングしてくれること。一方オイルフィニッシュは、浸透型塗料として木材に染み込むタイプ。皮膜を張らない=造膜系塗料より保護力が劣るということになります。
保護力の差では造膜系塗料に軍配が上がりますが、ニス・ラッカーを塗布すると、表面がツヤツヤでオイルフィニッシュの木目を活かした仕上がりにはなりません。
「テカテカな塗装は嫌」「木の質感を活かした仕上げにしたい」と思う人は、オイルフィニッシュ用オイルがおすすめです。
DIYするのは、IK〇Aで買って組み立てたこちらのシェルフ。無垢集成材(無垢材を同一繊維方向に接着剤で貼り合わせた木材)で出来ています。
北欧らしいナチュラルな色味や質感も素敵だけど、妻の要望は「アンティークな雰囲気にイメチェンさせたい」とのこと。
日曜大工の腕前を磨くべく、アンティーク加工にトライしてみます!!
まずはオイルフィニッシュ用オイルを中心に、あると便利なアイテムを紹介していきます。
最初にご紹介するのは、今回のDIYに欠かせないオイルフィニッシュ用オイル。
着色されたフィニッシュ用オイルを使用すれば、色味の変更とオイルフィニッシュ仕上げが同時に実現できます。初心者にも使いやすくておすすめと聞いた、ワトコのカラーオイルを使用。
ペイント作業やWAX仕上げに欠かせないウエス。
ウエスを辞書で調べると、“機械類の汚れを拭き取るためのぼろ布”なんて表現がありますが、これは肉厚な綿100%の生地で、とてもぼろ布とは呼べない代物です。
オイル塗装のように木に浸透して木を保護する機能はないけれど、最後に塗布することで木材の表面にとどまり、汚れから守ってくれます。
必要に応じて中のカップを交換できる、替え製品も販売している調色カップ。
この中にオイルを入れて、効率的に塗り作業を進めていきます。
こちらはオイルの浸透を良くするためにかけるヤスリ。スポンジタイプは持ちやすいので、DIYをする時に愛用中。
いよいよこの無垢の本棚を、ガラッとイメチェンしていこうと思います。
アンティーク調にするといえども、ド新品の家具なので上手くいくのでしょうか...。
まずはオイルの浸透を良くするために、表面を簡単にヤスリがけ。
240番以上のサンドペーパーで研磨し、木地調整を行うのがメーカー推奨である。
調色カップにオイルを注いで…。
ウエスにオイルをつけて、塗っていきます。
塗布面積が広いと、ウエスで塗るには結構な時間がかかってしまうなぁ…。
そこで急遽、刷毛を使って塗ることに変更しました。
ウエスは細かいところに塗り込むには良いけれど、オイルを吸ってしまうので伸び辛い...。まずは刷毛で広範に塗る方がやりやすいです。
非常に伸びも良く、初心者がやったわりにはムラもなく綺麗な出来上がりに。
「なんだ、全然難しくないじゃん!」というのが、正直な感想です。
余分に乗ったオイルをウエスで拭き取って…。
(時間に余裕のある方は、オイルを拭き取る前に、耐水ヤスリで研磨すると、より強固で滑らかな質感の仕上げになります。)
そのあと、最低でも24時間以上は乾かしていきましょう。
オイルフィニッシュだけ or ワックスだけでも十分だけれども、オイルフィニッシュ後にワックス仕上げを行うことで、木材の防御力がさらに上がるそう。
よりヴィンテージ感が溢れる仕上がりにしたかったので、ワックスを施すことにしました。
色付きのワックスを使えば、より見た目に深みも出て、手触り感も向上した。
右がオイルフィニッシュ+ワックス、左がオイルフィニッシュのみ。・・・右の方がアンティーク感が出てませんでしょうか!?
何度か乾拭きしたあとでも、新品のウエスがこのように汚れる状態...。
色移りを防ぐためにも、念入りに磨き込んだ方がベターです。
なんの色もついておらず、寂しい印象だった無垢のシェルフ。
簡単な作業だけで一気にアンティークな雰囲気になりました…!!
今回のアンティークDIYにかかった時間は約2日間、材料費はたった数千円のみ。お値段以上の高級感と存在感を発揮しているので、満足度は120%!
もちろんこの色に限らず、家の雰囲気に合わせて色味を調整することもできます。
見た目のグレードアップもさることながら、木材を強化して長持ちさせることにもなるので、アンティーク好きにはぜひおすすめです!