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ガーデニング初心者にも育てやすい植物として、多肉植物はガーデナーの間で人気が高まっています。この記事では、多肉植物を育ててみたいと考えている人に向けて、多肉植物の栽培方法や初心者におすすめの種類を解説します。育てやすく、好みにあった多肉植物を見つける際の参考にしてください。
多肉植物は、根や葉、茎の部分に水分を溜め込んだ乾燥に強い植物です。元々は砂漠などの乾燥した場所で自生していた植物のため、水やりの頻度が少なく済み、忙しい人でも枯らすことなく育てられるのが嬉しいポイントです。
多肉植物の種類は原種だけでも1万種、配合種まで含めると2万種を超えるといわれ、約35の「属種」とさらに「品種」で分かれています。
丸みを帯びたものからトゲのあるものまで個性豊かな風貌が人気で、おしゃれなインテリアとして楽しまれています。初心者でも育てやすいため、ぜひ挑戦してみてください。
栽培に向いている多肉植物は、主に3つのタイプに分けることができます。以下では、それぞれのタイプの特徴や育て方のコツを解説します。
春秋型は、冬から早春にかけて休眠期に入り、春と秋が生長に最適な時期です。エケベリアやセダムは、春秋型の代表格です。春から秋にかけては、日当たりや風通しのよい場所に置き、冬から春の間は日光浴が可能な屋内で育てます。また、成長期には土の表面が乾いたタイミングで水を与え、休眠期は水やりを控えましょう。
夏型は、冬から早春が休眠期にあたり、夏に最も生長する種類です。代表的な種類は、アロエやアガベなどがあります。夏型を育てる際は、夏から秋は日当たりや風通しのよい場所に植え、休眠期は春秋型と同様に、日光浴ができる屋内で育てましょう。春から秋にかけては、土の表面が乾いたら水を与えます。冬から春までの期間中は、水やりは不要です。
冬型は、夏場が休眠期にあたり、冬から春にかけて成長期を迎える種類です。主な種類として、リトープスやアエオニウムなどが挙げられます。生育期の晩秋の1カ月間は、日当たりや風通しのよい屋外で育てます。冬場は日が当たる屋内に置き、夏場は半日陰などの涼しい場所で育てましょう。晩秋は表土が乾いたら水やりし、夏場は水を与える必要がありません。
多肉植物を栽培する際に必要な準備について、くわしく解説します。以下を参考に、必要なものを揃えましょう。
まずは、好みの多肉植物の苗を購入します。苗は、園芸ショップやホームセンターなどで入手できます。上述したとおり、多肉植物を寄せ植えにする場合は、水やりのタイミングが同じもので揃えるようにしましょう。
次に、鉢植えにする場合は、多肉植物の栽培に向いている条件を満たす鉢を選びましょう。休眠期は水やりが不要なため、水はけがよく、鉢底に穴が開いているものを選びます。なかでも、通気性がよい素焼きの鉢がおすすめです。
また、多肉植物が十分に根を張れる深さのあるものを選ぶことが重要です。ただし、根が伸びるスピードが遅いベンケイソウ科は、浅い鉢でも育てられます。
多肉植物専用の土は、園芸ショップや園芸用品を取り扱っているホームセンターで入手できます。栽培に適した環境を整えるためには、土が乾いていることが重要です。湿り気があると、バクテリアなどの雑菌の温床になりやすく、切れた根からバクテリアが侵入する恐れがあります。水はけをよくするためにも、底に鉢底石を入れてから土で覆いましょう。
多肉植物を植える際に必要になる道具は、スコップやピンセット、細めの木製のマドラーのほか、ハサミや鉢底ネットなども必要です。木製のマドラーは、鉢に土を隙間なく入れるために欠かせない道具です。鉢底ネットは、古い網戸などを適切なサイズにカットしたものでも代用できます。
多肉植物をうまく育てるポイントは、いくつかあります。以下では、育てる際に知っておきたいことについて解説します。
園芸のプロや上級者のガーデナーは、植物の品種に合った土壌を作ることから始めます。しかし、多肉植物ごとに適切な配合をするには専門知識や経験が必要なため、ガーデニング初心者は多肉植物専用の土を使用しましょう。
鉢に隙間ができないよう、なるべく粒子の細かい土を選ぶ必要があります。細かい土は保水力が高いため、水を多く必要とするキク科に最適で、中くらいの目の土はベンケイソウ科に向いています。一方、目が粗い土はサボテン科や根をしっかり張るハオルチアなどの品種におすすめです。
多肉植物を丈夫に育てるためには、丈夫な苗を選ぶことも重要です。苗選びで見るべきポイントは、変色がなく、全体的に緑色であるかという点です。光合成が十分に行われ、元気に成長している苗ほど、あざやかな緑になります。また、新葉の黒ずみは、病気の可能性が高いため注意が必要です。
葉や茎に粉や毛のようなものがある多肉植物を育てたい場合は、しっかりと粉や毛がついているものがおすすめです。茎が細く、葉と葉の間隔が空きすぎて徒長した苗は、病気や害虫への抵抗力が弱い可能性があります。そのため、葉が密集していて栄養が行き渡っている苗を選びましょう。
多肉植物を育てるうえで、置き場所を十分に考慮する必要があります。多肉植物は本来、雨が少なく、乾燥した地域が原産地であるものがほとんどで、高温多湿や風通しの悪い場所を苦手とする品種が多いです。そのため、風通しがよく、半日陰などの場所で育てるようにしましょう。
日陰になる場所でしか育てられない場合は、定期的に日向に置いて日光浴をさせるなどの工夫も必要です。
ほかの植物と異なり、多肉植物は葉や茎、根などの内部に十分な水分を蓄えることができます。また、乾燥している土を好むため、一般的な植物よりも水を与える回数を減らせます。土の表面が乾燥して7~10日ほど経ち、葉がしおれてきたタイミングが水やりの目安です。水を与える際は、霧吹きなどを使用して、少量ずつ与えるようにしましょう。
植え替えは、春秋型・夏型・冬型のそれぞれの成長期にあわせて行います。春秋型と夏型は3~5月頃が植え替えに適しており、冬型は9~11月頃に行いましょう。茎が伸びすぎている場合はあらかじめ剪定を行い、風通しがよい状態で植え替えをします。また、枯れ葉やほこりなどもきれいに取り払うほか、脱皮する品種は古い皮も取り除いておきます。
以下では、具体的な植え替えの方法やポイントについて解説します。多肉植物を植え替える際の参考にしてください。
苗をポットから抜く際は、ポットの底部分をやさしくもんで土をほぐします。土がほぐれたら、苗をゆっくりと引っ張り出します。苗を簡単に引っ張り出せない場合は、ピンセットなどの道具を使用して根を傷つけないように取り出しましょう。苗を抜き出す際のポイントは、上に向けたまま取り出すことです。横にして取り出すと、葉の間に土が入り込んでしまいます。
苗を取り出したら、根についた古い土をやさしく落とします。土を軽くもむようにすると、簡単に落とせます。根が伸びすぎている場合は、ハサミでカットしましょう。植え替えに最適といわれる根の長さは、鉢に入れた際に、鉢底につかない程度が目安になります。
次に、植え替える鉢底の大きさにあわせて丸く切り取った鉢底ネットを、植え替える鉢底に敷きます。細かい目の土を使用する場合は、ネットの隙間から土がこぼれる可能性があるため、古い網戸などの網を代用しましょう。網をセットしたら、鉢底石で覆います。
鉢底石の上から1cm程度の高さまで、多肉植物専用の土を覆います。苗を片手でもち、鉢の中心部で浮かせたまま、苗の脇に土を少量ずつ入れていきます。鉢を回すようにすると、土が均等に入りやすいです。
鉢の8分目程度まで土を入れてから、鉢の側面を軽くたたき、隙間を埋めるように土を底に落とし込みます。この際、苗が土に引っ張られて底に落ちないように、指で軽くもって支えましょう。
次に、マドラーを土に差し込むように突いて、さらに内部の隙間を埋めていきます。マドラーを差し込む際は、苗の根を傷つけないように、鉢の縁に沿って動かすことがポイントです。土が底に落ち、推移が下がったら、再び苗が落ちないように指で支えたまま、脇に土を足します。
土を足したら、鉢の側面を軽くたたき、マドラーを差し込むといった手順で、この行程を繰り返し行います。植え替えが終わったら、根が土から露出している部分がないかを最終チェックしましょう。
多肉植物を育てる際は、病気や害虫の発生に注意する必要があります。以下では、主な病気や害虫の特徴や対策について解説します。
うどん粉病とは、葉の表面にうどん粉をまぶしたような白い粉状の斑点ができる病気です。白い斑点はカビの一種で、多肉植物のほかにも野菜や草花などに発生します。放置すれば、株全体に広がり、やがて枯れてしまいます。発生時期は初夏や秋に多く、晴れの日と雨の日を繰り返すような時期も注意が必要です。
うどん粉病の症状が現れたら、専用の薬を散布しましょう。改善がみられない場合は、症状がみられる部分を切り取るか、株ごと捨て去るなどの対策をとり、周囲の植物に症状が広がらないように気をつけます。
根腐れとは、葉の色が黄色く、触るとブヨブヨしており、やがて根が腐ってしまう状態のことです。根腐れを起こす要因は、水の与えすぎによって根が呼吸できないことにあります。根腐れを起こしたら、鉢から株を抜き出し、根の黒い部分を切り落とし、新しい土に植え替えるようにしましょう。
多肉植物に発生しやすい害虫の種類や特徴について解説します。
アブラムシは、新芽やつぼみに発生し、寄生した植物の養分を奪って生長を阻害する害虫です。放置し続ければ、株全体が枯れてしまいます。アブラムシを取り除く際は、流水で洗い流す、もしくはガムテープなどで接着面に付着させるなどして捕獲し、植物全体に園芸用の防虫剤を散布しましょう。
カイガラムシとは、体長1~3mm程度の大きさで、白い貝殻のような見た目のものや、茶色の綿毛があるものなど、さまざまなタイプが存在します。寄生されると、内部の養分を奪われるほか、害虫の排泄物によって別の病気を発症しやすくなります。薬剤による効果がない場合は、先端がとがったヘラやつまようじなどを使い、葉を傷つけないように取り除きましょう。
ここでは、ガーデニング初心者でも育てやすい多肉植物を紹介します。以下を参考にして、好みの多肉植物を見つけましょう。
アロエをご存じの人も多いでしょう。古くから、「医者いらずの薬草」として親しまれている多肉植物です。原産地は、南アフリカを中心とした砂漠や草原などで、約400種が自生しています。乾燥に強いため、水やりの頻度も少なくて済みます。水やりを忘れても、枯れることはほとんどありません。
エケベリアは失敗が少なく、育てやすい品種であることから、初心者におすすめの多肉植物です。ハスの花のような出で立ちが特徴的で、赤紫や青みがかかったものなど、かわいらしい見た目の品種が豊富にあります。日光浴を好むため、室内や屋外にかかわらず、日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。
センペルビウムは、ヨーロッパやアフリカの山岳地帯に自生しており、寒さにも強い特徴があります。密になって放射状に広がる葉が非常に美しく、葉先が茶色や赤、紫などに染まっているものなど、さまざまな色を楽しめる品種です。寒さに強いことから冬は屋外でも育てられますが、高温多湿には弱いため、夏場の栽培は注意が必要です。
セダムは、十分な水を必要とする多肉植物です。一般的なカラーの緑のほか、黄みがかった緑や葉先が赤いものなど、多様なカラーバリエーションを楽しめます。なかには、日本に自生している種類もあり、「マンネングサ」の名称で親しまれています。伸びすぎるとバランスが悪くなるため、適度に選定し、風通しをよくしておきましょう。
多肉植物は、一般的な草花に比べて乾燥に強いため水やりの頻度が低く、初心者でも簡単に育てることができます。多肉植物を育てる際は、鉢や鉢底ネット、多肉植物専用の土などをそろえる必要があります。病気や害虫の発生には気をつけながら育てましょう。 株式会社カインズの「CAINZ ONLINESHOP」では、オリジナル商品の取扱いが豊富なため、ガーデニングや園芸作業に必要なアイテムが、ボタン一つでそろいます。園芸用品や土、肥料、ホースなどを一式用意したい人は、ぜひご利用ください。