「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
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「生垣や植木を整備したいけど、鋏(はさみ)だけでは大変……」。そんなときは、ヘッジトリマーの出番です。別名・芝生バリカンとも呼ばれるヘッジトリマーは、広範囲をバリカンのように整備できる道具です。今回はヘッジトリマーの魅力や種類、おすすめの商品をご紹介します。
ヘッジトリマーは、植木や生垣など庭に生える植物をカットして美しく整えるときに使います。
よく似た道具に高枝切りばさみや刈り込みばさみがありますが、これらの道具は太めの枝を落としたり、細かな仕上げをするのに向いています。一方のヘッジトリマーは、長い刃で広範囲を一気に整えるのに向いています。また、高枝切りばさみなどは手動で動くのに対して、ヘッジトリマーは電動で動く点も大きな違いといえるでしょう。
まずはヘッジトリマーを選ぶ際のポイントについて解説します。動力の種類や本体の形状、刈り込み幅によって得意なシチュエーションが変わるため、ヘッジトリマーの購入の前にチェックポイントを押さえておきましょう。
ヘッジトリマーの動力にはAC電源式と充電式とエンジン式の3種類があります。それぞれでパワーや重量などが異なります。
AC電源式は、家庭用コンセントにつなぎながら使用するタイプです。
リョービ ヘッジトリマ HT-2110
【AC電源式のメリット】バッテリーやエンジンが存在しないことから、AC電源式は本体の重量が最も軽く本体価格が控えめなため、ヘッジトリマー初心者におすすめです。電源が確保できる範囲内であれば連続稼働時間の制限なく何時間でも作業できます。
【AC電源式のデメリット】AC電源式はコードの長さに限界があるため、作業できる範囲も限られてしまいます。本体に付属しているコードは30cm前後のものが中心のため、屋外で使用する場合は延長コードが必要になるでしょう。また、AC電源式はエンジン式ほどのパワーはないため、太い枝には力不足となってしまいます。
充電式は、本体に搭載されたバッテリーを繰り返し充電しながら使用するタイプです。
マキタ 充電式ヘッジトリマ MUH404DRF
【充電式のメリット】軽量で騒音が少ないのは電源式と同じですが、コンセントの有無に影響されないため、電源が確保しにくい場所でも作業ができます。充電式は以前まではパワー不足が欠点でしたが、近年では36Vバッテリーを搭載した機種も登場しており、エンジン式とそん色ないパワーを発揮するものもあります。
【充電式のデメリット】充電式はバッテリーが切れてしまうと、再充電に時間がかかります。また、バッテリーがある分、電源式より重量がある点にも注意が必要です。
ガソリンで動くエンジン式は、太めの枝でもバッサリ落とせる力強さが魅力。
【エンジン式のメリット】エンジン式は電動式と同じく使う場所を選ばない取り回しの良さに加えて、燃料を補給するだけで繰り返し使えるため、広めの場所で作業するには最適のタイプです。
【エンジン式のデメリット】エンジン式は重量がとても重く、騒音も大きいため、住宅街などでの使用には不向き。また、維持費や片付けの手間もかかってしまうため、本格的なものをお探しの方におすすめです。
ヘッジトリマーの形状には、手にもって使用するハンディタイプと、長さを自由に変えられるロングハンドルタイプの2種類があります。
リョービ 充電ヘッジトリマ BHT-3630
手に持って使用するハンディタイプは手元の作業に向いています。刈込幅が広めのものが多く、本体が軽量なので初心者におすすめ。手の届かない場所には刃が届かないので、そんなときはロングハンドルタイプを使用するようにしましょう。
リョービ ポールヘッジ PHT-2100
竿の先端に刃が付いているロングハンドルタイプは、手で届かない場所の作業に向いているタイプ。1.5〜3m前後まで長さを調整できるタイプが多く、高所はもちろん、生垣の中腹などの作業にも向いています。長さがあるので手元の作業には不向きです。
刈込幅とはヘッジトリマーの刃の部分の長さのこと。ヘッジトリマーの刈込幅は350mmを中心に、200~560mm程度までの幅があります。基本的には刈込幅が長くなるほど一度に刈れる範囲が広くなるので効率は上がりますが、その分、ヘッジトリマー自体が重くなるので動かすのに手間がかかります。狭めの場所を作業をしたいときには、刈込幅も狭めのものを選びましょう。
ヘッジトリマーは、使用後に簡単なメンテナンスが必要です。具体的なメンテナンス方法は製品によって異なるため、今回は特に繊細に扱いたい「刃」の部分に限って解説します。
ヘッジトリマーで枝を切断すると、刃の部分には樹脂が付着してしまいます。樹脂が付いたままでは刃が劣化してしまうため、作業後はヤニ取りスプレーやブラシなどで掃除をしておきましょう。具体的な掃除方法は製品によっても異なりますが、基本はワイヤーブラシで表面の汚れを落とし、布で拭き取ってから油をさします。ブラシで落ちない汚れについては市販のヤニ取りスプレーなどを使用しましょう。
どれだけメンテナンスを欠かさなくても、刃の切れ味は次第に落ちてしまいます。切れ味の落ちた刃を無理に使い続けてしまうと、作業効率が落ちるだけでなく、思わぬ事故の原因にも。刃は専用の道具を使って研ぐこともできますが、技術が必要になるため、慣れないうちは専用の替刃に交換しましょう。対応する刃は製品ごとに異なるため、詳しくは取扱説明書を確認してください。
続いて、カインズで人気のヘッジトリマーをピックアップ。刈込幅の狭いものから順番にご紹介します。
庭木の玉造りや細枝の剪定にぴったりな、AC電源式のヘッジトリマー。ソフトグリップによる新形状ボディだから、手に馴染みます。コストパフォーマンスに優れたDIY向けモデル。
高い生垣や手の届きにくいところの刈り込み作業に使えるAC電源式のヘッジトリマー。ポールの長さは260mmの範囲で調節できるほか、先端部は120°の首振りが可能です。1.4kgと軽量なところも魅力。また、不快な振動を吸収する超低振動モデルなので作業中の疲労を軽減します。
心理音響技術を駆使し、不快な体感ノイズを約40%カット。住宅街や早朝の作業でも気兼ねなく作業が行えるAC電源式のヘッジトリマーです。。モータハウジング部とグリップ部を分割し、5つのラバーリングにより不快な振動を吸収させた滑らかな使い心地になっています。
マキタ 充電式ヘッジトリマ MUH404DRF
「超・低騒音」と「超・低振動」の機能性に加えて、刃付け角度の鋭角化と精密な刃先合わせの拝み刃形状を搭載した「新・高級刃」仕様の充電式のヘッジトリマー。上下刃3面研磨で、鮮やかな切れ味を実現します。
マキタ 10.8Vヘッジトリマ MUH353DSH
10.8Vスライドバッテリを搭載した充電式のヘッジトリマー。心理音響技術を駆使し、不快な体感ノイズを約40%カットしており、住宅街や早朝の作業でも気兼ねなく作業が行えます。
リョービ 充電ヘッジトリマ BHT-3630
軽くてパワフルなリチウムイオン14.4V電池を搭載。急速充電27分で効率良く作業ができます。左右どちらの側にも簡単に取り付けられる大型チップレシーバが付属。ヤニがつきにくいディンプルブレードです。
使いやすい機能が付いたエンジン式のエントリーモデルで、庭木や家周りの剪定に使用できます。エンジンとスターターは、マシンが最小限の力ですぐに始動できるように設計。また、低振動ダンパーが振動を吸収することで、作業者の腕や手に伝わる振動が低減するようになっています。
マキタ ヘッジトリマ MUH4652
心理音響技術を駆使し、不快な体感ノイズを約40%カット。住宅街や早朝の作業でも気兼ねなく作業が行える充電式のヘッジトリマーです。モータハウジング部とグリップ部を分割し、5つのラバーリングによって不快な振動を吸収することで、滑らかな使い心地を実現。不意の始動を防ぐロックオフスイッチと、連続作業に便利なロックオンスイッチが付いています。
高性能なマルチボルト蓄電池を搭載することで、1回の充電当たりの作業時間を約25%アップさせたモデルです。刃には切れ味のよい三面研磨刃を使用。スイッチを切り替えることで、スピードを4段階に調整できます。
やまびこ2サイクルエンジンを搭載したハイパワーが魅力のエンジン式モデルです。刃の長さが580mmあるので広範囲をテンポよく作業可能。始動方法にはリコイルスタータを採用し、高齢者や女性でも簡単に操作できます。
ヘッジトリマーを使った生垣の手入れに必要なものは、以下の通り。
小さな部分を刈り込む剪定用はさみや、草を集めるための収草袋なども用意します。また、必須ではありませんが、作業用手袋やスプレー式の潤滑油があると便利です。
ここからは、ヘッジトリマーを使った生垣の手入れ方法について4つのステップで解説します。
はじめに、生垣の刈り込む範囲を決めましょう。
秋の常緑の生垣の刈り込みは寒くなる前(10月下旬〜11月上旬ごろまで)に行うのがよいとされています。刈り込みした後の切り口は植物自身が自力で治癒しますが、気温が下がり過ぎると自然治癒力が落ちてしまい、植物の生命力を奪ってしまうことに。植物自体の自然治癒力、そして景観を保つためにも、寒くなる前に刈り込みましょう。
ヘッジトリマーの組み立ても必要です。作業用手袋をしたうえで、取扱説明書を参考にしながら行います。今回はAC電源式のヘッジトリマーを使用しているので、延長コードを使えば、より広い範囲の刈り込みも可能です。
ヘッジトリマーの準備が整ったら、いよいよ刈り込みをしていきます。電源コードにつまずかないよう注意しながら、生垣の上部を水平に刈り込んで行きます。同じ高さに揃えるため、ロープなどを張って目印にしておくと、きれいに刈り込めます。
ヘッジトリマーはトリマーの刃先を少し下げるようにしながら動作を扱います。1mの距離を3〜4秒で進むのを目安に刈り込みます。急いで刈り込むと、高さが歪んでしまうので注意しましょう。
ヘッジトリマーのブレード(刃)に枝や金属などを巻き込んでしまったときは、すぐにスイッチを切り、巻き込んだものを取り除きます。
垂直部分を刈り込むときは、下から上に刈り込みます。作業を始めて1時間ごとに、ヘッジトリマーのブレード部分に潤滑油(機械油、スプレー式の潤滑油)を指すと作業がスムーズです。
刈り込んだ枝や葉は、ガーデンクリーナーや竹ぼうきを使って集めます。このとき、一般的なビニール袋では集めた枝などが邪魔をして袋に穴を開けてしまうため、丈夫で大きく口が広がった収草袋を使うととても便利です。全体を清掃し終わったら作業は完了です。
ヘッジトリマーは長い刃で広範囲を整えるのに適した道具です。
高枝切りばさみや刈り込みばさみのように太枝を落とすことには不向きですが、広い範囲を一気に整えたいときには非常に便利。手に持てるハンディタイプであれば、力の弱い方でも問題なく使用できます。
ヘッジトリマーを使用する際は刃こぼれやコードの巻き込みに注意し、安全に使用するようにしましょう。