信楽焼たぬきの「たぬきケーキ」を作りたい
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
ぶなしめじとは、シメジ科シロタモギタケ属のきのこです。傘は4〜15cm、柄の長さは3〜10cmほどに生長します。自然では広葉樹の朽木・倒木・伐根に自生しており、主にブナの木に生えることからこの名がつきました。
名前が似ている「本しめじ」とは品種も見た目も大きく異なり、本しめじは栽培が難しくほとんど市場には出回りません。一方、ぶなしめじは流通しているものの多くが人工栽培のため、スーパーなどで通年購入できます。
きのこ特有の香りはないものの、味にクセがなく調理しても崩れない点が特徴です。和食から洋食まで、さまざまな料理に活用できます。栄養面では食物繊維やビタミンB2を豊富に含んでおり、便秘解消に効果的です。
今回はそんなぶなしめじの育て方について、グリーンギャラリーガーデンズ店長の堀田裕大さん監修のもと解説してもらいます!
堀田裕大
1300坪の敷地に花苗、植木、観葉植物をはじめ、植木鉢や雑貨を世界中から取り揃えているガーデニングショップ「GreenGalleryGardens」の店長。2017年日比谷公園ガーデニング賞コンテナガーデンコンテスト農林水産大臣賞を受賞した。
ぶなしめじは「菌床栽培」で育てるのが一般的です。おがくずや米ぬかを混ぜた土台に、ぶなしめじの菌を繁殖させて栽培します。木に菌を打ちつける「原木栽培」より短期間で育てられるほか、安定性がある点が魅力です。
ぶなしめじを栽培するときは、園芸店やホームセンターなどで売っている「栽培キット」を使用しましょう。菌床や栽培袋など、ぶなしめじの栽培に必要なものが一式セットになっています。
栽培キットなら初心者でも簡単に育てられるうえ、手軽に始められるところも魅力です。キットを購入したら、すぐに芽を出すための準備に取りかかりましょう。
栽培キットは、購入後すぐに芽を出す「発生」の準備をしましょう。菌床を傷つけないようやさしく袋から取り出したら、水を注いで「浸水」を行います。菌床の表面に白い菌がついていたら取り除いてください。
30分ほど浸水したら水を捨て、栽培袋や容器に入れます。その後は定期的に霧吹きで菌床を湿らせ、乾燥しないように管理しましょう。
栽培キットによってセット内容や手順は異なりますが、準備から2〜3週間ほどで芽が出ます(発生)。温度や湿度を適切に保たないと発生しないので、しっかり環境を整えてから栽培を始めましょう。
ぶなしめじを含むきのこ全般は、10〜25℃の環境下で栽培します。芽を出すときは10〜15℃をキープし、夜間は10℃以下の環境にしましょう。
25℃前後の高い気温で育てると生長スピードは速くなりますが、肉薄なぶなしめじに仕上がります。肉厚に育てたいときは、13〜18℃のやや冷涼な環境で管理してください。
直射日光など強い光は避けることがベターです。玄関や廊下など、間接的に光が差し込む場所が適しています。ぶなしめじを育てる環境は、カビが繁殖する条件にも近いため、温度と湿度管理を徹底しましょう。
ぶなしめじの栽培では、湿度を60〜75%にキープできるよう定期的に霧吹きで水を与えます。やや高めの湿度が必要なので、水やりに加えて菌床を密閉するなどの工夫を施してください。
霧吹きがない場合は、シャワーを使用してもかまいません。表面にたくさん水やりをするのではなく、菌床全体に行き渡るように与えることがポイントです。
湿度を80%以上にしてしまうとカビが発生してしまいます。湿りすぎている場合は、容器のフタや袋の口を開けるなどして換気をしましょう。
ぶなしめじの栽培では、一般的な土ではなく、おがくずや米ぬかが含まれた「培地」を使用します。ほかにも、トウモロコシの芯や栄養材のふすま、麦を精白するときに出る副産物が材料です。
自作する場合は、おがくず3・米ぬか1の割合で作ります。栽培キットで育てる場合は、培地がセットになっているので準備する必要はありません。
ぶなしめじが発生したら、適度に間引くのがおすすめです。もともと密集した状態で生えるきのこですが、小さな芽を間引くことでひとつひとつが大きいぶなしめじに生長します。
間引くときは、芽の斜め上からやさしくなでるようにして菌床からはがしましょう。無理な力を加えてしまうと菌床が傷んでしまい、2回目以降の収穫に影響が出ます。
小さいぶなしめじでもよい場合や、2回目以降の収穫数を安定させたいときは、間引く必要はありません。好みに合わせて適宜行ってください。
ぶなしめじの収穫時期は、キットを準備してから10日〜2週間後が目安です。傘の部分が開ききっておらず、張りのある状態になったら収穫できます。
収穫するときは、消毒殺菌したハサミやナイフを使用しましょう。ぶなしめじの生えている付け根部分ギリギリで切り取ってください。
手で収穫してしまうと菌床がボロボロになってしまい、2回目以降の収穫ができなくなります。収穫は丁寧に行い、菌床が傷まないよう注意しましょう。
ぶなしめじを収穫したあとは、菌床を休ませる「休養」を行います。20〜28℃の高温な環境に菌床を置き、2〜3週間休ませましょう。休養中も乾燥しないよう袋や容器は密閉しておき、1日1回霧吹きで水を与えてください。
休養後は、菌床を水に浸ける「浸水」を行います。半日~1日程度水に浸け、菌床にたっぷり水を吸わせましょう。浮力で菌床が浮いてしまうときは、鍋や石などおもりを乗せるのがおすすめです。
浸水後は再度袋や容器に菌床をセットし、水やりを行うと10日ほどで新しいぶなしめじが生えてきます。1回目の収穫で菌床の栄養をほぼ使用するため収穫量は減りますが、適切に管理すれば3回ほど栽培可能です。
1回目の浸水後に小さな芽や軸を取り除いておくと、2回目以降の失敗を防げます。また、収穫率を上げたいときは、寒暖差のある環境に置くなど刺激を与えるのが効果的です。
3回ほど栽培してぶなしめじが発生しなくなったら、使用している菌床は破棄しましょう。そのまま捨てるのではなく、細かく砕いて肥料として有効活用するのがおすすめですよ。
ぶなしめじの栽培では「わかたび病」に注意しましょう。白い菌糸が株元を厚く覆う病気で、発症すると次第に株を溶かし、最後は枯れてしまいます。
主に糸状菌のクラドボトリウム・バリウムが原因です。低温の環境を好む菌なので、冬から春にかけての寒い時期は特に注意しましょう。発症したぶなしめじは、株元からを切って処分してください。
高温多湿の環境で栽培するため、カビの発生にも注意が必要です。生育不良や品質に大きく影響するので、徹底した温度・湿度管理を心がけましょう。
ここからはぶなしめじの栽培について、堀田さんに詳しく聞いてみました!
堀田さん
栽培方法は、基本的にどれも同じかと思います。キットには『菌床』と呼ばれるものが入っており、その菌床に水をあげて日陰に置いておけば、ムクムクときのこが生えてきますよ
──『菌床』とはなんですか?
堀田さん
菌床というのは、培地のことですね。糠床やおがくずが含まれていて、それらを分解するためにきのこが生えてくるんです
──きのこは栄養を分解するということでしょうか?
堀田さん
そうですね。ぶなしめじは『木材腐朽菌』という菌の仲間になります。自然界では腐った木を分解して、土に返してあげるお仕事をしています
堀田さん
木そのものから生えているきのこを、たまに公園などで見かけたことはありませんか? たとえば『サルノコシカケ』とかですね。ああいったきのこは、木材腐朽菌という分解菌になります
堀田さん
キットなら誰でも簡単にぶなしめじの栽培を楽しめます
堀田さん
お子さんでも栽培を楽しめるくらい簡単ですよ。菌床に水を染み込ませてから日陰におき、1日2回霧吹きで水をかけてあげてください。おおよそ1週間くらいできのこが生えてくると思います。菌床の栄養がなくなるまで生えてくるので、2〜3回は収穫を楽しむことができます
──キット栽培の注意点などはありますか?
堀田さん
本当に簡単なので、失敗することはないと思います。しいていうなら、青かびが少し生えてくるかもしれないということですね。もし生えてきたら、ブラシを使って水で洗い流してあげれば大丈夫です。あとは、直射日光に当てると菌が死んでしまうので、必ず日陰に置いてください
堀田さん
ぶなしめじの原木栽培は、かなり難易度が高いです。とくにぶなしめじはほかの菌への抵抗力が低いので、注意を払わなければいけない点も多いですよ
堀田さん
始めるのは1月〜3月がおすすめです。この時期に原木栽培を始めると、秋には収穫できるようになると思います
堀田さん
まず、原木を用意します。ぶなしめじの場合ですと、ブナやカバ類などの広葉樹の原木が適しています。手に入れる機会がなさそうでしたら、通販でも原木は販売しています
堀田さん
原木が手に入ったら、長さ15cmほどの輪切りに切っていきます。このときに出た木屑は捨てないようにしてください。そして丸1日水に浸します
堀田さん
浸水した原木を『耐熱性栽培袋』というものに入れます。そして、沸騰したお湯の中に入れて4時間ほど煮沸します
──なぜ煮沸するのでしょうか?
堀田さん
殺菌するためですね。先ほども解説した通り、ぶなしめじはほかの菌への耐性が低いので、別の菌が生えてこないようにしっかりと殺菌します
堀田さん
煮沸が終わったら、切り分けたときに発生した鋸屑、米ぬか、種菌、水を混ぜたものを、原木の輪切りにした面に厚さ1cmほど塗ります。これを『平塗り法』と言います
堀田さん
そして、平塗りした面を合わせて2本1組にします。その上から遮光ネットをかけます。これを、『仮伏せ』と言います。原木を触るときはカビたりしないよう、手にアルコール消毒をしてから触りましょう
堀田さん
きのこの菌は乾燥と直射日光に弱いので、遮光ネットをかけましょう
堀田さん
この仮伏せの期間のあいだに、菌が原木に回っていきます。1週間置き、そこから20日までのあいだは毎日散水してください。その後は、1週間おきに散水します。この状態で、梅雨明けまで置いておきます。
堀田さん
夏が終わるころに、くっつけていたホダ木を1玉ずつの状態にし、9分目まで土に埋めます。水はけがいいところなら、全部埋めてしまって大丈夫です
堀田さん
仮伏せで菌がしっかりと原木に回っているはずなので、木の表面が白くなっているはずです。この上から遮光ネットをかけ、1週間に1回散水をしてください。これが『本伏せ』になります
堀田さん
秋ごろになったらぶなしめじが生えてくると思うので、発生してからは毎日水をやってください。これが原木栽培の一連の手順となっています
堀田さん
ただ、説明した通り原木栽培はかなり難易度が高い方法になります。ぶなしめじを育てるなら、無難にキット栽培で楽しむのがおすすめだと思います!
今回はグリーンギャラリーガーデンズ店長の堀田さんに徹底解説をしてもらいました!
この記事がぶなしめじ栽培の参考になると幸いです。原木栽培はなかなか難しい方法ですが、新鮮なきのこを味わってみたい方は挑戦してみてください。
ぜひ、おいしいぶなしめじ栽培にチャレンジしてみてください!
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
堀田さん
まず、きのこの育て方には2種類あります。『キット栽培』と『原木栽培』です。『キット栽培』は手順も簡単で、失敗することもあまりないので、気軽に栽培を楽しみたいのであればこちらの方がおすすめですね