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チューリップやヒヤシンスなど、球根を植えつけて栽培する植物はたくさんあります。
かわいらしい花を咲かせるためには、その球根植物の種類に合わせた植えつけの時期を逃さないようにしたり、低温処理を施す必要があったりと、難しい印象を持っている方も多いでしょう。
苦手意識を持っている方や園芸初心者におすすめなのが「芽出し球根」です。
芽出し球根とは、人工的に低温処理を施して芽が出ている状態で販売されている球根のことをいいます。球根から育てるより育てやすいといわれるポイントは次の通り。
球根から育てると発芽しない可能性もありますが、芽出し球根なら確実です。春に咲く花の芽出し球根はまだ寒い時期に出回るため早く開花して、春に自然に開花するものよりも長持ちします。
園芸初心者にもおすすめの芽出し球根ですが、植えつけるときにいくつかポイントがあります。
芽出し球根は根を触られたり傷つけられたりするのが苦手なので、あまり根をいじらずに一回り大きな鉢に植え替えましょう。
球根は土の中に深く植えつけますが、芽出し球根の場合には購入した時と同じ状態で植えつけてください。深く埋めてしまうと芽や根を傷めて開花しなくなる恐れもあります。
芽出し球根はすでに花芽が出ているため、球根からよりも寄せ植えが作りやすいというのもおすすめのポイントです。
そこで今回は春咲き球根のひとつで、ボリュームのある花が美しいラナンキュラスを主役にした寄せ植えを作ってみようと思います。
ラナンキュラスに限らず、球根植物を使った寄せ植えをつくるときに押さえておきたいポイントがあります。
ラナンキュラスは乾燥が苦手ですが、水はけが悪い環境も苦手です。水もちと水はけがよい土を選び、それに合う植物を選びましょう。
開花期間が比較的長いラナンキュラスは、他の春の花とも寄せ植えしやすいです。開花時期が同じような花を組み合わせることで華やかな寄せ植えが作れますが、春咲きの花だけでまとめるとそれ以外の季節は花が楽しめません。他の季節に開花するものも取り入れることで年間を通して楽しめる寄せ植えを作ることもできますよ。
また、センス良くまとめるためには花の色を多く使いすぎないことも大切です。同系色でまとめたり、トーンをあわせたりするのがおすすめ。大輪で華やかなラナンキュラスを引き立てるために小ぶりな花やカラーリーフなどをうまく組み合わせてみましょう。
今回私が選んだ植物がこちらです。それぞれの特徴をあわせてご紹介します。
日なたと風通しの良い場所を好みます。冬は凍らないように防寒対策をしましょう。
日当たり、水はけがともに良い環境が好み。耐寒性があるので冬の花壇にも使えます。
耐寒性・耐暑性が強く、植えっぱなしでも毎年よく咲きます。病害虫にも強く、初心者にもおすすめです。
開花期間がとても長く、次々に花を咲かせる一年草です。花がらをこまめに摘むようにしましょう。
多年草のタイプは宿根ネメシアと呼び、1年中開花する四季咲きの性質があります。花が一通り終わったら株の半分の高さで切り戻しをすると脇目が伸びて再び開花するので、寄せ植えによく活用される草花です。
耐寒性がある多年草で、釣鐘状のかわいらしい花を咲かせます。葉に斑が入る品種もあり、花が咲かない季節もカラーリーフプランツになります。
小さくてかわいらしい葉が特徴的な常緑多年草で、カラーリーフプランツとして人気です。花期は短いですが、初夏に小さな花が見られます。過湿が苦手なので、乾燥気味に育てましょう。
白い毛の生えたシルバーリーフが特徴的な常緑多年草。主役になる花の引き立て役に重宝されます。耐寒性も耐暑性もあり、初心者でも育てやすいでしょう。
寄せ植えにする草花を決めたら、資材を準備しましょう。
今回使用したものはガーデンバスケットで、内側がビニールになっています。大きさは縦18cm:横33cm:高さ13cmのものを使いました。
寄せ植えにする草花のボリュームにあわせてサイズを選んでください。小さすぎると根詰まりしたり加湿気味になってしまうので、注意しましょう。
鉢の底に置くことで水はけを良くして、根腐れ防止に役立ちます。
自分で土を作るのが難しい場合には、市販の培養土を使用するのがおすすめです。植える草花の特徴に合わせて土選びをしましょう。
芽出し球根が入っているポットの土を落としたり、球根を分けたりする時に使用します。家にあるもので十分です。
寄せ植えにする草花や資材がそろいました。さっそく寄せ植えを作っていきましょう。
今回使用するかごの内側にはビニールシートがついていますが、穴が開いていないので排水性確保のために底に穴をあけておきます。
はさみの先端で刺すようにして小さい穴を10ヵ所くらい空けました。
植木鉢のようにもとから穴が開いているものを使用する場合には、こちらの作業は不要です。
植物を入れる前に、大体の配置を考えてみましょう。
配置が決まったら容器に鉢底石を入れていきます。今回の容器は浅めなので、鉢底石をたくさん入れると土が入れられなくなってしまうため、底が隠れる程度の量を入れればOKです。
次に草花用の培養土を、鉢の底から3分の1辺りまで入れます。
それでは植物を入れていきましょう。
まずは背の高い植物を後方から順番にいれます。今回でいうと、メインのラナンキュラスです。
ポットから抜いて、苗の状況を確認してください。根が回っている場合には底の根を軽く解いておきます。根を傷つけないように丁寧に行ってくださいね。
ラナンキュラスを後方の中心に配置しました。
続いてはネメシアです。全体的に根がびっしりと張っているので、底の根を切り取って置きました。
ネメシアはラナンキュラスの左隣に配置しました。
これはヒヤシンスの芽出し球根です。
根を切らないように気を付けながら、ネメシアの手前に2株配置。バスケットの中心からやや左寄りな位置を確保しました。
最後の花はビオラです。ポットから取り出して、根が張っている場合には根を切って苗を広げます。あまり根が張っていないものをほぐしてしまうと、株のダメージを与えてしまいます。そこまで根を張っていないようであれば、土を落とさずそのまま配置しましょう。
ビオラはヒヤシンスの隣、バスケットの右寄りの位置に配置して、花の配置が完了です。
お花の配置が完了したらリーフプランツを植えていきます。
まずはシレネ ユニフローラです。ビオラと同様に、こちらも根があまり張っていないので、そのまま土を落とさずに植えつけます。
バスケットの左手前に配置して、ふちに引っ掛けるような感じにしてみました。
続いてのムスカリは小さな花がかわいらしく、グランドカバーにも使われるような引き立て役になる花なので、隙間に配置することにします。
しかしこのまま植えると深植えになってしまうので、ムスカリを入れる部分に土を追加。
バスケットの縁から5cm下辺りまで土を入れました。
ポットから出したら球根を全部ばらして分けます。土が落ちても大丈夫ですが、根を切らないようにしてください。
バスケットの中央にひとつずつ配置しました。
これはヘリクリサムです。根が全体にびっしりと回っているので、底から3分の1程度切り取りました。
シレネ ユニフローラの反対側、バスケットの右側の縁に掛けるように配置しています。
最後にシロタエギクです。
ポットの中に数株入っていたので、土を丁寧に落として株を分けました。
ひとつをラナンキュラスの隣に配置し、
残りのシロタエギクはネメシアの隣など、隙間が空いている場所に配置しました。
バスケット全体を見て、バランスを考えて配置しましょう。
全ての配置が完了しました。
苗と苗の隙間にしっかりと土を追加しておきましょう。
その後、鉢の底からにじみ出るくらいたっぷり水を与えます。
最初の水やりは鉢全体にしっかりといきわたるように、2〜3回行いましょう。
あまり水の勢いが強いと、植物の根が露出してしまうこともあるので、株と土が密着するように株もとに水を撒くようにしてください。
完成! 主役のラナンキュラスを他の花やカラーリーフがいい具合に引き立ててくれるような寄せ植えができました。
素敵な寄せ植えが完成したら、よい状態で長く楽しむための正しい管理方法を覚えておきましょう。
植えつけ直後は根が安定していないので、あまり冷え込む場所には置かないようにしてください。玄関先や軒下のような場所で管理して養生します。
基本的には屋外の日当たりのよい場所で管理して育てるのがよいでしょう。
寒い時期の水やりは早朝や夕方などの冷え込む時間は避けます。日中の暖かい昼間の時間帯に行いましょう。
水やりの頻度は土が乾いていてきてからたっぷり与えるようにします。気温が低い日が続いたり、雨の日が続いたりして土が乾いていなければ、水やりをしなくてOK。
水の上げ過ぎは根腐りや病気の原因にもなるため、土の乾き具合をよく観察しながら行うようにしてくださいね。
お花が咲いている間は、肥料を与えると花色が綺麗になったり花つきがよくなったりします。液体肥料や置き型の肥料などを与えましょう。
液体肥料は即効性があって効果を感じやすいですが、10日くらいに1度の頻度で与えるため、与える頻度が高くなります。
置き型の肥料はじっくりと効果が出るので、与える頻度は1カ月に一度や2~3カ月に1度など。肥料の種類によって異なるので、使用前に確認しておきましょう。
春までお花が咲き続けるので、寄せ植えを作ったら最初に与えておくとよいでしょう。
花がらとは咲き終わってしおれた花のことで、そのままにしておくと種ができて養分が摂られてしまいます。落ちた花がらが腐って病気の原因にもなる恐れがあるので、花が咲き終わったら随時花がら摘みをしてください。
花茎の下の部分(葉の上)でカットするようにしましょう。
寄せ植えのお花がひと通り咲き終わって枯れてきたら、全ての草花をバスケットから抜き取ります。一年草などは枯れてしまうので、多年草などのまだ咲く植物と分けておきます。
枯れてしまった植物は処分し、ムスカリやヒヤシンスなどの球根は別の容器にいれて夏場は涼しい場所で管理しましょう。
寄せ植えに使用した鉢やバスケットを再度使用する場合には、きれいにしてから新しい土を使って作成します。古い土を再利用すると、前作の根などゴミが混ざっていたり、病害虫が潜んでいたりする恐れも。土の団粒構造が壊れていると植物の生長も悪くなるため、新しい土を利用するようにしてくださいね。
球根を寄せ植えにするには、仕上がりがイメージしにくかったり、発芽が難しかったりと挑戦しにくいと感じている方も多いでしょう。
そんな時には芽出し球根を使って寄せ植えにチャレンジしてみてください。
春咲きの球根は秋に植えることが一般的ですが、芽出し球根は1月中旬ごろから出回り始めます。秋に球根を植えそびれてしまったという方も、ぜひ芽出し球根に注目してみてくださいね。
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