猫とふれあうと「脳活」できるらしいので研究者に詳しく聞いてきた
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国旗大百科鉛筆はキッズデザイン賞を受賞している
世界の国旗がびっしりと描かれた鉛筆はベストセラー商品だ。ヨーロッパ、アジア、北米・中南米、アフリカ、大洋州、中東と地域ごとに分かれており、合計で197カ国の国旗が全て忠実に再現されている。
発売以来、多くの小学生に支持されてきた「国旗大百科鉛筆」を開発したのは大阪府東大阪市にある総合文具メーカーのクツワ株式会社。商品開発部の橡尾洋介さんと飯田直矢さんにお話を聞いた。
「私たちのような鉛筆専業ではないメーカーが普通の鉛筆を作っても意味がありません。そこで、鉛筆に“学べる”という付加価値を付ければ、よりよい学童文具になるのでは? と考えました。最初は九九の表にしようとしたのですが、国旗はデザインが綺麗なんですよね。学べることに加えて、美しいところが国旗を選んだ理由です」
鉛筆に国旗を載せる、と言葉で言うのは簡単だが、たくさんの苦労があったという。飯田さんは開発背景を振り返る。
「企画からリリースまでは一年くらいでした。細かい国旗の柄をデザインに落とし込むのにかなり苦労しましたね。また、この商品は鉛筆の上に転写フィルムを巻き付けているのですが、繊細な柄のフィルムを作れる会社があまりなく、パートナーとなる印刷会社を見つけるのも大変でした」
学べる鉛筆には様々なラインナップが用意されている
国旗というそれぞれの国家にとって非常に大切なものを扱うため、確認作業にはこの上ない慎重さが求められた。
「参考にしたのは外務省のHPです。ただ、パソコンのページなので本当に細かいところは反映されてなかったりするんです。色もどの色合いが本当に正しいのか? こちらも専門家ではないのでわかりません。そこで、東京の地図を作る専門の会社さんに監修をお願いすることに。色や形、モチーフの大きさなど間違いがないか慎重にチェックしました」
発売されてからも気を抜けないのが国旗の難しいところ。なぜなら、私たちが想像する以上に世界の国々では頻繁に国旗の改訂が行われているから。
「国によって星の数が変わったり、といった細かいものも含めてけっこう変わります。ですので、日頃から外務省のページを見たり、世界情勢もチェックしたりしています。以前よりニュースはよく見るようになりましたね」
国旗が大きく変わることがあるため、大量に在庫を持てないのも国旗をあしらった商品ならではの苦労。一年で在庫がなくなるように生産調整をしている。実際に変更があった場合はデータを修正し、翌年の生産時に反映させるそうだ。
学べる鉛筆という付加価値とデザインを慎重に進めた結果、国旗大百科鉛筆はヒットアイテムとなった。その結果、様々な展開があったという。まずは国旗以外の学べる鉛筆の開発について橡尾洋介さんに聞いた。
「学べる鉛筆シリーズとしては世界の国旗から始まり、全国の新幹線の駅名や海洋生物、深海魚、恐竜など様々なバージョンのものを発売しています。また、世界の国旗は鉛筆だけではなく、筆箱も製造して販売し、大きな反響をいただいています」
クツワ株式会社は学べる鉛筆以外にも多数のユニークなアイテムを製造している。磁石のチカラで消しクズがくっつく消しゴム「マ磁ケシ」は最近のヒットアイテム。橡尾さんはこう話す。
「最近、家のリビングで勉強する子どもが増えています。そこで消しゴムのクズを床に払うと当然、親御さんが嫌がりますよね。そんなところから開発しました。磁石で消しクズを集めるという発想は昔からあったのですが、新しい磁石の素材が出てきたことで商品化に至りました」
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