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目次/ INDEX
誰もがペンケースにひとつは常備しているMONO消しゴム。使ったことがないという人はいないと言ってもいいほどの超ヒット&ロングセラー商品です。
消し心地も素晴らしく、特に角の部分の使い心地は最高です!
いつも当たり前のように使っていますが、どうしてMONO消しゴムはこんなによく文字が消せるのでしょうか?
そこで、トンボ鉛筆の広報担当者にMONO消しゴムが使いやすい理由を聞いてみました。また特徴や開発の舞台裏を聞きつつ、これだけ長く愛されてきた秘密にも迫ります。
▲「カインズ」の文具コーナーにも、もちろんMONO消しゴムがあります!
──MONO消しゴムはどうしてよく消えるのでしょうか?
──粘着性がカギだったんですね。
トンボ鉛筆広報さん
これだけでも消しゴムになるのですが、そのままでは消しカスが出にくいため「消える」が持続できません。そこで、樹脂と樹脂とのあいだに充填材を入れる(はさむ)ことで,樹脂どうしの結びつきを適度に妨げて、もろくして、消しカスが出やすいようにしているのです。
──確かに消しカスと一緒に鉛筆汚れの部分が離れるから、またいい状態で消しゴムを使い続けられますね。
(画像提供:トンボ鉛筆)
トンボ鉛筆広報さん
そうなんです。そして、消しカスの出方は充填材の量、形状,大きさでコントロールできるのです。つまり、「MONO消しゴムがよく消える」とおっしゃっていただけるのは、成分配合のバランスよさが評価されているのだと思います。
使う時、つるつる動く感覚が気持ちいい(画像提供:トンボ鉛筆)
──よく消えるのはもちろん、「消し心地」もいいですよね。
トンボ鉛筆広報さん
「消し心地」は硬過ぎず柔らか過ぎず、なめらかに紙の上を走る感覚を大切にしています。MONO消しゴムは消字性だけでなく、消しカスの出方やまとまり具合、硬さ、耐光性、筆記線の伸び、保存安定性などさまざまな視点から評価しています。
──そうそう、消しカスの出方も気持ちいいです!
トンボ鉛筆広報さん
スリーブ(紙ケース)も消し心地に大きく影響するので、素材や厚み、消しゴムの出る寸法などの吟味を重ね、折れにくくするために角をU字型にカットするなどの工夫もしています。
──でも「消し心地」って、何を良しとするか難しいですよね。
トンボ鉛筆広報さん
やはり人それぞれの感覚ですし、性別、年齢、使用シーンなどによって感じ方はさまざまです。
そのため、トンボ鉛筆では代表的な「MONO PE シリーズ」のほか、30種類以上の製品を展開しています。摩擦係数を軽減させて軽いタッチで消せるものや、粘着性を高めて消しカスがまとまりやすいものなど、使い心地の異なる幅広いラインナップを揃えました。使用用途に応じて使い分けていただけます。
生地性能ポジショニングマップ(画像提供:トンボ鉛筆)。サラサラとモチモチの消し心地があります
モチモチ感の一番強い「モノダストキャッチ」は、消しゴムの粘着性を高めてより消しカスをまとまりやすくした製品。リビング学習の増加に伴ってテーブルや床に消しカスが散らからないように開発されました(画像提供:トンボ鉛筆)
──MONOといえば、角の使い心地がとてもいいです。
トンボ鉛筆広報さん
MONO消しゴムは適度な弾力で消す動作にしなやかに追従するので、力をかけても角が崩れにくくなっています。また角を使う小さい修正をするために5.5㎜という薄い「モノスマート」という消しゴムを用意しています。
モノスマート。5.5㎜幅はノートの一行消しに最適(画像提供:トンボ鉛筆)
トンボ鉛筆広報さん
またスティック状のMONO消しゴムもあります。直径2.3㎜の棒状消しゴム「モノゼロ」という商品がありまして、緻密な作業に向いています。
モノゼロ(画像提供:トンボ鉛筆)
トンボ鉛筆広報さん
こうした製品は、日本はもとより世界各国のアートやコミックイラストの制作者やクリエーターの必需品となっています。
トンボ ホルダー消しゴム モノゼロ 角型
──MONOの消しゴムを一番うまく使うには、どのような力加減や消し方がいいでしょうか?
トンボ鉛筆広報さん
「消しゴムで消す」という現象をミクロの目で見るとわかりやすいです。まずは紙の繊維の草むらに鉛筆芯の黒い粒がゴロゴロからみついているところ(筆記線)を想像してください。そこに粘着力をもった消しゴムが近づいてきて、繊維にからんだ黒い粒を吸い上げ(消す)ます。
トンボ鉛筆広報さん
ミクロの目で見ると、力まかせにゴシゴシこするのは効果的でないことがわかると思います。紙の筆記線をよく見ながら、消えやすい方向から軽めにこするのがおすすめの消し方です。もちろん芯の濃さによって消え方は変わりますので、消え具合をよく見ながら消してみてください。
優しく軽くこする(画像提供:トンボ鉛筆)
トンボ鉛筆広報さん
書きまちがえた時は早くなおそうとあわてることが多いのですが、落ち着いておだやかな気持ちで消すことがヒケツです。
──穏やかな気持ち……。大事にします!
1969年発売当初のMONO消しゴム(画像提供:トンボ鉛筆)
──MONO消しゴムと言えば、青白黒の3色ストライプが印象的です。発売当初からこのデザインなのですか?
トンボ鉛筆広報さん
文房具は小さいので、少しでも目立たせるためにスリーブ(紙ケース)デザインに神経を使いました。他の文房具に比べて消しゴムは形が小さい文房具ですので、「ここで消しゴムを販売しています」と店の中で目立つようなデザインがいいと考えたのです。
カインズの文具コーナー。カラーペンが並び色合いが華やかなので、この売り場で存在感を出すのは大変なこと
──小さい商品を目立たせるデザインって難しそうです。派手だからいいわけでもないでしょうし……。
トンボ鉛筆広報さん
シンプルで遠目からでもわかるデザインといえば国旗の「旗」にありそうだといろいろ調査したのです。三等分のデザインの国旗と言えばエジプト、オーストリアなど多くあります。
そうして試行錯誤の末にできたのが青白黒のMONOストライプでした。
──青白黒の3色を選んだ理由は?
トンボ鉛筆広報さん
青白黒の各色にはとくに意味を持たせていませんが、すべてフォーマルカラーなのです。学校やオフィスなどでそれぞれの環境にスムーズに溶け込み、邪魔しない色です。
──確かに! 勉強中机にあっても気が散らないような気がします。
トンボ鉛筆広報さん
発売開始から50数年、品質改良と安定した供給を怠らなかったことはもちろんのことですが、このMONOストライプのデザインを一度も変更しなかったことがシェア獲得に大いに役立ちました。多くの文房具店がMONO消しゴムを扱ってくださったことも普及の決め手になりました。
──文具店やコンビニで買う時も、この3色のおかげですぐ見つけられます!
▲MONO学習用消しゴム(画像提供:トンボ鉛筆)
──ユーザーからはどんな声が届いていますか?
トンボ鉛筆広報さん
「消しやすくて使いやすい」「安定感&安心感があり、浮気してもモノに戻ってしまう」「シンプルなデザインで好き」など様々な声をいただいています。
昨年、小学生が良く使う濃い鉛筆も消しやすい「MONO学習用消しゴム」を発売した際には、「いつもキレイに消せない娘が初めて自分で上手に消せました」「子供がとても気に入り、クラスのお友達にも人気で貸し出しているそうです」など、SNSで多くの声をいただきました。
トンボ鉛筆広報さん
MONO消しゴムは定番タイプだけでなく、結構いろんな商品があってそれぞれ使い勝手が異なるので、ぜひお気に入りを探してみてください。
トンボ鉛筆広報さん
一般的なプラスチック消しゴムは、合成樹脂、軟化剤、充填材などの成分からできています。軟化剤によって軟らかくなった合成樹脂は粘着性を持つようになり、この粘着性によって紙の上の黒鉛をくっつける性質が生まれます。