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目次/ INDEX
DIYerにとって、木材は必要不可欠な材料です。
しかし、DIYをした際に、木材を余らせて廃棄したことはありませんか? 意外に思われるかもしれませんが、捨てられた木材は簡単にはリサイクルできず、廃棄するしかないケースが多く存在しています。
産業廃棄物となる木材が問題となっている一方で、木材を生産する林業の現場でも課題は山積しています。国産材の価値は40年以上も下がる傾向が続いていて、その影響で林業従事者の数も減少しています。
なぜ、日本の林業は衰退してしまったのでしょうか。低迷した日本の林業の実状と打開のための施策について森林の整備や管理をしている林業会社・東京チェンソーズの高橋和馬さんに話を伺いました。
高橋和馬さん
株式会社東京チェンソーズで、ブランディング全般や森デリバリーを担当。大手食品メーカーで11年勤務した後、持続可能な世界の実現、環境問題への取り組みがしたいという想いから転職し、現在は3年目。「森と人がどうしたらより良くつながっていけるのか」を考え、日々奮闘中。
——役目を終えて廃棄された木材は、どうなるのでしょうか?
高橋さん(以下、高橋):ペットボトルや金属、ガラスなどは溶かしたり細かく砕いたりすることでリサイクルできますが、木材はなかなかそうはいきません。
「端材」と呼ばれる、丸太を角材に加工する際に削れ落ちる木くずを、木質バイオマス燃料のチップに活用するケースは近年増加しています。その一方で、産業廃棄物になるものも多くあります。
使い道がなく、捨てられた木材のことを「廃材」と呼びます。わかりやすく言えば、「ゴミとなってしまった木材」のことですね。
——木材生産の場である林業でも、廃材はあるのでしょうか?
高橋:林業では、間伐の際に発生した、製材に利用できない木材のことを「未利用材」と言います。
丸太は品質が良い順にA材、B材、C材、D材と呼ばれます。木材として使いづらいC材やD材だと、丸太のまま全部、バイオマス燃料のチップにされることもあります。私が所属している東京チェーンソーズでは、端材をストーブ用の薪として使ったり、キャンプをする方に提供しています。
高橋さん:解体現場で出る柱や梁は、状態が良ければ再利用ができます。小さい木材を接着剤で再構成して一枚の材料にする「集成材」に生まれ変わることもあります。ただ、実際は廃棄するしかないケースが多いのです。
産業廃棄物となる木材も問題ですが、林業には木材生産時点での課題も山積しています。東京チェーンソーズでは、林業そのものをアップデートするために活動しています。
——林業自体が抱える問題もあるのですね。
引用元:経済産業省
高橋:はい。2021年から2022年にかけて国内材・外材の木材の価格が高騰した「ウッドショック」が起きましたが、長期的な視点で見れば、また同様のことが起こる可能性はあります。
現在、ホームセンターで販売されているDIY用木材の多くは、外国から輸入された外材です。再度、外材の価格が高騰すれば、DIYに必要な材料代がかさんで、入手も難しくなる可能性もあるのです。