泥汚れで悲惨な玄関タイルを神アイテムでピカピカにお掃除してみた
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目次/ INDEX
おむつと聞けば、赤ちゃん用の商品をイメージする人も多いかと思います。しかし、高齢化に伴い大人用紙おむつの国内市場規模は急激に拡大しているのです。現在は、赤ちゃん用のおむつよりも、大人用紙おむつの生産量が多く、市場も伸張し続けています。
ユニ・チャームが製造・販売する大人用紙おむつ「ライフリー」は、1987年の発売以降、国内トップシェアを誇るロングセラー商品。その種類は80を超え、軽失禁用から介護用まで、さまざまなライフステージに合わせた大人用紙おむつを販売しています。
今回は、知っているようで知らない「大人用紙おむつ」について、ユニ・チャームのグローバルウェルネスケアマーケティング本部ブランドマネージャーの西浦辰徳さんにお話を伺いました。
すると「大人用おむつは、適切に選ばないと介護を受ける人の生きる意欲を奪ってしまいます」「若年層から利用できる失禁用のパッドから薄型の大人用紙おむつがある」など、私たちがイメージしている大人用紙おむつとは異なる面が見えてきました。この記事を読み終えるころには、大人用紙おむつに対するイメージが変わっているかもしれません。ぜひ最後までお付き合いください。
ーーおむつ売り場に行くとその種類の多さに驚きます。どのくらいの種類があるのでしょうか。
現在、大人用紙おむつ「ライフリー」は87種類あります。軽い尿もれの方に向けた「さわやかパッド」や、一人で外出できる方から寝て過ごすことが多い方向けのものまで、さまざまな大人用紙おむつを展開しています。
ーーそれだけ種類があると、どう選んで良いのかわからず、悩んじゃいますね。
そうですね。多くの方が同じように悩まれているのが現状です。実際、当社のお客様相談センターやチャットボットによる「大人用おむつNAVI」へのお問い合わせ内容の6割は、「適切な商品がわからない」「最適なサイズが知りたい」といったものです。
また大人用紙おむつは、使用するご本人でなく、介護者が購入するケースがほとんどです。紙おむつを使用するご本人へ相談せず、普段穿いている服のサイズを元に紙おむつを購入しているため、最適なサイズを使用できずにいる方も多くいらっしゃいます。
ーー大人用紙おむつの選び方がわからず、悩んでいる方が多いのですね。
そうなんです。そこでユニ・チャームでは、お客様が適切な商品と最適なサイズを選べるように、LINEのチャット機能で行う診断と、スマートフォンで体型を撮影することで簡単に採寸できる人工知能(Artificial Intelligence)技術「Bodygram」を搭載した「「大人用おむつカウンセリング」を2021年12月にリリースしています。
これは、ユニ・チャームのLINE公式アカウント、チャットトーク内で簡単な質問に答えていくだけで、AIが最適な商品を選んでくれるというものです。
こちらを使用すれば、自宅にいながら適切なサイズを把握できるため、サイズが異なることによる尿もれや、装着時の不快感を避けられます。
また、ライフリーのパッケージには、6種類のピクトグラムを記載しています。これは、介護を必要とする方のお身体の状態を示したADLをもとに作成したもの。
ADLとは、日常生活動作(Activities of Daily Living)の略で、食事や入浴、排泄、移動といった日常生活で欠かせない基本動作をご自身でどの程度行えるのかを表す指標です。一人で外出できる方用の商品には、一人で歩行しているイラスト、介助があれば歩ける方用の商品には、杖をついた人とそれを支える人のイラストが書かれています。
こちらも大人用紙おむつ選びの際には、ぜひ参考にしていただければと思います。
ーーなるほど。それは便利ですね。自分に適した商品を使わないと尿もれや装着時の不快感にも繋がりそうですね。
おっしゃるとおりです。また、適切な大人用紙おむつを選ばないことで、結果的に介護を受けるご本人の「生活に対する意欲」を奪うことに繋がってしまうケースもあります。
ーーそれはどういうことでしょうか。
「生活に対する意欲」とは、外出や歩行、排泄、離床などを自分で行いたいという自立心のことを指します。おむつに排泄することは、ときに介護を受ける方の自尊心を傷つけ、恥ずかしい思いをさせてしまうこともあります。
介護する側は良かれと思ってしていることが、結果として介護を受けるご本人の「生活に対する意欲」を奪ってしまうのです。
ーー大人用紙おむつはメリットも大きいですが、その機能に頼りきるのは危険ということですね。とりあえず吸収量の多い紙おむつを選んでおけば良いわけではないのですか。
そうなんです。排泄をトイレで行うことは、生活に対する意欲に大きく関係しています。例えば1日に8回以上、トイレで自立して排泄する人は、1日に1回〜2回の人に比べて、生活に対する意欲を高く維持できるというデータがあります。
本来、自分でトイレに行けることは、介護を受ける側にとっても介護する側にとっても嬉しいことですよね。いつまでも自分らしく生きる上では、こうした日常生活動作を少しでも長く継続していくことが重要なんです。
ーー良かれと思ってしたことが知らないうちに、介護を受けている方の意欲を奪ってしまっていたと。大人用紙おむつは便利だけど、適切な使い方をしないと良くない方向へ進んでしまうんですね。
そうですね。自分でトイレにいけると自信を取り戻せます。尿もれの不安がなくなれば、今まで通りお出かけも楽しめます。紙おむつを上手く使うことは、いつまでも自分らしくいられることに繋がっていきます。
ライフリーの紙おむつは吸水性抜群!
ーー現在ライフリーは、大人用紙おむつの売上No.1とのことですが、なぜそこまで人気なのでしょうか。
機能面はもちろん、ブランドの想いやコンセプトに共感・期待していただいているのではないかと考えています。
やはり大人用紙おむつなので、どの商品も高い吸収性能と下着に近い穿き心地の実現には力を入れております。
そういった基本機能は大前提に、ご本人が紙おむつを軽い力で上げ下げできるようにしたり、使用後は自分で簡単に破れる設計にしたりと、自立を支援する機能を数多く搭載しています。
こうした機能は、ライフリーのブランドスローガン「できるはふやせる、ひとつずつ。」をもとに取り入れています。ブランドスローガンには、加齢によって徐々に衰えていくなかでも、できることは増やせるという想いが込められているんです。
ーー私も30代なので、近い将来、両親の介護が必要になると思います。その際には、今日教えていただいたことを参考に紙おむつを買ってみます!
ありがとうございます。ただ。大人用紙おむつは介護だけでなく、30代から必要になることもあるんですよ。
実は軽い尿漏れや失禁は、特別な方や病気を患っている方のものではなく、誰もが身近に経験している症状なんです。30代でも3人に1人が経験しているというデータもあります。
特に女性は妊娠や出産を機に、骨盤の底に位置する骨盤底筋という筋肉が弱まり、腹圧性尿失禁を誘発しやすくなります。これはごく一般的に起こることなので、恥ずかしいことではないんです。
しかし、専用品の購入を恥ずかしいと感じる方が多いのも事実です。現に大人用紙おむつを買うのを避け、生理用ナプキンやパンティーライナーを代用し、対処している方が多いのが実情です。
ただ生理ナプキンは、水分の少ない経血が逆戻りしないような設計になっているため、尿を吸収するのには適してはいません。場合によっては、もれてしまったりかぶれてしまったりとトラブルに繋がる可能性もあります。
私たちとしても、今後、尿ケアの専用品をいかに浸透していくかが課題となっています。現在は、軽い尿もれ専用の商品を生理用品の売り場や大人用の失禁専用の売り場の両方に陳列するなどして、少しでも抵抗感を減らせるような工夫を行っています。
ーーなるほど。大人用おむつに対する意識も変えていく必要があるのですね。
ーーでは最後に、今後の展望について教えてください。
今後は排泄や排尿にとどまらず、歩行や食事、入浴といった生活全般を支援するブランドを目指していけたらと考えています。
ご存知の通りいま日本は超高齢化社会です。現在の平均寿命が男性で81歳、女性で87歳に対し、健康寿命は男性が72歳、女性が75歳前後。この寿命と健康寿命の差である約10年が要介護期間となっています。この介護期間を減らすためには、健康寿命の延伸が大切なんです。
健康寿命の延伸には、やはり自立を支援していくことは不可欠です。私たちユニ・チャームは、ご本人の残存能力をできる限り活かし、自立を支援する商品の開発や、介護者の介護力を支援する商品を提供していけたらと思います。
この記事がみなさんの紙おむつに対する意識をかえるきっかけになれば幸いです。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。