今やるべき「火災対策」とは? 自宅でできる備え&行動を防災アドバイザーが教えます
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ピレアはとてもユニークな葉の模様を持つ熱帯地域の植物です。品種によって葉の形や模様は様々で、世界中の熱帯地域に約650種類が自生していると言われています。
葉脈が盛り上がり立体的で美しいものから、可愛らしい小葉で茎を横に伸ばして広がるものまで様々。その見た目や性質を利用してハンキングやリースの素材にも用いられています。
ここでは、ピレアについて詳しく解説していきます。ピレアの育てる環境や水やりの方法、肥料や気をつけるべき病害虫などにも触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
ピレアは常緑性のカラーリーフで、観葉植物として世界中で愛されてきました。繊細な見た目ながら性質は生育旺盛で丈夫なため、あまり植物を育てたことがない人でも無理なく管理できます。
世界中に約650種類あり、品種によって見た目が異なります。観葉植物として長年親しまれてきた美しい葉脈を持つ「ピレア・カディエレイ」や、ミントのような小さな葉をつける「ピレア・ヌンムラリフォーリア」など、インテリアのテイストに合った好みのものを選ぶのもピレアの魅力です。
生育が旺盛で丈夫な性質を持つため初心者でも管理がしやすく、熱帯植物ながら寒さにもある程度耐えられるため、直射日光さえ注意すれば戸外、室内共に育てやすい植物です。
ピレア・カディエレイは金属のような光沢を持つ白い模様が入ることから、アルミニウム・プランツとも呼ばれています。この模様は葉色が入っているのではなく葉脈の間が盛り上がっており、立体的な美しさから観葉植物として人気が高いです。
カディエレイは熱帯植物ながら、ピレアの中でも特に寒さに強い品種で、冬も室内であれば特に問題なく育てることができます。秋になると、白〜薄桃色の金平糖のような花を咲かせることが稀にありますよ。
ピレア・ムーンバレーは明るい黄緑色の葉をつける品種で、ちりめん状の細かなシワがあります。この葉の表面が月の地表に似ていることからこの名前がつけられました。
中心部の茶褐色の3本の葉脈とのコントラストが美しく、生長に伴い下に垂れ下がる習性を利用して吊り鉢で楽しむのもおすすめです。
ミントのような光沢のある小葉を持つピレア・ヌンムラリフォーリアは西インドからペルーにかけて生息する品種です。ユニークな葉を持つピレアの中でも、比較的クセのない見た目をしているため、部屋の雰囲気に合わせやすいでしょう。
茎が長く、地を這うように生長していくため、吊り鉢やココナッツプランターに入れて飾るのがおすすめです。
小さな緑色の葉にシルバーグレーの斑が入っているピレア・グラウカ・クレイジーは、一見ワイヤープランツのような見た目をしていますが、ピレアの一種です。気温が高くなるにつれ、シルバーの葉と赤色の茎の鮮やかさが増していき、美しいコントラストを楽しむことができます。
こちらも地を這うように茎を伸ばして生長するため、長鉢に植えて垂れさせたり、吊り鉢に利用するのがおすすめです。春になると小さく淡いピンク色を咲かせますよ。
丸みのある艶やかな小葉をつけるピレア・サンパウロ。とても繊細な見た目をしていますが実際はとても丈夫で、観葉植物としてとても育てやすい植物です。
茎を横に伸ばして生長しますが、切り戻しを行うことでこんもりと仕立てることもできますよ。
ピレアは日光を好むため、直射日光の当たらない明るい半日陰で管理をします。戸外であれば明るい日陰で、室内であればレースカーテン越しに日光の当たる場所が良いでしょう。
ただし、日当たりが悪い場所だと、茎が細く折れやすくなります。元気が無くなってヒョロヒョロしてきたら、もう少し明るい場所に写すと良いでしょう。反対に夏の強い日差しや、直射日光の下で育てると葉焼けを起こすため注意してくださいね。
また、熱帯植物のピレアは暑さに強いですが、気温が5℃を下回ったり霜がつくと枯れてしまうことも。戸外で育てている場合は、冬の間だけ室内に移動しましょう。
ピレアの水やりは、季節によって調節します。春から秋にかけての生長期は、土の表面が乾いたタイミングで鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えましょう。活動が緩やかになる冬の間は、土が完全に乾いてからたっぷりと水をあげてください。
気温が低くなると水温も下がるため、水やりは日中の暖かい時間帯にあげるようにしてくださいね。
ピレアの栽培には、水はけの良い土を使いましょう。水はけが悪いと、根腐りの原因にもなります。
自分で配合する場合は赤玉土小粒7:腐葉土3の割合で作りますが、室内で腐葉土を使うとコバエが発生しやすいため、代わりにピートモスを使うと良いでしょう。市販の場合は、観葉植物用の土がおすすめです。
ピレアの栽培におすすめの土
ピレアを育てる際は、基本的に肥料は必要ありません。加減を間違えると肥料焼けしやすくなるため、あまり慣れていない場合は肥料なしで様子を見ましょう。
栄養不足により元気がない場合や、より生長を促進したい場合は、春から秋の生長期に置き肥を2ヶ月に1回、もしくは液体肥料を10日に1回与えると良いでしょう。
ピレアの栽培におすすめの肥料
生長の早いピレアは美しさを保つためにこまめな剪定が必要です。生長により葉が増えると下の葉が日光を受けなくなり、ヒョロヒョロとした貧相な見た目になってしまいます。
切れ味の良いハサミやナイフで葉が混み合っている部分を中心に、古い葉や茎を切り落とし通気性を良くしましょう。剪定は生長期の後半か、終わった頃がおすすめです。
ピレアは生育が旺盛で、植え替えを行わないと鉢いっぱいに根が張って根詰まりしやすくなります。そのため、環境にもよりますが2〜3年に1回、4〜9月ごろにひとまわり大きな鉢に植え替えを行いましょう。
植え替え時に茎を1/3程度切り戻し、地下部も1/3程度古い土を払い落としてから、傷ついた根を中心に切り詰めて植え替えます。不要な根を切り詰めることで栄養や水分を吸収しやすくなり、新芽が元気に伸びてきますよ。
ピレアは春から秋にかけて葉枯病や炭そ病にかかりやすいです。
葉枯病は葉が生い茂って湿気がこもりやすくなると、カビが原因で発症します。発症してすぐであれば薬剤で治せますが、病気が進行すると葉全体が黒くなって枯れてしまいます。こまめに剪定を行い、通気性を良くしておきましょう。
炭そ病はカビが原因で起こる病気で、葉や茎の部分に灰色の斑点ができて中心部分は黒い点になります。また、温度が高いとピンク色のネバネバした液体も出てきますので、これらの症状が見られた部分はすぐに取り除き、被害を拡大させないようにしましょう。
ピレアで気をつけるべき害虫は、ナメクジやハダニやカイガラムシです。
葉に小さな穴が空いていたらナメクジの可能性が高いです。予防として誘引剤を散布し、見つけたらピンセットなどですぐに捕殺しましょう。
ハダニやカイガラムシは通年発生します。これらはピレアの汁を吸って生長するため、最悪の場合葉が枯れてしまいます。幼虫を見つけたら薬剤を散布して駆除するか、清潔なハサミなどで被害部分を切り落としましょう。
おすすめの殺虫剤
丈夫で管理も簡単なピレアは、初心者にもおすすめの観葉植物です。小ぶりで場所も選ばないため、ベランダや庭などのスペースがなくても楽しむことができます。
たくさんの種類から、部屋の雰囲気や好みに合わせたものを選んでみてくださいね。