食べられる家具をショコラティエが本気で作ろうとした
リンクをコピーしました
アロカシアは、熱帯アジア・中国・台湾・日本南部・オーストラリアなどに自生している植物です。生き生きとした緑色の葉が美しく、観葉植物として人気を集めています。
このページでは、アロカシアの育て方を解説します。さらにアロカシア・アマゾニカやアロカシア・バンビーノなど、種類ごとの特徴にも触れていきます。
サトイモ科アロカシア属に分類されている植物を総称して、アロカシアといいます。原産地は、インド〜東南アジア・中国・台湾・日本南部・太平洋諸島・オーストラリアなどで、これらの地域に約65種類ものアロカシアが自生しています。
アロカシアにはじつにさまざまな種類がありますが、中でも日本では、沖縄や小笠原諸島に自生しているクワズイモ(アロカシア・オドラ)やシマクワズイモ(アロカシア・ククラタ)が有名です。
観葉植物として流通しているものの中では、白く太い葉脈が特徴的なアロカシア・アマゾニカや、小さくてかわいらしいアロカシア・バンビーノなどが人気です。
ほかにも、ベルベットのような光沢が美しいアロカシア・グリーンベルベットや、エキゾチックな雰囲気が魅力のアロカシア・ゼブリナなどがあります。
ちなみに、アロカシアは葉が大きなハートに見えることから「復縁」「仲直り」という花言葉を持ち、風水の世界では人間関係の運気がアップするといわれているそう。また、葉が上向きに茂ることから、人の心を活発にする植物ともいわれています。
気になる人はぜひ、幸運を呼ぶとされる玄関や家族が集まるリビングなどに、アロカシアを飾ってみてはいかがでしょうか。
アロカシアの原産地や種類、花言葉などがわかったところで、アロカシアの育て方を詳しく見ていきましょう。まずは、よい苗を選ぶのがポイントです。
アロカシアは苗から育てるのが一般的です。アロカシアの苗を買うときは、必ず病害虫の影響を受けていないことを確認しましょう。なぜなら、ハダニやアブラムシといった害虫が寄生している苗は、弱ってしまうおそれがあるからです。
病害虫の影響を受けていないよい苗を選べたら、植え付けをしましょう。アロカシアの植え付けは、暖かい時期に行うのがおすすめ。目安は6〜8月です。ただし、根に負担がかかってしまうおそれがあるため、猛暑日は避けたほうがよいでしょう。
アロカシアの苗を選び、植え付けを行ったら、アロカシアを育てる環境を整えましょう。アロカシアは暑さに強いほうなので、割合に育てやすいといえますが、次の点に注意が必要です。
アロカシアは、暖かい地域に自生している植物なので、日当たりのよい場所を好みます。いっぽう、葉に特有の光沢がある種類(アロカシア・アマゾニカやアロカシア・ポリーなど)は、直射日光に当たり過ぎると葉焼けを起こすおそれがあります。
これらのアロカシアを育てる場合は、室内の明るい日陰に置くのがおすすめ。レースカーテンで日差しを遮るのも1つの方法です。
ただし、アロカシアは寒さが苦手です。夏は、エアコンの冷風が直接当たらないように注意する必要があります。冬は室温を15℃以上に保ち、とくに寒いときは暖房器具を利用して保温するとよいでしょう。
なお、アロカシアは葉が日光に当たるほうへ傾く傾向があります。アロカシアをバランスよいカタチに育てたい場合は、鉢の向きをこまめに変えてみてくださいね。
アロカシアは水を好みます。とくにアロカシアの成長期といわれている5〜9月にかけては、土の表面が乾燥していたら、たっぷりの水を与えるようにしましょう。水をはった容器に鉢を浸しておく「腰水」をして、水不足を防ぐのも効果的といわれています。
反対に、10月以降はこまめな水やりを控え、葉に霧吹きで水をかける程度にしましょう。とりわけ乾燥しがちな冬は、ハダニが発生しやすくなるので要注意です。葉に水を吹きかけることにより、ハダニ対策にもつながります。
アロカシアを育てるには、日当たりのよさやこまめな水やりのほかに、土を整えたり肥料を与えたりするのも大切です。さっそく、ポイントを見ていきましょう。
アロカシアは、保水性と排水性に優れた土を好みます。たとえば小粒の赤玉土と腐葉土、川砂を6:3:1の割合でブレンドした土などが適しているといえます。
とはいえ、自分で土をつくるのは難しいと感じる人もいるかもしれません。そのような場合は、市販の観葉植物用の土を利用するのがおすすめ。面倒な手間もなく、初心者にもうってつけです。
アロカシアの栽培におすすめの土
アロカシアは、肥料を与えなくても健やかに育ちますが、肥料を与えたほうがより早く大きくなります。水やりと同じく、成長期である5〜9月にかけて希釈した液体肥料か、緩効性の置き肥を施しましょう。
ちなみに、アロカシアには有機肥料ではなく、化成肥料を与えるのがおすすめ。なぜなら、有機肥料はコバエにとって絶好のエサになるからです。とくに室内に鉢を置き、育てることを想定しているなら、化成肥料をチョイスしたほうがよいでしょう。
アロカシアの見た目を美しく保つには、適切な手入れが欠かせません。具体的には、古くなった葉をカットしたり、ちょうどよい大きさの鉢に植え替えたりする必要があります。
まずは古くなり、傷んだ葉や茎をハサミなどで切り落とし、風通しをよくしましょう。アロカシアの剪定は、成長期(5〜9月)の後半もしくは成長期が終わったタイミングで行うのが理想です。
アロカシアは、すくすくと元気よく成長する植物です。放っておくと根が鉢いっぱいに育ち、根詰まりを起こしかねないため、1〜2年に1回を目安に植え替えを行うのが大切です。
アロカシアの植え替えにふさわしいのは、5〜8月といわれています。植え替えの手順はいたってシンプル。今より一回り大きい鉢と鉢底石、水はけのよい土を準備し、アロカシアを移すだけです。
ちなみに、はじめから大きな鉢で育てている場合は、2年に1回を目安に植え替えを行えばOKです。傷んだ根を切り落とし、今と同じ鉢または一回り大きい鉢に植え替えましょう。
アロカシアは、暑さには強いほうですが、寒さには弱い性質があります。とくに霜に当たると、枯れてしまうことも。庭や玄関先、ベランダなどで育てている場合は、肌寒くなってきたら、室内に移したほうがよいでしょう。
とりわけ寒いときは、ファンヒーターなどで保温するのも1つの方法です。ただし、暖房器具を使うときは周囲の環境に配慮し、火事が起こらないように十分に注意してください。
アロカシアは、水の与え過ぎが原因となり、病気になることがあります。また、害虫にも注意しなければなりません。具体的には、次の点に留意しましょう。
アロカシアがかかりやすい病気には、主に軟腐病があげられます。軟腐病とは、原因となる細菌が分泌する酵素により、植物の細胞構成物質(ペクチン)が溶けてしまう病気です。
溶解している箇所からは、独特の悪臭がするため、すぐに軟腐病と気づくことでしょう。アロカシアに軟腐病の病変を見つけたら、その部分を取り除き、乾燥させてから新しい土に植え替えましょう。
軟腐病は高温多湿の環境で、根や茎についたわずかな傷から感染しやすいため、水のやり過ぎに気をつけたり、植え付けや植え替え時に根や茎をやさしく扱ったりして防ぐことが肝要です。
アロカシアにつきやすい害虫には、ハダニやナメクジがあげられます。とくに乾燥が激しい冬は、ハダニが発生しやすいため要注意。定期的に葉に水を吹きかけ、対策をするとよいでしょう。
また、ナメクジが新芽を食べてしまうケースもあります。アロカシアの葉や茎に、ナメクジが這ったようなベタベタした痕跡を見つけたら、すぐに専用の殺虫剤を用いて対処しましょう。
ナメクジにおすすめの殺虫剤
このページでは、アロカシアの育て方を解説しました。文章だけでは、なかなかイメージが湧かないという人には、こちらの動画もおすすめです。とくに、アロカシア・バンビーノを育ててみたい人にうってつけ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
【アロカシアバンビーノの育て方 カインズ花図鑑】