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目次/ INDEX
集団で狩りをしていた犬とは違って、猫は個々で狩りをする生き物です。
自分の能力で狩りを成功させるため、自ら向かっていくのではなく待ち伏せをして忍び寄ってきた相手を一瞬で倒すという方法で狩りを行います。
一頭で行動しているからこそ危険の察知も鋭くなり、音やにおいに敏感です。またよく確認してから動く性質も、猫特有の不思議な仕草に影響しています。
また、優れた危険回避能力が備わっているので、嫌な記憶があるものや怪しいものには近づかないように行動しています。
それらの理由から、本能的にしている仕草や行動が人間からは不思議に映るのかもしれません。
猫を飼っていると「どうして?」と不思議に思う仕草・行動があります。猫の気持ちを知るためにも、仕草・行動の意図をしておくと便利です。
いくつかの不思議な仕草と行動の理由を解説します。
気に入らない餌を前にした時やお腹がいっぱいの時によくする行動です。
猫によってはちゃぶ台をひっくり返すように暴れるケースもあります。猫の性格にもよりますが気に入らないものや臭いものを隠したい気持ちの表れでしょう。
水を飲む前にも行っているときは、最初にその仕草をした時の飼い主の反応が良かったりして、ルーティーンのようになってしまっている場合が考えられます。
けりぐるみなどに興奮して後ろ脚で蹴りつける、通称「猫キック」。遊んで欲しい時や楽しい気分、一種の興奮状態でもあり瞳孔が開いていることも多いので、猫好きからみれば愛らしい仕草でもあります。
猫キックは、野生の猫が獲物を確実に仕留めるように後ろ脚を使っていたことから、今でも狩りの練習をしている面もあるので狩猟本能による仕草です。また、飼い主がしつこく構ったために、拒否の意味で猫キックをすることもあります。ストレス解消にもなるので、止める必要はありません。
人間でも横向きやうつ伏せ寝が落ち着く人がいるように、猫によっても寝やすい体勢が個々によって違いがあります。特に意味はなく、ただの癖だと思って問題ありません。
猫同士で戯れあっている時に見られるポーズです。次の行動を測りかねている時で、脳内で次はどう動こうかを迷っているため、途中で止まったようになります。
とても愛らしく、猫動画には度々出てくるこの仕草。諸説ありますが、獲物に飛びかかるための準備運動や飛びかかるタイミングを掴むためと言われています。
猫は本能的に動く物が好きですが、室内飼いの場合、動くものがなく刺激がありません。そのため、わざと物を落下させて動く物をみることで本能を満たしているのです。
子猫では特に多く、あまりに行う場合はかまってほしいサイン。また、遊ぶ時間が足りていない可能性もあるので、おもちゃで遊んであげて欲求を満たしてあげてください。
頭突きはマーキング行動の一種で、いわばスリスリの延長です。ニオイつけの意味があります。気に入った相手にしか行わないので、愛着を込めて「この人はわたしの」とスリスリしているんです。
ちょっと不思議ですが、飼い主的には大いに喜んでいいでしょう。
猫が口を開けてニャーと鳴く仕草をするのに人間には音が聞こえないという「サイレントニャー」。
正確には声を出していないのではなく、人間には聞こえないほどの高音域の小さな声で鳴いています。「仲良くしたい」という挨拶や、自分の存在をアピールするためのコミュニケーションです。
元々、子猫が母猫に甘える時に行う仕草なので、「甘えたい」気分でもあり、信頼している相手にしかしない行動です。
朝起きて、猫のお尻が目の前にあることがあります。自分のお尻のにおいを嗅がせる行動は、自分より上位の相手にする行動です。この行動を取るということは、あなたをボスと認めているサインです。
よーく観察してみると、猫は全身を使ってあらゆるサインを送っています。各パーツでちゃんといろんな感情を表現しているのは、猫好きからするととても微笑ましくもあります。
満足していたりリラックスしている時、相手に信頼を寄せていて好意がある時と言われており、最高の愛情表現とも言われています。
半目になっていたらとても気持ちがよくてそのまま眠ってしまうこともありますが、そっとしておきましょう。
外で知らない猫に会って警戒していたり緊張している時に見られます。
猫同士のケンカでは目を開いたまま瞬きはしません。それだけ警戒している時です。人馴れしている猫ならじっと見つめても大丈夫ですが、できるだけ猫の目はじっと見ずに、少し逸らしたり薄めで見ると猫の警戒心が和らぎます。
同じ目の見開き方でも、まん丸に見開いてキラキラさせているようだったら遊んで欲しかったりお腹が空いた時、何かに期待してワクワクしているような状態です。猫らしい、なんとも愛らしい表情です。
耳をいろんなところに動かしているのは、不安な気持ちの表れです。音の出どころが気になっていたり少し神経質になっているかもしれません。猫が寝ている時にこのような動きをしている時はリラックスできていないので、静かにしてあげましょう。
不快な音や怖い時には、萎縮して耳をぺたんと平らに伏せることがあります。
耳がぺたっと寝ている時は、最上級のリラックス状態。気持ちよさそうな表情であればかなり心を開いているといえます。
猫同士の喧嘩でよく見られる、通称イカ耳。
他の猫に対しては「攻撃するぞ」「怒っている」、飼い主さんに対しては「近づかないで」という意味になります。この時耳の反る角度が大きければ大きいほど、怒りや拒絶の意味が強くなります。落ち着くまでそっとしておきましょう。
イカ耳に似ていますが、ちょっとだけ外向きの場合はリラックスしていて気持ちがいい状態です。目がとろんとして眠そうだったり、猫の表情で見分けてください。
ぴーんと垂直に立てているとごきげんなサインです。「嬉しい・甘えたい・遊んで欲しい!」と思っています。
元は子猫が母猫に近づくときにする仕草で、敵意がないこと、母猫のように思って好意的な気持ちを伝えるためです。飼い主さんに対してするのは甘えている証拠です。
しっぽを足の下に巻き込んでいる時は、怖いと感じている時です。体を小さく見せているので防御のサインになります。
しっぽを早く大きく動かしている時は、機嫌がよくなかったり何か戦う相手を見つけた時です。
一見楽しそうに見えたりもしますが、犬の「喜びのサイン」とは正反対の感情なので注意しましょう。どちらかというとイライラしていたりしてリラックスもしていません。
しっぽをゆっくりと動かしている時はリラックスしています。ただ何をしようか考えている時もありますが、比較的ご機嫌な状態とみていいでしょう。
たぬきのようにしっぽが膨らみ、ひとまわり大きくなったように見せているのは、全身で威嚇している時です。敵とみなした相手に対して毛を逆立て大きく見せるのです。遊んでいる最中にびっくりした時や怖がっている時に膨らむこともあります。
座りながら前足を隠すようにしっぽをくるりと巻きつけているときは、リラックスしている証拠です。できるだけそっとしておきましょう。
猫にとってのひげは平衡感覚を保ったりレーダーのような役割をもちます。気分でよく動くパーツなので、注意深く観察すると猫の様子がいろいろとわかってきます。
機嫌がいい時はひげが上むきに、遊んでいる時や興奮している時はひげが広がって先端が前方に移動します。また、警戒している時はひげが下がる特徴があります。
ひげが寝ている、顔にくっている状態は、猫が警戒しているサインです。ひげが汚れないように、食事の時にもひげを顔にくっつけることがありますが、この時は警戒していません。
1日の20時間近く眠る猫にとって、寝る時のポーズにも気持ちが表れるようです。飼い主さんたちがよく見る、不思議な猫の寝相について解説します。
へそを天に向けて寝る「へそ天」のようにお腹を出しているのはリラックスしている証拠です。また、動物にとっての急所を構わず見せられるほどにリラックスして過ごしているということなので、飼い主さんは喜んでいいでしょう。
前脚を胸毛の奥に折り曲げる「香箱座り」も、猫にとってはすぐに逃げにくい体勢なので、その分落ち着いているといえます。
また、猫が寒いと感じている時にもよくするので、飼い主さんは室温に気をつけてあげましょう。
頭やしっぽまでまんまるになって寝る、通称「ニャンモナイト」。寒い時に体の熱放出を防ぐために丸くなって寝ているのです。
また、急所である腹部を隠して眠れるので、猫にとっては安心して寝やすい体勢となります。
「ごめん寝」は前足の間に顔を突っ伏したりして寝ている姿勢ですが、まぶしかったり周囲がうるさいと感じていたり、「眠りにくい」というネガティブサインかもしれません。
人間でもそうですが、リラックスの仕方は猫それぞれ。広いソファーでへそ天でリラックスする猫もいれば、壁の隙間のような狭く暗い場所が落ち着く猫もいます。愛猫の癖や個性、習慣などはよく観察したいものです。
たまに見せてくれる猫の不思議な仕草。微笑ましくも面白くもあり、見ていて飽きません。仕草によっての気持ちを想像するのも楽しいものです。
しかし、いいことばかりではなく、仕草によってはストレスを抱えていたり病気の兆候である可能性もあります。猫によって違う仕草・行動をするので、気になる時は調べるか、担当獣医師に相談してみましょう。
飼い主さんが愛猫の仕草をよく観察して、猫の気持ちに合わせることで猫との関係がよりよいものになるはずです。