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暖かくなる春や高温多湿な夏場にありがちな家庭での悩みのひとつに、コバエトラブルがあります。コバエは不適切なゴミ処理や掃除の仕方、食品の放置など、さまざまなことが原因で発生するため、原因を踏まえて適切な対策をとることが大切です。
そこで今回は、家庭でのコバエ対策について、主な原因や効果的な予防法、駆除方法などを解説します。併せて、コバエの種類や駆除グッズの選び方もチェックしていきましょう。
コバエにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や発生しやすい場所が異なります。コバエを見分けて適切な対応ができるよう、家庭でよく見られる4種類のコバエについて確認していきましょう。
どの種類のコバエも体が非常に小さいため、屋外の室外機や換気扇、網戸のわずかな隙間などから簡単に侵入されてしまいます。
また、繁殖力が強く一度に大量の卵を産み、成虫するまでの期間も2週間程と短い点もコバエの特徴です。大量発生しやすい虫でもあるため、家庭内で1匹でも見かけたら、しっかりと駆除して繁殖を防ぎましょう。
チョウバエは体長1~5mm程度で、ほかの種類と比べて体が大きいコバエです。灰白色または黒色で、大きな羽を持ちます。
チョウバエは主に湿地や沼に生息し、家庭では下水管の中や浴室の排水溝などに発生します。夜行性のため、日中は壁にじっと止まっていることも多いです。
ノミバエは体長2mm程度で、その名のとおりノミに似ている見た目が特徴です。背中が丸く俊敏で、主に台所やゴミ箱周辺に発生します。
また、ペットを飼っている場合は動物の排泄物にたかることもあります。生ゴミや腐った動植物を好むため、精肉などに産卵する点にも注意が必要です。
ショウジョウバエは体長2~3mm程度で、黄赤色の体と赤い目を持つコバエです。主に生ゴミに発生するため、キッチンで見られるケースが多いです。特に、腐った果物や酢、アルコールや発酵食品を好みます。
クロバネキノコバエは体長2mm程度のコバエで、黒っぽく細長い体が特徴です。植物の腐葉土に混ざった卵がかえると室内に発生するため、屋内外に観葉植物を置いている場合は注意しましょう。
特に、日当たりが悪く湿った鉢植えやプランターに発生しやすいコバエです。
コバエは、家庭内のどのような場所や環境で発生しやすいのでしょうか。続いては、コバエが発生する代表的な原因を、4つご紹介します。
三角コーナーやゴミ箱の生ゴミの処理が不十分なことが、コバエが発生しやすくなる原因のひとつです。特に、高温多湿な夏場は、短時間であってもすぐに三角コーナーやゴミ箱周辺にコバエが発生してしまう場合もあります。
浴室や洗濯機周り、キッチンなどの排水口や排水管内もコバエが発生しやすい箇所です。排水口のトラップの掃除を怠ると、溜まった汚れからコバエが発生します。
食べ残しや飲み残し、食品をラップやジッパー付きの袋などで密封せずに、キッチンや室内に放置しているとコバエがたかってしまいがちです。
コバエの中には、アルコールや有機土を好む種類もいます。アルコールの入っていた容器や土のついた鉢植えを洗わずに放置していると、コバエが発生する可能性があります。
家庭でコバエの発生を防ぐためには、原因を踏まえて、適切な対策を講じることが大切です。ここでは、コバエの予防に効果的な6つの方法を見ていきましょう。
コバエは、生ゴミのにおいを察知してたかります。生ゴミが出たらすぐに袋に入れて密閉し、においが漏れないようにゴミ出しの日まで保管することがポイントです。
ゴミ袋はにおいが漏れにくいものを用意して、生ゴミを入れる前にできるだけ水を切るようにしましょう。
コバエには水回りを好む種類もいるため、キッチンや浴室、トイレなどの掃除はこまめに行います。特に、汚れが溜まりやすい排水口は、念入りに掃除して清潔に保つことが重要です。
食べ残しや飲み残し、むき出しの食品を室内に放置しないことも、コバエ対策のひとつです。食べ残しや飲み残しはタッパーやラップ、ジッパー付きの袋などで密閉して、必要に応じて冷蔵庫に保管します。
また、コバエの中にはアルコール類を好む種類もいるため、空き缶や瓶などは水でしっかりと洗ってから捨てましょう。
観葉植物を置いている場合は、根の腐敗を防ぐためにも水のやりすぎに注意します。花瓶などの水も、こまめに取り替えることでコバエの発生を防ぐことが可能です。
また、ペットを飼育している場合は、食器やトイレを常に清潔に保つことも大切です。エサの食べ残しや排泄物は放置せず、ゴミ袋に入れて密封した上で処分します。
コバエが外から侵入してこないよう、侵入経路を減らすことも対策のひとつになります。
コバエは、網戸や窓から侵入するケースが多いため、例えば、網目が細かい網戸に変えたり、窓やドアの隙間に隙間テープを貼ったりすると効果的です。また、換気扇や換気口からの侵入を防ぐには、専用の網を取り付けるのもおすすめです。
アロマオイルやお香の香りの中にはコバエが嫌うものもあるため、予防に効果的です。トイレや窓の周辺、出入り口の周りなどに吹きかけたりお香を焚いたりして、コバエの侵入を防ぎましょう。
コバエが嫌うとされている香りには、次のようなものがあります。
<コバエ対策になる香り>
家庭でコバエを見かけたら、繁殖前に適切な方法で駆除する必要があります。ここでは、殺虫剤を使う方法と、家庭にあるグッズで駆除する方法の2つを見ていきましょう。
すでにコバエが家庭内で複数見られる場合は、据え置きタイプかスプレータイプの殺虫剤が効果的です。
据え置きタイプの殺虫剤
飛び回る複数のコバエに効果的なのが、ゴミ箱やキッチン、観葉植物など、コバエが発生している場所に据え置きタイプの殺虫剤を設置する方法です。殺虫剤メーカーの多くがコバエの発生場所に対応した殺虫剤を用意しているため、目的に応じて使い分けましょう。
スプレータイプの殺虫剤
コバエの成虫だけでなく、産み付けられた卵や幼虫も駆除するには、発生源に直接噴射できるスプレータイプの殺虫剤が効果的です。中には、効果が長期間持続するタイプもあります。
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キッチン周りなどで殺虫剤を使いたくない場合は、めんつゆや酢、はちみつなどの食材を使ったトラップを置くと、調味料を好むショウジョウバエを駆除することができます。
食材を使ったトラップ
食材を使ったトラップは、ペットボトルや食器用洗剤で簡単に作れるコバエ対策グッズです。
コバエは食材のにおいに引き寄せられて、トラップの中に入ります。トラップに垂らした食器用洗剤には界面活性剤が含まれており、コバエの体に付着すると水を弾くことができなくなります。その結果、トラップに入ったコバエは液体から出られなくなるのです。
なお、食材を使ったトラップは効果が出るまで時間がかかるケースもあるため、設置から1週間程度は様子を見ましょう。
<食材を使ったトラップの作り方>
市販のコバエ駆除グッズを使用する場合は、コバエが発生している状況や発生源、コバエの種類などに応じて適切な駆除グッズを選ぶことが重要です。
ここでは、4つのタイプ別にコバエ駆除グッズの特徴や、使用時の注意点についてご説明しましょう。
誘引型の捕獲タイプは、コバエが好む香りや色で内部に誘引し、ゼリーなどに閉じ込めて捕獲する駆除アイテムです。発生源に置くだけで済むため、薬品を散布したくないキッチンなどに向いています。
据え置き型のほかにも、ドアやゴミ箱の上などに設置できる吊り下げ型も登場しています。
使用時の注意点
誘引型の捕獲タイプを使用する際の注意点は、駆除したいコバエの種類によって誘引物質が異なる点です。対象となるコバエをチェックした上で適切な商品を選ぶことが大切です。また、誘引型は外部から新たなコバエを誘導してしまうリスクもあるため、窓際などコバエの侵入しやすい場所への設置は避けたほうがいいでしょう。
殺虫成分を使用した商品は、子供やペットが誤って口に含まないよう、配置場所や設置方法にも十分な注意が必要です。
粘着型の捕獲タイプは、粘着物質によってコバエを捕獲する、薬剤を使用しない駆除グッズです。子供やペットのいる家庭でも、比較的使いやすいです。
誘引型と同様に、据え置き型や吊り下げ型があり、観葉植物に発生したコバエ向けには、土に挿して使用する商品もあります。
使用時の注意点
粘着型の捕獲タイプの場合、アイテムによっては粘着面がむき出しになっているため、虫が付着した粘着面に手や衣類がふれてしまわないよう、注意が必要です。
電撃殺虫器タイプは、ブラックライトなどの光でコバエを引き寄せて、電気ショックを与えて駆除します。
このタイプにも据え置き型、吊り下げ型があり、人間が手をふれても問題なく使えます。においも出ないため、キッチンなどでも使えます。
使用時の注意点
電撃殺虫器タイプを使用する際の注意点は、走光性を持たないタイプのコバエには効果が見込めないことです。対象となるコバエの種類を確認した上で使用しましょう。
駆除スプレータイプは、スプレーなどでコバエに殺虫成分を噴射するタイプです。室内に噴射して部屋全体に殺虫成分を散布して、一定期間コバエの発生を防げる商品もあります。
また、網戸に吹きかけてコバエの侵入を防いだり、排水口を泡で覆うことで卵や幼虫も駆除したりできるアイテムも登場しています。
使用時の注意点
駆除スプレータイプは、人体や食品、食器、電気製品などにかからないように注意して使いましょう。特に、妊婦や乳幼児がいる空間での使用は避ける必要があります。
薬剤によってはアレルギー症状を引き起こしたり、塗装面や樹脂、木などを染色したりする可能性もあるため、商品の使用上の注意などをきちんと確認した上で使用してください。
家庭でのコバエ対策は、コバエの種類や発生場所によって適切な対応方法が変わってきます。コバエを見かけたら、その特徴や場所を踏まえて原因を取り除いたり、駆除グッズを選んだりすることが大切です。
梅雨や夏に向けて本格的にコバエを予防する場合も、発生を防ぎたい場所に応じた対策を講じていきましょう。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。